陸口
復帰した純は、部隊の編成や訓練を行い、彼らを労ったりして将兵との絆を更に深めていった。
これにより、兵の士気は上がっていった。
暫くして
純「お前らも来たのか。成都の様子はどうだ?」
凪「はっ!民心も治安も安定しております!」
真桜「せや!凪なんか先頭に立って頑張ったんやで!」
沙和「なの!だから純様!凪ちゃんを労って欲しいの!」
三羽烏が五万の将兵を率い成都から陸口にやって来た。
純「そうか・・・」
それを聞き、純は凪に近付き
純「良くやったな、凪・・・」
そう言い凪の頭を優しく撫でると
凪「ふあっ!?じ、じ、じ、純様!?」
凪は武人然とした顔から一気に顔を真っ赤にし、恋する乙女の顔になった。
沙和「あーん!凪ちゃん可愛いの!!」
真桜「せやな!!」
これには、沙和と真桜はそう凪の顔を見て言ったのだった。
純「さて、お前らも来たからには戦での働き、大いに期待してるぞ!」
凪「はっ!この楽文謙、これまで以上に粉骨砕身励む所存でございます!!」
真桜「ウチもや!!存分に使い!」
沙和「沙和も一生懸命頑張るの!!」
この言葉に
純「共に戦おう!!」
純はそう力強く言ったのだった。
凪らが加わった事で、将兵達の士気は更に上がっていった。
そして、その日が来た。
城にて、その数二十五万の将兵が槍や矛、そして弓を持ち、整然とし尚且つ精鋭と呼ぶに相応しい威厳を醸し出し、その表情も堂々としていた。
暫くして、純が白き羽織と籠手、そして武骨な軍靴を身に纏い、腰に太刀を帯びながら歩いて現れた。
その姿は、数々の戦場をくぐり抜けた勇猛果敢な歴戦の総帥に相応しく、また更に覇気と貫禄が増していた。
純を見た二十五万の全将兵は、ズレる事無く完璧に揃って跪き拱手した。
純「皆、よく聞け!」
その声と同時に、兵達は己の武器を構え直す
純「陸口は奪還した。これも全て、お前らの働きあってこそだ。この曹彰、心より感謝する。」
そう言い、純は頭を下げ感謝の意を示した。
純「お前らの働きに、陸口にて無念に散っていった友も、報われただろう。」
純「しかし・・・まだまだだ・・・まだまだ足りねー・・・。江東の者は、未だ俺達に詫びの文も使者も送らず、陸口の友を殺した孫尚香の首を送らず未だ誠意を見せていねー。」
純「つまり、奴らは己のした事を何一つ悪いと思っていねーという事明白だ!」
そう、更に強くなった覇気を前面に押し出し、涙を流しながら話す純。
これに
「「「そうだ!!!」」」
「「「その通りだ!!!」」」
涙を流しながらそう叫ぶ兵士達。
純「俺達は、そのような不逞の輩を成敗する!」
純「てめーらに一つだけ言う!俺達は、天子様の命によってこの大陸の民の為に編成された官軍だ!」
純「民の為に命を懸けて戦っている俺達に刃を向け傷つけたアイツらは、最早逆賊に他ならねー!」
「「「そうだ!!!」」」
純「つまり、それをやった孫尚香は勿論、その姉である孫策は、詫びの一言もない誠意を示さない謂わば大悪人だ!」
「「「賊を殺せ!!賊を殺せ!!賊を殺せ!!」」」
純「そうだ!だからこの戦は、孫尚香と姉孫策の首を取ってこその勝利とする!良いか!」
「「「おおーっ!!!」」」
純「それまで決して手を緩めるな!!死力を尽くし、命を懸けて戦え!!」
純「俺達は官軍だがそれだけじゃねー!!俺達は戦狂いの野蛮人であり、獰猛な虎だ!!だ!!姉上の覇道の為、目の前の敵全て地獄に陥れ、暴れてやろうじゃねーか!!」
「「「賊を撫で斬りだ!!!」」」
純「俺と共に、目の前の敵を狩って狩って、狩りまくるぞー!!」
そう言い、純はまた更に覇気を強く全面に押し出し、大声を上げながら太刀を天に突き出した。
次の瞬間
「「「うおおおっ!!!!!!」」」
二十五万全ての将兵が、それぞれの武器を天高く突き上げ、地鳴りの如き雄叫びを上げた。
そして
純「いざ、出陣だー!!」
純はそう皆に号令を下したのであった。