恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

104 / 149
89話です。


89話

最前線

 

 

 

 

 

曹彰軍兵士A「張遼様!馬超様!三度攻めましたが、反撃されました!敵は、怯む様子を見せません!」

 

これに

 

霞「さっすが関羽やな~!ウチらの猛攻によう粘るわ~!」

 

翠「そうだな・・・関羽と一緒の張飛もいるからなー。」

 

霞と翠がそう言うと

 

凪「それだけじゃありません。敵兵にも守りたい家族がいるのです。必死になるのは当然です。」

 

真桜「せやな・・・それは当然や。」

 

沙和「なの・・・」

 

三羽烏もそれに続いた。

その時

 

純「この戦い、俺も参加するぞ!」

 

純が颯爽と現れた。

 

霞「純!?」

 

翠「純殿!?」

 

この突然の登場に、霞と翠は目を丸くし

 

凪「っ!?」

 

真桜「大将!?」

 

沙和「純様!?」

 

三羽烏も驚きのあまり一瞬固まった。

 

霞「な・・・何で純がここに・・・?」

 

純「後方でジッとしてるのは俺の性に合わん!俺は常に戦場で暴れてる方が良いんだよ!」

 

純のこの好戦的な気質に

 

翠「はは・・・総帥自ら戦場とは・・・噂通り勇猛果敢なお方だ・・・」

 

翠は呆気にとられつつもその魅力に惹かれており

 

翠「何だろう・・・この感覚・・・」

 

翠(何だか・・・また更に力が湧いてくるような・・・)

 

己の身体に力が湧いてくるような感覚を味わった。

 

純「さて・・・行くぞテメーら!!『黄鬚』曹彰に付いてこい!!」

 

そして、純はそう強烈な覇気溢れた号令と共に太刀を抜き自ら先頭に立って馬を走らせた。

 

「「「おおおーっ!!!」」」

 

これに、兵士も力強い雄叫びと共に駆け

 

霞「おっしゃー!!お前ら、純に続くでー!!」

 

翠「純殿や皆に遅れを取るなー!!」

 

霞と翠も純に続き馬を走らせ突撃を開始した。

 

凪「真桜!沙和!」

 

真桜「おう!行け、凪!!大将や姐さん達と共に暴れてこい!!」

 

沙和「なの!!沙和達も、全力で後方で援護するの!!」

 

凪「ありがとうお前達!」

 

そして、凪も馬に乗り

 

凪「行くぞ!ただ前進あるのみ!!純様達に続けー!!」

 

そう部下を率いて突撃を開始したのだった。

 

春蘭「おお!純様御自ら戦場に!」

 

春蘭「皆の者!純様が加わった!我らも純様に褒められるような手柄を挙げるぞー!!」

 

「「「おおおーっ!!!」」」

 

秋蘭「全く純様は・・・」

 

楼杏「でも・・・これが純さんなんでしょうね・・・」

 

秋蘭「そうですね・・・皆!純様に遅れを取るな!!」

 

楼杏「存分に手柄を挙げなさい!!」

 

「「「応!応!応!」

 

剛「哲!」

 

哲「ああ!皆の者!我らも続くぞー!!」

 

「「「おおおーっ!!!」」」

純の突撃に、曹彰軍の士気は最高潮に上がり、攻撃に激しさを増したのだった。

 

 

 

 

成都

 

 

 

 

劉軍兵士A「申し上げます!敵の攻撃、曹彰が加わった影響で更に激しさを増し、被害は先程の比ではございませぬ!」

 

関羽「ぐぅっ・・・流石曹彰殿!『黄鬚』の異名に相応しい勇猛な総帥であり、名将だ・・・」

 

純の強烈な武勇に改めてそう感じた関羽。

その時

 

張飛「愛紗!本陣からなのだ!」

 

張飛が本陣から遣いの兵士と一緒に現れた。

その遣いの兵士は関羽を見るや否や

 

劉軍兵士B「諸葛亮様の遣いで参りました!」

 

劉軍兵士B「関羽様!今すぐ成都の城にお戻り下さい!」

 

そう大きな声で関羽に言った。

 

関羽「こんな時に何故だ!!」

 

この関羽の問いに

 

劉軍兵士B「勝手に持ち場を移動した罪で一度成都の城にて弁明を求めるとの事です!」

 

兵士はそう関羽に言うと

 

関羽「お主、何を言っているのだ!!私は持ち場を移動してはおらぬぞ!!」

 

張飛「そうなのだ!!鈴々と愛紗は一歩も移動してないのだ!!」

 

関羽と張飛は意味が分からないといった表情を浮かべ、そう兵士に言った。

 

劉軍兵士B「しかし、持ち場を移動したとの知らせが入りましたぞ!!」

 

しかし、兵士もそう続いて関羽に言うと

 

張飛「だから鈴々と愛紗は移動なんてしてないと言っているのだ!!」

 

張飛は怒鳴りつけるように言った。

 

関羽「鈴々の言う通りだ!私達は一歩もここを動いてはいないぞ!!」

 

劉軍兵士B「しかし、後方へ下がったと聞いておりますぞ!」

 

これに

 

関羽「馬鹿を言うな!!目の前に敵が迫っているのだぞ!!」

 

関羽はそう怒鳴るように兵士に言ったその時

 

張飛「愛紗ー!!」

 

張飛が突然関羽を庇うように抱き締め後方に下がったその時

 

ドカーン!!

 

そこに大量の巨石が降ってきたのだ。

間一髪で助かった関羽は

 

関羽「すまないな、鈴々!」

 

そう張飛に礼を言いすぐに立ち上がった。

しかし、遣いの兵士は巨石の下敷きになって即死しており

 

「ああー!!お、俺の腕がー!!」

 

「痛ー!痛ーよ!!」

 

「だ、誰か助けてくれー!!」

 

関羽「っ・・・!」

 

関羽の目の前に広がるのは、兵士の阿鼻叫喚とした姿だった。

 

張飛「どうするのだ、愛紗?」

 

張飛の問いに

 

関羽「すぐに成都の城に向かう!」

 

関羽はそう答えた。

 

張飛「な、何故なのだ!?」

 

関羽「朱里に直接会って、この戦を止める!」

 

関羽「どのみちこの戦は我らの負けだ!これ以上、兵の命を無駄に散らしたくない!」

 

張飛「け、けど愛紗!今の朱里には・・・!」

 

関羽「それでも私は行く!来い、鈴々!」

 

そう言い、関羽は張飛と共に成都の城に向かったのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。