スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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人はそれを(かぶと)折神と言う……
皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
突然ですがイチゴの好物はプリンです、特にカスタード味。


第7話 志葉家秘密兵器(しばけひみつへいき!!) Aパート

 客人も増え、少しうるさ……賑やかになってきた。

 そんな中、突然丈瑠が侍達に休暇を言い渡してきた。

 

 「やったぜ!!ゲームし放題」

 

 「これを機に(サクラと料理の)勉強しないと」

 

 急に時間が開いたため、喜んだ人間もいるが…………いるのだ、急に団体行動をしようと仕切り始めるのが……

 

 「せっかく殿がくれた機会、皆、一緒に出かけて親睦を深めないか?(曇りなき眼)」

 

 流ノ介のその言葉を聞いて、特に千明の眼が死に始めた。

 

 「うち、皆で遊園地行きたい(キラキラオーラ)」

 

 ことはの言葉で場所も決まり、流ノ介はモコナ達も誘った。

 

 「行きます」

 

 小狼(シャオラン)は、瞳の灯火を揺るがす事無く承諾した。

 彼らの目的は羽根だそうだ、羽根を探すためには……モコナを連れて色々な場所を探さねばならない。

 遊園地で見つかるかは分からないが、動かなければ始まらないそうだ。

 彼らは侍じゃない、なので特に稽古とかの義務はなくフリーで過ごしている……もちろん、今回の休暇も直接は関係ない。

 だが、黒鋼と小狼(シャオラン)は剣で戦うからか、剣術の稽古の時間になると付き合ってくれる。丈瑠達侍にとっても、イチゴにとっても、彼らとの稽古は有意義だった、小狼(シャオラン)は羽根を集めるという意志のためか気合い十分だし、黒鋼は単純に強い、フルパワーでこられたせいで竹刀が折れたので、それ以降は指南役になってもらっている。

 後小狼(シャオラン)は元々いた世界で考古学を勉強していたのもあってか、この世界の歴史についても興味津々で夜はそれについて勉強しているようだ。ファイとサクラは見物か料理の練習か、といった所で過ごしていた。モコナは大体が賑やかしだ。

 もうほぼ屋敷に溶け込んで生活しているため流ノ介は彼らとも、より親睦を深めたいのかもしれない。

 

 「殿!!この度みんなで遊園地に行く事になりました、殿も一緒に行きませんか?」

 

 そして、やはりと言うべきか、流ノ介は丈瑠をも誘った。だが…………

 

 「俺は今日用があるから、お前達だけで行っててくれ」

 

 と断られ、流ノ介は大層がっくりしていた。

 丈瑠はその用のために、わざわざ休暇を言い渡してきたのかと邪推できなくもない。

 

 ところで、イチゴはと言うと……

 まあ、黒子である以上スケジュールは黒子のそれにはなるが……

 

 「イチゴ、お前はあの4人についていけ、仮に別行動をされた時、ここまで案内する役割を任せる」

 

 「了解しました」

 

 後は彼らに関しての報連相を欠かさないように、との事…………必然的に、今日の流ノ介達の行動にも付き合わされる羽目になり……

 

 遊園地にやってきた、料金の都合は他の黒子に掛け合って決めた。

 

 「「遊園地、遊園地」」

 

 モコナと流ノ介は楽しそうにハモりながらくるくる回っていた。

 侍達は普段着、イチゴも1人だけ黒子の格好で遊園地は怪しいから私服姿だ。それで何も言われてないので黒子扱いされてるのか怪しい気もしてきた。

 4人の服装は黒子達が用意したものだ。侍達が普段着ているような服装で市街地に出ても目立たないものになった、彼らが最初に着ていたものは、旅人、そして民族衣装的なもの、特に忍者の服装、魔法使いの法衣など人前に出れば良くてコスプレ扱い、悪ければ不審者扱いされる可能性は高い。モコナは…………人の顔以下の大きさ、ウサギの亜種みたいな長い耳と、卵みたいな体型なので見繕う事はできなかった。そういう宇宙人という事にして、マスコットとしてどうにか……

 そんな4人とモコナ、彼らは今自分達がいる世界とは別……いわゆる異世界という所から来たそうだ。宇宙人、意思を持つロボット、妖怪が身の回りに当たり前にいるため、今更異世界から来た人間という事で驚く事は無いように思えた……

 

 「ここからは解散しよう、皆好きな順番で回りたいよね?」

 

 さっさと飲食コーナーに行って好物のプリン関係の有無を確かめねばとイチゴは焦った。

 

 「いえ……おれは皆さんについていきたいです、あまり場所に詳しくありませんし」

 

 「私も…………」

 

