スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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第8話 御唱和ください、我の名を!!ウルトラマンZ!!(Z)ウルトラマンZ!!(ハルキ)Bパート

 ~????~

 

 暗く、霧のみが見えていた……

 そして、何か声が聞こえる。

 

 『起きなさい、地球人』

 

 ハルキが声を聞いてハッとなり跳ね起きると、先ほどの青い巨人が、ハルキの目の前に立っていた。先ほどから「デュワッ」などのかけ声しか聞こえなかったが、意思の疎通はできそうだという事が分かった。

 

 「ここは?あんたは?」

 

 ハルキが聞いてみると巨人は自己紹介と恐るべき事実を淡々と告げてきた。

 

 『私の名前はウルトラマンZ、申し訳ないがお前は死んだ』

 

 突然の死亡宣告。

 

 「死んだ?嘘だろ!?」

 

 思っている通りにしゃべる事ができ、巨人とも会話できるのに。

 

 『ついでに私もウルトラヤバいみたい、あ……目がチカチカしてきたでござる』

 

 なんと巨人の目も点滅しており、命の危険的な意味でいかにもヤバそうだった。

 

 「あんたも?どうすんだよ、このままじゃ避難所が!?」

 

 避難所を探してあちこちを向くハルキ。

 

 『一つだけ方法がある、私とお前が一つになれば、もう一度戦える……手を組みませんか?私もお前の力が必要なのでございます』

 

 重大な提案をされたものの、態度は全く変わっていないのに言葉遣いがコロコロ変わるせいで引っかかり話半分ほどしか聞き取れなかった。

 

 「…………」

 

 『言葉、通じてる?』

 

 「あ……いや、通じてるんだけど言葉遣いがちょっと変っていうか」

 

 『えぇ?マジ?参りましたなぁ……地球の言葉はウルトラ難しいぜ』

 

 「そーなんだよなぁ……方言とかあるしおまけに外国行ったらそもそも言語自体違うし……ハッそんな事より、とにかく、あんたと手を組めばあいつを倒してみんなを守れるんだな?」

 

 『ああ、守れる!!』

 

 「なら、やる!!」

 

 ハルキの力強い返事を聞いた瞬間、Zは光となり、何らかのアイテムとなった。

 

 『さあ、そのウルトラゼットライザーのトリガーを押します』

 

 トリガーを押すと……

 光の帯がZ文字、そして扉のような何かになった。

 

 『その中に入れ』

 

 「あ……押忍……」

 

 言われた通り、おそるおそる扉のような何かに入るとカードが出現した。

 

 「何これ?」

 

 カードには巨人の横顔、そしてハルキを真正面に写した図が描かれている。

 

 『そのカードをウルトラゼットライザーにセットだ』

 

 言われた通りセットすると……

 

 『Haruki Access Granted』

 

 腰の部分に、青いホルダーが出現した。

 中が見れそうなのであさくると、メダルが数枚ある。

 

 「なんだこれ?ええ?メダル?」

 

 『ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠のメダルだ、スリットにセットしちゃいなさい、師匠達の力が使えるはずだ』

 

 「師匠多いな」

 

 ウルトラゼットライザーなるものにはメダルを入れられそうな窪みが3つあり、左からメダルを言われた順にセットした。

 良い感じにハマった!!だが、はめ込むような構造でないので裏返すとたれ落ちるかもしれない。

 

 『おお……ウルトラ勘が良いな、じゃあ次はメダルをスキャンだ』

 

 「あ……あのさぁ、急いでんだけど」

 

 『安心しろ、ここの空間は時空が歪んでるから、ここでの一分は外での一秒だ』

 

 「そうなの?…………こうすりゃ良いんだな?」

 

 動かせそうな部分があるので、そこを動かしてみる。

 

 『ゼロ』『セブン』『レオ』

 

 ある位置にメダルを動かすとスキャンするようだ。

 巨人が元の姿になって戻ってきた。

 

 『よし、そして俺の名前を呼べ』

 

 「名前?なんだったっけ?」

 

 『ウルトラマンZだ』

 

 「ウルトラマン……Z?」

 

 『いやいや、もっと気合いを入れて言うんだよ』

 

 「気合い~?」

 

 『そう、気合い……いいか~ウルトラ気合い入れていくぞ!!』

 

 ハルキは元々気合いを入れるのは得意だ。

 

 「押忍!!」

 

 ハルキの気合いのこもった返事を聞き、Zは胸を張って両手を広げた。

 

 『ご唱和ください、我の名を!!ウルトラマンZ!!』

 

 「ウルトラマンZ!!」

 

 ハルキはウルトラゼットライザーなるものを左腕で空高く掲げた。

 

 『トリガー……最後にトリガー押すの(小声)』

 

 「トリガー」

 

 『そう、そこ(小声)』

 

 「あ、これか」

 

 トリガーを押した。

 

 『デヤッ』

 

 『デュワッ』

 

 『イヤァッ』

 

 光は収束し、巨人の形を形作る。

 

 ウルトラマンZ アルファエッジ!!

