華琳が帝位に就き、魏を建国してから、暫くの時が経った。
その間、戦乱で荒れ果てた土地を整え、豊かさを取り戻していった。
官吏も刷新し、民の為の政治も行っていった。
人々は、新たな泰平に歓喜し、希望を持って生き生きとした表情を浮かべていた。
そんな時に、北方から烏桓や鮮卑を中心とした北方の異民族が攻めて来たとの知らせが入り、華琳はすぐさま純に征伐の全権を委ね、純は二十万の大軍を率いて出陣したのだった。
そして今
純「・・・」
純は大地の上で馬に乗って目を閉じていた。
彼の背後には、秋蘭を筆頭とした二十万の将兵が、純の命令を今か今かと待ちわびており、皆精悍な表情だった。
その前方には、烏桓と鮮卑の連合軍が構えていた。
純(この感じ・・・この雰囲気・・・そして、匂い・・・やはり、戦場は良い!)
純(戦と聞けば、心が躍る!!血が滾ってくるのが分かる!!)
純は、久方ぶりに味わう大戦の雰囲気を味わっていた。
秋蘭「純様。皆が号令を今かと待ちわびております。」
そんな様子を見た秋蘭は、将兵達が号令を待っていると言い
純「ん?ああ、悪い。」
純は目を開け、後ろを振り返り
純「皆!目の前には我らの大地を踏み躙ろうと企む輩がいる!」
純「奴らは、我らの大地を踏み躙り、我らの兄弟を、友をも虐げ、そして搾取しようとしている!」
純「お前らは、そんな奴らの行動を認め、屍を晒す事を選ぶか?」
「「「否!!」」」
純「なら、お前らは大切な人を守る為、ここで勇を奮い、命を賭けるか?」
「「「応!!」」」
純「では、俺達は今から獰猛な戦の虎になろうじゃねーか!剣を取れ!槍を取れ!気勢を上げろ!俺と共に、目の前の敵を一人残らず狩り尽くそうじゃねーか!!」
純「その手にある剣と槍で敵共を殺せ!!剣と槍が折れたなら絞め殺してやれ!腕を斬り飛ばされたのなら首を噛み切って殺してやれ!」
純「そして、奴らに思い知らせてやろうじゃねーか!!誰に刃を向けたのかを!!」
純は馬上で覇気溢れた大声を上げながら腰の太刀を抜いてそれを天に突き上げた。
次の瞬間
「「「うおおおっ!!!!!!」」」
二十万の大軍団全ての将兵が、剣や槍を天高く突き上げて地鳴りの如き雄叫びを上げた。
そして
秋蘭「弓隊、放てー!!」
秋蘭による斉射の指示で、戦が始まった。
「「「うわーっ!!!」」」
「「「ギャー!!!」」」
烏桓と鮮卑の騎兵は、矢の雨の餌食になった。
加えて
真桜「行くでー!」
凪「ああ!沙和!」
沙和「了解なのー!みんなー!てーなのー!」
発石車も一斉に放った。
とはいえ、相手もこのまま簡単にやられはせず
「「「うわーっ!!!」」」
得意の騎射で反撃を開始し、純達魏軍に犠牲者が出た。
戦いは一進一退となり
純「さて・・・行くか。」
稟「ご武運を。」
風「存分に暴れて下さい〜。」
純「ああ。任せたぞ。」
純は稟と風に後ろを任せ颯爽と馬に乗ると
純「行くぞ皆!!『黄鬚』曹彰について来い!!」
駆けさせた。
秋蘭「純様に遅れを取るな!!」
霞「行くで皆!!遅れを取ったらあかんでー!!」
楼杏「私も、参加させるわ!」
翠「よっしゃー!錦馬超の力、見せてやるぜ!」
凪「行くぞ!真桜!沙和!」
真桜「おう!」
沙和「なのー!」
剛「遅れを取るなー!!」
哲「行くぞー!!」
「「「おおーっ!!」」」
秋蘭ら他の皆も続き、烏桓・鮮卑連合軍に向かって突撃していった。
その先頭には
純「はあああっ!!」
溌剌とした表情で馬を駆け、太刀を振るって敵を斬り捨てる純がいたのであった。
完
やっと終えました!!
前作のリメイクですが、最後は戦場でこそ輝く主人公らしく行こうかなと思い、このような形にしました。
リメイクしようと思ったきっかけは、前作を執筆してて、もう少し良い形で書けたのではないかなと感じており、前作を書き終えた後に書こうと思ったのがきっかけでした。
途中どういった形で書こうか思いつかなかったり、1月に発売された『三國無双オリジンズ』に没頭してしまい、完結がかなり遅くなってしまいました。
その影響か、最後の辺りは駆け足でした(苦笑)
それでも、このような拙作でも、最初から最後まで楽しく読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました!!
また何かの作品でお会いしましょう!!
それでは、さようなら!!