スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちはもしくはこんばんは。


第7話 志葉家秘密兵器(しばけひみつへいき!!)  Bパート

 3時のおやつが楽しみな時間帯になってきた……遊園地の中で昼ご飯も済ましてきた、イチゴは黒子である事を理由に抜けようとしてみたが、今更だと千明に止められそのままお子様ランチを頼んだ。そのメニューにだけプリンがあり、プリンの誘惑に勝てなかったのだ……

 モコナが食べながら元気いっぱいにしゃべりかけてきて少々辟易しつつも、食べ終わった後だとそれも楽しく思えた。やはりしゃべるのも言いが食べる方がイチゴにとっては最優先かもしれない。

 

 「じゃあ、帰ろっか」

 

 丈瑠がいない事を憂いつつみんなで帰ろうとしている時

 

 「こんなの意味ないよなぁ」

 

 気だるげに道を歩く空豆のような黄緑色の怪人が現れた。

 

 「貴様、何者だ!?」

 

 タコ足のように伸びた赤い毛、ひらひらとしていてたなびきそうな布を垂らしている体は吹けば飛ぶような印象がある。

 

 「我が名は外道衆のヤナスダレ、無駄な問いだがそういうお前たちはなんだ?」

 

 言われてみれば確かに、柳のような伸び方をしている……垂れ下がる布の特徴はすだれのそれだ、のれんに近いかもしれない。

 

 「小狼(シャオラン)君達は下がっててくれ、問われたなら答えよう。我らは」

 

 ~例のBGM~

 

 「ショドウフォン!!」

 

 「「「「一筆奏上!!」」」」

 

 ショドウフォンで文字を書きそれを反転させ、各々のモヂカラによって形成させたスーツに身を包み、4人はシンケンジャーとなる。

 

 「シンケンブルー、池波流ノ介」

 

 「同じくピンク、白石茉子」

 

 「同じくグリーン、谷千明」

 

 「同じくイエロー、花織ことは」

 

 「……………………」

 

 一定時間沈黙が走った、ついでにBGMも途切れた。

 

 「やっぱ丈瑠が仕切らねえとイマイチ締まらねえな」

 

 「……そうね」

 

 「ええい、殿がいないがやるしかない……いくぞ!!」

 

 シンケンブルー達は攻撃を始めた。

 

 「そんな攻撃をしても無駄よ」

 

 ヤナスダレは緑色のエフェクトをはらんで歪み始めた。

 歪んでから、シンケンジャー達の攻撃は風を切るようにスカスカして当たらない。

 

 「何!?」

 

 その時シンケンレッド……丈瑠が現れた。

 

 「出遅れたか、すまん」

 

 「いいえ、殿!!ここからです」

 

 「よし、行くぞ!!」

 

 「一人増えた所で無駄よ」

 

 「おっとこっちにもいるぞ」

 

 黒鋼も戦いに参加する気のようだ、黒鋼が参加する事に関して流ノ介達は何も言う気は無いらしい。丈瑠だけはそうでもなさそうだが……

 

 「何!?」

 

 「はっ!!」

 

 「せい!!」

 

 黒鋼とシンケンレッドがそれぞれ違う方向から攻撃……してもヤナスダレは避ける。

 

 「ちっ」

 

 「殿と黒鋼殿でもダメなのか」

 

 「無駄よ……そんな攻撃、効かんのだ」

 

 「皆さん!!」

 

 小狼(シャオラン)は走って、愛刀「緋炎」を振るった、どこぞの世界で色々あって自分のものにしたそうだ……

 刀から炎がほとばしる逸品だそうで、直接攻撃だけでなく、炎を操って攻撃もできるそう……

 

 「無駄な事をするなよ、そんな攻撃……なんの役にも立たん」

 

 小狼(シャオラン)の炎を織り交ぜた攻撃も、歪んで避けるヤナスダレ。

 

 「あいつに攻撃は効かないのか?」

 

 ヤナスダレは手にぶら下げているガトリング砲をシンケンジャーに向けた。

 

 「おい、小僧達を!!」

 

 黒鋼の指示に従い、イチゴは首に付いたカイを呼んで纏い、そして小狼(シャオラン)達を担いで壁の裏に隠れた。

 

