Another School idols diary 作:藤原久四郎
タンスから畳まれた布団を引っ張り出し、とりあえず展開はせずに置いておく。そして出ていった凛が戻ってくるまでは、大型テレビの入力を変えて普通にテレビを映させておいた。一見冷静に見える一連の行動を取っている俺であるが、内心いきなり女の子でしかもクラスメイトで、それなりに関係を持っている子の家に泊まる事になって動揺しっぱなしである。それらの緊張感などを誤魔化すために、一緒に凛が戻ってくるのを待っている花陽に声をかける事にしよう。
「って、花陽は帰らないのか?」
「え? そ、それは……う、うーん……凛ちゃん一人だといつもそそっかしいから……?」
「なんで疑問形なんだよ」
「だってだって……凛ちゃん一人だと取られちゃうかもだし……うぅぅぅ……」
何故か花陽は泣き出してしまった!
「ちょ、ちょっと落ち着け! こんな所凛に見られたら勘違いされかねん!」
「か、勘違い……? 間違いなら起こすかもしれないよ……陽月くんが……」
「!? 別に食ったり襲ったりしねーよ! 俺はなんだと思われてるんだよ!」
「……優しい変態さん?」
「なんで皆そんなに俺の評価低いの!?」
なんと真姫や凛だけではなく、花陽にまで酷評をいただいた。正直、心が折れそうである。冗談だと言ってよ、そうだよね?
「と、とにかく泣くなって。花陽には笑顔が一番だから、さ!」
とりあえず泣いている花陽を慰めなければいけない。そう思ってとりあえず思いついた言葉を並べていく。というか何故突然泣き出す必要があるのだろう。取られるって、誰も花陽の大切な友達である凛を、花陽から遠ざける事をするわけがないだろうに。
「う、うん……ごめんね、取り乱して」
えへへ、と笑顔を浮かべながら花陽が泣き止む。やっぱり女の子のは笑っていてほしいものだ。ただ泣かれるとひたすらにこちらが責められるからな。花陽の頬をつたっている涙を拭いてやろうと、近くにあった箱ティッシュから一枚取り出す。わざわざ俺が拭くのもアレかと思ったが、早めに証拠隠滅をせねばそれこそ凛に何されるかわかったものではない。
「あっ……えへへ……ありがと陽月くん。……昔を思い出すなぁ……」
「昔、か。誰かにこんなことされたのか」
「うん……暖かかった……」
「……そうか」
俺は受け答えを軽くだけし、後は黙って涙を拭いていく。黙っているのは、不意の笑顔がさっきから眩しすぎてドキドキしっぱなしだからだ。今更だが女の子に耐性がなさすぎるのか、それとも俺がウブなのかはわからないがしょっちゅうドキドキしている気がする。浮気性の気でもあるのだろうか。恋には誠実でありたいものであると、自分のことながら高鳴る心臓の鼓動を抑えながらぼんやりと考えていた。頬を拭く右手は涙の熱で熱く、左手はフローリングの床につき、身体を支えているので冷たいはずがほんのり暖かい。
「うし、拭き終わったぞ……」
「う、うん……ありがとう……」
「で、だ」
「うん……」
そう、先程から気になっていたのだ。なぜ、左手が暖かいのか。
「手、どけてもらっても……いいかな?」
敬語なのは、動揺して焦って心臓が緊急地震速報並みの爆音を鳴らしているために、平静を装う為だ。
「え、っと……もう……ちょっとだけ……」
そう言う花陽の手は、俺の手をさするようにやんわりと撫でてきている。まるで何かを慈しむかのように、昔年の思いを確かめるかのように。でも俺には、ただ花陽が俺の手の上に手を重ねているという現実だけが思考の大半を占めていて、他には何も考える余裕がない。たかだか手を重ねられているだけだ。それにクラスメイトだ。友達だ。何故だ。
「あ、あの……陽月くん」
「ははははっははははははっははい!」
