恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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129話です。

お待たせしました。

今年もよろしくお願いします。

それでは、どうぞ。


129話

益州、そして江東を平定した純達。

その勝利を祝おうと、許都は大盛り上がりだった。

 

「やったー!!曹彰様が見事な活躍をしたぞー!!」

 

「今回は悪辣な劉備と諸葛亮を倒しただけじゃ無く、江東の野蛮人を討伐して、陸口に散った兄弟の恥辱を晴らしてくれたぜー!!」

 

「曹操様は、戦で苦しむ俺達に衣食住を保証し仕事を与え、罪人には適切な処罰を下せるような法を定めてくれた!!」

 

「曹操様は俺達民の為の政治をして、笑顔と活気を取り戻し・・・!!」

 

「曹彰様は軍を率いて勇猛果敢に戦い、敵を討伐し俺達を守ってくれる!!」

 

「お二方は、まさしく英雄だ!!」

 

許都の民は、皆華琳と純を褒め称え、盛大に享受していた。

そんな中、朝廷ではある動きがあった。

 

 

 

 

 

朝廷

 

 

 

 

 

「陛下のおなり!」

 

 

いつも通り、霊帝と劉協が玉座の間に現れた。

その視線の先には

 

「「「・・・」」」

 

多くの臣下がそこにいた。

その臣下は、皆華琳達の息の掛かった者達だった。

それらの視線に注目され、霊帝は玉座に座り、劉協は傍に控えた。

 

桂花「陛下。上奏のお許しを願います。」

 

すると、一足先に参内していた桂花が、皆の前に進み出て上奏の許可を求めた。

 

霊帝「良いわ。申しなさい。」

 

霊帝は、桂花の上奏を許可した。

許可を貰った桂花は

 

桂花「陛下。臣下は皆、存じております。隆盛を極め、繁栄を誇った漢室も、四百年を経て衰退し、命数も尽きようとしております。」

 

桂花「曹丞相は民の為の徳政を敷き、その弟君曹大将軍は賊を討ち取り、万物を愛しみ天地を照らしてこられました。」

 

桂花「そこで陛下は、堯と舜に倣い、ここは天意と民意に従って、曹丞相に国家を譲られ、清閑をご享受なさるのが宜しいかと。」

 

桂花「既に臣下は協議を済ませておりますが故、ご承認下さるようお願い申し上げます。」

 

霊帝に、華琳に禅譲を求めた。

 

霊帝「なっ!?」

 

劉協「何と・・・!?」

 

霊帝と劉協は、桂花の上奏に驚きを隠せず

 

霊帝「ち、朕に・・・退位せよと言うの?」

 

退位かと言うと

 

桂花「『退位』ではありません。『禅譲』でございます。」

 

桂花は禅譲を強調し

 

桂花「堯が舜に位を譲った事は賢明でした。文王が武王に譲った事は、君主の功徳の顕れです。」

 

桂花「聖君ならずとも、聖君の道を歩みたいと思われませぬか?」

 

過去の譲位を手本に禅譲すべきだと言った。

 

霊帝「皆同じ意見なの?」

 

霊帝は、動揺しながら尋ねると

 

「「「荀彧殿の忠言をお聞き入れ下さい。」」」

 

皆同じだと言った。

それを聞き

 

霊帝「な、何を言ってるのあなた達・・・!」

 

劉協「漢を滅ぼす事をしてる人の言葉を、忠言だと言うのですか!」

 

霊帝と劉協は酷く狼狽した。

 

桂花「聞き分けの無い事を!天下が移り変わり、万物が一新するのは自然の道理です。」

 

桂花「暴君や暗君が阻む事はあり得ません!」

 

桂花は、栄枯盛衰なのは自然の摂理だと厳しく言うと

 

劉協「・・・親愛なる漢の臣下の皆さん。才徳に欠ける陛下が、天下の君主の器では無いかもしれません。」

 

劉協「けど、髙祖は蛇を斬って挙兵し、生涯戦いました。暴虐な秦や手強い楚を滅ぼし、漢の天下を切り開いたのは、私達祖先なのです!!」

 

劉協「あなた達は代々漢の禄を食み、恩恵に預かってきたにも関わらず、何故、かくも義に背く仕打ちが出来るのですか!」

 

劉協「もし国を失えば・・・陛下は勿論、私はあの世でご先祖様に会わせる顔がありません!」

 

劉協は、祖先の義に背くような行為は出来ないと言った。

すると、それを聞いた桂花は

 

桂花「この図讖を携えて、ご先祖様に会いに行かれてはどうでしょう。あの世でも、心静かでいられますぞ。」

 

図讖を盗り出すと、それを投げ捨て、冷徹な目で言ったのだった。

それを見て

 

霊帝「あ、ああ・・・」

 

霊帝は恐怖に震え

 

劉協「へ、陛下は・・・ご気分が優れないご様子!なので・・・このお話は、また後日にお願いします!」

 

劉協は退出させ、禅譲の件は一旦先延ばしにしたのであった。

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