 「面白いねーその格好」

 

 イチゴに担がれながら、ファイはイチゴの格好を見て面白がっていた。

 

 「そう?」

 

 「まるでモコナを大きくしたみたい」

 

 モコナもファイの言葉に乗っかってきた。

 

 「わあ、lovely」

 

 確かにカイを丸ごと大きくしてイチゴを覆うようなもので、マスコット然とした姿にはなる。

 ララのペケのように、ミニスカート付きでちょっとぴっちりしている格好になれる訳ではない。カイに聞いてみると……

 

 『私ファッション(そういう)目的で作られてる訳ではありませんので』

 

 カイはペケとはガワが同じでもつくりは違う、だからドレスフォームは少々難しいらしい。ファッションを楽しみたいならララに直接頼みに行けば喜んでできるように機能を追加してくれるだろうとカイは言うが、そこまでしてする事でも無いのでスルー

 

 「無駄な事だが、まあいい」

 

 ヤナスダレは自前のガトリングを乱射してきた。

 

 「無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)無駄(むだ)!!!!」

 

 「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」

 

 4人はまともにくらい、シンケンレッドは烈火大斬刀で防御して、黒鋼は刀でいくつか斬って軽傷で済ませた。

 

 「WRYYYYYY(ウリィィィィィィ)!!」

 

 爆発が起こり、4人は膝を付いた。

 

 「ぐはっ」

 

 「ここだ、閃竜(せんりゅう)飛光撃(ひこうげき)!!」

 

 黒鋼は、刀から龍をかたどった飛び道具を繰り出す。

 

 「やめろ、無駄な事をするな!!」

 

 ヤナスダレは黒鋼の繰り出す攻撃をガトリングでうち消そうとし始めた、龍の形をした攻撃は、届くか届かないかで消えた。

 

 「なら……」

 

 丈瑠はオレンジ色のディスクを持ち出す。

 だが何かためらった様子を見せ、断念。

 

 「お前達、立てるか?」

 

 全員肯定した後、武器を構え始めた。

 

 「シンケンマル・五重の太刀!!」

 

 侍達が一斉に刀からの波動で同時攻撃。

 

 「無駄ぁ」

 

 回転して弾き飛ばし、結局効かなかった。

 

 「そんな………」

 

 「あいつには、勝ち目ないん?」

 

 「無駄だ無駄だ………全部無駄だ……」

 

 ヤナスダレは、シンケンジャー達に近づいてきた。

 

 「マズいね……これ」

 

 さっきまでおちゃらけていたファイも、言動が冷静なものに変わっていた。

 歩み寄ってくる一歩一歩が押し寄せてくる絶望という言葉を想起させ、小狼(シャオラン)は今にも叫びそうになり、サクラは驚きモコナも準備運動をし始めていた。

 突如、ヤナスダレが焦りを見せ始めた。

 

 「むっ水切れか…………無駄な出陣だった」

 

 そう言ってヤナスダレは隙間から帰っていった…………

 外道衆のアヤカシ達は、三途の川のないここ人間界だと数えるほどしか存在できず、補給しに度々戻るそうだ。

 外道衆にとって人間界は人間達にとって砂漠のど真ん中のようなものかもしれない。

 イチゴはすぐにスマホを取り出し、他の黒子と彦馬に報告した。

 

 『イチゴです、すぐに救急箱と籠の用意を!!場所は…………』

 

 ~志葉屋敷~

 

 黒子総動員……という訳ではないが、その勢いで傷ついた侍達と黒鋼の治療に当たった。具体的には傷口に薬を塗ったりガーゼを貼ったり包帯を巻いたり……全員病院に連れて行かなければならないような傷でなかったのは幸いだった。

 だが、傷つくのは体だけではなく……4人は意気消沈していた…………そう、心もだ。

 当然だろう、ヤナスダレに攻撃は通用しなかったのだから……

 RPGでも、攻撃の通じない相手が立ちはだかってきた時諦めたくなるだろう……

 

 「何落ち込んでる……」

 

 「でも、攻撃が効かない相手にどうしたら良いのか……分かんねえよ」

 

 希望があるとすれば黒鋼の攻撃…………彼の繰り出した衝撃波だけヤナスダレは必死に打ち消しにかかっていた。純粋な斬撃でなければ、斬撃でない攻撃であればひょっとして?

