今年最後の投稿です。
前作のリメイク作品で尚且つこのような拙作でも読んでくれ応援してくれた方々に感謝です!!
来年もよろしくお願いします!!
それでは、どうぞ!!
江東の豫章郡を僅か半月で制圧した純達。
その勢いは止まらず、会稽郡も純の手に落ちた。
この電撃的な勢いが落ちない理由は、純を筆頭とした一騎当千の勇猛果敢な将兵が一枚岩となって攻撃しているため、江東の者達は手も足も出ないのだ。
それだけじゃ無かった。
稟「これでここの豪族達は純様に付きましたね・・・」
稟はそう言って、目の前に広げてある地図を見ながらそれぞれの地点に黒の碁石を置いた。
実を言うと、この電撃的な勢いは豫章郡でもそうだったが孫策に恨みを持つ豪族達が揃って孫策から離反し、純に味方したのも理由の一つで、それらの調略を行っていたのが稟なのだ。
彼女は、孫策に恨みを持っている豪族達に近付き、言葉巧みに彼らを誘導し味方に付けたのだ。
稟「フフッ・・・孫策は相当恨まれたようですね。私が少し喋っただけでこんなにあっさりと・・・」
稟は、まるで何もかも見通せるかの如き冷徹な笑みを浮かべた。
稟「しかし・・・まだ安心できませんね・・・我らは馬や歩兵等の陸での戦闘は長けておりますが、水上戦に持ち込まれると不利です・・・」
稟「以前に密かに突貫で造らせていたアレが完成する頃だと思いますが・・・」
そう呟いたその時
「郭嘉様。益州より遣いの者が参りました。」
兵士がそう言ってやって来た。
稟「通しなさい。」
「はっ。」
そして、遣いの者が入ると
「申し上げます。郭嘉様に頼まれた例の物が完成しました。」
ある物が完成したと言ってきた。
稟「そうですか。それはちょうど良い。この事、真桜にも言いましたか?」
これに、稟はちょうど良いと思いつつ、この事を真桜に言ったのか聞くと
「いえ。李典様には後ほど伺う予定ですが・・・」
遣いの者は少し言いにくそうな雰囲気を出し
稟「ああ・・・彼女も来たのですね。」
この様子に稟は、彼女も同伴なのだと察し
「はっ。あの者、李典様とは兎も角、楽進様とは馬が合わず・・・」
稟「まあ確かに彼女は凪とは合わなそうですね・・・」
苦笑いを浮かべた。
稟「では、私から会います。ここに来るよう伝えて下さい。」
稟は彼女をここに連れて来るよう言い
「はっ!」
遣いの者は拱手しその場を後にした。
稟(ここ最近、長江に木屑がよく流れていましたが・・・私が命じておいて何ですが、相当の数の木を使ったようですね・・・)
稟(ですが、真桜の技術も相まってそれ相応の物が造られているはずです。それに・・・この辺りの気候や風土、そして相手軍師周瑜の作戦を考えると、恐らく火を使ってきます・・・)
稟(その為に造らせました。この戦・・・必ず純様に勝利をもたらせてみせます!)
そう、稟の凜々しい怜悧な目から燃え盛る炎が垣間見えたのだった。
暫くすると、遣いの者と同伴していた者が稟の前に現れた。
その者は、腰に剣を帯び、サバサバした雰囲気を纏っている気風の良い感じの女性だった。
稟「ご苦労でしたね。」
稟は、まず早速彼女に労いの言葉を言うと
??「良いって事よ!しかし、軍師さんの頭ん中は一体どうなってんだ?」
??「江陵にいる頭に人形置いてるもう一人の軍師も似たような事言ってたぜ!」
彼女は気にするなと手を振って、稟にそう言うと
稟「私の頭はあなたや風が思ってるような物は入っていませんよ。」
稟はそう怜悧な笑みを浮かべながら答えた。
稟「それで、例の物は?」
??「おお!まあ外に出て見てみなって!」
そう言い、稟を外に出して見せると
稟「これは・・・想像以上の出来ですね・・・」
稟は、思ったよりも想像以上に出来ている事に珍しく驚きの表情を見せた。
??「そうかい!軍師さんのそのような顔を見れただけで儲けもんだな!」
これに、彼女はそう言い笑顔を浮かべた。
その時
純「何じゃこりゃ!?」
純が現れるやそれを見て驚きの声を上げて言うと
秋蘭「これは・・・一体・・・」
春蘭「何て大きさだ・・・」
霞「楼杏・・・見たことあるか?」
楼杏「いえ・・・こんな大きさは見た事無いわ・・・」
翠「スゲぇ・・・」
秋蘭らも驚きの表情でそれを見上げていた。
純「兵から長江から何か巨大な物が流れたと聞いて駆けつけたら・・・何てデケぇ・・・」
そう、純は呟くと
純「お、おい稟・・・これは一体・・・」
稟にそう尋ねると
稟「それを今からご説明致しますので、まずは天幕に入りましょう。」
稟はそう言って天幕に入るよう促すと
真桜「やっぱお前やったんやな!」
真桜が彼女に近付くと
沙和「なの!スッゴくおっきい何かが来たって知らせが入って何かなと思ったらビックリなの!」
沙和もそう言って真桜と一緒に近付いたが
凪「・・・来たのか。」
凪のみ、少し嫌そうな表情でそう言うと
??「まあ、そんな顔するなって、楽進。」
彼女はそう凪に言った。
純「まあ取り敢えず、中に入ってくれ。」
これに、純はそう言い皆を中に入らせたのであった。