恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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103話です。


103話

純「攻撃開始ーっ!!」

 

曹彰軍兵士「「「おおーっ!!!」」」

 

純の命で、曹彰軍は一気に陸口目掛けて攻撃した。

 

「か、構え!撃てーっ!」

 

孫軍も、純とそれ以下20万の将兵の気迫と覇気に怯えつつも弓部隊が一斉に構え、矢を放ったのだが

 

「「「ギャアアアア!!!」」」

 

「「「う、うわぁあああ!!!」」」

 

投石車と連弩の猛攻に何も出来ず、加えて一部の兵士が、純の覇気に当てられて士気が下がってしまっていた。

その影響で孫尚香率いる軍は統制が取れない状態になり、それはまさに阿鼻叫喚の状態で、被害は益々甚大となっていった。

そして

 

純「テメーら!突撃だー!!」

 

純はそう皆に叫び、先頭に立って突撃した。

 

春蘭「うおおおっ!!」

 

秋蘭「純様に遅れるなー!!」

 

霞「よっしゃああっ!!やったるでー!!」

 

翠「皆殺しだぜー!!」

 

剛「皆に遅れるなー!!」

 

哲「行くぞー!!」

 

楼杏「私も続きましょう!!」

 

これに、他の皆も続いた。

その猛攻を前に

 

ドガアアアン!!!

 

遂に城門が破られた。

 

純「門が破られたぞ!!テメーら、突撃しろー!!目の前の敵全て斬り殺せー!!」

 

そう言い純は

 

純「はああああっ!!」

 

「「「ギャアアアア!!!」」」

 

純「うおりゃあああっ!!」

 

「「「うわああああっ!!!」」」

 

目の前の敵兵数十人斬り殺していき、その勢いでどんどん攻めていった。

 

孫尚香「な、何よこれ・・・!」

 

この純の暴れっぷりを、孫尚香は顔を真っ青にしながら見ていた。

その時

 

孫尚香「!」

 

孫尚香は自分が持っていた弓矢を思い出し、それを持って構えた。

狙うは、前線で暴れ回っている純に向けてだった。

そして

 

孫尚香「はっ!」

 

矢は純目掛けて飛んでいき

 

ドシュ

 

純「っ!」

 

純の左肘に食らった。

 

孫尚香「フ、フンッ・・・!シャオを舐めないで欲しいわ!」

 

そう、孫尚香は涙目ながら強がって言った。

 

「「「閣下!!!」」」

 

純「大事ない!俺に構わず、目の前の敵全て食い殺せ!」

 

「「「はっ!!!」」」

 

しかし、純は怯む事なく将兵を鼓舞すると

 

純「矢がどうしたー!!全て斬り殺してくれるわー!!」

 

ズバッ!ザシュ!ドシュ!ザン!

 

孫尚香「・・・え?」

 

暴れっぷりは一層激しさを増し、周りの敵兵はあっさり斬り殺された。

 

ズバッ!ザシュ!ドシュ!ザン!

 

その太刀筋は、まるで流麗の舞を舞っているような攻撃だが、一撃一撃は速くて鋭く、ある種の神々しさを感じさせた。

しかし

 

純「うらああああっ!!」

 

それとは裏腹に純の雄叫びはその動きとは対照的で、敵にとっては恐怖以外の何物でもなかった。

 

孫尚香「い、いや・・・いやぁー!!」

 

この純の気迫に、孫尚香の心は完全に折れてしまい、頭を抱え発狂してしまった。

 

周泰「小蓮様!」

 

これに、周泰は慌てて孫尚香の傍に寄り

 

周泰「皆さん!小蓮様を御守りし、何とか逃げましょう!」

 

そう、将兵に命令し何とか逃げようとした。

しかし

 

純「そこに孫尚香がいるぞ!逃がすな!追えー!!」

 

純を先頭に執拗に追い掛けられ

 

「「「ギャアアアア!!!」」」

 

「「「うわああああっ!!!」」」

 

殆どの将兵が斬り殺されていった。

それでも何とか脱出できたのだが、孫尚香と周泰を除いて全ての将兵が討ち死にしたのだった。

そして、陸口に入ると、純は秋蘭とその後慌てて駆けつけた稟と一緒に入った。

 

稟「純様!しっかりして下さい!」

 

稟は、そう声をかけ続け

 

秋蘭「純様!お気を確かに!」

 

