夜
「さて、晩飯はどうすっかなぁ、確か肉はあったはずだからカラアゲでも作るかね」
っとそういえば、あいつは今日も来んのかねぇ。とりあえず呼んでみるか
「おーい、マキー、マキマキー!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「いないか、ならサクサクのカラアゲは無しにして外にでも食いにいく」
「カラアゲはまだかー!早く出せー!!」
「・・・・・・・・・・・・・・」
「ん?どした?私の顔に何か付いてるか?」
「いつの間に入ってきた?」
「いつの間にって、私はずっとキョウの部屋でごろごろしてたぞ」
さいですか
「それはいいとして、どうやって入った」
「どうやって、って玄関からに決まってるだろ?」
「鍵がかかってあったはずだが?」
「合鍵で入ったに決まってるだろ?窓も開いてなかったし」
「ったりまえだ!むしろいつの間に合鍵なんて作りやがった?!」
「あぁ?作ってねぇよ、お前の鍵を貰ったに決まってるだろ」
「無くしたと思ったらお前が犯人か!!」
「うっせえなぁ、いいじゃんかよ鍵の1本や2本」
「よくねぇよ!何で他人に自分家の鍵渡すのが普通みたいに言ってんだよ?!」
「私もここに住んでるんだから鍵無いと不便じゃん?」
「おいこら、誰が!いつ!!俺の家に!!!住んでいいって!!!!言ったんだよ!!!!!」
「うるせぇな!家出中って言っただろうが!!どうせ部屋余ってるんだからケチケチすんなよ!!」
「何逆ギレしてんだよ?!あー、もういい!!好きにしろ!!!」
「何かムカつくな・・・おい、文句あんのかよ?この腰越マキがこの家に住むってことが何かまずいのかよ!!??」
「三大天の一人と暮らしてたら絶対厄介ごとに巻き込まれるだろうが!」
「それくらいいいだろ~。減るもんじゃなし」
「俺はもう不良は辞めたんだよ!卒業したの!!」
「へぇ・・・ならそれが本当かどうか、見せてもらおうか」
「は?何言って?!」
「オラァ!!」ブン
!!こいつ、本気でやる気かよ?!
「おいっ、マキ!てめぇ本気で殺る気だったな?!」
「あったりまえだろっと!」
こいつとやると疲れそうなんだよなぁ、少なくとも今の実力で言えば愛と変わりないが、
まだ”上”がありそうだし出来るだけ様子見で行くか・・・
「ならこっちも殺す気で行くからな!」
「上等だ!!お前とは一度やってみたかったんだよ!鬼目!!!!!!!」
そのころ辻堂家・・・・・・・・・・・・・
「ちょっと母さん!何でキョウの事教えてくれなかったんだよ?!」
「何言ってるのよちゃんと教えてたでしょ?漁協に一緒に連れて行ってる子がキョウだって」
「名前だけじゃわかんねぇよ!それに!あいつ普通じゃねぇよ!!あいつ、母さん以上の殺気出してたぜ?」
「そりゃそうでしょう、キョウってあたしより強いし?」
「はぁ?!母さんより強いってどれだけ強いんだよ?!」
「そうねぇ、川神院に行って師範代クラスをまとめて倒すくらいかなぁ」
「?それって強いのか?」
「師範代一人一人があたしと同等、もしくはそれ以上よ」
「?!それってやばくね?」
「そうねぇ、流石に川神百代には勝てなかったみたいだけど、負けもしなかったらしいわ」
「世界の武神と互角かよ・・・マジ喧嘩しなくてよかったぁ」
「は?何??キョウに喧嘩売ったの?!」
「うん、でもやる前に負けた・・・・」
「そりゃそうでしょう、あいつが小学生の時に既にあたしと互角だったのよ?!今のあいつに愛程度が勝てるわけないじゃない」
「うっ」
「それに、多分今キョウ誰かと喧嘩してるわよ?」
「えっ?どこで?!」
「あの子の家の近くねぇ、キョウの気が高ぶってるわ」
「気って、母さんそんなこともわかるのかよ」
「これくらいわかって当然でしょ?」
まっ、あたしもキョウからどうやって探るか教えてもらったんだけど
「それで?!相手は誰かわかるか?!」
「んー、そうねぇ、気の大きさからして愛と同じくらいの強さの子よ」
「あたしと同じ・・・腰越か?!」
「?誰か知らないけど行くのは止めときなさい」
「なんでだよ?!」
「行っても愛が巻き込まれて怪我して帰ってくるだけよ」
「それでもあいつがどのくらい強いのかこの目で確かめないと」
「残念だけど、愛」
「何だよ?」
「もう終わったみたいよ」
「はぁ?!腰越相手にもう終わったってのか?!」
「当たり前でしょ?今のキョウは不良のキョウじゃないの、鬼目のキョウ・・・川神市で千人切りの鬼目のキョウって呼ばれた頃の戦い方をしてるみたいだし」
「千人切り・・・それって本当に人を切ったのか?」
「そうじゃないけど、危うく死人が出るところまで言ったらしいわ」
「マジか・・・それまで強いのかよ。見た目は全然ヘナチョコなのに」
「あら?あーそっか、愛はキョウの喧嘩してる姿はまだ見てないのか」
「どんな感じなの?」
「文字通り鬼目ね」
「??」
「あの子、喧嘩、って言うより戦う時に髪と目が赤くなるのよ」
「はっ?何処のサイヤ人だよ?!」
「あの子の血って言うか先祖ね、一族の血がものすごく濃く受け継がれてるって聞いてるわ」
「でもありえなくない?絶対どっかで人以外の血が入ってるって」
「そうよ?あの子には鬼の血が流れてるの・・・」
「鬼の血っておとぎ話とかに出てくるあの鬼?」
「それならどれだけよかったか」
「??どういうことだよ」
「知りたかったらキョウに聞きなさい、でも」
「・・・何だよ」
「ちゃんと覚悟してからキョウに聞くことね、キョウは自分に流れてる血を嫌悪してるから」
「・・・・・・・・」
「まっ、母さんから言えるのはここまでよ、キョウに興味が出たならデートにでも誘ってみなさい」
「ちょっ、いきなりデートって!」
「なによ~、キョウのこと好きなんでしょ?そんなに顔赤くしちゃって、可愛いんだから」
「もう!母さん!!」
「うふふ、はいはい、わかったからさっさとお風呂に入って寝ちゃいなさい」
「はーい」
愛がキョウに・・・か
ふふ、面白くなってきたわね、母として一肌脱ぎますか!
