櫓の一部にて千足らずの将兵と共に籠る諸葛亮を純達曹彰軍が包囲していた頃、司馬懿は稟や風と共に本陣待機をしており
司馬懿「フハハハハ!!これこそ天が与えた好機!天佑なり!!今ここで密かに刺客を送り曹彰とその主要を殺せば、奴が率いる45万の精兵を束ね益州を平定し、この精兵を率いて許都を攻め曹操を殺し帝を殺し江東の孫策を殺しこの大陸を我が物に出来る!!」
司馬懿「我が野望、これにて完遂なり!!フハハハハ!!」
幕内にて己の野心を剥き出しにし、独特の高笑いをしながらそう言うと、自らの私兵の中から刺客を選び純らの暗殺に向かわせようと考えたその時
司馬懿「ん?何の騒ぎだ?」
幕の外で足音のような音が聞こえた。
すると
バッ!
??「とうとう本性を現わしましたね、司馬懿!!」
幕に複数の人が入り、同時に凛とした声が幕内に響いた。
そこには
司馬懿「なっ!?か・・・郭嘉!?」
屈強な兵士が槍先を司馬懿に向けて構え、その中心には稟がいた。
司馬懿「これはどういう事だ!!」
司馬懿の怒鳴り声に
稟「我が主曹彰暗殺を企み軍を乗っ取り、謀反を起こそうとする反逆の罪であなたを処断します!!」
稟は軍師らしい雰囲気を身に纏いながらも炎の如き燃えるような気迫でそう答えた。
司馬懿「そ、外にいた我が私兵はどうした!?」
稟「彼らは既に風によって抑えられております!さあ司馬懿!お覚悟を!!」
そう稟は言うと
司馬懿「ク・・・クソォォォォ!!」
司馬懿は懐から短剣を取り出し、それを構えて稟目掛けて突進した。
しかし
ドシュ!ドシュ!ドシュ!ドシュ!
司馬懿「グハアアッ!!」
兵士に全身に槍を突かれ、大量の血を噴き出してその場に倒れた。
そして
司馬懿「お、おのれ・・・か、郭嘉め・・・!」
稟に対し恨みの籠った目で這いつくばりながら手を伸ばしたが
パタリ
その場に倒れ絶命した。
稟「純様を傷付けようとする者は、例え誰であってもこの私が許しません!」
そう、稟は事切れた司馬懿の遺体を見下ろしながら言い
風「稟ちゃん。」
稟「風。終わりましたか?」
風「はい~。万事滞りなく~。」
稟「そうですか。誰か!」
曹彰軍兵士A「はっ!」
稟「この賊の首を、ただちに許都に送って下さい。ついでにこの書状も携えて。」
曹彰軍兵士A「御意!」
司馬懿の首を許都に送るよう兵士に命令し
稟「誰か!」
隠密A「はっ!」
稟「彼の九族全て始末して下さい。女子供も容赦なく全てです。」
隠密A「御意!」
普段誰にも見せない冷たい声と目でそう自ら率いる隠密に命令したのだった。
風「おお~。血も涙もないですね~稟ちゃん。」
稟「こういうのは、全て根絶やしにしなければなりません。」
風の言葉に、稟は終始冷徹に答えた。
こうして司馬懿とその一族は、稟によって粛清されたのであった。