スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
スーパーリンクの話になる前にこの話を……!!


断章 兵器(ちから) Aパート

 サイバトロンとデストロン、彼らの戦いは終結した。

 「故郷であるセイバートロン星を平和な星にする」

 と広い宇宙へ旅立っていった仲間達に誓って数年…………トランスフォーマーと地球の少年達には、新たな仲間ができたのだった。

 

 〜セイバートロン星〜

 

 一機の宇宙船が空を飛ぶ。

 あらかじめ招待した相手、それに同伴する人間達を乗せて……

 そして、着陸する。

 そこにはサイバトロン軍総司令官であり、実質的なトップ……グランドコンボイと副司令スカイファイヤー、副官のラチェット、そしてホットショットが待っていた。

 

 「わあ」

 

 トランスフォーマー達は、本格的に他星の人々と交流を始めるために、色々な星の人間達を招いたのだ。

 まず、地球で交流のあった子供達5人。

 温厚で冷静めなラッド。

 大統領志望のアレクサ。

 お調子者のカルロス。

 無鉄砲な所もあるビリー。

 食いしん坊のジム。

 

 「すっげー」

 

 「頑張って復興したのね」

 

 「こないだまで戦ってたのが嘘みたいだな〜」

 

 「嬉しくなったら、お腹空いちゃったよ〜」

 

 他の星の護衛の人に叱られた。

 

 「こらこら、遊びに来た訳でないのだからはしゃがないように。それと王達より先に出ては不敬ですよ」

 

 「あ……ごめんなさい」

 

 ジムは護衛の人に頭を下げた。

 

 「ごめんね、コンボイ」

 

 ラッド達もだ……

 

 『気にしないでくれ……君達には、いの一番にこの光景を見てもらいたかった。喜んでもらえて何よりだ』

 

 「サイバトロンも、デストロンもない平和な星……か」

 

 それから、後に続くように各星の権力者、名声のある科学者達。ガーランドもリトとティアーユ、ララ達に同席する形でこの場に辿り着いた。ヤミも護衛の名目で参上している。

 

 「着いた〜♪」

 

 「い、いつ見てもでっかいなあ」

 

 「慣れりゃあどうって事ないだろ、パパ」

 

 「ガーランド君の方が落ち着いてるね」

 

 「もう少しビシッとしてください、あなたは王なのですから」

 

 「そう言わないであげてください、ヤミさん……私もこの建物の大きさに少しビックリしていますから」

 

 「ここってトランスフォーマーの他に、動物いないんだよなあ……」

 

 他にもぞろぞろと飛行機から降りる。

 

 『あなた達の来訪を歓迎しましょう』

 

 グランドコンボイの言葉に歓声が湧く。

 それは、これからへの期待が込められたものであった。

 地球の科学者代表としてやってきたジョーンズ博士は、隣で震えている小さな息子の背に寄せて屈みながら言い聞かせる。

 

 「怖がることはない。人類の未来は、彼らトランスフォーマーと共にあるのだから」

 

 小さな息子がグランドコンボイ達に怯え、周りの目も気にせず逃げ出すのは、数秒後……

 

 断章 兵器(ちから)(コンボイがカッコよくポーズを決める所)

 

 それから数年(本編より昔の話)……

 地球の子供達も高校、大学に進学した。

 大統領を改めて目指すのもいれば、宇宙飛行士を目指す奴もいる。トランスフォーマー達と肩を並べたいがため……

 

 「俺は……そうだな……」

 

 ガーランドは大学に通う傍ら、研究者として復帰したティアーユの助手となり長期休みの間という期間限定だがオーシャンシティーにいる。

 ヤミは心配していたがトランスフォーマーは気のいい奴らばかり、何かあれば守ってくれるという事で納得してもらった。

 サイバトロン達から言動や雰囲気が(ついでに声帯も)知己に似ていると不審がられつつも、それなりの自由というものを満喫していた。

 そんなある日、事件が起こった……

 

 『飽きたぜ』

 

 通信越しに、サンドストームの甲高い声が響き渡る。

 

 『まあ……そう言ってやるな、サンドストーム』

 

 地球での警備を勤めていたアイアンハイドが、これまた通信で月にいるサンドストームを落ち着かせようとする。

 

 『おめぇだって同じだろうがよぉ、アイアンハイド!!』

 

 『ショック……』

 

 火星や小惑星帯を担当しているショックウェーブも同調してるのかしてないのか分からない言葉を呟く。

 

 「マジか……」

 

 デストロンのメンバー達の長きに渡る警備生活で、フラストレーションが爆発しそうになっていたのだ。

 

 「そ、そこをなんとか……」

 

 同じく研究者の助手になったばかりのラッドも宥めに入っている。

 

 『暴れてぇんだよ、俺様ぁよぉ!!』

 

 サンドストームは地団駄を踏む。

 ヘリコプターがロボットに変形してると言えばそこまで重量も感じさせないが、それでも結構通信越しに伝わるようだ。

 