 

 『ジャッ』

 

 ~市街地~

 

 デカブレイクことテツは、倒れたセブンガーの辺りまでやってきた。

 

 「待ってください、今、助けます!!」

 

 腕に装着した変身用装備で速度を上げようとすると……

 セブンガーの中から、青い光が飛び出していく。

 

 「なんです?これ、光が……」

 

 青い光は、徐々に大きくなっていき、飛んでいった。

 

 「ナンセンス、ですがそれができてこそですか……」

 

 テツは、セブンガーのコックピット部分をこじ開け、中に誰もいない事を確認し、その場を去った。

 

 「早く逃げて!!こっち来るな!!」

 

 ヨウコがライフルを怪獣に当てて追い払おうとすると……

 先ほどの巨人が、姿を変えて再び立ち上がったようだ。顔の部分と胸元のZのキラキラ(カラータイマー)に原型が残っている。

 装甲が増え、下半身が赤色に染まっており、銀色の鋭いモヒカンのようなものが2つ追加されていた。

 

 「うわ~なんかまたでたー」

 

 モニター越しで巨人に対して驚いているユカ、その後ろで隊長ヘビクラはじっと巨人を見つめていた。

 

 「どういう事だ?」

 

 「皆さん!!」

 

 デカブレイクが戻ってきた。

 

 「奴は無事だったか?」

 

 「いえ、見つかりませんでした。でも、大丈夫みたいです。そんな気がします」

 

 「…………そうか、ひとまずそれを信じるとするか」

 

 ハルキの直感のまま、ウルトラマンZはダイレクトに動ける。

 

 「はぁ……すげえ」

 

 ハルキは、自分の感じているパワー、怪獣と互角以上に戦える実感を前に驚嘆していた。

 

 『息を合わせて戦うぞ、地球人!!』

 

 「押忍!!」

 

 ちょうどそこへ赤い色がメインのロボット達が登場した。ウルトラマンと比べれば少し見劣りするような大きさだ。

 

 『サイバトロン、到着した!!ショックウェーブがいないようだが』

 

 「あっち」

 

 千明はショックウェーブのいるであろう方角を指差した。ショックウェーブは飛んでいって星になってしまったのだ。

 

 『そうか…………仕方ない、今は君達を援護する』

 

 3人?はビームを撃ちまくる。

 だが、あまり決定打にはなっていない。

 

 「あんまり効いてないんすけど」

 

 『すまない、私達としても今はこれが精一杯だ』

 

 「千明……力を貸してくれてるのに失礼だぞ」

 

 「お、おう」

 

 『ジャッ』

 

 巨人は気にしなくて良いと首を横に振る。

 巨人は的確に牽制し、相手が体当たりしようとする挙動を防ぐ。

 動きが空手のそれ、しかも有段者級の腕前になっている。

 

 「あの巨人、さっきやられた時より動きが良くなってる……」

 

 「姿が変わった事がきっかけなのか?」

 

 「それとも他に何かあるのかな?」

 

 分からないが、頼りになる味方ができたという事には変わりない。

 怪獣が赤く発光する、何かを始めるようだ。

 

 『デヤッ』

 

 巨人の体からくっついてZの字に変化するモヒカン型のカッターが生えてくるのが見えた。

 その刃は巨人の動きに合わせ、くるくると回転し、怪獣にダメージを与えていく。

 

 『おお……これが宇宙拳法・秘伝の神技か、ウルトラ(つえ)ぇ!!』

 

 「押してる、これなら……行けます!!」

 

 「ああ」

 

 「ソードトルネード!!」

 

 デカバイクロボは竜巻のように回転しゲネガーグに突っ込んでいった。

 そして体当たりし斬りつけながら、上空に押し出す。

 

 「ダイシンケン・侍斬り!!」

 

 丈瑠達シンケンオーも、すれ違い様に襲撃。

 怪獣は上空に飛ばされる、だが怪獣は背中からジェット噴射のようにブーストをかけ、きりもみ回転をしつつシンケンオー、デカバイクロボ、そして巨人に攻撃。

 

 「何!?」

 

 ジェット噴射によるブーストしながらの移動、このような移動は天然の生物では有り得ない。

 

 「くっ」

 

 巨人に突撃、そのまま空へ押し上げていく。

 分析は後回しだ……

 

