純が寿春を落とし、袁術を討ち取った事は許都に広まった。
桂花「華琳様。純様が寿春を落とし、袁術を討ち取ったとの事です!」
華琳「ええ!!良くやったわ!!」
華侖「流石純兄っすー!!帰ったら活躍を聞きたいっすー!!」
柳琳「フフッ・・・そうね、姉さん。」
栄華「流石お兄様ですわ!!」
司馬懿「流石曹操様の弟君で、『黄鬚』曹彰様ですな。」
燈「華琳様。おめでとうございます。」
喜雨「おめでとうございます。」
華琳「ええ。早速、百官達を参内させましょう。」
桂花「はっ!」
しかし、今回の勝利に喜んでいるのは華琳達だけじゃない。
許都民A「此度の袁術討伐、曹彰様が大活躍したそうだな!!」
許都民B「ああ。曹彰様を先頭に多くの兵を討ち取り、逆賊袁術を討伐し民を慰撫したそうだ。」
許都民C「流石『黄鬚』曹彰様だな!!」
許都民D「曹彰様だけじゃねぇ!!曹彰様と共に戦った夏侯惇様、夏侯淵様、張遼様、朱霊様、郝昭様、皇甫嵩様、楽進様に李典様に于禁様も素晴らしい活躍をした!!」
許都民E「スゲえ・・・!!俺も曹彰様と共に戦いてぇー!!」
許都民F「ああ、そうだな!!」
許都民G「けど、凄いのは曹彰様だけじゃないわ!姉の曹操様もご立派ですわ!!私達民の事を考えて下さる。曹操様のお陰で、私達は安心して暮らせる!曹操様も本当に素晴らしいわ!!」
許都民H「ああ!!」
許都の民も、自分の事のように喜んでいた。
董承「近頃の民は、曹操と曹彰の姉弟しか興味が無い!!」
王子服「左様。これじゃあ、誰が天子なのか分からぬ。」
呉子蘭「如何にも。これ以上、あの姉弟の権力が強大化して、天子に害が及ぶやも・・・!」
董承「まさしく!早く始末せねば・・・!」
この時、董承らは密かにそう話し合っていたのだった。
一方許都では
許都民I「おーい、『黄鬚』曹彰様が戻ってこられたぞー!!」
純達討伐軍が凱旋してきた知らせが入った。
それと同時に、純達が入ってきた。
許都民「「「護国大将軍、曹彰様バンザーイ!!!」」」
これに、許都の民は一斉に諸手を挙げ万歳を合唱し、迎え入れた。
これに純は、恐縮しながら朝廷に向かったのだった。
文官A「護国大将軍曹彰、上意を奉じて謁見!」
これに、純達は朝廷に参内した。
そして
純「曹彰、天子に拝謁致します。」
拱手し跪いた。
霊帝「面を上げなさい。」
純「はっ。詔を受け寿春へ進軍し、逆賊袁術を始め多くの者を討ち取り、多数の兵馬武器を得ました。」
霊帝「そちの大きな手柄を、朕は大変嬉しく思うわ。」
純「これも全て天子と民の為、畏れ多いことです。陛下には、活躍した将兵に恩賞をお与え下さい。こちらが、その記録簿です。」
そう言い、純は竹簡を董承に手渡し、董承はそれを霊帝に渡した。
それを広げて見た霊帝は
霊帝(いちいち見るのも面倒ね・・・まあ、誰かに任せれば良いか・・・)
そう思い
霊帝「分かったわ。将兵には、それ相応の恩賞を与えるわ。」
そう純に言った。
純「ははっ!ありがたき幸せ!」
この様子を
華琳(フフッ・・・良くやったわ、純・・・)
華琳は柔らかい笑みを浮かべながら見ており
董承(生意気な小僧め・・・調子に乗るでないわ・・・!)
董承は眉間にしわを寄せながら見ていた。
純「陛下。陛下に会わせたい者がおります。」
そう言い、後ろにいる劉備に目を向けた。
霊帝「あの者は?」
純「劉備でございます。」
霊帝「劉備か。近う寄れ。」
この言葉に、劉備は小走りで近付き
劉備「劉備、陛下に拝謁致します。」
そう言い、跪き地面に額をつけた。
霊帝「そちの家系は?」
劉備「中山靖王の末裔です。」
霊帝「朕の親戚?」
劉協「陛下。恐らく、陛下の皇叔かと。」
劉協「長年の戦で、国は翻弄され、陛下は賊に苦しめられてきました。」
すると
華琳「ごほんっ!」
華琳は咳き込んだ。
劉協「あ・・・さ、幸いにも曹操殿の弟、曹彰殿が賊を討ち、曹操殿は民を安んじてくれました。今日劉備殿にお会い出来、喜ばしい限りです。」
霊帝「劉備。今後折りあらば、宮中に来なさい。朕の遊び相手になりなさい。」
劉備「ははっ!」
董承(劉備殿か・・・劉備殿がおれば、漢室の再興はなる・・・!曹操と曹彰を取り除けるぞ・・・!宦官の孫なぞに、国は任せられぬわ・・・!)
華琳(へえ・・・劉備を許都に呼ぶよう、純に命じたのだけど、陛下はやはり外部に助けを求めたわね・・・特に警戒が必要ね・・・)
この時、密かにそんな思いが渦巻いていたのであった。