魯粛と太史慈が、純の前に現れたのだが
魯粛「ろ・・・ろろ、魯、子敬・・・あ、あ、主、だだ代理そそ、孫権の使いで、まま参りました!」
魯粛は純の覇気に威圧され、声が震えてしまっていた。
魯粛に限らず
太史慈(ヤバイ・・・身体の震えが・・・止まらないわ・・・)
太史慈(これが・・・『黄鬚』曹彰・・・!何て覇気なのよ!反董卓連合で見た事あるけど、あの時の比じゃ無いわよ・・・!)
太史慈(少しでも気を抜いたら・・・気を失ってしまうわ・・・)
太史慈も、純の覇気に威圧され、気を失ってしまいそうだった。
その様子を見ていた秋蘭らは
「「「・・・。」」」
それぞれ鋭い目で二人を見ており、重い空気がその場を支配していた。
純「何の用で来たんだ?」
純の問いに
魯粛「あ、あの・・・わ、わた、私は・・・!」
魯粛は気圧され、何も喋れなかったが
太史慈「魯子敬の代わりに、私が申し上げます。」
太史慈「孫策が妹孫権の使者として、こちらの書状を私に参りました。」
太史慈が代わりに喋り、書状を取った。
純「・・・。」
それを見た純は、秋蘭に目を向けると、秋蘭はそれを受け取り純に恭しく渡した。
その書状の内容は
『孫権、謹んで曹大将軍大都督に記す。』
『陸口にて散っていった曹軍の将兵は、我が妹孫尚香の愚かな行動故に起こしたもの。』
『その全ては、姉であるこの孫権にも非あり。故に、謝罪と哀悼の意を表す。」
『これで、全てを水に流し盟を結び、大陸の為民の為にあなたの姉曹丞相と共に奮おうではないか。』
といった内容だった。
純「・・・。」
その書状を、純は目を動かし読んでいた。
太史慈「孫権は、此度の件を非常に責任を感じております。それは、今病で寝込んでいる孫策も然り。」
太史慈「故に、手を結び今後は泰平の世を作るために腕を奮いたいとの事です。」
太史慈は、そう付け加えて言った。
その時
純「・・・その孫尚香と孫策の首は?」
純は低い声でそう尋ねると
太史慈「え、ええっと・・・それは・・・」
太史慈は言葉が詰まってしまった。
すると
ビリッ!ビリッ!
純は書状を破り
ドガッ!
魯粛「ひいっ!!」
純「何故、その二人の首がここにねーんだ!本当に謝罪の意志があるなら、首を持ってくるのが筋だろうが!」
そう怒りの声を上げながら机を叩いた。
その衝撃で、机は壊れてしまう程だった。
純「テメーら、謝罪する気はねーんだろ?」
太史慈「そ、それはちが・・・!」
純「なら、何で首はねーんだ?」
太史慈「・・・っ!」
純「話しにならねーな。孫権に伝えろ!もうおせーってな!この俺が、江東を切り取り、孫尚香と孫策の首を陸口にて散っていった友に捧げるとな!」
純は、目を怒りで血走らせ、強烈な覇気を剥き出しにしながらそう魯粛と太史慈に言った。
魯粛「あ・・・は・・・かひゅー!かひゅー!」
すると、その覇気に当てられ限界を超えたのか、魯粛はそのまま倒れ過呼吸を起こしてしまった。
太史慈「お、お待ち下さい!」
太史慈は、諦めず純に言おうとしたが
純「帰れ!」
太史慈「っ!」
純はそう太史慈に怒鳴り
「「「・・・。」」」
秋蘭らが、それぞれいつでも攻撃できるような体勢を取っていた。
太史慈「・・・はっ。」
これには、太史慈は何も出来ず、魯粛を連れて下がったのだった。
純「フンッ!」
純は、怒りに身を任せ壊れた机の一部を蹴飛ばした。
稟「純様。お怒りはご尤もです。しかし、ここはひとまず、落ち着くのです。」
すると、稟が純にそう宥めると
純「・・・ふぅ。」
純は目を閉じ一つ深呼吸し、幾らか落ち着いた。
そして
純「全軍出陣する!江東を平定し、陸口に散っていった友に捧げるぞ!」
「「「御意!!!」」」
皆に檄を飛ばし、全軍を出陣させたのであった。