動揺を隠せない俺は、壊れかけの機械の様に口をパクパクと開閉させる。いきなりの出来事は俺から冷静さを欠かせるには十分なようである。なぜ自分がこのような状況で、それも必要以上に焦っているのか、その結論を導き出すだけのピースも、思考も足りない。
「一つだけ……聞きたいんだけど……」
その顔は、決意に満ちているようで。初めて見るのに初めて見た気がしない表情を浮かべていて、俺はゴクリと喉を鳴らし花陽の言葉を待つ。花陽の顔がただでさえ近づいていたのに、少しずつ近づいてきている気がする。だが俺は後ろに退くことも、制止させることもできず、ただただ重ねられている手から動揺と気持ちがばれない様にと祈っていた。
「たっだいまーなのにゃー。って陽月くん何してるにゃ?」
と、丁度これ以上は耐えられない所の一歩手前、花陽が口を開こうとしたタイミングで凛が戻ってきてくれた。両手でお盆を持ち、俺たちを見下ろす感じで少し唖然とした様子でこちらを見ている。危なかった、今の精神状況では何をするかわかったものではなかったし、花陽が何を言おうとしていたのかはわからないが無意識の内にそれを拒んでいたようにとも思った。とりあえず、誤解を招きかねないこの状況の言い訳をせねば。
「お、お、俺は別になにもしてねぇ! 俺は悪くねぇ!」
本当に悪くないのにどこか往生際の悪さを感じさせる、そんな台詞しかでてこなかった。
「どうしたのにゃそんな慌てて。別にやましいことがないなら焦る必要ないよね?」
「うっ……それは……」
「仮に、仮に、仮に、だよ? かよちんに手出したら、ね?」
凛はとても笑顔だ。とても、だ。それ故に奥底に秘めている恐ろしさがひしひしと伝わってくる。そのプレッシャーのお蔭か、先程まで俺を苦しめていた花陽への意識が幾分か薄れた。
「それは、大丈夫。たぶんだが……」
「はぁ……陽月くんはもう……」
「ははは……」
凛は溜息を吐きながら手に持っていたお盆を机の上に、その動きに便乗して今の今までも俺の手の上に重なっていた花陽の手をすり抜ける。チラリと花陽の表情を伺ってみたものの、いつも通りの花陽のやんわりとした表情であった。花陽が何を言いかけたのかは気になるが、それを聞くだけの度胸も無いので何も言わないでおく。それよりも凛の持ってきたお盆がようやく見れるようになったわけだが、そういえば凛は下に降りていってから十分足らずで戻ってきたではないか。ご飯を持ってくると言ってこのスピードは速すぎではないだろうか。その理由は机の上に置かれたお盆を見ればすぐさまわかった。
「なぁ……凛よ」
「なに? 陽月くん」
「このだな……お盆の上に乗ってるこの……円柱のプラスチック容器に入ってるこれは……」
ホカホカと暖かそうな湯気を放ちながら、どこかジャンクさを感じさせる食欲を刺激する匂いを放つこの食べ物は。
「見ればわかるよね? ラーメン、ラーメンにゃ!」
「なん……だと……」
「やっぱり凛ちゃんカップラーメンなんだね……」
一応夜ご飯、それも時間的には深夜に差し掛かるのにカップラーメンときた。
「いや……これ、ご飯……え? 嘘でしょ、ずぼらすぎない?」
「大丈夫! ちゃんとご飯も、お野菜もあるよ?」
「いやそういうんじゃなく――」
「お米あるならいいです!」
「ちょ、花陽遮らないで」
「いいから早く食べよ? 冷めて伸びちゃう!」
「あ、はい」
いいのだろうか。仮にも女子高生、それもスクールアイドルをやっている物がこの食事で。この時ばかりは料理が苦手な自分の身を呪わざるを得なかった。
