Another School idols diary   作:藤原久四郎

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こんばんは、新年ももう一週間という所ですね。

皆さんも着々と更新していくなか、私はずっとゲームしてましたw
バイオショックを今更プレイ。超面白いです、はい。

では、短めですがどうぞ。


絢瀬絵里 幼少期

「フンフフーン♪」

 

 ステップ、鼻歌に合わせて。

 

「ンー、フフン」

 

 ターン、ステップ。息継ぎとメロディーに合わせて。

 

 

「ウ~~~ン……イェイ!」

 

 最後の決めポーズ。おばあ様に褒められたダンスとはまた違った、自分で考えたオリジナルダンス。おばあ様のお家から帰るときはいつだってこうして、褒められたところと駄目だった所を直しながら踊っている。

バレエ、私の趣味で今一番頑張っている事! でも今日は、いつもよりももっと嬉しい気分♪

 

「ふふふっ……ハラショー、ハラショー! 嬉しいわ、叔母様に褒めて貰えて!」

 

 目も眩むような、月の光を浴びながら光を反射する自慢のブロンドヘアーを見せびらかすように嬉々とした様子で歩く彼女は、名前を絢瀬絵里と言う。今現在いるロシアのこの地では、その名前の愛称であるエリーチカとも呼ばれている。爛々と喜びをたたえている瞳は、海と同じかはたまた空と同じか、深い蒼色をしている。

 その特徴の理由だが彼女はクオーターであり、そのおばあ様……彼女の祖母に当たる方がロシア人であるらしい。クオーターとは言ったものの、その血は姿を一目見ればわかる通り、色濃く受け継がれているようだ。

 

「この後も、コンクールに向けて頑張ろっ!」

 

 そう、彼女はとあるジュニアコンクールに向けてレッスンに励んでいるのだ。学校が終わればすぐさま練習場所に行き、夜遅くまで専属のコーチに見てもらっている。そして時折見に来てくれる祖母に練習の成果を見てもらう。それが現在の彼女の生活だった。

 そしてそのジュニアコンクールだが、もし彼女が今年入賞すれば最年少優勝という、とても名誉かつプロへの道が約束されたも同然の力量と名声が約束された様な物になる、そんなとてつもないチャンスが転がっているらしい。

 

「コンクール……緊張するけど、おばあ様にもっと褒めてもらうためにも!」

 

 そして彼女の祖母はロシア圏内では勿論、他の国でもその名を聞くことがあるという程の、有名なバレエ選手であったという。その偉大であり、目標でもある祖母に褒めてもらう事こそが、彼女の目標であり永遠の夢でもあるのだ。彼女にとっては名声やプロへの道などは関係が無く、ただただその祖母に褒めてもらうため、認めてもらうために、ひたすら厳しい練習を重ねているのだ。

 

 

 

「エリー、少しずれてるわよ! キレも悪くなってる!」

「は、はい!」

 

既にコンクールまで一週間という所まで来ているという事で、彼女の練習は次第に厳しさを増していっていた。優秀であり、真面目な彼女にとって毎日を妥協して送るという事はなく、学校にも真面目に通い、授業も受けてからのハードなレッスン。普通の人ならばすぐさま投げ出しそうな、幼い彼女には少々酷にも思える日程。だがそれでも、彼女は笑みを絶やさず、一週間後のコンクールに向けて、練習に励んでいる。

 

「ワンツー、ワンツー!」

「……っ。ああっ!」

「ふー……少し休憩にしましょう? 疲れているでしょう」

「で、でもまだ私できます!」

「いいから、できないときは一旦息抜きした方が、貴方にとっても結果にとってもいい事づくしだから」

「……はい」

 

 だが彼女の気持ちとは関係なく、疲れはどうにも溜まっているらしい。

 

「はぁ……」

 

 まだ、できるのに……先生はああいってくれるけど、もうコンクールまでそう時間がないんだから、もっとやった方がいいんじゃないかーって思っちゃう。こうやって思ってるのが、焦りの表れってこともわかるんだけど。だから余計に、頑張らないと結果は来てくれないよね。

 

「んーっ、よしっ。頑張ろう」

 

 休憩も取った、考えもまとまった。体の方は……まだ疲れがとれてないかな。それに体と言えば……最近胸がちょっと膨らんできてるみたい。このまま大きくなったらバレエに影響出ちゃわないかな……服も新しくしないといけないのかな?

 

「大丈夫よ、エリー。貴方は十分できてるわ」

「あっ、おばあ様」

 

 今考えなくてもいい事を考えていると、隣にはおばあ様が気が付かない内に立っていた。と、意識してしまっていたのか無意識に叔母様の胸を見てしまっていた。やっぱり、おおきいなぁ。お母様はあんまりだけど叔母様は大きいし……叔母様の血が濃いってよく言われるからやっぱり私も大きくなるのかな。

 

「あら、エリー。淑女が人をジロジロと見るのは感心しませんよ?」

「ああっ、すみません叔母様」

 

 クスクスと笑いながら私を注意するおばあ様。

き、気が付かれてた? ちょっと恥ずかしい……。

 

「さ、休憩が終わったのなら頑張ってきなさい? もうコンクールまであと少しなのでしょう?」

「は、はい! 頑張ります!」

 

 よしっ、おばあ様も見てくれているのだから、より一層頑張らないと! 体も、さっきよりは軽いから今なら……!

 

 

 

 こうして、あっという間に一週間は過ぎていった。

 

 

 

 そして、コンクール当日。絢瀬絵里の、人生の分かれ道でもあるその日。

 

 




後編はある程度考えたのですが、まだ納得できない感じなので時間がかかるかも……

というか、絵里の過去って何か媒体で紹介されてましたかね?
どっちにしろオリジナル過去、という事ですが……w

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