 「ええ……」

 

 ラッドも困惑するしかなかった。

 まだ高校生なりたての彼にこれをどうにかするのは荷が重い。

 

 「おい、どうする?」

 

 ガーランドはラチェットに聞いた。

 グランドコンボイとホットショットは、今現在セイバートロン星にいる。彼が今ここを纏めるリーダーだった。

 数秒、黙り込んだ後にラチェットは答える。

 

 『では仕方ない、近々死んだ惑星の調査を行うよう頼まれていたのだが、司令官に掛け合ってお前達も参加できるようにしておこう』

 

 『いやったぜぇぇぇぇ!!』

 

 サンドストームの機嫌が、みるみる良くなっていった。

 

 「大丈夫なの?」

 

 ラッドはラチェットに聞いた。

 一応、警備にあたっている彼らが離れる事もそうだが……

 

 『まあ、数年同じ事をやるばかりで奴らも飽き飽きしてた頃だろうからな』

 

 「あはは……」

 

 ラッドは苦笑いした。

 サンドストームの性格を、10年の間にある程度把握しているから、納得できるのであろう。

 友達であるマイクロンを狙う敵として、マイクロンの宿敵ユニクロンとの戦いでは味方として、彼らは何度も対峙したのだ。

 

 『これでも実際に暴れないで要望に留めている分、レーザーウェーブよりはマシなのだ』

 

 「レーザーウェーブ?」

 

 ラッドの疑問に合わせ、ラチェットはレーザーウェーブについて教えてくれた。

 

 『そうだな……』

 

 モノアイの目、片腕にビームキャノンを取り付けたのが特徴のトランスフォーマー。

 

 「コブラか?」

 

 『聞かん名だな』

 

 「ちょっとガーランド、多分読んでないラチェットに言ったって分かんないと思うよ。えーっと、コブラっていうのはね……」

 

 ラッドは地球の漫画について話した。

 そういうのに興味を寄せていたホットショットはまだしも、お硬い所のあるラチェットには通じる訳がないのだ。

 

 『なるほど……分からんな』

 

 強力な戦士であるものの暴虐、残忍さはデストロンの中においてもトップクラスで、サイバトロンとデストロンの両方に恐れられていた。特に恐ろしいのは味方を味方とも思わない行動で「貴重なマイクロンにもしもの事態があっては困る」とデストロンのトップ、破壊大帝メガトロンが地球に連れて行かなかった程だそうだ。そんな奴なので、ユニクロン出現以前から地下深くの牢獄で鎖に繋がれている。

 後、弟がいる。

 

 『奴が君達のいる地球に送り込まれなかったのは、君達にとって幸運以外の何者でもないだろう』

 

 ガーランドはその場で思った疑問を口にする。

 

 「何をやらかせばそんな風に言われるんだ?」

 

 メガトロンはスタースクリームのように明確な裏切り行為を働いた者であっても、許して重用する懐の深さを持ち合わせていた。そんな男が、何故そいつだけは牢に入れたのか?

 

 『そうだな……例えばの話だが、もし奴が殺し屋で、同業者と手を組み君の母親を狙うとする……』

 

 〜イメージ〜

 

 とりあえず結城リトが学生だった頃で統一……

 

 殺し屋その一『金色の闇……』

 

 殺し屋その二『恨み晴らさでおくべきか……』

 

 殺し屋その三『俺達から生きる場所を奪いやがって』

 

 殺し屋その四『おかげで1日食う飯の量も減らさなきゃならねえ』

 

 酒場にて、殺し屋達は愚痴っていた。

 ご多分に漏れず、ヤミに敗れた事で裏社会での市場価値が下がった者達である。

 そいつらにレーザーウェーブは目を付けた。

 

 レーザーウェーブ『おめえらの気持ちは分かった、ここは一つ協力しあおうぜ』

 

 その言葉で、殺し屋達は一斉に振り向く。

 

 『何!?』

 

 『どうするんだ?』

 

 『何かいい方法でもあるのか?』

 

 『話を聞こうじゃねーか』

 

 『いいか?よーく聞いとけよ〜』

 

 〜彩南町 夜中〜

 

 『と、いう訳で』

 

 『やってやるわよー!!』

 

 二人はそれぞれ毒蜂を封入したカプセルと銃を持ってヤミに突っ込んだ。

 

 『ハァ……』

 

 ため息を付きながらもヤミは跳躍する。

 

 『何!?』

 

 『どこだ!!』

 

 数秒後、拳骨の炸裂する音が鳴り、殺し屋達は頭にタンコブを腫らしながらダウンする。

 

 『弱すぎですよ、あなた達では変身(トランス)能力を使う気さえ起きません』

 

 『そんな……』

 

 そして、次の人影が迫る……

 

 『へっへっへ……』

 

 殺し屋二人が連れてきたのは、両手を縄で縛られた美柑と気絶したリトだった。

 

