恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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98話です。

一部疑問点がある所がありますが、ご都合主義でお願いします(土下座)

それでは、どうぞ。


98話

新野に到着した秋蘭率いる五万の軍勢。

 

秋蘭「これが新野城か・・・」

 

秋蘭(小城だと聞いたが、稟から聞いた通り、姜維の手によって防御が強化されてるな・・・)

 

着くやすぐに、秋蘭は城を見てそう感じた。

すると、新野城の城門が開くと、そこから姜維が馬に乗って颯爽と現れた。

 

姜維「逆賊め!とうとう荊州を完全平定に現れたか!」

 

すると、姜維はそう秋蘭達を罵倒した。

 

秋蘭「姜維!何故我らを逆賊呼ばわりする!」

 

秋蘭は、怒る事無く冷静に聞くと

 

姜維「漢の臣下でありながら、曹操とその弟曹彰は政と軍事の権利を独占し、加えて陛下の傍におられた忠臣を殺し、陛下を蔑ろにした!」

 

姜維「我が主劉玄徳は、陛下と国を救い、皆が笑って過ごせる世を作るという崇高な理想を掲げたが果たせず、逆賊の卑劣な手によって戦場の露と消えた!」

 

姜維「私と共に戦った諸葛亮も、同じく逆賊にかかり命を落とした!このままでは、お二人の掲げた崇高な理想が淘汰され、この大陸が力に支配される!」

 

姜維「そのような事をするお前達は逆賊だ!故に、志半ばで無念にも命を散らした劉備様と諸葛亮様、また辛い思いをしておられる陛下に代わって、大義によって逆賊を討つ!」

 

姜維はそう答え、右手に持ってる槍を秋蘭に向かって突きつけた。

 

秋蘭「黙って聞いておれば、笑わせる!我が主曹孟徳とその弟であり、この軍の総帥であられる曹子文は民の為にその力を振るっておられる!」

 

秋蘭「曹孟徳は仁政にて民を慈しみ、曹子文は己の武で敵を斬り殺し、民を守ってきた!」

 

秋蘭「そのような事をしておられるこのお二人を逆賊呼ばわりとは片腹痛いぞ、姜維!」

 

これに秋蘭は、毅然とした態度で姜維にそう言い返した。

 

姜維「夏侯淵!私には志を共にした五千の精兵がおる!」

 

姜維「この城を見たか?高さは三丈、厚さは二丈。私自らこの城を難攻不落の城に改造した!例え百万の兵が攻めてきても絶対に落ちない!」

 

姜維も負けじと、己で改造した新野城の守りの堅さを強調した。

 

秋蘭「それがどうした!私は曹子文に代わって必ず落としてみせる!」

 

姜維「ふん!やってみるが良い!逆賊の攻撃など、この城は決して通用せぬ!」

 

そうお互いに言うと、互いに馬首を返して戻っていったのだった。

 

 

 

 

 

 

夏侯淵軍本陣

 

 

 

 

 

 

本陣に着いた秋蘭。

 

「夏侯淵様!このまま一気呵成に新野城を攻撃しましょう!」

 

曹彰軍の武将の一人が、新野城を猛攻撃するべきだと述べた。

しかし

 

秋蘭「いや。あの城の守りを見たが、姜維の言う通りだ。高さは三丈、厚さは二丈。強攻すれば、例え我が軍とて被害は甚大となる。」

 

秋蘭は、総攻撃をかければ、強固な守りの城の前に被害が甚大になる危険があるため、駄目だと言った。

 

秋蘭「ふむ・・・誰か!地図を持て!」

 

「はっ!」

 

少し考えた後、秋蘭は兵士に地図を持ってくるよう言った。

そして、地図を見た秋蘭は

 

秋蘭「稟の話によると、この新野城は元々小城だったと聞いたが、今の形を見たら投低信じれぬな。」

 

そう呟いたその時

 

秋蘭「・・・ん?」

 

何かに気付いた。

 

秋蘭「この城・・・川から遠いな・・・水の入手は厳しいのか・・・?」

 

それは、新野城が川から遠いという事だった。

 

