恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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110話です。


110話

建昌

 

 

 

 

ここは建昌。荊州の国境に近くに位置する街だ。

そこを統治する太守は

 

「ああ、心配だ・・・心配で堪らない。兵はこれだけしかおらぬのか?これより遙かに十倍は必要だぞ。」

 

そう、弱音を吐いていた。

 

「恐れながら、これはただの巡回です。多勢は不要かと思いますが。」

 

これに、副官はそう言ったのだが

 

「ここは荊州の国境に近い街なのだぞ。ああ、恐ろしい!あの国境から血に飢えた獰猛な虎の軍団が・・・それを率いる『黄鬚』が押し寄せてくる・・・その凶暴な牙を剥き出しにしながらな!」

 

「ああ・・・孫尚香様があの様な愚かな事をしたから・・・それを止められなかった孫策様も・・・ああ・・・もう無理じゃ!!」

 

怯えを抑えきれず、ヒステリック状態となった。

 

「お、落ち着いて下さい!!そう仰っておりますが、『黄鬚』曹彰は孫尚香様の手により怪我なされてると聞いております。まだ攻めては来ぬかと・・・」

 

副官は純の怪我の回復力を知らず、ましてや出陣しているという情報も手に入れてなかったため、攻めてこないと言ったその時

 

「も、申し上げます!!『黄鬚』曹彰が攻めてきました!!」

 

純が攻めてきたとの知らせが入った。

 

「な、何だと!?」

 

「ほ、ほら来た!!ほら、ほら見ろ!!ああ・・・孫尚香様が愚かな事をしたから・・・これは天がお怒りになっておるのじゃ・・・!!」

 

そう言いつつも、何とか迎撃態勢を整えた。

 

 

 

 

 

曹軍

 

 

 

 

 

純「邪魔する敵は全て斬り殺せ!!これは侵略にあらず!!陸口にて散っていった仲間の敵討ちだ!!」

 

純「進めーっ!!」

 

純はそう太刀を抜いてそう号令すると

 

「「「おおおーっ!!!」」」

 

二十五万の将兵全員が雄叫びを上げた。

そして、連弩と発石車の猛攻が始まった。

 

凪「準備は良いか、真桜!沙和!」

 

真桜「いつでもええでー!!」

 

沙和「バッチリなの!!」

 

凪「良し!!放てーっ!!」

 

三羽烏の命に、一斉に発石車から巨石が発射され、城壁がどんどん破壊され

 

「「「ギャアアアア!!!」」」

 

敵兵がどんどん潰されていった。

発石車だけじゃない。

 

秋蘭「放てーっ!!」

 

秋蘭の命によって放たれた連弩の矢も、敵兵にどんどん当たっていき

 

「「「う、うわぁあああ!!!」」」

 

被害が益々甚大となり、阿鼻叫喚の状態だった。

 

純「良し!お前ら、存分に手柄を挙げろ!!総攻撃開始ー!!」

 

これを見た純は、総攻撃の命令を下し、純を先頭に突撃を開始した。

 

春蘭「良し!!我らも続くぞー!!」

 

秋蘭「皆に遅れを取るなー!!」

 

霞「やったるでー!!」

 

翠「よっしゃー!!錦馬超の槍の冴え、江東に見せてやるぜー!!」

 

剛「皆に遅れるなー!!」

 

哲「行くぞー!!」

 

楼杏「私も続きましょう!!」

 

凪「行くぞー!!純様に遅れるなー!!」

 

真桜「行くでー!!」

 

沙和「なのー!!」

 

これに、他の皆も続いた。

そして

 

ドガアアアン!!!

 

その猛攻に耐えきれず、遂に城門が破られてしまい

 

純「おりゃあああっ!!」

 

「「「ギャアアアア!!!」」」

 

純はその勢いで次々と敵兵を斬り殺していき、春蘭達もそれに負けじと次々と敵兵を屠っていった。

 

純「この程度か、江東の兵は!!俺は『黄鬚』曹彰だ!!命を惜しまねー奴はかかってきやがれ!!」

 

この際純は、太刀を血で染め、顔に敵兵の返り血を浴びた状態でそう敵兵に言いながら

 

純「うりゃあああ!!!」

 

「「「うわああああっ!!!」」」

 

敵兵を次々と斬り殺していた。

その姿に

 

「「「よーし!!我らも閣下に続くぞー!!」」」

 

曹軍将兵は益々奮い立ち

 

「な、何だコイツらは!!十人が束になっても全員あっさり殺されたぞ!!」

 

「と、虎だ・・・まるで戦狂いの獰猛な虎だ!!」

 

「に、逃げろーっ!!」

 

その気迫に敵兵は完全に戦意を喪失し、次々と逃亡していった。

そして、そのまま建昌は僅か三刻で完全に制圧され、守備隊と建昌を統治していた太守は戦死し、僅かに残った兵も全員降伏するか逃亡するかで、事実上の壊滅だった。

 

 

 

 

 

 

 

純「これで制圧は完了か?」

 

稟「はっ!敵兵はほぼ壊滅。残った兵は、全員武器を捨てて投降しました。」

 

稟の言葉に

 

純「チッ!まだ暴れ足りねーんだがな・・・!」

 

純は舌打ちをしながら物足りないと言ったのだが

 

純「だが・・・怪我明けで久し振りに暴れたから・・・良いとするか。」

 

純「まだ孫策本隊が相手じゃねーしな・・・」

 

怪我明けの実戦復帰で暴れる事が出来たのと、まだ孫策本隊と相手してないから良いと言ったのだった。

 

純「ここの民衆には決して手を出すな!手を出した者は、例え誰であっても処刑すると全軍に伝えろ!」

 

稟「御意!」

 

純「凪!この戦いでは特にお前の活躍が目立っていたな!」

 

凪「はっ!有り難きお言葉!!」

 

純「褒美として、お前の部隊には酒と肉を与えよう!校尉以上には更に褒美を与える!」

 

凪「はっ!有り難き幸せ!更に粉骨砕身励みます!」

 

これに、凪は喜びの表情を見せ、拱手した。

そして、純は全軍将兵の前に立ち

 

純「全軍聞け!!この街は制圧した!!俺達の勝利だ!!」

 

純「だが、戦はまだこれからだ!!決して気を緩めるな!!狩って狩って、狩りまくるぞー!!」

 

覇気を前面に押し出し、太刀を天に突きつけてそう叫んだ。

 

「「「おおおーっ!!!」」」

 

これに、全軍将兵は天地を揺るがすほどの雄叫びを上げたのであった。

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