恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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56話です。


56話

霊帝「良し!良くやったわ!よくぞ殺したわ!」

 

そう言うと、霊帝は水を少し飲み

 

霊帝「朕も殺すつもりだったわ!曹彰も朕と同じ考えだったとは!」

 

そう褒め称えた。これに、楼杏も満更でも無い顔だった。

 

華琳「陛下。我が弟は、賊を殺し功を立てました。漢にとって義士であり、漢に幸福をもたらしました。」

 

華琳「そこで、弟を全軍の総帥に任命して下さい。」

 

その横で、華琳は霊帝にそう進言した。

 

霊帝「・・・分かったわ。曹彰を全軍の総帥に任命するわ。全軍曹彰の命令に従うよう伝えなさい。」

 

これに、霊帝はそう発言した。

 

華琳「陛下。英明でございます。」

 

楼杏「御意。陛下、曹操様。私はただちに、軍に戻り、ご命令を伝えます!」

 

そう、楼杏は拱手してその場を後にしようとした。

 

霊帝「ああ、皇甫嵩将軍。」

 

すると、霊帝が楼杏を引き留め

 

霊帝「私がそなたを見送ろう。」

 

と言ったが

 

楼杏「それは恐れ多いことです。どうぞ、そのままでいて下さい。」

 

楼杏「では。」

 

そう止められ、楼杏はその場を去ったのだった。

 

霊帝「・・・。」

 

その姿を、霊帝は恐ろしさを感じ

 

華琳(フンッ・・・純を総帥にしなかった報いよ・・・。)

 

その様子を、華琳は冷たい眼差しで見ていたのだった。

 

 

 

 

 

徐州

 

 

 

 

 

諸葛亮「・・・という策で行けば、勝てると思います。」

 

徐州では、諸葛亮が劉備にある作戦を進言していた。

 

劉備「・・・。」

 

この作戦に、劉備は複雑な表情を浮かべており

 

関羽「しかし朱里!これでは我らが朝廷に刃を向けるようじゃないか!」

 

鳳統「そうだよ朱里ちゃん!愛紗さんの言う通りだよ!こんな危ない賭け、私は反対だよ!これじゃあ、私達が賊になっちゃうよ!」

 

関羽と鳳統はこの作戦に反対していた。

 

諸葛亮「愛紗さん!雛里ちゃん!お二人は、先日の巻狩りを知っているでしょう!特に愛紗さんは、傍にいたから尚更知っているはず!」

 

関羽「確かにあれは曹操殿の野心が明白だと分かる行動だった。許し難い行為だ。」

 

関羽「しかし、私は許都の民の表情を見ていた。それは、我らにとっての理想ではないのか?」

 

関羽「活気に溢れ、民達も笑顔で溢れてる。そのようにしておられるのは、曹操殿が民の為の政を行い、曹彰殿が外の脅威を守ってくれているからこそ、民達が笑顔でいられるのだ!」

 

関羽「そうしてくれる者を討ち取るなど、義に悖る行為でもあり、我らの理想とは程遠い!考えを改めよ、朱里!我らは、曹操殿と共に歩めないのか!」

 

これに、関羽はそう諸葛亮に強く言った。

 

諸葛亮「愛紗さん!桃香様と曹操さんじゃ、考え、やり方が違います!いずれ敵対する関係になります!」

 

諸葛亮「だったら、今のうちに曹軍にとっての精神的支柱の曹彰さんを討ち取り、返す刀で許都まで行き、曹操さんを討ち取り天子様をお救いすれば、必ず泰平の世が訪れます!」

 

しかし、諸葛亮はそれに怯まず、強硬に唱え

 

諸葛亮「桃香様!ご決断を!」

 

と劉備に言った。

 

関羽「桃香様!この作戦、お辞め下さい!」

 

鳳統「桃香様!」

 

関羽と鳳統も同時に強く言った。

 

劉備「・・・私は、朱里ちゃんと同じ考えだよ。」

 

しかし、劉備は諸葛亮の考えに同調した。

 

関羽「桃香様!」

 

劉備「だって、曹操さんは天子様を押しのけてあんな行動をするんだもん。それに、力で天下を取ろうとする姿勢も間違ってる!手を繋げば、全て丸く収まるのに!」

 

劉備「それに曹彰さんもだよ!お姉さんの曹操さんと同様、力で解決しようとしてる!あんな人達、この大陸にいたら乱世が深まるだけ!それじゃあ、駄目なんだよ!」

 

劉備「だから、曹彰さんを討ち取って、その勢いで許都の曹操さんも討ち取り、天子様を救う!私は朱里ちゃんの考えに賛成だよ!」

 

そう、劉備は強く言った。

 

関羽「桃香様・・・」

 

これに、関羽は呆然と劉備を見ていた。

 

劉備「それで朱里ちゃん。具体的にどうすれば良いの?」

 

諸葛亮「はい。恐らく、曹彰さんは前方の袁紹さんの方に集中しておられます。その後ろを突けば、さしもの曹彰さん率いる精鋭兵も太刀打ちできず、曹彰さんを討ち取れます。」

 

諸葛亮「後はその勢いで許都まで行き、強硬攻めすれば、必ず大業を成せます。」

 

そう、諸葛亮は劉備に進言していた。

 

関羽(朱里・・・お主は一体・・・何故そこまで曹彰殿を・・・?)

 

鳳統(朱里ちゃん・・・何でそこまで・・・?)

 

この様子を、関羽と鳳統は何とも言えない顔で諸葛亮を見ていたのであった。

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