ズルズルと音を立てながら着実に食事を進めていき、量も量なのであっという間に完食。一応ごちそうさま、と手を合わせて食事を終える。凛はスープの中にご飯を入れて食べおり、花陽はいつのまにかラーメンも野菜も完食しており、今は幸せそうに白米を頬張っている。相変わらず何度も見たような光景だ。そして少しすると凛たちも完食したようだった。
「はぁーお腹いっぱいにゃ……」
「うん……」
「じゃあコレ持ってくぞ」
「あ、うん。ありがと陽月くん」
「ありがとね陽月くん」
俺は凛の持ってきたお盆に再び皿や空になったカップラーメンの容器を載せ、座っていた座布団から立ち上がり部屋から出ていく。よかった、正直気持ちの整理とか諸々も含めて一度リラックスしたかったのだ。お盆を持って下の階に降りる間は束の間の平穏をただただ享受することにした。
「うーす戻ったぞ」
ゴミや食器を一通り片付けてから、勝手にトイレを拝借して戻ってきた俺は先程までと雰囲気が違う事をドアを開けてから気が付くことになった。
「あ、おかえりにゃ」
「おかえりなさい」
二人の受け答えは先程までの調子と変わらないはずだが、何故かよそよそしさというかぎこちなさというか、何か俺がいない間にあった事を嫌でも察することを余儀なくさせる雰囲気が漂っている。凛は考え事をしているのか、俺への返事を返してからはすっかり黙ってしまった。花陽も相変わらず凛と同じく黙っているものの、俺の方へ隠すことなく視線を注いでいる辺りの意図がさっぱりわからない。もちろんそんな雰囲気には耐えられず、俺は場の空気を変えようと口を開く。
「そういえば、風呂ってどうするんだ?」
「あ、やってあるから入っていいにゃ」
「あ、でも服とかどうしよう」
「お父さんの古着だけど用意してあるにゃ」
そう言って指さしたのは、丁寧に畳まれたすこしくたびれたスウェットのようなものだった。
「あ、ありがと……」
「いえいえにゃ」
……俺には場を変えられるだけのトーク力は無かったようだ。だが俺はめげずに会話を繋げる。
「じゃあ順番に風呂いくか? 俺はもちろん最後でいいから凛も花陽も行ってきてくれよ」
「あ、わかったにゃ。一人になるからって凛の部屋にいたずらしないでね?」
「わ、わかってるよ!」
正直ちょっと部屋をがさ入れしてみようかな、とか思ったのは勿論見透かされていたようだ。女の子の感って恐い。
「じゃあ凛ちゃんと一緒に花陽も……陽月くんはちょっと待っててね」
「おう。適当に待ってるわ」
「一応聞くけど……陽月くん、風呂のお水とか飲んだりしないよね?」
「俺はそんなに変態じゃねーよ!」
なんだよ風呂水飲むって……俺はそんなものに興奮はしない。はず。それにたかだか女の子が使った、ただの水だぜ? あ、ちょっといいかも。ってやっぱり変態じゃねーか。花陽と凛はそんな俺の様子に半ば呆れたように溜息を吐きながら、二人で一緒に着替えの服を小脇に抱えて部屋を出ていった。なんだ、案外普通の調子じゃないか。ちょっと変に勘ぐりすぎただけか。
「……ちょっと寝るか」
少々昂っている心を落ち着かせるべく、机を脇に寄せて布団を展開。枕はしかずに一緒に出しておいた掛け布団を丸めて枕代わりにして軽く目をつぶる事にした。流石に制服で寝るのは憚られたので、上はカッターシャツを脱ぎ中に来ていたシャツ姿になり、ズボンは流石にはいたままにしておいた。
気が付けば俺は仄暗い水の様な物の中を漂っていた。周りにはいつか見たことのあるような景色が写真の様に浮かんでおり、ここは以前見たことのある記憶の海の中であると思われる。勿論、無意識下の事なので彼自身ここがどこかを後々思い出すことはきっとないだろう。
「ねぇ陽月くん、私かわいい?」
目の前で眼鏡をかけた可愛らしい少女がスカートを翻しながら問いかけてくる。
「うん! とってもかわいいよ!」
「えへへ……私、大きくなったらアイドルになる!」