 「オレもー」

 

 「一人で行ったら迷うだろうが」

 

 「……………………………」

 

 もう黙るしかなさそうだった。

 

 「イチゴ君の言う事ももっともだが、今回はみんなで行動しよう。行こう」

 

 「おー」

 

 そんな訳でアトラクションで遊んで回った。

 小さい頃は兄弟や母親と色々な所に回っていた、恐怖のあまり声も出せずにいたジェットコースター、ゴーカートで毎回姉に勝てずに落ち込んでいた事、〆にプリンを食べて、それを嬉しそうに見つめる母親などなどと思い出が蘇ってきた。

 微妙な気になりつつもイチゴも場に加わって楽しんだ。

 

 「しっかし丈瑠感じわりぃよなあ、戦いの時以外あんまり普通にしゃべった事ないし」

 

 千明は別の不満も垂れ流しになっているような毒の吐き方だ。

 

 「そうねぇ……私達と距離を取ろうとしてるの丸わかりだし」

 

 「稽古かも」

 

 「稽古ぉ!?」

 

 流ノ介はじたばたとし始めた。

 

 「殿ぉぉぉぉ!!そうとも知らずに私はぁぁぁぁぁ!!」

 

 流ノ介は、多分志葉の屋敷に帰ろうとして、黒鋼に羽交い締めされた。

 

 「わざわざ独りになってまでやろうとしている稽古なんだ、それが何かは知らねえがおいそれと詮索していいもんじゃねーだろう、俺達にできるのは、せいぜい殿様の思惑に乗ってやるくらいだ」

 

 「くっ確かに、せっかくの殿のご厚意なのだ……楽しまねば」

 

 「それならそうだって言ってくれればいいのによ」

 

 「そうね……」

 

 一方、その頃……

 

 志葉屋敷にて……

 木箱、そして布袋と厳重に保管してあるものがある。中身は一つの秘伝ディスク……ただの秘伝ディスクではない、折神の力が備わっているのだ。

 折神の力が封じ込められたそのディスクを丈瑠は手に取った。

 17年前の先代シンケンジャーと、ドウコクの戦いの折、折神は散り散りになっていった……残ったのは一族代々で引き継がれていく五体、一体は別として残った最後の一体が今丈瑠が持ってるそれだった。

 これからの戦い、ますます厳しくなるのが予想できる。小狼(シャオラン)達は強いが侍でもない人間の手を借りる訳にもいかない、そもそも探し物が見つかればまた別の世界に飛び立つであろう彼らを当てにできないのだ。

 庭で丈瑠は和装に着替え、シンケンマルに秘伝ディスクをセットした、秘伝ディスクを撫でて、回転させる。いくらか小気味良い音を出して、シンケンマルの刀身から炎が噴き出し、丈瑠はそのまま振るった。

 

 「ふっはぁ!!」

 

 剣道でいう面の所作

 

 「はぁ!!」

 

 胴、小手

 動作を繰り返す内に無軌道になっていき、舞踊に近いそれに変わっていった。

 

 「!?」

 

 突如違和感が走った、拒絶されたように自然とシンケンマルが丈瑠の手から離れる。

 

 「しまった!!」

 

 彦馬が現れ、その落ちたシンケンマルを手に取った。

 

 「じい……」

 

 「足りませんな……この秘伝ディスクを使いこなすには少なくとも今の倍のモヂカラが必要です、今の殿ではとてもとても……」

 

 彦馬は丈瑠にシンケンマルを手渡す。

 

 「そう言って仕舞い込んでたらいつまでたっても使えないだろ、外道衆もこれからもっと強い奴らが出てくるだろうしこっちもできる限り力を付けておかないと」

 

 「そのために一人残って修行を…見事な心がけ……本当なら殿も一緒に行きたかったでしょうに」

 

 「べ、別に俺は」

 

 「いやいや、殿のまだこーんなに小さい頃は、じいに遊園地に連れていけと何度もせがまれましたぞ」

 

 「そ、そうだっけか?」

 

 笑った顔でごまかすものの、丈瑠の脳裏に在りし日の思い出が徐々に蘇っていった。

 

 「ただ殿は怖がりでしたからなぁ……絶叫マシーン、ジェットコースターは言うに及ばず、お化け屋敷なぞは」

 

 「良い、俺が悪かった、全部覚えてる。だから皆まで言うな」

 

 ~遊園地~

 

 小狼(シャオラン)達の探し物の羽根はサクラの記憶が抜け落ちて、その記憶からできた羽根だそうだ。その羽根は色んな世界に散らばっていき、何かしら多大な影響を及ぼしてきたそう……

 

