恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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66話です。


66話

河北四州全てを平定し、その広大な領地を支配下に置いた。

そんな時、益州ではある動きがあった。

それは、劉備率いる軍勢が、劉璋が治める益州を平定したのだ。

益州を取られた劉璋は、民を苦しめていると諸葛亮は劉備に言ったが、実はそのような事は真っ赤な偽りだった。

劉璋は、確かに英雄としての才に乏しく、人が良いだけの凡庸な人物であったが、それを自覚しており、無駄な野心を持たず、民を思う優しい心を持っており、全ては益州の民を第一に考えるような者であり、異民族の氐族でさえも、彼を慕っている程だった。

その為、劉備達が攻め

 

「降伏すれば命の保障をする。」

 

といった降伏勧告を促された時、官民の多くは戦う覚悟だった。

しかし

 

劉璋「これ以上、私が愛する益州の民の血が流れるのを見たくない。」

 

と劉璋は言い、降伏勧告を受け入れた。

しかし

 

諸葛亮「やはり・・・劉璋は愚かだ。この者を処刑せよ!」

 

全ては諸葛亮の罠だった。捕らえられた劉璋は、何も抵抗できず、処刑台に移動された。

 

劉備「劉璋さん。益州の民を苦しめた罪、許し難いです。その為、あなたを処刑します!」

 

この時、劉璋は憎しみの目を向けながら

 

劉璋「劉備!貴様はいずれ、破滅の時を迎えるじゃろう!」

 

そう言い遺し、処刑された。

こうして、劉備は益州を手に入れたのだが

 

益州民A「劉備め!劉璋様を殺しやがって!」

 

益州民B「アイツら!ゼッテー許さねー!!」

 

益州民C「ああ!確かに劉璋様は人が良すぎる。しかし、それだから、俺達はあの人が好きだった!!」

 

益州民D「ああ!あの人はいつも俺達の事を第一に考えるお方。降伏したのも全て俺達のためだった!!にもかかわらず、劉備は処刑しやがった!!」

 

益州民E「ああ!アイツはこの益州を奪った盗人だ!!決して許さねーぞ!!」

 

益州の民は、劉備が卑劣なやり方で劉璋を処刑した事に怒りを覚え、暴動を起こした。

この時、暴動の中心に立ったのが

 

魏延「私に続け!!悪逆無道の劉備を討伐するぞー!!」

 

厳顔「焔耶に遅れを取るなー!!」

 

黄忠「今こそ、益州を救うのです!」

 

魏延と黄忠、そして厳顔だった。魏延と黄忠は、まだ劉備が益州入りする前から劉備に仕えた武人だった。

彼女達は、劉備のその溢れんばかりの仁徳に惹かれ、彼女に仕える事に決めた。

厳顔は、劉璋に仕えていた武人だが、劉璋の命を保障するという言葉を信じ、劉備に投降した。

益州入りでも、魏延は一番槍を取って武勲を挙げたのだが

 

魏延「これはどういう事だ・・・?益州の民は全く辛い表情を浮かべてないではないか・・・!?」

 

魏延「桔梗様・・・これは一体・・・!」

 

厳顔「お主・・・何を言っておる・・・?劉璋様はそのような者ではない!民を第一にお考えの者じゃ!」

 

魏延は、自身が劉備や諸葛亮から聞いた情報と現実とのギャップに戸惑いを感じた。

そして、劉璋は劉備と諸葛亮の手により処刑された。

 

厳顔「何故じゃ・・・!?何故心優しき劉璋様を処刑したのじゃ・・・!?」

 

これに厳顔は劉備と諸葛亮にこの事を尋ねたのだが

 

劉備「桔梗さん。全ては皆が笑って過ごせる世を作るためだよ。」

 

諸葛亮「桔梗さんはただ、桃香様の命令に従えば良いのです。」

 

そう返された。

 

厳顔(これが・・・皆が笑って過ごせるだと・・・!まるで逆じゃないか・・・!)

 

厳顔(まさに暴虐無道じゃ・・・!この世に災いをもたらすだけじゃ・・・!儂は何て馬鹿なんだ!!)

 

厳顔(こうなったらいっそ、劉備を討ち取り、益州を救うのみ!!)

 

そう思った厳顔は、すぐさま考えに賛同する者を集め、反乱を起こした。

その中には魏延と黄忠もおり

 

魏延「私も参加させていただきます!!」

 

黄忠「私も参加するわ!」

 

即答で答えた。

 

劉備「ねえ朱里ちゃん。どうして益州の人達は私に反発するの?」

 

朱里「それは、民の中にも桃香様を嫌っている者がおり、その者達が反発しているためです。」

 

朱里「なので、暴動を鎮圧させましょう。」

 

劉備「・・・そうだね。そんな悪い人達を全員処刑しちゃおう。」

 

そう言い、劉備は軍を動かし、暴動を鎮圧させた。

 

厳顔「え、焔耶!!紫苑‼︎早く逃げよ!!」

 

魏延「き、桔梗様!!」

 

紫苑「桔梗‼︎」

 

厳顔「焔耶!!紫苑‼︎必ず生きるのだ!!生きていれば、必ずや益州を取り戻してくれ!」

 

厳顔「さあ、急げ!!紫苑!!」

 

黄忠「ええ!焔耶ちゃん!!」

 

魏延「離せ紫苑!!離せー!!」

 

厳顔に言われた黄忠は、魏延と一緒に逃げた。

 

厳顔「・・・後は頼むぞ、焔耶、紫苑。」

 

そう言い、厳顔は民達と共に突撃した。

 

魏延(桔梗様・・・申し訳ございません・・・!!私の力が足りないばかりに・・・!!桔梗様・・・!!)

 

これに、魏延は涙を流しながら逃げたのだった。

因みに黄忠の娘は、黄忠自ら事前に逃がしており、無事に済んでいた。

 

厳顔「さあ来い!!儂の首は、そんな簡単には取れぬぞ!!」

 

そう言い、劉備軍の兵に奮戦したのだが力及ばず、乱戦の中討ち取られてしまった。

その首は晒され、反逆者の汚名を着せられてしまったのだった。

 

関羽「これが・・・私達の目指す理想の世界なのか・・・」

 

張飛「違うのだ・・・鈴々達の目指す国は、こんなのじゃないのだ・・・」

 

関羽「ああ・・・。あの桃園の契りはいずこに行ったのだ・・・」

 

鳳統「・・・。」

 

鳳統(朱里ちゃん・・・何でこうなっちゃったの・・・?これじゃあ、乱世は深まるだけだよ・・・!)

 

この時、関羽と張飛はどこか泣きそうな顔でそう言い、鳳統に至っては、帽子を深く被り、涙を流していたのであった。

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