秋蘭も、稟同様そう純に声をかけた。

この時、秋蘭は既に軍医を呼んでおり、すぐさま治療の準備に取りかからせた。

その時

 

純「・・・。」

 

純は刺さってる矢を見るやそれを握り

 

純「んっ!」

 

抜き取り、投げ捨てた。

 

秋蘭「純様!」

 

これに、秋蘭は慌てて傍に寄り、いつになく冷静さを欠いた姿で声をかけた。

 

稟「痛みは!?」

 

稟も、普段の冷徹な姿からは程遠い姿だった。

 

純「・・・大丈夫だ。」

 

そう言ったが、どうも様子がおかしく

 

秋蘭「いかん!軍医!」

 

秋蘭は軍医を急かすと、軍医はすぐに純の左肘を診た。

 

「こ、これは・・・!」

 

傷口を診て、軍医は目を見開き

 

軍医「この矢は・・・毒矢です。体内にまで回ってるかと・・・」

 

そう、軍医は言いづらそうに言った。

 

秋蘭「それで?治るのか?」

 

秋蘭は、いつになく切羽詰まった表情で尋ねると

 

「それは何とも申し上げられません・・・傷口は消毒しましたが、体内にまで回った毒の解毒は・・・」

 

軍医は申し訳なさそうに項垂れた。

これに

 

秋蘭「貴様!それでも軍医か!」

 

秋蘭は軍医の胸ぐらを掴んで詰めたが

 

純「止せ・・・秋蘭!」

 

純は苦悶の表情を浮かべながら秋蘭を止めた。

 

秋蘭「純様!」

 

純「良いから・・・手を・・・離せ!」

 

秋蘭「っ!・・・御意。」

 

純は、脂汗を浮かべながらもその目は歴戦の総帥であり、尚且つ『黄鬚』の異名に相応しい気迫に満ちていた。

これには秋蘭も手を離した。

 

純「・・・ご苦労だった。下がれ。下がって、他に怪我した兵達を診てやってくれ。」

 

純は、そう軍医に言った。

 

「・・・はっ。」

 

軍医は、拱手し一礼すると退出した。

 

稟「秋蘭様。私はすぐ解毒薬を調合します!」

 

稟は、そう言うとすぐにその場を後にした。

 

純「っつ!?」

 

純が再び苦悶の表情を浮かべると

 

秋蘭「純様!」

 

秋蘭は右手を握り声をかけた。

 

純「・・・心配ない。そう取り乱すな、秋蘭。お前は・・・この軍の副都督だぞ。そう取り乱しては・・・兵達も動揺するし・・・士気も乱れるぞ!」

 

これに、純は額に脂汗を浮かべつつも気丈に秋蘭に注意した。

 

秋蘭「・・・はい。申し訳ございません。」

 

秋蘭は、項垂れながら純に謝罪した。

 

純「・・・兵の様子は?」

 

秋蘭「楼杏殿を筆頭に何とか纏めております。」

 

純「・・・そうか。流石・・・楼杏だな。」

 

これに、純は少しホッとした表情を浮かべながら楼杏を褒めた。

その時

 

稟「純様!解毒薬が出来ました!」

 

稟が解毒薬を持って現れた。

そして、それを純に飲ませると

 

純「・・・ふぅ。」

 

純の顔色が多少なりとも良くなった。

 

稟「少し顔色が良くなりましたね・・・」

 

これに、稟は普段皆に滅多に見せないホッとした表情を浮かべた。

 

秋蘭「純様。部屋まで私達がご一緒に。」

 

そう、秋蘭は自らの肩に純の右腕を回し支え、稟も傍に寄り、共に部屋に行った。

そして、部屋に到着すると

 

純「・・・では、少し寝る。」

 

純は床に入った。

 

秋蘭「はい。ゆっくりお休み下さい。私達が暫く傍におりますので。」

 

稟「純様・・・」

 

秋蘭と稟は、左右に座って柔らかい表情を浮かべた。

 

純「ああ・・・頼んだぞ・・・」

 

そう言うと、純はすぐに眠りについたのだった。

 

秋蘭「稟。純様はどうなる?」

 

すると、秋蘭はすぐに眉間に皺を寄せ厳しい表情で尋ねると

 

稟「今は解毒薬で何とか持ち堪えれます。しかし、解毒薬だけでとなると・・・」

 

稟は正直にそう言った。

 

秋蘭「・・・すぐに、腕利きの医者を探さなければ。」

 

これに、秋蘭は厳しい表情を変えずにそう言ったのであった。

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