前回活動報告でお聞きになった質問ですが、少し内容を変えておりますので、もし宜しければご意見お願いします。
それでは、どうぞ。
陸口
陸口に到着した純達。
城内に入ると
秋蘭「純様!ご回復誠におめでとうございます!」
秋蘭の回復祝いの言葉が出た。
これに
「「「おめでとうございます!!!」」」
皆もそう言い続いた。
純「お前達も、俺がいない間陸口を守り、心より感謝する!」
純は、秋蘭達将兵にそう労いの言葉を言った。
「「「ありがとうございます!!!」」」
これに、秋蘭を筆頭に皆がそうお礼の言葉を述べた。
秋蘭「純様。預かっていた兵符をお返し致します!」
秋蘭は、兵符を純に返した。
この瞬間、全軍将兵の統率と指揮権は、純に戻った。
それを受け取った純は
純「秋蘭。改めて感謝する。良く全軍を統率し、陸口を整えたな。お前はこの軍における一番手柄だな!」
そう、笑顔で秋蘭の頭を優しく撫で褒め称えた。
これに秋蘭は、クールで凛々しい美貌が緩みそうになったが
秋蘭「いえ、私一人では出来ませんでした。姉者や楼杏殿に翠、そして稟が支えてくれたからこそです。」
秋蘭「これは全て、純様が日頃から全軍将兵を家族として大切にしてくれたお陰です。即ち、純様の恩恵と威光の賜物であります。」
なんとか表情を保ち、秋蘭はそう拱手し頭を下げ皆が支えてくれたのと全て純の恩恵と威光の賜物だと言った。
純「そうか・・・春蘭!楼杏!翠!そして稟!秋蘭を良く支えてくれた!感謝する!」
それを聞き、純は春蘭、楼杏、翠、そして稟にそう労いの言葉を述べ
春蘭「有り難きお言葉!!」
楼杏「身に余る光栄です!!」
翠「気にする事無いぜ、純殿!!」
稟「有り難きお言葉!光栄でございます!」
四人は跪き拱手し、揃えてそう言ったのだった。
そして、純はすぐに全軍将兵を統率する歴戦の総帥の表情に切り替えると
純「それで、江東の様子はどうなっている?」
稟にそう尋ねた。
秋蘭「はい。孫尚香の暴走以来、江東では各地の豪族が次々と孫策に離反していき、それらを平定いくの繰り返しになっております。」
純「地元の豪族が離反か・・・」
秋蘭の報告を聞き、純はそう呟くと
稟「孫策は袁術から離れた後、父祖の土地である江東を電撃的な勢いで一気に平定したのですが、その過程で抵抗した豪族達を次々と粛清していったので、結構地元の有力豪族から非常に強い恨みを買っていたのです。」
稟「恐らく、孫尚香の暴走をきっかけに地元の有力豪族達は孫策に反旗を翻そうと企んだのでしょうね。」
稟「彼女は母孫堅に勝るとも劣らずの英雄でありますが、それ以上に性急な性格で、尚且つ粛清した豪族達の臣下の人心掌握も怠っておりましたので、恨まれるのは必然かと。」
稟「先の孫尚香の暴走で離反した豪族達にも、同様の措置を取っていると思われます。」
これに
純「そっか・・・」
純はただ一言、そう呟いたのだった。
建業
孫策「くっ!また離反したの!!」
その頃、江東では新たな離反者が現れ
孫策「シャオでの一件以来、各地の豪族が離れていってる・・・」
孫策「このままじゃ、母様や父祖の皆が守ってくれたこの江東を守れない・・・」
孫策「冥琳!!これまで以上に敵対豪族は徹底的に処断しなさい!!」
孫策は己をコントロールする事が出来なくなっていった。
周瑜「待て!落ち着くんだ雪蓮!これ以上敵対する地元豪族達を厳しく処断すれば、その苛烈さにまた新たに離反する者が現れる!」
周瑜「これ以上の離反を防ぐためには、ある程度の寛大さと彼らの心を掴むのも肝要だぞ!」
これに、周瑜はこれ以上の苛烈な粛清を止めるべきだと進言し
孫権「姉様!冥琳の言う通りです!!これ以上の粛清は更なる恨みを買うだけです!!お怒りはご尤もですが、それ以上にこの江東を一枚岩にするために、ここは寛大なるご対応を・・・!!」
孫策の妹の孫権も同様に諫めたのだが
孫策「だったら、また更に厳しく措置すれば良いだけの話よ!離反した者を許したら、皆に示しが付かないでしょ!!」
頭に血が上った状態の今の孫策には、断金の友である周瑜と孫権の言葉も耳に入らなかった。
太史慈「雪蓮・・・」
太史慈も、このやり取りには何も出来ず
程普「・・・。」
黄蓋「・・・。」
孫堅の代から仕えている宿将二人も、腕を組みながら目を閉じ、眉間に皺を寄せたまま黙っており
張昭「・・・。」
張昭もただ腕を組んで目を閉じ、黙っているだけだった。
魯粛「ひゃわわ・・・皆さん落ち着いて・・・」
魯粛は、この剣呑たる雰囲気に弱々しい声だった。
孫策「とにかく、その豪族の一族とその配下全ての首を刎ねなさい!!」
そして、孫策はそう怒りで目を血走らせた状態で吐き捨てるように言うと、その場を後にしたのだった。
周瑜「・・・。」
周瑜は、これに眉間を抑えるしかなかった。
孫権「姉様・・・」
孫権も、孫策の後ろ姿を見て悲しい表情を浮かべた。
程普「以前から大殿に匹敵する程苛烈な一面を見せてはいたけど、ここ最近はより激しくなった気がするわね・・・」
黄蓋「うむ・・・いつにも増してな・・・加えて酒の量も増えておる・・・」
程普「それだけ、この江東が灰燼に帰するのを恐れているのね・・・」
黄蓋「そうじゃのう・・・大殿から託されたこの江東を守らねばならぬからのう・・・」
これに、程普と黄蓋はそう話しており
魯粛「雷火様。小蓮様は・・・?」
魯粛は、張昭に孫尚香の様子を尋ねると
張昭「牢の中で、一人泣きながらずっと詫びの言葉を述べておる・・・」
張昭「まるで・・・壊れた絡繰りのようじゃ・・・」
張昭は、そう孫尚香の現在の様子を言った。
魯粛「そうですか・・・」
張昭「それだけ、己のやった事を悔やんでおるじゃろう・・・」
張昭「雪蓮様はどうなさるのか・・・」
そう、張昭は呟いたのであった。