恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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41話です。


41話

洛陽

 

 

 

 

あの激しい戦いから一夜明けて、華琳は兵を城内に入れて、道路や倒壊した建物を片付けさせ始めていた。本当は勝手にこういったことを行ってはいけないのだが、純同様、古い知り合いがおり、既に許可が下りていた。本当は使いたくはなかったが、非常時であったため、やむを得なかったのである。その時

 

袁術「あーっ!いたのじゃ麗羽姉様!」

 

袁紹「見つけましたわっ!華琳さん!」

 

華琳「・・・またうるさいのが。」

 

袁紹と袁術がやって来た。

 

季衣「あ、いっちー!元気ー?」

 

文醜「おー。きょっちーも流琉も元気そうで何よりだ。」

 

顔良「こんにちは。」

 

袁紹「そんなことより何ですの、この工事は!また私達に無断で・・・!」

 

華琳「大長秋から許可はいただいてあるわよ。問題があるようなら、確認して貰っても構わないけれど?」

 

その発言に

 

袁紹「な・・・っ!大長秋・・・!?」

 

袁紹は驚いたが

 

袁紹「ま、真直さん。確認なさい。その書類、偽物ではなくて?」

 

脇に控えている田豊に命令し、書類を持っている燈から受け取り、確認をさせると

 

田豊「・・・いえ。間違いなく本物です。この通り、大長秋の璽印もしっかりと。」

 

本物だった。

 

袁術「なんでおぬしのような奴が大長秋と繋がりを持っておるのじゃ!」

 

華琳「私と純の祖父が何代か前の大長秋だったのよ。」

 

袁術「ずるいのじゃ!それを言うたら、妾達とて三公を輩出した名門袁家の出身じゃぞ!」

 

華琳「あらそう。なら、今の三公に許可を取っておけば良かったのではなくて?」

 

袁紹「く~・・・っ!点数稼ぎも良いところですわ!」

 

華琳「私は必要なことをしているまでよ。文句を言われる筋合いはないわ。」

 

その横で

 

文醜「大中小って何だ?斗詩。」

 

顔良「・・・ええっと、確か・・・」

 

燈「大長秋。皇后府を取り仕切る宦官の最高位よ。華琳様と純様のお爺様は、以前その地位にあったの。」

 

文・季「「・・・ふぅん。」」

 

顔良「分かってないふぅんだね、二人とも・・・。」

 

燈「今は天子様も相国以下の官職も軒並み不在だから・・・、都の事を取り仕切っているのは、健在なあの辺りの方々になるようね。」

 

季衣「・・・とりあえず、凄く偉いって事だけは分かったよ。」

 

文醜「だな。それだけ分かりゃ充分だ。」

 

顔良「いいんだ・・・。」

 

といった話をしていた。

 

袁紹「ええい、猪々子さん、斗詩さん、真直さん!こんな所にいる場合ではありませんわっ!行きますわよっ!」

 

袁術「木を見て瓶なのじゃ!」

 

文醜「ひゃ、ちょっと、麗羽様ー!」

 

顔良「きゃーっ!引っ張らないでー!」

 

田豊「そもそもどこに行くんですか!まずそれを決めないと!」

 

袁紹「走りながらお決めなさい!」

 

田豊「いくらなんでも無茶言わないで下さいよーっ!麗羽様ーっ!」

 

そして、袁紹達はそのままその場を後にしたのであった。

そして、ある程度街を回っていると

 

純「ここにいらっしゃいましたか、姉上。」

 

春蘭「華琳様。」

 

純達がやって来た。

 

季衣「あ、春蘭様!」

 

流琉「秋蘭様も!」

 

華琳「言われた通り、ちゃんと季衣と流琉を連れているわよ。文句はないでしょう?」

 

春蘭「それは構いません。それと、華琳様に会わせたい輩がおります。」

 

そう言って春蘭は

 

霞「・・・どもー。」

 

霞を華琳の前に出した。

 

華琳「・・・そう。見事純に言われた役目を果たしたわね。」

 

春蘭「はっ!」

 

華琳「純も、呂布との一騎打ち、見事だったわ。」

 

純「しかし姉上、俺は呂布を逃がしてしまいました。申し訳ございません。」

 

しかし純は、申し訳ないといった表情で、華琳にそう言った。

 

華琳「構わないわ。とにかく、あなたが無事で何よりよ。」

 

だが、華琳は責める事無く、寧ろ労いの言葉を純にかけたのだった。

 

純「はっ。」

 

華琳「それで純、あなたの後ろにいる者は?」

 

純「俺に仕えたいと申す者です。前に。」

 

そう言い、純は一人の女の人を前に出した。その者は

 

皇甫嵩「お久し振りです、曹操殿。」

 

皇甫嵩だった。

 

華琳「久し振りね、皇甫嵩殿。」

 

華琳「ここにいるという事は、我らに降るという事なのかしら?」

 

皇甫嵩「いえ。私は曹操殿ではなく、曹彰さんの軍に加わります。」

 

純「と申しておりまして、宜しいですか?」

 

華琳「それで構わないわ。純のために働くと言うならね。」

 

純「分かりました。それでは皇甫嵩殿、俺の真名は純です。今後とも宜しく頼みます。」

 

華琳「私の真名は華琳よ。」

 

楼杏「私の真名は楼杏よ。けど純さん、私に敬語や敬称は不要よ。」

 

純「しかし、俺にとってあなたは尊敬する理想の武人なのです。流石に・・・」

 

楼杏「良いの。あなたは主、私は臣下よ。そこは弁えなさい。」

 

それを聞いた純は

 

純「・・・分かった。なら、これからも頼む、楼杏。」

 

楼杏「ええ、宜しく。」

 

華琳「楼杏殿、あなたの事は弟から聞いているわ。人格と実力を兼ね備えた非常に優れた武人であると。今後とも、弟の事をよく支えるように。」

 

楼杏「当然です!純さんのため、この身全てを捧げます!」

 

そう言って、楼杏は拱手したのだった。

こうして、大陸の諸侯達を巻き込んだ反董卓連合の戦いは終わりを告げたのであった。

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