秋蘭「誰か!あの城の周りに探りを入れろ!」

 

「はっ!」

 

これに、秋蘭は城の周りを偵察するよう兵士に命じたのだった。

 

「夏侯淵様?」

 

秋蘭「私の予想が正しければ・・・あの城は確実に落とせる!」

 

秋蘭は、そう力強く述べたのだった。

 

 

 

 

 

新野城

 

 

 

 

 

姜維の方も、戻るや早速軍議を開いていた。

 

「姜維殿。夏侯淵率いる五万の軍は城を完全に包囲しました。これで我らは退路が無くなりました。」

 

退路が無くなった事で、自軍が不利になってしまった事を姜維に言ったら

 

姜維「はっはっは!それは不利ではない。孫子曰く、『高きによって下を見るに、勢い竹を割くが如し』と言う。」

 

姜維「城を包囲した敵軍は、高く厚みを増したこの城を攻めあぐむ。敵が攻撃を仕掛けてきたら、上から矢を放ち、木や巨石を落とせば包囲した軍は瞬く間に木っ端微塵だ!」

 

姜維は孫子の兵法を述べ、自軍が有利であると説いた。

 

「しかし、もし包囲するだけで攻めてこなければ?兵糧は数日で底をつきます。それに、ここは川から非常に遠く、水を賄うのが非常に難しいです。水源を断たれ、それに加え兵糧を失えば、我らは戦わずして自滅してしまいます!」

 

これに、攻めずに包囲され、兵糧と水を失えば一貫の終わりだと言ったら

 

姜維「『これを死地に置き、而して後に生く』だ。この兵法の道理、貴様に分かるか?兵糧が途絶えれば兵士達は奮起し、一人で百人の敵を倒すものだ。そして勝つ!」

 

姜維は再び孫子の兵法を引き合いに出し、自軍の優位を説いたら

 

「姜維殿!兵法が全て正しいとは限らぬぞ!」

 

兵法が全てでは無いと注意したら

 

姜維「おいお前!さっきから私のやり方にいちいち口を出して・・・!私は諸葛亮様に薫陶を賜り、兵法も熟読した!その私に逆らう気か?それ以上逆らうなら、斬るぞ!」

 

姜維にそう言い返されてしまい

 

「っ!・・・ご命に従います。」

 

苦い顔で拱手した。

 

姜維「ならば結構。我らには劉備様と諸葛亮様の御霊がついておられる。天も我らの味方だ。必ず、我らが勝利するのだ!」

 

そう言い、軍議を終えたのだった。

 

 

 

 

 

 

夏侯淵軍本陣

 

 

 

 

 

 

本陣にて、秋蘭は地図を見ていた。

すると

 

「申し上げます。偵察兵が戻って参りました。」

 

偵察兵が戻ってきた知らせが入った。

 

秋蘭「分かった。通せ。」

 

「はっ!」

 

そして、入れ替わりに偵察兵が入り

 

秋蘭「それで、どうだったんだ?」

 

秋蘭はそう尋ねると

 

「敵兵の一部が、川の水を取って水を賄っておりました。この川は、城から非常に遠く、水の確保が非常に難しいと思われます。」

 

偵察兵は城の周囲の探りについて報告した。

それを聞いた秋蘭は

 

秋蘭「やはり・・・私の思った通りだ。城を完全に包囲し水源を断てば、たちまち敵は混乱し自滅する!例え持ち堪えても、せいぜい数日しかもたないだろう。」

 

秋蘭「姜維・・・実戦経験の無さが裏目に出たな・・・。命を伝えろ!包囲を更に厳しくし、水源を断て!ただし攻めるな!太鼓を叩き鬨の声を上げて、敵の心を乱せと!」

 

全軍に包囲を更に厳しくし、水源を断って敵の動揺を誘えと命じた。

 

「はっ!」

 

命を聞いた兵士は、拱手しその場を後にした。

 

秋蘭「数日経てば、確実に敵は動揺する。そこを突けば、我らの勝利だ!」

 

秋蘭は、幕で一人そう呟いたのであった。

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