小さい俺は目をキラキラさせて女の子の夢に耳を傾ける。純粋だったころの自分は、そんな荒唐無稽な事にも絶対できるという確信を何故か持っていた。
「それでね! みんなとおーっきなステージですっごいかわいい衣装をきて踊るの!」
「なら僕はそのお手伝いをする! ――ちゃんと皆のマネージャーさんになる!」
「じゃあ約束だよ!」
小さな手と手の小指で指切りをして約束の言葉を紡ぐ。その指切りはその彼女との最初で最後の約束だった。
「ねぇ……本当に行っちゃうの?」
目の前の彼女は酷く涙を流し、今にも叫びだして、壊れてしまいそうな危うさの絶妙なバランスの上に成り立っていた。
「ごめんね……約束、守れないかも……」
自分でもどうにもならない事があるという事を、年端もいかない頃に理解しなくては行けなかったのだ。親の転勤、それに伴う引っ越し。
「うぅぅぅ……な、泣いたりしないもん……」
彼女は涙をとめどなく流しながら矛盾めいた事を口に出している。きっとそうでもしないと自意識が成り立たないのだろう。
「本当にごめんね……で、でも! 絶対、約束は守るから! いつか絶対!」
自分でもそんな事叶わないであろうことを理解しているつもりである。それでも、目の前の彼女に何も言わないわけにはいかない。たとえ無茶だろうが、不可能だろうが、約束をするのだ。約束してしまえば、言葉にしてしまえば、それはきっと力になって、自分たちを繋いでいてくれるだろうから。
「本当……? 約束してくれる……?」
「うん……約束だよ! 僕は絶対に約束は破ったりしないから。必ずもう一度会って、はなちゃんの、夢のお手伝いをするから!」
記憶は良いものから、思い出したくないものまで、全てを等しく保存しているのが記憶だ。
「お、おい! 待ってくれよ!」
「ごめんね……もう、会えないから」
彼は必死に彼の目の前から去ろうとしている彼女を呼び止めている。だが彼女は一向に止まる気配を見せない。
「なんで、なんでだ! ちゃんと理由を教えてくれ! あんなので納得できるかよ!」
「……あれ以上に教える事は、ない……から……」
とうとう彼女は、彼を置き去りにして立ち去ってしまった。立ち尽くすことも出来ず、力の入らない身体と共に崩れ落ちる彼の頬からは、一筋の涙と、その中に含まれる大切な物が多く零れていっていた。
記憶の深淵では、彼が無意識に抑え込んでいるもの、何かが原因で意図的に忘れようとしているものもある。彼の意識は、思い出すことを拒み忘れた事にして進んできた。一種の逃避だ。自分を守るための、周りと距離を置くための、自分という確固たるものを希薄にしているのだ。自主性は殆どなくなり、流されるように物事を決めるのにそれがあたかも自分の意思で決めたかの様に錯覚して、いやさせている。そうしなければ自分を保っていられなかったから。それ故に彼は、幸せを求めている。しまいこんでいる過去を越えて未来に生きようとしたがっている。だがそれは一人では不可能だ。誰かと生きていたいかったが為に、自分を失って生きている彼には誰かの助けがいるのだ。それは一人かもしれないし、複数かもしれない。彼は暖かさを求めている。
こうしている間にも、意識は更に記憶の深淵をさらに進んでいく。深く、深く。記憶の終着点は決して生まれた時のものではない。終着点はきっとその人にとっての重要な場所だ。
彼にとってのその場所は――
どこまでも、どこまでも白い。誰も居ない肌を凍らせる空白の世界だった。
「はっ……」
目を覚ます。確か二人が戻ってくるまで布団に潜って……。結構な時間を寝ていたのか、意識がハッキリとせず、体も金縛りにでもあっているかのように不自然な重みが、両手あたりに感じられる。しかもその重みは確かに安心感を抱かせる暖かさと、帰るべき場所の様に包み込まれるような柔らかさをはらんでいた。