 『美柑!!結城リトまで』

 

 『ごめん……ヤミさん……』

 

 『……………(気絶中)』

 

 『抵抗を止めて、大人しくしろ』

 

 『くっ』

 

 そんな時……動植物が現れ、殺し屋達だけを攻撃する。

 

 『はっ!?』

 

 『ぐぎゃっ』

 

 『そこまでだ!!』

 

 『大丈夫?リト、美柑』

 

 『風呂上がり中ですみません』

 

 『みんな』

 

 デビルークの王女3人もいるのだ、何があっても周りまでやられる事はない……筈、だった。

 

 『レーザーウェーブはどうした?』

 

 『手を貸すって言ったのに……』

 

 ここに来て仲間の存在を口に出す。

 

 『レーザーウェーブ?』

 

 ヤミは周辺の気配を探す、しかし人の気配はない。

 今ここにいるのは、殺し屋達と、ヤミと、美柑達…………

 よく考えれば全員、結城家の前……外の一カ所に集まっている?

 

 『全員、家の中へ!!』

 

 ヤミが気付くより早く……探知不能な程離れた上空から、レーザーウェーブが腕に付けたビームキャノンを構える。

 

 『くらいやがれぇぇぇ!!』

 

 轟砲一発、彩南町に巨大な爆発が起こる。

 

 『いや〜悪いね、手柄もがっぽり、商売敵共も今日で無期限廃業、良いことずくめって寸法よぉ!!トランスフォーム!!』

 

 レーザーウェーブは勝ち誇って、去っていく。

 

 〜現実〜

 

 こんな感じらしい。

 やり口はなんとなく分かった。

 味方まで恐怖するのも納得である。

 

 「マジかよ最低だな」

 

 味方と思わせておいて平気で自分の目的のために犠牲にする、サイバトロンはおろかデストロンですら作戦であってもしないだろう。

 

 「そんな奴が……」

 

 「おいラッド、牢屋入ってるから可哀想だって変な気起こすなよ」

 

 「うん……仕方ないね」

 

 〜セイバートロン星〜

 

 数日後、デストロンの連中が、本当に調査の編成に組み込まれたようで、彼らも混じえてブリーフィングが始まった。

 

 『揃ったな?』

 

 グランドコンボイとホットショットもいる。

 

 「で……他所の星に行って、何を調査するんだ?」

 

 スペースブリッジの展開を執り行う役を割り振られていたガーランドは質問した。

 

 『それはだな……怪獣だ』

 

 「怪獣?」

 

 なんでも……ある星で兵器運用を前提に植物型怪獣を産み出していたが、試験的に動かしてみた所……想定を越えた強欲性を発揮。敵性反応に接触して相手に取り付きコントロールと養分を奪うという求められた性能を引き出すまでは良かったが、その範囲を惑星全体にまで広げるようになった。そして、そのまま惑星中の養分を空い尽くされ住民は脱出を余儀なくされる……

 

 『というわけで、怪獣が暴走したせいで星が滅亡したそうだ』

 

 怪獣の生存しているかを調査し、生存確認できた場合速やかに倒すようにとの要請があった。

 

 『では……他星(よそ)の尻拭いなのか?』

 

 それを聞いてサンドストームは憤慨する。

 

 『んなもん俺様達じゃなくていいじゃねえかよぉ!!』

 

 『ショック……』

 

 『死んだ惑星という実質宇宙空間での調査だからな。生命活動に大気を必要としない、且つどんな地形でも踏破できる我らの出番らしい』

 

 ホットショットも資料を提示しながら口を出す。

 

 『怪獣の性質上、有機生命体泣かせというのもあるようだ。怪重機でもコックピットに人がいれば容赦なく狙いにかかる、その星を隠れ蓑にしようとしたアリエナイザーも何人か亡くなっているらしい』

 

 『この話は生き残りの住民たっての希望だ』

 

 「星同士のお付き合いって訳か、大変だな」

 

 『けっやる気無くしてきちまったぜ』

 

 サンドストームは部屋から出ようとする。

 

 『怪重機じゃ通れない場所を通らされるだろうぜ、つまりだ……道中、必要な範囲なら岩石を撃って砕いても大丈夫って寸法だ』

 

 だが、その言葉で踵を返す。

 

 『……それを早く言いやがれ!!』

 

 正義のサイバトロンの言っていい言葉ではない……が、サンドストーム相手ならこのくらい言った方がいいし、何より副司令という重い肩書にしてはフランクなスカイファイヤーのキャラだから許されるものだろう……

 

 『手続きは既に終えた、後は出発だけとなる』

 

 『地球の周辺でも、セイバートロン星の周辺でもない、別の銀河系の調査だ、気を抜くなよ』

 

 『はい!!』

 

 『よーし!!』

 

 『気を付けて』

 

 『ああ……』

 

 『おうよ』

 

 『ショック』

 

 「行き帰りは任せとけ」

 

 『では……出動だ!!』

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