恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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36話です。


36話

陳留

 

 

 

 

練兵場にて、純と凪が手合わせをしていた。

 

純「はあああっ!!」

 

凪「でやあああっ!!」

 

純「うりゃあああっ!!」

 

凪「くっ!!はあああっ!!」

 

純(初めて会った時から思ったが、やはりコイツ・・・春蘭を凌ぐ程の将になるんじゃねーか?)

 

凪(くっ・・・!流石純様だ!!相変わらず強い・・・!!けど・・・だからこそ、この手合わせはやる価値がある!!)

 

そんな事を思い、二人は激しい手合わせを行った。

 

凪「ハア・・・ハア・・・」

 

純「良いね、凪!!お前、中々の強さじゃねーか!!」

 

凪「あ・・・ありがたきお言葉!!」

 

純「まだやれるか?」

 

凪「はい!!自分はまだやれます!!」

 

純「そうか・・・なら、こっちから行くぞ!!」

 

そう言い、純は太刀を構えた。

その時

 

??「純様ー!」

 

一人の少女が、純を呼んだ。

その者は

 

純「どうした流琉?」

 

流琉、それは典韋の真名だった。彼女は季衣の友達で、季衣から貰った手紙を元に故郷を離れ、陳留に向かって旅をした。

しかし、季衣が華琳の親衛隊隊長になっているとは信じれず、何より手紙の内容に城と書かれている野を見て、大きな建物を城と勘違いしたのではと思っていた矢先に宿泊していた村に賊が現れ、自らも伝磁葉々を使って賊を倒していった。

すると、純率いる黄鬚隊がやって来てこれを撃破し、その活躍が純の目に留まって、純の推薦で親衛隊のもう一人の隊長となった。その際季衣と再会を果たし、少し一悶着あったのは内緒である。

 

流琉「華琳様がお呼びです!」

 

純「姉上が?分かった、すぐ向かう!」

 

それを聞き

 

純「凪、ひとまず中断だ。俺は謁見の間へ向かう。それまでゆっくり休め。」

 

凪「はっ!」

 

ひとまず手合わせをやめ、華琳のいる謁見の間へ向かった。

 

 

 

 

 

 

謁見の間

 

 

 

 

 

 

純が謁見の間に到着すると、そこには袁紹の部下である顔良と文醜がいた。

 

純「姉上、遅くなりました。」

 

華琳「構わないわ。」

 

春蘭「純様、何をしていたのですか?」

 

純「ああ。凪にちょっと稽古を付けていた。」

 

春蘭「そうなのですか。」

 

純「まだ荒削りだが、先が楽しみだ。お前もうかうかしてらんねーぞ。俺を追い越す前に、あいつに抜かれるやもな。」

 

その瞬間

 

春蘭「いえ、負けるつもりはありません。」

 

春蘭の目つきが変わって、そう言った。

 

純「はは。それで姉上、わざわざ主要な者を呼び出して何用ですか?顔良と文醜がいるようですし。」

 

華琳「ええ。この二人は袁紹の使いでね、檄文を持ってきたのよ。」

 

純「麗羽から?」

 

華琳「ええ。袁紹を筆頭に袁術、陶謙、公孫賛、西涼の馬騰にも檄文を渡したそうよ。」

 

純「うわぁ・・・有名どころじゃないですか。」

 

顔良「董卓の暴政に、都の民は嘆き、恨みの声は天高くまで届いていると聞いております。今も続く官の大粛正に、禁裏も血の臭いで満ちているとか・・・。」

 

文醜「それをなげいた我が主は、よをただすため、董卓をたおすちからをもったしょこうのかたがたに・・・」

 

純「スゲー手本になるくらいの見事な棒読みだな・・・」

 

華琳「持って回った言い方は止しなさい。あの麗羽の事だから・・・どうせ、董卓が権力の中枢を握ったことへの腹いせなのでしょう?」

 

これには

 

顔良「う・・・っ。」

 

図星の反応をした。

 

華琳「そういえば、以前黄巾の討伐で董卓がそちらに出向いた時、麗羽は賄を要求したとか。・・・どうせ断られた怨みも引きずっているのではなくて?」

 

文醜「・・・げっ。」

 

華琳「大粛正とて、都で不正を働いていた官に行っただけと聞くわよ。どちらが悪かは、判断の余地があると思うけれど?」

 

顔良「で、ですが・・・官軍の中でも賢人の誉れ高い蘆植殿を幽州に流したという話も・・・。」

 

華琳「・・・蘆子幹殿の流刑は何進が大将軍だった頃の話でしょう。」

 

文醜「・・・よく知ってますねー。」

 

華琳「よく聞こえる耳があると、知りたくない事も入ってくるのよ。」

 

純(俺も稟からその情報は入っている。しかし稟・・・一体何人隠密がいるんだ・・・?)

 

燈「顔良殿、先程あげた諸侯の中で、既に参加が決まっている方々は?」

 

顔良「先程あげた挙げた皆様は既に。今も、流れを見ていた小勢力や、袁家に縁のある諸侯達を中心に、続々と参戦の表明を受けております。」

 

華琳「桂花。私はどうすれば良い?」

 

桂花「はい。ここは参加されるのが最上かと・・・。」

 

桂花「これだけの英傑が一挙に揃う機会など、この先あるとは思えません。ここで大きな手柄を立てれば、華琳様の存在は諸侯の間で一層盤石な物となります。」

 

燈「それに私達が動かなくても、既に周りは動いています。ならば、それに乗るのも一つの道。」

 

華琳「顔良、文醜。麗羽に伝えなさい。曹操は、その同盟に参加する、とね。」

 

顔良「はっ!」

 

文醜「ありがとうございます!これであたい達も、麗羽様にお仕置きされないで済みます。」

 

そう言い、顔良と文醜はその場を後にした。

 

華琳「純。軍の編成をしなさい。」

 

純「御意。」

 

純(久し振りの大戦だ・・・ふっ、楽しみだ・・・)

 

この時、純は僅かに獰猛な雰囲気を纏いつつあった。

 

秋蘭(まただ・・・相変わらず純様は、戦が決まるとこんな感じになるな・・・)

 

とまあ、華琳達は反董卓連合への参加を決めたのであった。

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