恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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17話です。


17話

純の部屋

 

 

 

 

純「・・・。」

 

純は、部屋の窓から月を眺めていた。

 

純「・・・。」

 

その時、純は占い師の言葉を思い出していた。

 

 

 

 

回想

 

 

 

 

占い師(類い稀なる梟雄となるであろう。)

 

 

 

 

回想終了

 

 

 

 

純(梟雄か・・・。歴史に名を残せばそれで良いと言ったが・・・)

 

純(俺は、衛青と霍去病のような偉大なる英雄として名を残せねーのか・・・?)

 

その時

 

秋蘭「純様、秋蘭です。」

 

純「秋蘭?ちょっと待って。」

 

秋蘭の声が聞こえた純は、扉を開けた。

 

純「どうした、秋蘭。って、栄華もいるな。」

 

栄華「お、お兄様・・・。」

 

秋蘭の隣には栄華もいて、モジモジしていた。

 

秋蘭「純様にお願いがあって栄華と共に参りました。」

 

純「そうか。まあ入れ。」

 

そう言い、純は秋蘭と栄華を中に入れた。

 

純「それで、二人は俺に何の用だ?」

 

栄華「いえ、特に急ぎの用はありませんわ。ただ・・・」

 

秋蘭「今日は純様と共に寝ようと思ったのです。」

 

と秋蘭は栄華の代わりに答えた。

 

栄華「秋蘭さん!」

 

純「・・・はっ?えっと、秋蘭、もう一度今なんて言った?」

 

それに純が再度問うと

 

秋蘭「はい、私達と一緒に寝て欲しいと言ったのです。」

 

と秋蘭はそう言った。

 

純「えっ、何で?」

 

秋蘭「最近一緒に寝ることがなかったので。」

 

栄華「・・・駄目ですか?」

 

これには、栄華は上目遣いで見つめた。

 

純「いや、駄目じゃねーけど・・・昔はともかく、お前らもいい年だろう?」

 

すると

 

秋蘭「ふふ、私達の間に年は関係ありませんよ。」

 

栄華「そうですわ、お兄様。私達、よく一緒に寝ていたではありませんの?」

 

クスクスと口元に手を当てて笑いながら秋蘭と栄華は言った。その表情は女性の妖艶さが滲み出ていた。

 

純「・・・しょーがねーな。」

 

そう言った純は、二人の頭を優しく撫でて

 

純「好きにしろ。」

 

と言った。そして

 

秋蘭「・・・はい!」

 

栄華「では、お好きに致しますわ!」

 

そう言った秋蘭と栄華は、純の左右の両腕に抱き付き、一緒に寝床に入った。

 

秋蘭「・・・温かいです。」

 

栄華「・・・お兄様は良い匂いですわ。」

 

純「ったく。・・・お休み、秋蘭、栄華。」

 

秋蘭「お休みなさい、純様。」

 

栄華「お休みなさい、お兄様。」

 

そう言い、二人は仲良く川の字になり、眠りについたのだった。

 

 

 

 

暫くが経ち

 

 

 

 

秋蘭「ふふ・・・。」

 

栄華「お兄様の寝顔、可愛らしいですわ・・・。」

 

夜が更けてきた頃、秋蘭と栄華は目の前で寝ている純の頬を撫でていた。

 

秋蘭「・・・純様、大好きです。」

 

栄華「秋蘭さん、それは私もですわ。お兄様・・・。」

 

二人は純の寝顔を見てそう言い、その想いが溢れてくる。

それぞれの腕で純の腕を抱き、足で純の足を絡め、純の手を取って自らの頬に添えたりした。

 

栄華「スンスン。ああ、お兄様・・・。」

 

栄華に至っては、純の胸に顔を当てて匂いを嗅ぐ程だった。

 

秋蘭「栄華、それでは純様が起きてしまうぞ。」

 

栄華「も、申し訳ありません。けど、お兄様の寝顔と匂いを嗅ぐと、遂・・・」

 

秋蘭「こみ上げる気持ちが、抑えきれないわけか・・・。」

 

栄華「・・・はい。」

 

そして、栄華は純の顔を見て

 

栄華「それに、お兄様は先の視察で占い師に言われて、傷ついた表情を一瞬しましたわ。」

 

秋蘭「ああ、余程衝撃的だったのだろうな。」

 

栄華「はい。お兄様は常に私達だけじゃなく、周りの人達の事を考えているお方です。お兄様は、あのような評価をされる酷いお人にはなりませんわ。」

 

栄華「私は信じております。お兄様は、必ずや衛青と霍去病のような素晴らしき将軍になれると。」

 

秋蘭「栄華・・・。そうだな。純様は、必ずや衛青と霍去病のような名将になれるはずだ。」

 

栄華「だから、もしお兄様が傷ついたなら、私が癒して差し上げ、味方になるつもりですわ。」

 

そう言った。

すると

 

秋蘭「それは私も同じだぞ、栄華。」

 

栄華「秋蘭さん・・・?」

 

秋蘭「私は、初めて会った時から純様しか見ていない。私も、純様の側を離れないつもりだ。私は純様がいなくなったら、もう生きていけない。そうなったら、私は命を絶つつもりだ。純様のいない世界に、生きる価値がないからな。」

 

秋蘭もそう真っ直ぐな目で純を見て言った。

 

栄華「秋蘭さん、それは私も同じですわ。」

 

秋蘭「だから栄華。華琳様もそうだが、純様を公私共に支えていこうではないか。」

 

栄華「はい、秋蘭さん!」

 

そして、お互い純の寝顔を堪能し、頬に口付けをした。そして、両手で純の腕を抱き、匂いに包まれながら眠る幸せを噛みしめながら眠りについたのであった。

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