その頃神鬼家・・・・・・・・・・・・・・・・
「イッテェなぁ、ちょっとは加減してくれよ、これでも一応女なんだぜ?」
「バカ言ってないでさっさと飯食いやがれ、洗い物が片付けられねぇだろうが」
「わかってるよ!ったく。なぁ、何で喧嘩やめたんだ?」
「・・・・・・・・・・・・」
「私より強いんだから湘南制覇くらい余裕だろ?」
「飽きたんだよ、喧嘩することに、戦うことに
だってよ?俺が本気で戦えるやつなんてこの世に5人入ればいいほうなんだよ。それならさ、戦うことをやめて普通の高校生として生きて友達とバカやったり、彼女作ってイチャイチャしたりするほうがよっぽど有意義なんだよ」
「へぇ、強すぎるってのもあんがいめんどくさいんだな、まぁ私も辻堂以外相手にならないから飽きてるって言えば飽きてるけどさ」
「だろ?ならこうやってのんびりしてても変わらないわけだ。恋奈見たいにチーム作って何かやるわけじゃないんだし自分のペースでやりたいことをやればいいのさ」
「案外考えてるのな」
「まぁな」
「ふーん、ならさ!私の彼氏にならないか?」
「こんな大飯食らいはごめんだ」
「ちぇ、せっかく人が青春させてやろうと思ってんのによ」
「余計なお世話だ、第一好きでもない男にそんなこと言って、期待させるのはよくないぞ」
「んー、別に嫌いじゃないんだけどなぁ」
「はぁ、なら俺がマキ以外の女と話してたらどう思う?」
「んー別に?」
「なら手をつないだりしてたら?」
「わかんね」
「実は俺、彼女いるって言ったら?」
「・・・・・・・・・彼女いるの?」
「さぁ」
「誰?名前と学校、教えて」
「何で教えなきゃいけないんだよ?」
「そいつぶっ殺してお前を私の物にするからに決まってんだろ!!」
「ちょ、落ち着けマキ、冗談だから!彼女何かいないから!」
「・・・・・本当だろうな?」
「本当だよ、だからそんなに泣きそうな顔するなよ」
「べっべつに泣きそうになんてなってない!」
「そか、なら泣き止ます為にプリンでも出そうかと思ったけど無しな」
「!!」
「んじゃこのプリンは俺が・・・」
「グルルルルルルル」
・・・・・・・・・・・・・・
「ワンワン!!」
・・・・・・・・・・・・・・
「クゥーンクゥーン」
「だあぁ!わかった、食っていいからそんな某CMのチワワみたいな目で見るな!」
「よっしゃあ、はぐはぐウマー!」
「全く、とんだ野良犬拾っちまったなぁ」
「あぁ?!誰が野良犬だと!?」
「お前だよ」グシグシ
「こら!頭をなでるな!」
「ん?なんだ?ここがいいのか?」ワシャワシャ
「ちょ、こら、やめっ・・・グルルル」
「はいはい、悪かったって、ジャーキー食っていいからさっさと風呂入って寝ろ」
「お!マジか!?さっすがキョウじゃん!わかってる~」
「はいはい、んじゃ俺はもう寝るから風邪引かないようにして寝るんだぞ?」
「わかってるよ、お休み」
「ん、お休み」
あー明日も朝から漁協か。めんどくせぇけど行かないとまこっちゃん拗ねるだろうしなぁ、まぁ行くだけ行って船でまた寝直せばいいか
明日もいい一日であるように・・・・・・・・・・・・
これは鬼目のキョウとその愉快な仲間?たちが織り成すラブコメディーである
つづく!!
はい、『皆殺し』こと腰越マキさんの登場ですね
マキは自分の感情と空腹には素直だから案外ヒロインとしては一番になりやすいかも?!
個人的に梓をもっと出したいのですが何分文才が無く、こんなグダグダになってしまいます(汗
戦闘シーンは極力出さない感じでこれからも行く予定なので戦闘シーンが読みたい!!という人が多ければ出来るだけ書かせてもらいます!
次回は主人公のプロフィールでも書こうかと思います
それでは!!