 

 「効いてない訳じゃない、確かにあのアヤカシは効かないと連呼していたし

 だがダメージが全くない訳じゃない、ただ力……パワーが足りないだけだ」

 

 「無い力をどうしろって言うんだよ………」

 

 「力ならある」

 

 丈瑠は、一つの秘伝ディスクをみんなに見せた。始めて見る色と柄で、みんな驚いた表情だった。

 

 「おおお………殿、そのディスクは一体なんでしょうか」

 

 「知っての通り先の戦いで、折神の宿った秘伝ディスクはほとんど紛失していたが、これだけはなんとか残っていた」

 

 「それがあれば、ヤナスダレを?」

 

 「ああ、使いこなせればな」

 

 もう一度、秘伝ディスクを凝視してみた。

 見える…………何かが……

 秘伝ディスクから、何か風景が見える。

 森に囲まれた空間、中にディスクと同じ色のカブトムシ型のロボット……折神(おりがみ)が一匹佇んでいた。

 

 カブトムシに向かって炎が近づいてくる、多分、見覚えがある。それは丈瑠の炎……モヂカラを繰り出して攻撃する時に垣間見える炎。

 だがカブトムシは拒絶している、その炎を……苦手なものを目の当たりにするようにそっぽを向いて……

 受け入れさせるか、拒まれるか。

 

 「このディスクを使うには今の2倍のモヂカラが必要になる」

 

 モヂカラは大体で言うと生命力によるもの、今の2倍も絞り出すのはリスクが有りすぎる。

 

 「相性が良くないから、そんなにモヂカラがいるのでは?」

 

 不意に、何かを口走ってしまった。しかも聞こえるように黒子の頭巾を取って……

 

 「イチゴ、どういう意味だ?」

 

 当然、突っ込まれた。

 

 「いえ、当てずっぽうを言っただけなので」

 

 「…………留意はしておく、だが留意だけだ。出てきた以上、間もないで出てくるのは決まったようなもんだ。それまでに俺がなんとかする」

 

 「つっても2倍だぞ2倍、できんのかよ」

 

 「できるから言ってるんだ、秘伝ディスクは代々志葉家当主が使ってきた。俺ならできる」

 

 丈瑠は立ち上がった、修行に行くのか?

 

 「ああ、言い忘れてたが」

 

 丈瑠は黒鋼達に話を振った。

 

 「この前、今回はお前達が先に遭遇していたから何も言わなかったがはっきり言わせてもらう、支援もしよう、同居も許す、だが外道衆とは戦うな。これは俺達の問題だ、外道衆と関係ないお前達は邪魔だ」

 

 「おい、今更それはねーだろうが」

 

 「そもそも、俺達はシンケンジャーになれるがお前達は生身のままだろう!?」

 

 「あ」

 

 彼らは一度ロボに乗れたとはいえ、シンケンジャーやデカレンジャーみたいに専用の戦闘用スーツがある訳ではないらしい。

 

 「いいか、流ノ介達が外道衆を倒しに行こうとしてももついてくるなよ、いいな」

 

 丈瑠はその場を去っていった。

 

 「丈瑠、大丈夫なのかしら…………」

 

 「茉子ちゃん、どういう事?」

 

 「なんとなくだけど、不安そうだったから」

 

 「だからああ言って自分を、周りを奮い立たせたんだろうな……落ち込んでる奴らの不安を取っ払うために」

 

 黒鋼の言葉は、さっき丈瑠に怒っていたとは思えないような冷静な口調だった。

 

 「あ、思ったより冷静」

 

 「だが、ああまで言い切っちまった以上失敗は許されねえ……危ない橋を一人で渡りきるつもりだろう」

 

 「殿……」

 

 流ノ介は感動のあまり涙を流した。

 

 「何だよそれ、ちょっと……寂しいじゃんか……」

 

 「……………………」

 

 小狼(シャオラン)も、何か思う所があるのか真剣な眼差しでその場を去った。




いかがでしたか?面白いと思っていただければ幸いです。ヤナスダレをDIO様化させてしまったの、ついでに以前より文字数少なくてスミマセン。
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