恋姫無双〜黄鬚伝〜(リメイク)   作:ホークス馬鹿

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84話です。


84話

翌日、洮陽にて純率いる40万の兵と諸葛亮率いる10万の兵が対峙した。

純は、その軍の先頭で目を閉じ腕を組んでいた。

暫くして

 

秋蘭「純様。諸葛亮が現れました。」

 

純「・・・そうか。」

 

諸葛亮が僅か数騎の騎馬兵を引き連れて現れた。

その手には、矢文を持っており、馬を止めると

 

諸葛亮「国賊曹彰!!あなたとあなたの姉曹孟徳を決して許さない!!」

 

諸葛亮は憎しみを込めた声でそう純に怒鳴った。

 

純「諸葛亮!!姉上と俺のどこが国賊なのだ!!頭の悪い俺に分かるよう説明しろ!!」

 

これに、純はそう怒鳴り帰すと

 

諸葛亮「あなた達は、陛下を無視して軍事と政治を牛耳り民を惑わし、漢の忠臣を亡き者にし、権力を更に独占した!!」

 

諸葛亮「帝から、漢から恩恵を貰っているにもかかわらずのこの不忠に値する行動、国賊以外の何を言うのですか!!」

 

諸葛亮「その罪、万死に値します!!」

 

諸葛亮「無念にも命散らした我が主劉玄徳に代わって、あなた方を討ち取ってみせます!!」

 

諸葛亮は、憎しみと狂気を含めた目でそう答えた。

 

純「はっはっはっは!!」

 

これに、純は大きな声で笑い

 

諸葛亮「何が可笑しいのですか!!」

 

純「はっは・・・!!聞いてみれば、意味分かんねー事をほざきやがって!!」

 

純「陛下から大恩受けたにもかかわらず官軍を背後から襲おうとし、益州を卑劣な手で乗っ取り、劉璋を騙し討ちし、重税を課して民を苦しめ、意見をしたりする者は容赦なく斬り捨てる!!」

 

純「このような行動をしているテメーらは何なんだ!!」

 

そう言い返すと

 

諸葛亮「全ては皆が笑って過ごせる世を作るためです!!劉玄徳の遺志に背く者は死以外の何物でもありません!!」

 

諸葛亮「その崇高な理想に相反する者は滅びる運命なのです!!」

 

諸葛亮はそう言い返すと

 

諸葛亮「誰か!これをあそこに放ちなさい!!」

 

劉軍兵士A「はい!」

 

矢文を兵士に渡し矢を放たせ

 

ピュー!

 

トシュ!

 

純の前に落ちた。

 

諸葛亮「それを見なさい!!」

 

その矢文を拾った純は、書状を広げると

 

諸葛亮「ちゃんと読むんですよ!!」

 

そう蔑む声で諸葛亮は言った。

純は書状を広げ読んだ。

内容は一言で言えば純と姉の華琳の他に、曹一門とその将兵や仲間を揶揄した内容だ。

 

純「・・・」

 

それを読んでいると

 

諸葛亮「頭が戦以外何も無いあなたの頭でも分かるような内容ですよ!!」

 

諸葛亮が馬鹿にした笑みで言った。

 

稟「純様。怒ってはなりません。」

 

秋蘭「稟の言う通りです。これは全て諸葛亮の策略です。」

 

その純の左右両サイドで控えている秋蘭と稟は、書状を読んでいる純を見て、そう言った。

 

諸葛亮「あなたなんか、頭が空っぽの単なる匹夫!!それを読んで憤死しそうですね!!」

 

諸葛亮「フフ!どうやら、怒りのあまり言葉が出ないようですね!匹夫の宦官の孫!!」

 

そう諸葛亮は罵倒していると

 

春蘭「ええい彼奴!!もう許せん!!」

 

春蘭が目を吊り上げながら剣を持って今にも斬り掛かっていこうとする勢いで歩んでいた。

 

霞「ち、ちょ待て惇ちゃん!落ち着けや!」

 

春蘭「これが落ち着いてられるか!純様をさっきから馬鹿にして、黙ってられるか!!」

 

霞「それこそ敵の思う壺や!純も必死に我慢してるんや!惇ちゃんも抑えぃ!!」

 

春蘭「ええい離せ!離せぃ!!」

 

これに、霞がそう必死に春蘭を抑えていた。

 

諸葛亮「宦官の孫如きが調子に乗るな!!」

 

そう諸葛亮は言うと、左手を挙げた。

それと同時に、兵が弓を構え、書状に目を向けている純に向け

 

シュ

 

諸葛亮が左手を下ろすのと同時に矢を放った。

そのまま矢は純に向かって一直線に飛んでいった。

 

諸葛亮(このまま死になさい!!)

