カチ勢頑張る   作:インスタント脳味噌汁大好き

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第18話 方針転換

[黒猫:個チャがうぜええええええええ]

[白猫:発狂しないで下さい駄マスター。一緒にお祈りメール出していきますよ]

[黒猫:何で愛称設定がマスターから駄マスターに変えられてるん……?しかも変更出来んし……?]

[白猫:愛ゆえです]

[ふわわ:最近私も様付けとれた。距離が近くなったぜヾ(*´∀`*)ノ ]

[ユリクリウス:それは流石にポジティブ思考が過ぎる]

[クロワッサン:何で個チャ?しつこいやつならブラックリスト入れたら?]

[黒猫:いや、そうじゃない……]

[白猫:現在幼女同盟への加入申請数は800を超えており、駄マスターが一件ずつお断りメール書いているために間に合わない事態に陥っております]

[クロワッサン:あー、それで返事が遅れてるから個チャが入ると。一斉拒否って出来なかったっけ?]

[黒猫:いや一斉拒否で本来入れるはずの逸材逃したら嫌じゃん……]

[ゼル:チームメンバー増やさない方針にしたんじゃ?]

[黒猫:いやそれなんだけどさ、既存チームに枠があればそこに入れろってシャルルさんから号令出た]

[ユリクリウス:……じゃあどういう基準で入れるの?]

[ABC:もちろん第一判断基準はロリコンか否か。マルマルさんの例もあるし、ロリコンじゃない人は入れない]

 

2回目のエマージェンシークエストが終わり、特に被害者もないという素晴らしい結果ではあったのだが、今回のエマージェンシークエストを受けてふおにの森方針が変わり、他の上位プレイヤーも育成手伝えやというモードに入ったらしい。まあ分からんでもないがそもそも育てる必要があるのかという点は疑問。

 

2回目のエマージェンシークエストが終わってから3日後には、チームの空きを埋めろとの指示が。チームに入れても育てる気がないチームとかとふおにの森とで軋轢が出来そうだが、とりあえずチームの泉を使わせてくれということらしい。仕方がないので現在のチームメンバーだけのグループチャットを作成。これでチームチャットの方は問題発言しかないという状態から脱せるだろう。

 

「黒猫:まあうちのチームの泉は全部最大レベルだし、受け入れるだけで80人がこれを利用できるとなると勿体ない状態ではあったんだが……」

[ユリクリウス:何かあったのか?]

[黒猫:シウラさんが各鯖の1位チームのリーダーと俺を集めて低レベル層の引き上げを依頼してきた。最悪養殖でも良いんだとさ]

[ゼル:……何か企んでいるのか、マジで戦力足りてないかのどっちかだね。そもそも何レべまで上げれば良いのさ]

[黒猫:……200レべ以上]

[クロワッサン:はあ!?]

 

何か方針転換でもあったのかなと思ったが、どうやらシウラさんが動いた模様。200レべ以上って、1鯖のトップ勢が130台前半なのにすぐ届くわけないでしょうが。これはどうやら、思っていた以上に自分達がお荷物だったようだ。

 

……ということは、自分達も養殖されている感じなのか。レベルの低いシャドウの狩場を用意されて、そこでのレベリングをしているのだから、配慮されているのかな。設定的にはシャドウの生体エネルギーを強奪してるとか何とかあったけど、レベルの概念どうなっているんだ。

 

[クロワッサン:いやまって、地球組以外のタキオン船団のシアリーを見たことあるけど130レべ台だったよ]

[黒猫:いや、そいつらは最大レベルがそこで止まってしまったシアリーの落ちこぼれらしい。作られた身体の俺達なら200レべを余裕で超えるってさ]

[時雨:……だんだん話が見えて来たね。落ちこぼれじゃないシアリー達は、もはや四六時中シャドウ達と戦っているんだ]

[黒猫:そうだな。正確にはシャドウの本拠地を攻め続けて防衛している感じか。

だいぶ俺達もシアリーとしての生活に慣れてきただろうということで色々と事情は説明された]

[ゼル:あー、攻撃し続けることで侵攻をさせない的な?でもそれが出来ているなら急速な戦力増強は必要ない気も……]

[ユリクリウス:大いなる闇が封印状態でそれってことだろ。爆発するのが明らかならそりゃシウラさんも慌てる]

 

シャドウの拠点の侵攻クエストを受ける際は、クエスト受注カウンターで口頭のやりとりをしていたけど、もし一覧みたいなのを貰っていたら本拠地侵攻クエストとかもあったのかな。なお地獄への片道切符の模様。もうちょっとレベルは上がらないと足手纏いにしかならなさそう。

 

この前のは大したことなかったけど、よく考えたらシャドウがこちらの本拠地に転移できるという時点で転移してくるシャドウの数が増えたら詰む。戦える人の数自体を増やしていく作業は必須か。

 

「コッペパン、今までにシャドウに捕らえられたシアリーは何人いるか、大体で良いから分かるか?」

「どうして、私に聞くのですか?」

「いやだって、サポートロイドって地球組のシアリーの監視役でしょ?カンスト勢にダメージ入るし、戦闘技能高いし。だから、ちゃんと聞けば答えてくれるかなって」

「……ここ10年でシアリーの訓練任務を修了した者は約67万人。その内、シャドウとの戦闘で死んだ者や攫われた者、行方不明になった者の総計は約58万人で、生き残っているシアリーは9万人ほどです」