「じ、時間は……」
動かない体中で唯一自由の利く、首の部分を壁時計の方に向けて今の時間を確認しようとする。ぼやけた視界が少しずつクリアになり、意識も少しずつハッキリしてくる。どうやら時計の針は三時頃を指しているようで、その三時も窓から漏れる柔らかい月の光から深夜である様だ。
「……一度起きるか」
そういえば風呂にも入らず寝てしまっていた事を思いだし、今からでも遅くないのでせめてシャワーだけでも浴びようと考えた。そう決めた俺は少しずつ覚醒してきた意識の操作の元、体を動かしてみる。最初は右手の方だ。よし、動くな。金縛りとかではなかったようだ。
「……んっ……あっ……」
……? なんだ今のやけに艶っぽい声は。それもそうだ。部屋にあるベットの方ではきっと花陽と凛が仲良く寝ている事だろう。きっと今のは寝言というか、そう言った類のモノだろう。俺の右手が動くはずなのに妙に縛り付けられているような感覚があるのは関係ない。そうなれば次は左手だ。
「はぁ……んっ……」
……よし動くな。やけにモニュモニュとした感触を感じるけど、それにまたもはや喘ぎ声としか思えない声も聞こえたけど、関係ないはずだ。うん。
ってんなわけあるか! 深夜に大声を出すわけにもいかないので心の中にとどめておく。今の状況、それに今の声や謎の熱と柔らかさなどの判断材料。それらを全て踏まえた答えを出すためには今、左右の状況を確認することが必要と考え、まずは右手の方から首を曲げて確認する。
「……ん……すぅ……」
目の前には可愛らしい寝顔を浮かべて、何も悩み事のなさそうな表情を浮かべているこの部屋の主である星空凛が見受けられた。右手が動かなかったのはどうやら凛が俺の腕を抱きしめているようだ。そうして意識をした途端に、絶妙な硬さと控えめな柔らかさのハーモニーが右腕に伝わってくる。つまり、左手も……。
「……すぅ……すぅ……」
こちらも可愛らしい寝顔で、いつもの食事時に浮かべているような安心感さえ覚えさせる表情の、クラスメイトである小泉花陽がいた。そして右手の例に漏れず、意識をした途端に左腕にもハッキリとした感覚が伝わってきた。右手側とは違い、全体的に柔らかさの感じられる感触と、一際柔らかい二つの豊満な膨らみが感じられた。
結論、俺の隣で両脇に、凛と花陽が寝ている。つまり俺は変態。これにてQ.E.Dだ。
……いや、あかんでしょ。勿論まずいと思っているので、右手も左手も二人の拘束から離れるべく、少しずつ動かそうとしたもののそれは叶わず、むしろ動かすたびに拘束が強くなり、感じられる感触もより一層強くなっていってしまっている。状況がさっぱり理解不明すぎて、柔らかすぎて興奮しすぎて、もうこれわかんねぇな。
むにゅむにゅ、ごそごそ。ぼいんぼいん、ごそごそ。
擬音にして簡潔にこの両手の状況である。理性はとうに飛んで行っている事を理解しているのだが、何故か二人に何かしてしまったりしていないのは奇跡に等しいと思われる。先程試みた脱出も失敗に終わり、かと言って無理矢理動いて二人を起こすわけにもいかず、一度動くのをやめて再び寝る姿勢をとる。
「……まぁ」
役得ってことで。それに二人とも、先程までのぎこちなさを感じさせていた雰囲気も寝顔から感じられず、幸せそうなのでこのままにしておいてやろう。妙な気を起こさないためにも、興奮しきっている脳と精神を落ち着けて再び眠りに着くことにしよう。起きたらこの状況の説明をしてもらわないとな、と案外あっけなく沈んでいく意識の中でぼんやりと考えていた。
わかりづらい個所が多いので次は補足を入れようかなぁと思ってもいます。
誤字脱字などのお指摘お待ちしております。