スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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第29話 破壊指揮官メガザラック!! Bパート

 〜ストレイジ 基地〜

 

 「うぉりゃあああ!!」

 

 ユカは、謎のトランスフォーマーを解剖した感触が残ってる内に……と、解剖の報告書と発表用の原稿を自身の出せる最大スピードで作り上げていた。

 

 「おお……張り切ってるねえ」

 

 クリヤマ長官は、勢いに乗るユカを見てたじろいでいた。

 

 「そうね」

 

 「こういうの……これっきりで頼むよ、まさかハルキだけじゃなくて君までやってしまうとはね」

 

 トランスフォーマー関連で許可なく動いた事を指す。

 

 「長官、いつもすいませんっす!!」

 

 「調子いいんだから……」

 

 そうしていると、ヘビクラが現れた。

 

 「おう、頑張ってるところ悪いが……」

 

 「どうしたのかね?ヘビクラ君」

 

 「新しい奴が出てきたそうだ、そして侵攻予測地点は……日本の東北地方」

 

 新しいトランスフォーマーが、いつぞやのデビルーク製のロボットを攻撃しつつ降下している映像が流れた。

 デビルーク製のロボットが苦しそうに腕を掲げているのが見えている。

 

 「こうしちゃいられないっす!!行きましょう、ヨーコ先輩」

 

 「分かった」

 

 長官は意気込む二人に声をかける。

 

 「待ってくれ、相手はトランスフォーマーなら……戦っちゃダメじゃないか」

 

 各星は、前回の襲撃トランスフォーマー達の争いという事にして、

 

 「……………俺達が戦わなきゃいいんすよね?なので中にいる人を助けに行くだけっす」

 

 「どっちにしろ、セブンガーが修理で使えない今、戦えませんからね」

 

 二人は出発していった。

 

 「あいつ……とんちできたんだな」

 

 「ハルキの事だから、絶対助けるだけじゃ済まないぞ……もしこの事を咎められたら……」

 

 クリヤマは胃の部分に手を当てる。

 

 「長官……これ(ユカ特製ドリンク)どうです?」

 

 「い、いただきます」

 

 クリヤマはユカから渡されたドリンクを飲んだ。

 

 「ふー………」

 

 〜日本 東北〜

 

 『きゃああああああああ!!』

 

 謎の戦闘機が変形した蠍の尻尾が突き刺さり、カイは地球へと押されていった。

 そのまま地面にまで墜落する。

 人気のない道だが、同時に整備もされていない田舎道だった。

 電子的なものだが、毒を受けたようで……

 

 『うう……』

 

 カイはイチゴを脱出させた後、倒れる。

 

 「カイ!!」

 

 『逃げて……ください、私は少し休めば大丈夫ですから』

 

 そう言ってカイは、動かなくなる。

 スタン状態と見て良さそうだった。

 服はいつ外に出てもいいよう着込んでいるので、外に出る事に不都合はないが……

 

 「カイを置いて、行けるもんか!!」

 

 と言ったものの打算もある、指揮官クラスにヤミが一目置いてた奴が登用した程の実力を持つトランスフォーマー、そしてそれらに追従する謎のトランスフォーマーの大群……下手に逃げる方が危険とも言える。

 

 『ほう、人間が操ってるのか』

 

 戦闘機の正体はやはりトランスフォーマーらしい。緑色の蠍から、蠍の面影のある人型ロボットへと変形する。

 

 『それを動かせない今、さしたる脅威ではないな』

 

 『ショック……ココハサイバトロンシティジャナイ』

 

 『構わん。行くぞ』

 

 イチゴはカイの隅に隠れ、スマホを起動した。ヒカルかガーランド、丈瑠達が選択肢にあるが……トランスフォーマー相手なら、ガーランドの方が適任だろう。

 

 『はい』

 

 「兄さん!!緊急」

 

 イチゴはガーランドに、自分の今いる場所と何が起こっているかを話した。

 

 『早速か……だが既にデビルークにいるから、今すぐ戻るのは難しいな。イカトンボづてにサイバトロンに連絡しとくから、イチゴはショックウェーブからできるだけ情報を聞き出せ』

 

