許都
司馬懿の首は、稟が書いた書状と共に許都に届いた。
霊帝「丞相。司馬懿が謀反を企んだため、討ち取ったと書いてある。」
その書状を読んだ霊帝は、華琳にそう言った。
華琳「そのようですね。弟は勿論ですがその配下は皆まさにこの大陸の義士です。」
華琳「此度の戦に勝利した暁には、戦功の他にも多大なる褒美をお与え下さいませ。」
これに華琳は、そう霊帝に進言した。
霊帝「と、当然よ。大将軍とその配下には、それ相応の恩賞を与えるわ。」
華琳「それが宜しいかと。後、ついでに司馬一族全員を朝廷に召し出しましょう。」
霊帝「そうね。すぐに参上するよう伝えなさい。」
華琳「御意!」
霊帝の命に、華琳は拱手しその場を後にした。
そして、桂花を呼び
華琳「桂花。司馬一族全員を朝廷に参上するよう伝えなさい。」
そう命令したのだが
桂花「えっと・・・華琳様。」
桂花の様子がおかしかったので
華琳「?どうしたの?」
華琳はそう尋ねると
桂花「実は・・・司馬懿の司馬一族全てが、殺されておりました。」
桂花が、司馬懿らの一族全てが殺されている事を言った。
華琳「何!」
これには、華琳も驚きの反応を示した。
桂花「華琳様に司馬一族の様子を調べるよう言われ、すぐに調べさせたのですが、私の密偵の情報によると、司馬一族全員が首を刎ねられた状態で発見されていたとの事です。」
桂花「加えて、このような物が一緒に・・・」
そう言い、桂花は一枚の紙を華琳に渡した。
その紙に書かれていたのは
『謀反を企み我が主を謀殺しようとした卑劣な輩は万死に等しい。よって、天誅を下す。』
『彼らと組んで企んだ者よ、例え天に昇り地に潜って逃げても決して逃がしはしない。首を洗って待ってるが良い。』
と書かれていた。
華琳「これは・・・郭嘉がやったわね。」
これを読んで、華琳は誰がこのような事をやったのかすぐに察した。
桂花「はい。華琳様の仰る通り、そうかと思います。」
華琳「ええ・・・これは彼女の手によって相当粛清されるわね。」
華琳「完全に反乱分子を無くす事が出来る。」
そう華琳は桂花に言った。
桂花「そうですね。」
これに、桂花もそう答えた。
この時、司馬懿に与した者全てが粛清されており、この粛清の嵐の知らせを聞いた霊帝は恐怖で震えてしまい、その後心労で体調を崩しあまり人前に出なくなったのだった。
稟が司馬懿を粛清した事は、勿論純達最前線にも届いた。
純「ほお・・・稟が?」
秋蘭「はい。純様を暗殺しこの精兵を束ね天下を取ろうと企んだ司馬懿を、反逆の罪で即刻殺したとの事です。」
この知らせに
楼杏「稟さん・・・」
翠「しっかし司馬懿め・・・純殿を暗殺しようとするなんて・・・」
春蘭「クソォー!華琳様の恩をこんな卑劣な形でー!」
霞「応!司馬懿め・・・卑怯者や!!」
それぞれ色んな表情を浮かべており、春蘭と霞、そして翠に至っては、怒りの表情に染まっていた。
純「それで、司馬懿の首はどうするって?」
純の疑問に
秋蘭「許都に送るようです。それに加えて、司馬懿の司馬一族九族全て始末するつもりだそうです。」
秋蘭はそういつも通りのクールな表情でそう答えた。
純「そっか・・・まあ、それが妥当だろうな。」
純「勅命は出てないが、密かに始末するつもりだな、稟。」
楼杏「そのようですね・・・」
そして
純「よし!そういうのは稟達に任せ、俺達は総攻撃をかけるとしよう!お前ら、すぐ支度に取りかかれ!」
純は皆に総攻撃の支度をするように命令し
「「「御意!!!」」」
皆それぞれ拱手しその場を後にした。
純「諸葛亮・・・大地と民を苦しめたその悪逆の報いを、この俺が受けさせてやる!」
その際、純はそう言うと鞘から太刀を抜き
バッ!
袈裟斬りで空気を斬った。
その時の純の目は、まるで激しい炎が燃え盛るように爛々としていたのであった。