 

これに、諸葛亮は酷薄な笑みを浮かべながら心の中で呟いた。

しかし

 

純「フッ!」

 

純は太刀を抜いて

 

シュパッ!

 

その矢を真っ二つに斬り捨てた。

そして、それと同時に

 

秋蘭「はっ!」

 

秋蘭が矢を放ち

 

劉軍兵士B「グハッ!」

 

矢を放った劉軍兵士を射殺した。

 

諸葛亮「っ!?」

 

これには、諸葛亮は驚きのあまり固まってしまった。

 

純「諸葛亮!先の使者を使っての暗殺行為と今回の不意打ちといった卑劣な行い・・・やはりテメーこそ逆賊だ!!」

 

そう怒鳴ると純は颯爽と馬に乗り

 

純「行くぞ!!世を乱し、民を苦しめる敵を全て斬り殺すぞ!!」

 

「「「応!!応!!応!!応!!応!!」」」

 

純「『黄鬚』曹彰に付いてこい!!」

 

覇気に溢れた姿で軍に号令をかけた。

 

「「「おおおーっ!!!」」」

 

これに40万の曹彰軍の士気は最高潮に達し

 

純「行くぞ!!奴らから全てを奪えー!!」

 

純を先頭に諸葛亮率いる10万の劉軍に突撃していった。

 

諸葛亮「こ・・・ここ・・・これは一体・・・!?何故・・・!?」

 

一方の諸葛亮は、使者を利用しての暗殺、今回の書状を使っての不意打ちが全て不発に終わった事に動揺を隠しきれず、ただでさえ寄せ集めの10万の兵も伝播し、純を先頭にした曹彰軍40万の強烈な突撃に恐れおののき

 

劉軍兵士「「「ギャアアアアッ!!」」」

 

劉軍兵士「「「うわあアアアアッ!!」」」

 

劉軍兵士「「「ひぃぃぃぃぃっ!!」」」

 

劉軍兵士「「「に、逃げろーっ!!」」」

 

槍や剣の餌食になったり、中には刃を交えずに逃げてしまったりなどしたが、それらも悉く殺されていった。

その中でも

 

純「はあああっ!!」

 

「「「ギャアアアッ!!」」」

 

純「うらあああっ!!」

 

「「「がはあああっ!!」」」

 

純「うおおおっ!!」

 

「「「うわあああっ!!」」」

 

純「フフッ・・・はーっはっはっはっはー!!」

 

純は先頭にて目の前の劉軍の兵士を笑いながら次々と斬り殺していき

 

春蘭「おらおらぁ!!諸葛亮は何処だー!!散々純様を馬鹿にしやがって!!」

 

霞「うりゃあああ!!お前ら、純に遅れを取ったらアカンでー!!」

 

剛「はああああっ!!」

 

哲「おりゃあああっ!!」

 

春蘭や霞、剛と哲や

 

凪「はああああっ!!」

 

真桜「うりゃあああ!!」

 

沙和「てやああああっなのー!!」

 

三羽烏に

 

秋蘭「放て!!」

 

楼杏「決して手を緩めてはなりません!!」

 

秋蘭と楼杏も続き、戦場はまさに阿鼻叫喚と化した。

これには

 

諸葛亮「こ、これは・・・もう耐えられない・・・!!」

 

諸葛亮も恐怖を感じ

 

諸葛亮「て・・・撤退です!!ここは撤退するのです!!」

 

撤退を口にし、それと同時に自らはすぐに馬首を返して逃げた。

 

諸葛亮(これは決して負けではありません!あくまで戦略的撤退です!!決して負けを認めたわけではありません!!)

 

諸葛亮(これは戦略的撤退です・・・そう・・・戦略的撤退・・・戦略的撤退・・・)

 

その際、諸葛亮はずっと心の中でブツブツと言いながら馬を必死に走らせたのだった。

洮陽における戦は、純の圧勝に終わり

 

純「この勢いで一気に益州に侵攻するぞ!!」

 

勢いのまま益州に侵攻したのであった。

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