「よくそれで……いや、だから地球組に遠隔操作させてた?何にせよ、余裕はないわけか」

 

そしてPVPのイベントがやたらと多い理由は分かった。実際にそうなる可能性が高いからだ。シャドウの拠点で未帰還だったブラッドさんは、キャラがほぼ全身真っ黒な亡霊として出て来た。装備は一線級だったし、動きもブラッドさん本人の動きだったからまあ、シャドウと戦うなら亡霊と戦う可能性もあるわけだ。

 

というかアブダクションで死んだトッププレイヤーは27組46人と多いし亡霊は何度も出て来る可能性がゲームではあったから次第にPVPだらけになるのだろうか。リソースが回復しない戦争ゲーをやっている気分だ……。

 

[一時休戦:よろしくお願いします]

[キング:よろしくお願いします]

[ネギトロサーモン:よろしくお願いします]

「黒猫:分からないこととかあったらどんどん質問してくれー」

[もぎしゃ:よろしくお願いします]

[クチリ:ロリコンです!よろしくお願いします!]

[ゼル:初心者です!よろしくお願いします!]

[ユリクリウス:初心者(131レべ)やめい]

 

チームの方はとりあえず黒猫さんが選別した20人が一気に加入。「よろしくお願いします祭り」が始まる。何故か元からチームメンバーの人達が初心者のフリをして挨拶しているけど、新加入メンバーからはスルーされ気味である。案の定、継続的にチャットに顔出す人は少ないし新入り勢でチームチャットに顔出すのクチリさんとキングさんだけだな。

 

[ふわわ:クチリさんテイマーなんだヽ(*・ᗜ・)人(・ᗜ・* )ノ ナカーマ]

[黒猫:テイマーだけ120レべっていうのも珍しい]

[クチリ:経験値の飴が倉庫に大量にあったので食べまくりましたwwww]

[ユリクリウス:ログイン勢偉い]

[クロワッサン:30日毎にログイン勢したら飴が大量に貰えるとか何とか]

[キング:1か月に1度だけでもログインしておけば……]

[ゼル:キングさん何レべー?]

[キング:まだ33レべです]

[ABC:でもロリコンならOKです]

[ゼル:全員ロリコンなのを認めたチームなのヤバくない?]

[クロワッサン:入って来た人のファッション確認したけど全員女の子です]

[黒猫:ユリクリウス1人しか男がいない状態なのは極力変えないようにしよう]

[ふわわ:?]

[クロワッサン:?????]

 

「チームチャットの方は新加入メンバーのために真面目な場にしよう」と話し合いしていたのはどこに行ったのか、数日で新規加入メンバー数人+元からのチームメンバーによる猥談に戻る。大真面目にロリは何歳からか談義するんじゃないよ。自身の年齢の半分以下はガチとか基準作ってるんじゃないよ。

 

[ユリクリウス:ちょいシャドウの拠点でレベリングしてくる]

[クロワッサン:脅威度中だと一気にレベル上がって150超えるから注意な]

[黒猫:おい待てその報告聞いてないんだが]

[ユリクリウス:了解。脅威度中行ってきまーす]

[ゼル:150かー。ちょっとまだ辛いかも]

[ABC:ペロったら死ぬの分かってる……?というかユリクリウスはともかくゼルは許可されないと思うよ……?]

[クロワッサン:そこら辺の線引きってシウラさんが決めてる?]

[黒猫:大体シウラさん。一部はシャルルさんだな]

 

ユリクリウスは135レべになった時点でシウラさんから特別許可証が出た。流石に200レべの跋扈する本拠地の方にはまだ行きたくないようだけど、150レべがいるぞって言ってるのに行こうとする辺り脳筋である。一応パーティーを組んでいくと、二刀流の技で敵が溶けていくのめっちゃ面白い。やっぱ耐久より火力なんだよなあ。

 

しかし、1発でも攻撃を食らうと結構なHPを持って行かれるユリクリウス。一方で150レべの敵だろうが雑魚敵の攻撃は全部1ダメの自キャラ。やっぱ火力より耐久なんだよなあ。

 

[ゼル:ちぇー。私は140レべまで脅威度中は駄目だって]

[ABC:武器枠増えてないからユリクリウスみたいに耐久増えてないし、耐久寄りのキャスターメイジって言ってもキャスターメイジの中ではマシなだけで紙装甲じゃん……]

[クロワッサン:あ、やっぱり判断基準そこ?死ななければ一応回復アイテムはあるし、HP吸収装備で多段ヒットとかでも何とかなるしね]

[ゼル:しょうがないから経験値ハイブーストクエストのチケットで50連してくるにゃあ]

[ユリクリウス:それ期限切れてる奴50枚か?元からもってるやつなら使えないぞ?]

[ゼル:違うよ?初心者相手に片っ端から装備で釣ってトレードして来た]

[クロワッサン:え、あれトレード出来るの?]

[時雨:そこら辺のアイテムは出品は出来ないけどトレードは可能になってるね。相場は1枚150万ゴールドぐらいだよ]

 

しばらく2人で狩っていると、あっという間に140レべまで上げて来たゼルさんがパーティーに参加。やっぱ1鯖のトップ勢は『自分が最強』みたいな思考の人が多いし、課金要素が無くなったはずなのにレベリングも早い。幼女同盟は、ふおにの森みたいな堅苦しい雰囲気じゃなければ慎重でもない。それはゲームが現実になった今危ういとは思うけど、出来れば人が増えてもチームの色は変わらないで欲しいな。

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