栄華の執務室
栄華「今日は良い天気ですわ。」
さっきまでやっていた書類の整理をある程度終えた栄華は、窓から空を見上げてそう言った。
気持ち良い陽気のお陰で、リラックスした気分になる。
栄華(少し昼寝しましょうかしら・・・。)
そう思っていると
秋蘭「栄華。」
秋蘭が栄華の執務室に入ってきた。
栄華「あら、秋蘭さん。何か用ですの?」
秋蘭「用という用はないが、お前に少し聞きたい事があってな。」
栄華「私に・・・ですの?」
そう言い、栄華は首を傾げた。すると、秋蘭は栄華の耳元へ行き
秋蘭「純様とは良い所まで行ったのか?」
と耳打ちしたのだ。
栄華「ぶっ!」
栄華「な、ななななな・・・」
これには、栄華は噴きだしてしまった。その様子を見た秋蘭は
秋蘭「成程・・・。その様子だと、もう最後まで・・・」
栄華「し、秋蘭さん!そ、その・・・はしたないですわよ!」
言いかけたが、栄華は顔を真っ赤にして止めた。
秋蘭「ははは!成程、そこまで進展していたか!」
栄華「そ、それはまあ・・・。私とお兄様は、恋人関係ですし・・・。」
栄華「手を握ったり・・・肩や腰に触れたり・・・く、口付けをしたり・・・してますわ。」
栄華「そして最後は私の部屋の寝台か、お兄様の部屋の寝台で一緒に・・・ああ、恥ずかしいですわ。」
そう言い、栄華の頭から湯気が出ていた。
秋蘭「成程・・・。結構良い所まで進展しているな。」
栄華「秋蘭さん・・・。」
秋蘭「けど、お主は勿論、皆も知ってる事だが、純様は生まれてすぐに母君を亡くした。華琳様の母君が可愛がってくれたが、あの御方は、母の愛情を求めている。」
栄華「ええ、知っておりますわ。」
秋蘭「そのせいか、ああ見えて純様は寂しがり屋でもあり、甘え気質な御方だ。だから、純様を良く支えてやってくれよ。」
秋蘭「しかし、好敵手も多いから、互いに頑張ろうではないか。」
栄華「当然ですわ!」
そう言って、栄華は秋蘭にそう言ったのだった。
そしてその夜、
栄華(うぅ・・・緊張してきましたわ。)
栄華は純の部屋の扉の前まで来ていた。
栄華(けど、迷っているわけにはいきませんわ!)
意を決した栄華は大きく息を吸った。
純「栄華か?」
栄華「・・・っ!?」
その時、扉越しから純の声が聞こえた。それに栄華は一瞬混乱したが
栄華「え、えっと、お兄様、今大丈夫ですか?」
と声を掛けた。
純「良いぞ。入れ。」
そう言われ、栄華は部屋に入った。
純「こんな時間にどうした?」
栄華「そ、その、えっと・・・」
しかし栄華は、なんと言ったら良いのか分からず、言い淀んでいた。しかし、純は栄華が来た事に純粋に喜んでいるのか、機嫌が良い雰囲気を纏っていた。
それを見た栄華は、徐々に落ち着いてきた。
純「どうした?何か様子が変だぞ。」
すると
純「えっ!?」
栄華は純に抱き付いた。
純「ど、どうしたんだ、栄華!?」
すると
栄華「スンスン。」
栄華は純の匂いを嗅いでいた。
純「栄華、何やってんだ?」
栄華「お兄様の匂いを匂ってるのですわ。」
純「お前、その為に来たのか?」
栄華「それと、お兄様に触れたくて・・・」
純「そ、そうか・・・。けど、俺臭いだろ?」
栄華「いいえ。いつもの事ですが、とても良い匂いで好きですわ。」
と言い、栄華は純の胸に益々顔を埋めた。そして
栄華「はあああ~・・・。」
時々変な声を出しながら匂いを嗅いでいた。
純「栄華・・・。」
そう言って、純は栄華を呼ぶと、栄華は顔を見上げた。すると、いつもの顔とは違って、目はトロンと蕩け、恍惚した顔だった。
純「悪い、栄華。今日は覚悟してくれ・・・。」
そう言った純は
栄華「ふぇ・・・?」
栄華を強く抱き寄せ、寝台に倒れた。そして、そのまま朝を迎えたのだった。