恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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45話です。


45話

純率いる20万の兵が、寿春へ向けて出陣した。その姿は、まさに官軍に相応しく威厳があり、勇壮な雰囲気を纏っていた。

 

純「・・・。」

 

純も、まさに護国大将軍という名に相応しい覇気を纏っていた。

 

霞「なあ惇ちゃん、妙ちゃん。」

 

春蘭「ん?」

 

秋蘭「何だ?」

 

霞「純、ホンマにかっこええなぁ・・・!」

 

それを見た霞は、春蘭と秋蘭にそう言った。

 

春蘭「当然だ。なんたって、『黄鬚』と呼ばれし我が軍いや、呂布を倒したから大陸最強の武人なんだぞ。」

 

秋蘭「ふっ・・・」

 

霞「せやなぁ・・・!何かこう・・・一緒にいるだけで力が湧いてくるっちゅうか・・・!目一杯頑張るでー!」

 

春蘭「ああ!」

 

秋蘭「そうだな・・・」

 

剛「哲、俺達も手柄を挙げてやるぞ!」

 

哲「当然だ・・・それが武人としての務めだ。」

 

楼杏「フフッ・・・剛さんと哲さんは相変わらずね。」

 

楼杏(私も頑張らないと・・・!)

 

凪(私も・・・!決して皆さんに遅れは取らぬ・・・!)

 

真桜「凪の奴、エラい気合入っとるな・・・」

 

沙和「そうなのー!沙和達も頑張らないと・・・!」

 

他の者も、気合の入った表情を浮かべた。

 

純「稟、風。此度の戦だが、全兵力を集中し、奴らの拠点寿春を攻め落としてやろうと思うんだが・・・」

 

稟「はい。それが良いかと。それこそ唯一の勝利かと。」

 

風「はい~。純様なら、必ず出来ますよ~!」

 

純「そうか・・・良し、一気に寿春まで行き、攻め落とすぞ!皆、存分に手柄を挙げよ!」

 

純は後ろを向きそう皆に鼓舞すると

 

「「「おおーっ!!!」」」

 

全ての兵士は皆拳を上げて答えた。そして、進軍速度が上がったのだった。

そして、純率いる20万の官軍は、寿春に到着し包囲した。

 

 

 

 

 

 

純「・・・。」

 

純は一人、天幕の中で悩んでる表情を浮かべていた。

その時

 

稟「純様。お呼びですか?」

 

風「・・・。」

 

稟と風が天幕の中に入ってきた。

 

純「稟。風。ここは俺達が討賊に王師を集める場所だな。」

 

稟「如何にも。」

 

風「そうですね~。」

 

純「もう五日が経った。姉上達の予想通り、誰一人として来なかった。」

 

稟「はい。曹操殿の予想通りでした。」

 

風「・・・。」

 

純「ああ。しかし予想外の者が現れた。そいつは数千の兵馬を率いて現れたんだ。」

 

稟「それは誰です?」

 

その問いに純は

 

純「劉備だ。」

 

そう答えた。

 

稟「ああ。忘れていましたが、劉備は漢の末裔です。あの者は悪事を許さぬ者です。袁術の愚行に腹を立てるのは道理かと。」

 

風「漢の末裔というのも、本当か分かりませんけどね~。」

 

純「正直に言おう。アイツは以前青州での戦の一件で俺の事を嫌っているから、来ねーと思っていてな。どうしたら良いと思う?教えてくれ。」

 

これに

 

稟「私は、劉備を殺すべきかと。」

 

稟はそう答えた。

 

純「何故だ?」

 

稟「劉備は我らとは対極の考えの持ち主です。この先我らとは相容れないでしょう。彼女の配下には二人の義妹の関羽と張飛という一騎当千の豪傑と、『臥龍』諸葛亮、『鳳雛』鳳統という軍師がおります。後の憂いを考えるなら、今のうちかと。」

 

純「成程・・・」

 

しかし

 

風「風は反対ですね~。」

 

風は反対した。

 

風「確かに劉備さんは純様とは対極の考えの持ち主であるため、将来の災いの種となりましょう。しかし、この袁術討伐は義をもって天下を治める為です。劉備の意見か分かりませんが、その義に応え出陣してきたのです。」

 

風「もし殺せば、この先味方する者がいなくなり、華琳様の覇道の二の足を踏む恐れがあります。」

 

風「風の考えは、今は殺さず生かしておいて、その後華琳様に相談すべきかと~。」

 

と風は純にそう進言した。

 

純「・・・そっか。分かった。二人とも、下がれ。」

 

稟「はっ。」

 

風「はい~。」

 

そして、稟と風は下がった。

 

純「・・・。」

 

一人になった純は、目を閉じ腕を組んで考えた。

 

純(稟の意見も風の意見も間違ってない。稟は殺すべきで、風は生かした後に考えるか・・・。)

 

純(この軍は袁術討伐という義を掲げている軍だ。風の言う通り、ここは生かしておくのが賢明か・・・)

 

純(俺には、アイツらの助言を参考に行動することしか出来ねー。姉上だったら、あの明晰な頭脳で何とかなるんだろうな・・・)

 

 

 

 

 

 

 

稟「あそこまでお悩みの純様は初めてですね・・・」

 

風「はい~。稟ちゃんがかつて仰った通り、純様は生まれながらの武人。武勇と軍才、将兵の統率力はまさに英雄の器です~。」

 

風「しかし、知恵が足りないのが純様の弱点。純様はそれを自覚しているからこそ、風達に意見を求めたのですよ~。」

 

稟「そうですね。けど、私達は二つの選択肢を示したのです。どれを選ぶかは、純様にお任せしましょう。そのいずれかを選んでも、私達は全身全霊でお支えしましょう。」

 

風「当然なのですよ~。」

 

そう言い、二人は純がいる天幕を振り返って見たのであった。

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