恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

86 / 149
71話です。


71話

純率いる曹軍と、劉備率いる劉軍が、共に祁山に到着し、それぞれ陣を構えた。

 

 

 

 

 

曹軍本陣

 

 

 

 

 

 

秋蘭「純様、劉軍の陣が展開していきます。」

 

純「そうか。劉備達もか?」

 

春蘭「まだ・・・いえ、出て来ました!」

 

純「まずは舌戦か・・・。何人か付いてこい。」

 

楼杏「では、私が!」

 

霞「ウチも行くでっ!」

 

哲「俺も行きます!」

 

剛「俺も!」

 

純「分かった。残る皆はそれぞれの持ち場でいつでも出撃できるよう待機だ。秋蘭、稟、風、判断は任せるぞ。」

 

秋・稟・風「「「「御意。」」」」

 

そして、純は馬に乗って行き、劉備と向かい合った。

 

純「劉備!陛下から大恩あるにも関わらず、益州州牧の劉璋様を騙し討ちし、大軍を率いて侵略行為を行うとはどういう事だ!」

 

劉備「曹彰さん、あなたとあなたの姉である曹操さんこそ逆賊です!あなた達のやり方は間違ってます!」

 

劉備「力で制圧して、人を殺して!!だから、あなた達を倒すためにここに来たんです!!」

 

すると、劉備は純の顔を見るなり、そう返してきた。

 

純「それで、テメーはどうやってこの大陸に平和な世を作るのだ?」

 

劉備「皆で話し合い、手を繋ぐ。それで、平和な世の中になります。」

 

純「じゃあ、何でこんな大軍を率いて現れた!」

 

劉備「そ、それは・・・」

 

純「話し合うんだろ?なら尚更大軍いや、兵を率いる必要ねーじゃねーか?」

 

純「んなの、馬鹿な俺でも分かるぞ。」

 

純「それに、かつてテメーは俺らが麗羽との対決の時、背後から攻めようとしたよな。それが大徳を掲げる者の行動か?」

 

劉備「え、えっと・・・」

 

純「テメー、自分の言ってる事とやってる事の矛盾を一切感じてねーんだな。」

 

劉備「違います!私の行動には、矛盾は一切ありません!私の理想は絶対です!何もかもが間違っているのはあなた達です!」

 

劉備「ここであなたを討ち取り、あなたの姉の曹操さんも討ち取り、天子様を救います!そうすれば、民は苦しまない平和な世を築いて見せます!」

 

この時

 

楼杏(これが風鈴さんが可愛がって育てた弟子なのね・・・。風鈴さんの言う通り、理想ばかりに目を向きすぎて現実を見ていない。)

 

楼杏(それ故に己の理想の矛盾に気付いてない・・・風鈴さんが可哀想ね・・・)

 

純の傍にいる楼杏が、劉備を見て軽蔑の目を浮かべていたのだった。

 

純「劉備。俺は難しい話は好きじゃないんでね。これから先は戦にてけりを付けよう。」

 

劉備「・・・分かりました。絶対に私達が勝ちます!だって、私達が正義なんですから!」

 

純「フンッ・・・行くぞ!」

 

そう言うと、純は馬首を返して自陣へ戻ったのだった。

劉備も、自陣へ戻った。

 

 

 

 

 

 

 

純「全軍戦闘態勢に入れ!!己の友、思い人、家族を守る為、侵略者である劉備の軍勢を俺と共に叩き潰せ!!」

 

純「『黄鬚』曹彰についてこい!!」

 

そう言い、覇気を前面に押し出して鼓舞した。

 

「「「おおーっ!!」」」

 

そして

 

秋蘭「弓隊、放てーっ!!」

 

秋蘭の号令で、弓隊全員が、劉備軍に向けて矢を放った。すると、多くの矢が劉備の陣営に届き

 

「「ぎゃーっ!!」」」

 

多くがその矢の餌食となった。それと同時期に

 

真桜「凪!沙和!照準はどないや!」

 

凪「問題は無い!」

 

沙和「距離良し!方向良し!目標、劉備軍に合ってるの!」

 

真桜「よっしゃ!なら、撃てーぃっ!!」

 

投石機も発射され、劉備軍は多くの被害を受けた。

 

諸葛亮「戦車(兵を乗せて運ぶ馬車)隊突撃!!」

 

それを見た劉備軍全軍の指揮権を握っている諸葛亮は、戦車隊を突撃させた。

 

哲「盾隊、前へ!!」

 

それに対し、哲率いる盾隊が前に出て、槍を構えながら防御の構えを取った。そこに突撃していく劉備軍の戦車隊だったが

 

「「「ふん!!」」」

 

「「「うわーっ!!」」」

 

盾に止められその反動で宙に放り出された劉備軍の兵士は、

 

「「「ぎゃーっ!!」」」

 

すぐに槍の餌食となった。

そして、曹軍と劉軍との間に激しい戦が繰り広げられたが、質と士気においては曹軍の方が圧倒的に上なため、曹軍が優勢だった。

対して劉軍は、無理な徴兵や圧政などで兵の心は纏まっておらず、士気もあまり高くなかった。

 

純「良し!騎馬隊!歩兵隊!かかれー!!」

 

霞「お前ら行くでー!!」

 

剛「行くぞー!!」

 

楼杏「突撃しなさい!!」

 

春蘭「突撃だー!!」

 

霞と剛、そして楼杏と春蘭が指揮を取り、それぞれ騎馬隊と歩兵隊を率いて突撃していった。

それに対抗して諸葛亮も騎馬隊を突撃させたのだが状況は変わらず

 

諸葛亮「くっ!!何故押されているのですか!?」

 

諸葛亮は、自軍の不利な状況に焦りが募った。

そして

 

純「稟。風。ここは任せたぞ。」

 

稟「はっ。存分に暴れて下さい。」

 

風「ここはお任せですよ~。」

 

純「頼むぞ。」

 

純「行くぞ!『黄鬚』曹彰についてこい!!」

 

純自ら兵を率いて劉軍に突撃した。

 

純「はあああっ!!」

 

「「「ギャアアアッ!!」」」

 

純「うらあああっ!!」

 

「「「がはあああっ!!」」」

 

純「うおおおっ!!」

 

「「「うわあああっ!!」」」

 

純の相も変わらずの無双ぶりに、劉軍の混乱は更に深まり、劉軍は退却をしたのだった。

こうして、曹軍と劉軍の初戦は曹軍の圧倒的勝利に終わったのであった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。