 「あ〜了解、ところで……カイが今動けなくて外にいる場合はどうすればいいと思う?」

 

 『え?……………そうか……まあ、カイを盾にしてでも生き残るんだな。数分あればサイバトロンも来るだろう……急ぐから切るぜ』

 

 ガーランドは通話を切った。

 

 「仕方ない……やるか」

 

 イチゴは隅から出てショックウェーブに問いかける。

 

 「ショックウェーブ!!あんた、いったい何のつもりでこんな事!?」

 

 遠のいていく彼らに聞いてもらって、さらに答えてもらうのは賭けだった……

 

 『ショック?』

 

 『聴くな、無視せよ』

 

 だが……ショックウェーブはイチゴの質問に答える。

 

 『ショック。メガトロンサマ、フッカツノタメ、タイリョウノエネルゴンガイル。サイバトロンノタクワエテルブンガホシイ』

 

 『無視せよと言ったであろう!!』

 

 「メガトロン……」

 

 デストロンのトップ、破壊大帝メガトロン。彼の復活のためにサイバトロンのエネルゴンがいるという……イチゴは疑問に感じた、そんな事ができるのか……復活……つまり生き返らせるという事……

 

 「メガトロンを生き返らせようだなんて……そんな事、本当にできるの?」

 

 『コイツ、デキルトイッタ。ショックウェーブ、ソレシンジル』

 

 「適当言ってるだけじゃないの?死んだ奴生き返らせるとか、できる訳ないでしょ」

 

 『何も知らん奴め、これ以上貴様達に話す事などない。やれ』

 

 トランスフォーマー達は、一斉にビームを撃ってきた。レーザーのように持続はしないが、球のような形のそれは、イチゴに向かってくる。

 

 「……………………」

 

 『フン、あっけなかったな………………!!』

 

 「あって良かった……万能工具(ツール)

 

 襲われる瞬間……護身用の万能工具(ツール)で地面を叩き抉り、攻撃をやり過ごしていたのだ。

 

 『ほう……少しはできるか、ではこのメガザラックが引導を渡してくれよう』

 

 メガザラックと名乗ったトランスフォーマーが直接殴りかかってきた。

 

 「え……」

 

 イチゴが驚いていると……別方向から色違いのビームと、テツのデカバイクとが空から降ってきて、防いでくれた。

 

 「テツさん、スカイファイヤー!!」

 

 『今度は間に合ったみてえだな』

 

 『会場の襲撃に関してはトランスフォーマー同士の争いの疑いがありましたが、直接人間を狙うなら容赦はしません。◯人未遂の容疑で逮捕します』

 

 デカバイクはデカバイクロボに変形した。

 そしてデカバイクロボは剣を腕から表出させて、メガザラックに突っ込む。

 

 『むっ!!』

 

 メガザラックはそのショベルのような太い腕でデカバイクロボの剣を止める。

 

 『イチゴ君、ここは引いてください。王妃の作り上げたロボはこの程度では壊れないですよ』

 

 デカバイクロボはそのまま回し蹴りを入れ、一旦ステップを入れてから飛び蹴りを入れた。

 

 「わ……分かった」

 

 イチゴはその場から離れようと試みる。

 その時、いつか会ったストレイジの隊員達が現れた。

 

 「大丈夫かい、君?」

 

 「うん」

 

 「良かった〜急いでここから離れるっすよ」

 

 〜ストレイジ基地〜

 

 『うん』

 

 『良かった〜』

 

 イチゴの姿がカメラ越しに映っていた、デビルークのロボの乗り手として……

 

 「あの子がデビルークの王族か……」

 

 第一王妃謹製のロボ……それを持たされているのは王族であるという証明になる。

 

 「あいつか……なるほどな」

 

 「知ってるんです?隊長」

 

 「まあ、色々とな」

 

 ヘビクラはイチゴの事を思い返した。彼は黒子として動いていた……が、外道衆のアヤカシにトラウマをほじ繰り返されて気を失っていた。その後迎えに来た彼の父親と思しき人物と、デビルークの王様が同一人物なのは調べる必要もなかった…………

 

 「周囲に他の人はいないみたいだし、あの人を救助できれば作戦は完了ですね」

 