 「そのサクラの記憶からできてる羽根って今までどんな風に使われてきたんだよ」

 

 千明はメリーゴーランドで遊んだ後に疑問を口にした、人の記憶から羽根が精製されるなんて話を聞いてもちんぷんかんぷんだから正直助かる。

 

 「そうだね~巧断(くだん)って言う、ある世界の神様みたいなものを強くしたり、個人の秘術を強くしたり、病気を無効化したり、仮想現実(バーチャル)?な世界を実体化させて、死者の想いを伝えるのに役立ったりトロフィーになったり宝物になったりしてたかな~魂を現世に繋ぎ止めたり人を全部小さくしたり、羽根自体が意思を持ったりした事もあった」

 

 「カオス……」

 

 小狼(シャオラン)は俯いて悲しい表情に変わっていった。誰かを思い出しているのか?

 

 「よく分からんけどすごいなぁ、それ」

 

 「場所は限られそうね、そんな風に使えるならまず落とし物やゴミとして扱う人はいないし大事に取ってあるのかも」

 

 「そして羽根に近くなればモコナの目が開く……と」

 

 モコナはめきょっと自分の目を開いた。

 

 「またあんな事にならないようにしとけよ、偽物掴まされるなんて事はな」

 

 「大丈夫!!多分!!」

 

 一つの場所で人だかりが多くなり、賑わいがすごくなっていった。

 ヒーローショーの時間らしい。

 銀髪ツインテールで、緑のマントを羽織った高校生ぐらいの少女がほうきを持ってステージに立っていた。

 

 「あれは……まさか、本物いたのか」

 

 「知ってるのかい黒ぴー」

 

 「この世界の週刊雑誌の巻頭に載ってあったんだが」

 

 「そんなの見てたんだ」

 

 確かに道中、本屋の前を通ったのは通ったが……

 

 「マジカルキョーコから連綿と(何年かで交代)続く特撮系魔法少女、その名も……」

 

 少女旋風 マギア・レイア!!

 

 噂は聞いている、期待のニューカマー……つまり最近放送され始めたという事になる、王妃(ララ)は相変わらずそういう番組を見てるのだろうか?

 

 「みんなー、今日は来てくれてありがとう~!!」

 

 これはもう後半以上に差し掛かっているという気がした、まず最初に敵役(かたきやく)が暴れて、そこから主役が登場するというセオリーを踏まえると、主役が観衆に挨拶するという行為が特にそう思わせた。

 

 「マジカルキョーコ……懐かしい、私が産まれるか産まれないかだったな」

 

 「そうやったの?うち知らんかった」

 

 「ことはの頃にはもう次にバトンタッチしてたし仕方ねーよ」

 

 爆熱少女 マジカルキョーコ

 「何でもかんでも燃やして解決っ!!」がキャッチフレーズの魔法少女だ。

 指先、口元から火を噴き、毎回敵を倒す。

 

 「知ってるか?あの火って本物なんだぜ」

 

 「…………そうだったっけ?イチゴ君」

 

 茉子はイチゴに聞いてきた。

 

 「そう、あの人は宇宙人と地球人のハーフなんだ、公言はしているけど……だからその……昔銀河警察から注意書きが届いたらしい」

 

 撮影時以外では燃やさない事

 

 「燃やしたら、事情によってはアリエナイザー認定するって。ファンは増えたけど、火が本物って分かったから危険だっていう声も増えたのは増えたんだよ」

 

 「そうか…………」

 

 「まあ、本人も極力しないようにしてたから特にもう何も言われなくなってったけど」

 

 今ステージにいる女の子は、風を使って戦うらしいが宇宙人の血を引いているのか?より具体的に言うと劇中で使うその能力は実際に使えるものなのだろうか?

 

 「イチゴ、もう終わるらしいわ」

 

 ことはの呼びかけで我に返った、確かにレイアは別れのあいさつを始めていた。

 

 「またねー!!」

 

 レイアは、ほうきにまたがって、飛んで観客達に手を振った。

 

 「バイバーイ!!」

 

 モコナは黒鋼の肩に乗り、前の人達に負けないような勢いで拍手を贈った。黒鋼はうるさそうに頭だけでもモコナから離れようと角度を傾けている。

 それに気づいたレイアはモコナを見て手を振った、ファイや流ノ介も便乗して手を振った。

 

 「ところで彼女の活躍ってどうやって見れるんですか?」

 

 小狼(シャオラン)は呟いた。

 

 「毎週決まった時間にテレビをつけて見るか録画するか、ビデオでも買うか……マジカルキョーコはビデオ行きだね」

 

 「なるほど……ありがとうございます、今度サクラと見てみようと思います」




いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。
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