 「お前達、大丈夫か?」

 

 「はい、衝撃がすごかっただけです」

 

 「まだまだ、やれます!!」

 

 「……こんな時、空を飛べれば……」

 

 「ないものねだりをしてもしょうがないだろう?ある手札を使うしかない」

 

 カブトの部分からビームを放つものの、突進する怪獣には当たらない。

 

 「あかん、狙いづらいわ」

 

 『動く標的を狙うのは難しいだろう、ここは我らに任せてくれ』

 

 そう言ってサイバトロンのみんなは怪獣に狙いを定めた。読み撃ち?相手の動きを予測して撃つ技能を見せてきた。確かにトランスフォーマー達の方が手慣れているように見える。

 

 邪魔が入り、怪獣の進む勢いは削がれる。

 そのタイミングで巨人は怪獣にキックを当てて、距離を取った。

 浮遊して、巨人は静止する。

 怪獣も同じく静止……ここから繰り出される一撃がお互いにトドメの一撃となる事を、その戦いを見た誰もが感じ取れた。

 

 『ゼスティウム光線!!』

 

 必殺技か、巨人は構える。

 そして嫌でも記憶に残りそうなZの字を出現させ、少し引っ張る動作の後Zの字は巨人の構えた腕から放たれる光線へと変わった。

 怪獣も口から光線を発射、一番太いせいか主砲のように見える。

 

 光線同士が激突。割って入るという考えは微塵も起きない。

 

 『フー』

 

 ハルキは巨人の中で大声を張る。

 

 「チェストー!!」

 

 そのかけ声の大きさに比例してか、光線の勢いも増す。

 巨人の放った光線が、怪獣の光線を押し込んでいく、段々と怪獣に迫っていく、そして……直撃。

 怪獣は爆発した。

 巨人はそれと共に着地。

 

 「やったぜ!!」

 

 「これにて、一件落着!!」

 

 「いえ、まだです。あのパイロットを探しに行きましょう」

 

 『シューワッチ!!』

 

 巨人はよく見る雷のマークの軌道を描くように飛び去っていった。見方によってZに見えなくもない?

 

 ~市街地~

 

 ゲネガーグの遺体からメダルが落ちていった。

 セブンガーの近くで巨人の姿から戻ったハルキは2枚ゲット。

 

 「お、メダル」

 

 『エース兄さんのメダルとタロウ兄さんのメダルだ、後マン兄さんのメダルがあれば良いんだけどな……』

 

 ……………………………

 

 「これって?」

 

 ヨウコはメダルを手に取った。

 ヨウコが手にしたのは、俗に言うマン兄さんのメダルだった。

 今日現れた巨人と顔がそっくりだ。

 持っていると良い事がありそうと考えたヨウコはそのメダルをしまう。

 

 そして、3枚のメダルを手づかみで拾うストレイジの隊服を着た男が一人。

 

 「ハルキー!!」

 

 ヨウコはハルキを見つけると、一目散に駆け寄ってきた。

 

 「無事か?」

 

 「はい、この通りっす」

 

 「悪運強いなーハルキ、生きてます」

 

 「あ、いたぜ、おい!!」

 

 千明もハルキのいる所に駆け寄った。

 

 「大丈夫かよ」

 

 「大丈夫っす、ありがとうございます」

 

 「良かったね、丈瑠」

 

 「……ああ」

 

 「あんまり心配させんな……基地に帰るぞ」

 

 ヨウコはハルキを連れてその場を去った。

 後でセブンガーも回収されるだろう。

 

 『終わったな、私達はショックウェーブを探しにいく』

 

 「すまねえな、あんた達の仲間も救出しなきゃなのにこっちに付き合ってもらって」

 

 『ショックウェーブはそう簡単には死なないさ、敵同士だった分良く分かる。焦る必要はない……ではまた、トランスフォーム!!』

 

 サイバトロンのロボット達は、車やジェット機に変形し、その場を去った。

 

 ~志葉家 屋敷~

 

 イチゴは天条院家との協力を取り付けた事以外特に何もない、町の中ではフードを被ってごまかしつつ、あちこちを移動しただけの状態で帰ってきた後ゲネガーグと定義付けられた怪獣について聞かされた。

 

 「彩南町に行ってた間、そんな事が?」

 

 イチゴは自分もストレイジの人に加わって避難誘導に携わるべきだったとそこにいなかった事を恥じた。

 

 「気にするな、イチゴ……終わった事だ」

 

 「そう言うならまあそうかもしれませんが」

 

 「しっかしすごかったぜ~突然倒れた巨人が復活して、怪獣をギッタンギッタンにやっつけたんだから……トランスフォーマーも加わったけど」

 