 「ハルキ、敵の攻撃には気をつけとけよ」

 

 『押忍!!』

 

 〜日本 東北〜

 

 『司令官達は各サイバトロンシティの防衛に付いてる、まあこんぐらいいりゃあなんとかなるだろ』

 

 『そうですね』

 

 デカバイクロボはメガザラックに攻撃しつつも謎のトランスフォーマー達を斬って回った。

 

 「こっちっす」

 

 「うん」

 

 イチゴはハルキ達の案内で移動していた。

 

 『ショック!!ショック!!』

 

 ショックウェーブは、体にある砲門からビームを一斉に発射した。

 

 『野郎、しょうがねえなあ……』

 

 スカイファイヤーは飛んで逃げた。

 

 「え……あれって」

 

 ハルキは、信じられないものを目にした。

 かつて味方をしてくれたショックウェーブが、今敵として目の前にいたのだ。

 

 「ショックウェーブさん、どうして……」

 

 「あの空飛んでるやつらに捕まって、色々あったみたい」

 

 「情報提供、ありがとうございます!!」

 

 そのまま移動方向に、ショックウェーブとかちあってしまった。

 向こうにとってはほぼ見ず知らずの相手、それ故かショックウェーブは無慈悲に、しかし淡々と述べる。

 

 『ソコヲドケ』

 

 トランスフォーマー中で指折りの体格を持つそれが放つ威圧感は凄まじかった。

 

 「どかない。守るべき人間が、俺の後ろにいるっす!!」

 

 『ショック……』

 

 「ハルキ……」

 

 『前回といい、熱い奴じゃねえか』

 

 「行きましょう!!」

 

 『その意気は買う……が、そのちっぽけな力では何も守れはせん』

 

 メガザラックはイチゴ達に向けてビームを向ける……

 

 「!!」

 

 「逃げてくれっす!!」

 

 ハルキはイチゴ達を押しだす。

 イチゴ達が離れた所で、ハルキを巻き込んで爆発が起こる。

 

 「くっ!?」

 

 「ハルキー!!」

 

 『そんな!!』

 

 『クソッ!!』

 

 爆発に乗じて、ハルキはウルトラゼットライザーのトリガーを押した。

 その時、青い光がイチゴの視界に入る。

 

 「青い……光?」

 

 「何言ってんの?行くよ!!」

 

 イチゴはヨーコに促され、その場を後にした。

 

 〜インナースペース〜

 

 「ゼットさん、お願いします!!」

 

 『よーし、行くでございますよ。ハルキ!!』

 

 Haruki Access Granted

 

 「宇宙拳法、秘伝の神業」

 

 ウルトラメダルをはめ込む。

 

 「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠」

 

 Zero Seven Leo

 

 『ご唱和ください、我の名を!!ウルトラマンゼーット!!』

 

 「押忍!!」

 

 「ウルトラマン、ゼーット!!」

 

 『デーリヤッ!!』

 

 『デュワッ!!』

 

 『イヤァッ!!』

 

 ULTRAMAN Z Alpha Edge

 

 『ジュワッ』

 

 青い光が土煙から彼方へ飛んでいき、その向こうからウルトラマンが出現した。

 

 「ゼット様!!」

 

 「光の方向……あの人を助けてくれた?テツさん達……あの人はウルトラマンが助けてくれたみたい」

 

 『分かりました』

 

 『本当だろうなあ?んじゃあ当てにしますかね!!』

 

 「ゼット様……ありがとうございます!!」

 

 明らかな態度の変わりよう……このヨーコという人は今目の前にいるウルトラマンが好きなようだ。

 

 『ハルキ、この御方……』

 

 「俺も困ってるっす、ゼットさんと初めて会った時お世話になった方っすよね?」

 

 『やっぱりか……ウルトラ深〜い事情があるかもしれないのはさておき……とりあえず、無力化するぞ。ハルキ!!』

 

 「押忍!!」

 

 聞こえてはいけない会話が聞こえてきたが、無視して避難する事にした。

 

 〜????〜

 

 メガザラックを通じて、それはウルトラマンゼットの出現する瞬間を見ていた。

 

 『ウルトラマンか!?』

 

 『ウルトラマンだ〜わーいわーい』

 

