恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

51 / 149
42話です。


42話

反董卓連合が解散してしばらくの時が過ぎたが、諸侯の小競り合いが続き、乱世は収まることはなかった。ただ、それで華琳達の日常が劇的に変わったかというと、特にそういうわけでもなかった。ただそれは、この先に起こる嵐の前の静けさでしかなかった。

そんなある日の事であった。

 

 

 

 

 

玉座の間

 

 

 

 

 

 

華琳「これでやりなさい。」

 

桂花「仰せの通りに。」

 

その日、華琳は桂花に指示をしていた。

その時

 

純「姉上。洛陽より董承の密使が、詔書を届けて参りました。」

 

純が入ってきて、詔書を華琳に渡した。

 

華琳「その密使はどうしたの?」

 

純「はは。どうやらかなり腹を空かせていたらしく、着くなり倒れたので、裏庭に運ばせて粥を食わせました。」

 

そう言い、純は華琳に詔書を渡した。

それを読んだ華琳は、少し顔色を変えた。そして、その詔書を桂花に渡して読ませた。

それを読んだ桂花も

 

桂花「っ!?・・・これは・・・!?」

 

驚きの表情を浮かべた。

 

純「桂花。何があったんだよ?教えてくれ。」

 

それを見た純は、そう桂花に尋ねた。

桂花は華琳を見ると

 

華琳「・・・。」

 

華琳は頷いた。

 

桂花「純様。私達が力を付けている間に、都で天地を揺るがす一大事が起きたのです。反董卓連合の後、天子と百官が賊の権力争いに翻弄され、洛陽は廃墟と化し、血が川の如く流れ、水や食糧も枯渇しました。天子は粗末な物を召し上がり、百官達の命も危うい。」

 

すると

 

華琳「要点を言いなさい。」

 

と華琳が桂花に言った。

 

桂花「はっ。今天子は、安集将軍董承の下決起し、賊と事を構えております。」

 

純「はぁっ!都の兵は脆弱な奴らじゃねーか!そんなの、ひと月と持たねーぞ。」

 

桂花「はい。純様の仰る通りで、このままじゃひと月と持たず、皆殺されます。そのため、董承はこの詔をお書きになり、諸侯に急ぎ助けを求められたのです。」

 

これに

 

華琳「このような好機、またとないわ。」

 

そう華琳は言った。

 

純「好機?姉上、どこが好機なのですか?俺にはさっぱり分かりません。」

 

桂花「つまりこうです。今から出兵し、天子をお助けすれば、天子は華琳様の手の中。しかる後は・・・」

 

華琳「天子の名の下諸侯に命じ、天下を我が手に!」

 

華琳は手を掲げ掴みながら言い

 

華琳「純。今すぐ兵の準備をしなさい!」

 

純にそう命令した。

 

純「はっ!それで姉上、その賊共は全て俺が斬り殺しても宜しいですか?」

 

華琳「ええ。好きになさい。」

 

それを聞いた純は、すぐに獰猛な笑みを浮かべ

 

純「御意!ではすぐに出陣の支度をして参ります!」

 

そう拱手して言い、その場を後にした。

そして、すぐに出陣した。

その他の諸侯にも勿論詔書が届き、袁紹は特に駆けつけたかったが、郭図に猛反対され決断できなかった。

袁術の方は、詔書を破り捨てるなどし助けに向かわなかったのだった(もっとも、その詔書を破り捨てたのは張勲だった。)

これを聞いた華琳は

 

華琳(麗羽・・・私より洛陽に近いはずなのに・・・。袁術も詔を受けないと。あの耳障りな高笑いのみが取り柄の愚かな一族ね・・・。)

 

華琳(麗羽・・・あなたのような馬鹿に、私の可愛い弟を渡せないわ・・・。)

 

と馬上でそう思っていたのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。