80話です。
どうぞ。
孫策からの同盟を拒否されてしまった諸葛亮。
次に目を向けたのは、西涼だった。
諸葛亮(西涼の馬騰さんなら、私達の同盟の話を受け入れてくれるはず・・・!)
そう思い、諸葛亮は使者を西涼に送った。
しかし、使者の者は会えなかった。
その理由は、馬騰が病気のため会わないと言ったのだ。
代わりに会ったのは
馬超「あたしが代わりに聞いてやるよ。」
馬騰の娘馬超だった。
彼女は反董卓連合でも『錦馬超』の異名に相応しいその武勇を発揮し、知らぬ者はいない勇将だ。
そして、話が進み
馬超「つまり、天子様を意のままに操り混乱に陥れている曹操と戦うためにあたし達と手を組みたいって事か?」
使者A「はい。是非とも、我らと同盟を組み、曹操を倒し天子様を救い、泰平の世を築きましょう。」
そう、話を締めた。
馬超「成程・・・」
そう、馬超は呟いた。
それに、使者は
使者A(この調子なら・・・西涼は手を組んでくれるやもしれんな・・・)
使者A(馬騰ら馬家は漢の忠臣。今の朝廷に思う所はあるはず・・・)
そう手応えを感じていたのだが
馬超「悪いが、その話は断らせて貰うぜ。」
使者A「・・・え?」
馬超は使者にそうきっぱりと断りの返事を言った。
これに
使者A「な、何故なのです!?何故我らとの同盟を!?」
使者は動揺しながら聞くと
馬超「あんたらは、民を第一に考える劉璋を殺して、益州を手に入れたんだろ?」
馬超「加えて民も迫害して、強引に戦を起こした挙げ句、多くの兵士達の命を散らした。」
馬超「それに聞いてるぞ。未だに民に重税を敷き、納めれなかった人を見せしめで首を刎ねて晒し首にしてるって。」
馬超「あんたらと手を組んだら、それこそこの西涼の誇りに傷がつくね。馬鹿なあたしでも分かる。」
馬超「人を人とも思わねー卑劣なあんたらとは手を組みたくないね。」
馬超はそう使者の言葉に返し
馬超「諸葛亮に伝えておけ。卑怯な連中とは手を組みたくないってな。」
『錦馬超』の名に相応しい、堂々とした態度で言った。
使者A「は、はい・・・」
これに、使者は身を縮めながらその場を去った。
馬岱「良いの、お姉様?」
すると、馬超の傍にいた従妹の馬岱がそう馬超に言った。
馬超「良いんだ。アイツらには大義が無い。それに、曹操は民を大切にし食うに困らない暮らしをさせているし、弟の『黄鬚』曹彰は戦で多くの敵を斬り殺し、戦に苦しむ民を救っている。」
馬超「どちらに義があるか、いくらあたしでも分かる。」
これに
馬岱「そっか・・・」
馬岱も納得した表情を浮かべた。
馬超「しかし、諸葛亮もこの前死んじまった劉備も民を蔑ろにして、一体何が目的なんだ・・・?」
この時、馬超はぼそっとそう呟いたのだった。
益州
諸葛亮「そ、そんな・・・西涼まで・・・!?」
諸葛亮は、孫策に続いて西涼も拒否されてしまった事に驚きを隠せなかった。
諸葛亮「何で・・・皆私達の理想を分かってくれないの・・・?」
そう、身体をふらつかせ
諸葛亮「そうか・・・なら、全部壊してしまえば良いんだ・・・。そうすれば、全て綺麗に元通りに戻れる・・・」
諸葛亮「桃香様が望んでいた皆が笑って暮らせる世の中を作れるんだ・・・」
諸葛亮「全て・・・壊してしまえ・・・」
諸葛亮「ふふふっ・・・アハハハ・・・」
この時、諸葛亮の目からハイライトが消え、狂気を含んだ笑い声を上げた。
その笑い声は、不気味に部屋の中に響いていた。
それから数日後、諸葛亮は強引に兵を動員して自ら出陣を決めたのであった。