建業
江東では、孫策が倒れてしまい、その彼女の代理を務められるのは妹の孫権しかいなかった。
しかし、状況は良くならず
孫権「そうか・・・もうそこまで・・・」
周瑜「はい。この辺りの豪族達は、皆それぞれ迷っております。」
陸遜「豫章郡、会稽郡の豪族は全て曹彰の下に付き、我らに刃を向けております故、去就を決めかねておりますぅ~。」
呂蒙「彼らと同じように曹彰に付くか、曹彰に敵対し最後まで戦うかに割れております。」
江東は主戦派と降伏派に分かれ分裂してしまっていた。
この話に
孫権「そうか・・・」
孫権は頭を抱え込んだ。
その時
甘寧「申し上げます。長江に、巨大な船が現れたとの知らせが入りました!」
甘寧が巨大な船が現れたと言って現れた。
このような隠密は、彼女もやっているが基本周泰が行っていた。
しかし、孫尚香の一件で彼女も関わっていたため、その責で謹慎処分を食らっていた。
周瑜「大きさは?数はどれ程だ?」
甘寧「そ、それが・・・」
周瑜の質問に、甘寧は詰まったが
甘寧「全長は見た限り120歩程で、数は・・・ひゃ、100隻以上はあるかと存じます。」
正直にそう答えた。
孫権「何ですって!?」
この知らせに、孫権は驚き立ち上がり
魯粛「ひゃわわ・・・!120歩程の船って、聞いた事無いですよー!」
太史慈「確かに・・・聞いた事無いわ・・・」
張昭「ふむ・・・」
黄蓋「奇々怪々じゃのう・・・」
程普「そうね・・・」
他の者も、それぞれあるが、同様の反応を示した。
周瑜「・・・まさか!」
この時、周瑜はある一件を思い出し、察した。
孫権「どうしたの、冥琳?」
周瑜「はっ。実を申しますと、ここ最近偵察兵から長江に大量の木屑が流れているとの知らせが入っておりまして、勿論その時は隠と私は敵が船を大量に作っているだろうと思い警戒したのですが・・・」
陸遜「まさか・・・そこまで巨大な船を大量に作るなんて思いもよらず・・・」
孫権「そう・・・」
この知らせに、重い空気が漂った。
陸遜「取り敢えず、使者を送りましょうか~?謝罪の文も一緒に~?」
この陸遜の進言に
孫権「・・・そうね。それしか無いわね。冥琳、万事任せるわ。」
孫権はそう周瑜に言うと
周瑜「御意。では包。お前が行ってくれ。」
周瑜は魯粛に使者の任を任せ
魯粛「ひゃわわ!大変ですけど、何とか致します!」
周瑜「梨晏。済まないが護衛を頼む。」
魯粛の護衛に太史慈を指名した。
太史慈「分かった。」
周瑜「ああ。」
そして、魯粛と太史慈はその場を後にした。
周瑜「皆も、来たるべき時に備え、それぞれ準備をして欲しい。」
黄蓋「うむ。」
程普「分かったわ。」
周瑜の命に、黄蓋ら宿将を中心とした者達はそれぞれ準備のため下がったのだった。
曹彰軍
純「本当に揺れねーんだな・・・まるで、水上に出来た巨大な城みてーだな。」
稟「そうですね。まさに、『虎に翼』ならぬ、『虎に水かき』ですね。」
この言葉に
純「はっはっは!お前、おもしれー事言うな!」
純は大笑いした。
稟「しかし、油断は出来ません。確かに揺れないといえ、水軍の扱いは相手が上です。ご油断無きよう。」
純「ああ、分かっている。」
凪「純様。江東から使者が参られました。」
その時、凪が現れ、江東から使者が来たと言ってきた。
純「使者だと?誰だ?」
凪「魯粛と太史慈です。」
これには
純「・・・今更降伏すると言いに来たのか?」
純はそう眉間に皺を寄せながら言うと
稟「取り敢えず、会って話を聞いてみるのが良いかもしれませんね。」
稟は、取り敢えず会ってみた方が良いと言った。
純「分かった。ここに呼べ。ああ、後皆もここに来るよう言ってくれ。」
凪「御意。」
純の命を聞き、凪は拱手しその場を後にした。
純「・・・。」
その際、純は怒りを必死に押し殺すようにしていたのであった。