Another School idols diary   作:藤原久四郎

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えーっとまずは生存報告をば。
5thライブ楽しんできました。一層ラブライブが好きになりました。
そして思ったのが、自分の作品ってまぁなんというか……万人向けの当たりのいいものじゃないなーって。素直にキャラ萌えを書けばいいものを、どうも歪んだ書き方をしているからって。

それでも楽しんでもらえているなら幸いです。


ことりの相談

「ストーカー?」

「う、うん……」

 

 秋葉原の人混みに紛れ、アキバのカリスマメイドことミナリンスキー……のことりさんは重々しくそう告げた。

 

「本当なんですか? マジなら警察行くべきじゃ」

「で、でもね……なんというか、襲ってきそうだとかそう言うのじゃなくて、見られてるって言うか……」

 

 奥歯に物が挟まったような言いかたをすることりさんだが、正直それが本当なら今すぐにでも警察に行くべきだ。こういう事は当事者だけで解決するのはまず無理だと思う。というか普通に危ない、仮にここが漫画やゲームの世界なら俺がそのストーカーとっ捕まえて終わるんだが。

 

「それに、警察には一度行ったんだけど……やっぱり証言が弱いって言われて、見回りをするって言ってはくれたけど」

「あぁ……それはある意味仕方ないですね。警察もこういう時って中々動けないってよく聞きますからね」

「うん、だから身近な男の子に相談したかったの」

「でもなぁ……俺に出来る事なんて早々ないと思いますけど。というか皆には相談したんですか?」

「それは……」

 

 あぁ、そう言う事か。単に心配かけたくないんだろうな。学校の存続を賭けたオープンキャンパスも終わって、今度はラブライブに向けて本格的に動き出してる皆に。

 

「まぁ、ことりさんの事ですからずかずか言う気はないですけど。で、わざわざ相談って言う事なら、何か考えがあったんですよね?」

「うん、一応聞いてもらえるかな?」

 

 ことりさんはこっち、と道の脇に俺を呼び寄せて少し背伸びをした後、俺の耳元に口を寄せてきた。所謂耳打ちである。ことりさんが何やら話し出そうと息を吐いた瞬間。

 

「あふっ」

「ど、どうかした?」

「い、いえ……」

 

 わかってやってるのだろうか、耳に物凄い柔らかな刺激が襲った。やられたことのある人ならわかると思うが、耳に息を吹きかけられるのはかなりくすぐったいのだ。それが異性のものなら余計だ。ちなみに男にやられてもくすぐったい。

 

「で、……ごにょごにょ」

「わざわざごにょごにょ言わなくても」

「ちょっと雰囲気出るかな~って思って?」

「疑問形なのはいいですから、早く」

「もう~陽月くんはノリが悪いなぁ」

 

 今度こそ真面目に、ことりさんが俺に囁きを始めた。

 

「……というのはどうかな?」

「……あの」

「ん? 何かな」

 

 一通りの用件を聞き終え、俺とことりさんは先程と同じように距離を少し開ける。そして俺はその話された内容を反芻しながら頭を悩まざるを得なかった。

 

「えーっと……ずっと傍にいろと?」

「駄目……かな?」

 

 要約を終え、俺なりに考えた言葉をことりさんにぶつけると、ことりさんは申し訳なさそうに確認を取ってくる。いかん、突然の事で眩暈がする。秋葉原の人混みの喧騒もより一層大きく聞こえる程に、俺はどうやら動揺している様だ。

 

「で、でもずっとじゃなくても……一人にならないように見守ってくれればーっていうかぁ……」

「一人にしないって……それじゃまるで――」

「えっ? 周りがうるさくて聞こえないよぉ」

 

言いかけた言葉は、先程より一層大きくなった喧騒に飲み込まれ、んんー、っとことりさんが聞き返してくる。距離的に目と鼻の先なのに、なんでこんなに周りはうるさいんだ。更に音は大きさを増してドン、ドンとまるで太鼓でも叩いているかの様だ。

 

「と、とにかく。ちょっと考えさせてください。俺はともかくとして、ことりさんは色々不都合じゃないですか?」

「え、何が?」

「そ、そりゃ穂乃果さんと海未さんですよ。二人とことりさん付き合い長いんですから、すぐ気づかれますよ」

「ん~別に隠すわけじゃないけど……そうだ! 衣装作りのお手伝いって事で!」

「……随分投げやりですよね」

 

 それだったらメンバー全員手伝いに来ちゃうんじゃ、という呆れからくる疑問は飲み込んで、とりあえず話を進めていこう。

 

「とにかく、陽月くんが私を一人にしないで欲しいってこと! もし何かあった時は助けてもらいたいの!」

「でも、海未さんなら俺よりよっぽど頼りになりそうだけど……」

 

 これは紛れもなく本音で、海未さんがストーカーを竹刀一本で返り討ちにする未来が容易に想像できるのだから仕方ない。

 

「海未ちゃんの事信頼してるんだね、陽月くん」

「そういうわけじゃ……」

「も~ちょっとだけでいいから~ねぇ陽月く~ん」

 

 正攻法では俺を説得するのは無理と理解したのか、ことりさんは俺の腕をグイグイと引っ張ったりし始める。まるで子供が親におもちゃをねだるかのようだ。更に困った事に、これが可愛いく見えるから余計に俺は悩まざるを得ない。

 別に一緒にいるのはいいのだが、それに付随してまたしても頭の痛くなりそうなイベントが容易に想像できるのだ。具体的に言えば矢澤先輩がまたしても難癖つけてきそうなこと、まだ以前の事を根に持っていそうな絢瀬会長と。あと、もしこれがばれた時の同好会のメンバーの事である。どちらにしろいらぬ誤解がおきそうだ。

 

「ね~ぇ~お願い~」

 

 だからと言って、ことりさんがこうしてお願いして来てくれたのだ。それに今は皆にとっても大事な時期だろう。それにストーカーだなんて普通に穏やかではない。

 

「……わかりましたから、この手離してくださいって」

「本当? やった~!」

 

 ……こういう時ってやれやれって言えばいいんだろうか。最近は、やけに面倒事が多いが……そういう星の下に生まれてでもいるのかもしれない。

 そう考えている間も、隣のことりさんは輝く星の様にキラキラと瞳を輝かせており、この輝きを曇らせないためにも頼られた以上はしっかりやらないとな、と覚悟を決める事にしよう。

 




なんかここ一週間書けなくてリハビリを兼ねて短めに……どうにもライブの後から放心状態で……
評価がまた下がってましたが、まぁ当然かなーって。むしろ低評価の方にこそ意見を聞いてみたいです。悪い所をわかってるって事だし。

あと、お気に入り500突破しましたありがとうございます!またなんかやろうかなって思うけど、きっとまた伏線ネタにしかならないと思う……やるときはまた活動報告にて連絡をします!

まだまだ感想ご意見評価などお待ちしております!

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