 『何故だ!?何故地球にばかり……ウルトラマンは来るというのだ?我らの星には来なかったというのに……ヨヨヨヨ』

 

 『しかし……このままではメガザラックが危ない』

 

 『……だが丁度良い、周囲にゴモラのスパークを見つけた。これをこうして……』

 

 〜日本 東北〜

 

 「ここまでくれば安全ね」

 

 「ハルキさん……心配ですね」

 

 「そう思うんなら、君が無事でいてくれないとね。君を助けるためにハルキは飛び出していったんだから」

 

 「…………」

 

 イチゴは言われるまま、見守る事にした……

 

 『オラオラオラオラ!!』

 

 スカイファイヤーはビームを撃ち、謎のトランスフォーマー達に攻撃していく。

 

 『ハァッ!!』

 

 『ヌゥ!!』

 

 ウルトラマンは頭部にある刃と同じ形状の刃精製、回転させてメガザラックに攻撃。

 

 『効かん!!』

 

 メガザラックは、ウルトラマンの繰り出す刃を腕で払いのける。

 

 『くらいやがれ!!』

 

 スカイファイヤーはその隙を縫うように空からビームを撃つ。

 

 『僕も行きます!!』

 

 デカバイクロボは腕を広げてアップを取る。

 

 『ソードトルネード!!』

 

 デカバイクロボは回転してメガザラックに突撃する。

 

 『フン!!』

 

 メガザラックはトランスフォームし、尻尾でカウンターを取る。無防備な頭を狙う気だ。

 それに気付いたテツは、腕をメガザラックの方へ突出し対抗する。

 勢いは拮抗し、相殺しあった……

 

 『ディヤー!!(師匠と肩を並べておいて、地球の人達を襲おうとする連中に加担するなぞウルトラあるまじき行いですぞー!!)』

 

 ウルトラマンは空を飛んで足に炎を纏い、ショックウェーブにキックを入れた。

 

 『ショック!!』

 

 たじろいだだけのショックウェーブは砲台からビームを連射、ウルトラマンは横に手を付きながら回り回避する。

 

 「…………」

 

 テツ達が攻撃を加えているものの、メガザラック、ショックウェーブ共に傷がつかない。

 

 「ゼ……ゼット様!!」

 

 「敵の攻撃が硬くて、思った程ダメージが入らないんだ」

 

 「私に何かできれば……」

 

 ヨーコは隊服に違和感を感じる……

 ずっと持っていたものを思い出した。

 

 「あ」

 

 ヨーコは隊服にあるそれを取り出す。

 

 「ゼット様、受け取ってください!!」

 

 ヨーコはウルトラマンに向かってメダルを投げた。

 

 「キャッチボールのノリで数百メートルの距離を埋めた!?」

 

 選抜部隊に選ばれただけはある……という感想が上から目線で傲慢に感じた、ただ……すごいと、息を呑むばかり。丈瑠も似たような事をやり遂げていた……彼女の身体能力は丈瑠クラスだとでもいうのか?

 

 〜インナースペース〜

 

 ハルキのウルトラメダルを入れる箱に、新しくメダルが追加された。

 

 『おお、これは…マン兄さんのウルトラメダル!!』

 

 ウルトラマンの力を借りる事のできるメダルだった。

 

 『よーし、ハルキ。これで先輩達の力をお借りできるぞ、真っ赤に燃える、勇気の力だ』

 

 「真っ赤に燃える、勇気の力っすね。真っ赤に燃える、勇気の力!!」

 

 ハルキはウルトラメダルをゼットライザーに挿し込む。

 

 「マン兄さん、エース兄さん、タロウ兄さん」

 

 Ultraman Ace Tarou

 

 「押忍!!」

 

 『ご唱和ください、我の名を!!ウルトラマンゼーット!!』

 

 「ウルトラマン、ゼーット!!」

 

 ハルキは最後にトリガーを押した。

 

 『ヘァッ』

 

 『トワァ!!』

 

 『ターッ!!』

 

 ULTRAMAN Z Beta Smash

 

 ウルトラマンが、新しい形態に姿を変える─!!




ご唱和ください、アレの名を!!スーパーロボット大戦Z!!
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