 「巨人って?」

 

 千明は巨人がどんな特徴を持っていたかを聞いてみた。

 念のため、ことはや茉子にも……

 

 「それって……ウルトラマン?」

 

 「知ってるのか?イチゴ」

 

 丈瑠はイチゴに聞いてきた。

 

 「ある星でこういう昔話があるんだ」

 

 星に災いが訪れた

 災いは街を壊し、燃やし、なぎはらう。

 人々が悲嘆に暮れしその時

 巨人が舞い降りた

 その者 山を越えた巨躯を持ち

 その者 逞しき腕から光を放ち

 その者 幅広く超能力を駆使し

 災いを滅し どこへやらと去る

 

 「その巨人……名前は?」

 

 「光の巨人、ウルトラマンだって」

 

 光をもたらすもの ウルトラマン

 平和を守る人々の希望 ウルトラマン

 

 「それでその巨人は神様として信奉されてきたって訳」

 

 「詳しいんですね」

 

 「昔から好きなんだ、そういう物語みたいなもの……聞けば教えてくれる人もそれなりにいたし」

 

 あまり気乗りはしなさそうだったが……

 物語は良い、想像力という翼があればどこへだろうと飛んでいける。

 時代劇、剣と魔法のファンタジーもの、スペースオペラ。デビルークにいると、規模が宇宙まで広がる話ばかりで、どうしても話がスペースオペラばかりになっていた気がする。

 ただ、恋愛ものはあまり好みじゃない、知謀を張り巡らすようなドロドロしたものは論外だ。誰からも応援してもらえる一本道、それが一番ストレスなく読みやすい。そういう意味では、小狼(シャオラン)とサクラを見ると清々しくなってくる、推せると言っても良い。

 譲歩として、複数人ヒロインはいても良いが、その中にもし姉と妹が含まれるとするなら本を畳み、退避準備を取らねばならない。義がつくなら渋々……

 

 「他にはどんなものを?」

 

 「ベヒーモスっていう奴の話とか、宇宙を流れる風来坊の話とか……後、魔剣の話とか………チームロディマス旅行記とか」

 

 「羽根の昔話とかは無いのか?」

 

 「無い、あったら言ってる」

 

 「だったら仕方ないね~」

 

 独りで会話も無く生きるのも楽だが、こういうので語り合うのも楽しい気がしてきた。

 

 これにて、(まこと)に一件落着!!

 かと思われたが……

 

 ~????~

 

 地球防衛軍日本支部怪獣研究センター科学研究所は、今回出てきた宇宙怪獣の残骸を調べている……

 

 「本日出現した宇宙怪獣……あっすいません……ゲネガーグの断片、1番から39番まで収容完了です」

 

 カブラギ・シンヤもその一人……

 

 「うわぁ!!」

 

 「気を付けろカブラギ!!」

 

 「はっはい!!すぐ収容します」

 

 「たく、どんくさい奴だな」

 

 「ヒッすいません!!うわー最悪だよこれ大丈夫かなぁ……なんだよこれ気持ち悪いな」

 

 怪獣の体液を探っていると、何やらネバネバしている感じがする。人間でもここまでの粘度は無いだろうと希望的観測を巡らせている中……

 何か、得体の知れない生き物が見えた。

 エイのような体型であり、口部分に尻尾のような細長い針が伸びている。

 その禍々しさ、宇宙から飛来してきた怪獣の中にいた事から地球の生き物でない事が分かる。

 

 「え……何これ?」

 

 その生き物は正面にいるカブラギを視認すると同時にカブラギに覆い被さってくる。

 

 「うわぁぁぁぁぁ!!」

 

 思わずカブラギは叫んだ。

 

 「おい、大丈夫か!?」

 

 近くにいた同僚は、騒ぎを聞きつけてカブラギのいる場所までやってくる、そしてカブラギを揺り起こす……が、カブラギはすぐにそれを払う。

 

 「なんだよ、驚かせやがって」

 

 同僚はブツブツと文句を垂れながら自分の持ち場に戻った。

 同僚がいなくなった所で、とある結晶を手に持ちカブラギの片目が、赤く発光する。

 

 「キエテカレカレータ(良い気分だ)

 

 謎の生き物はどこへ行ったのだろうか?(棒)




いかがでしたか?面白いと思っていただければ幸いです。
ちなみにイチゴの語ったおとぎ話に出てくるウルトラマンは「本当の戦いはここからだぜ!!」で有名なあの人。

最近分割して話を展開させる事が多くなりましたが、皆さんはどう思いますか?

  • 全部読むの長くて億劫なので分割OK
  • 一気に読むから分割しなくて良い
  • 分割されると読みにくい
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