スーパーロボット大戦Z Another Chronicle 作:レゴシティの猫
今回はルート決めの優先順位のための大事なアンケートがあるので、答えていただけると嬉しいです。
前回までのあらすじ
黒衣の狩人「えーなんやかんやありまして、良き縁を結んでいった結城イチゴは、ズボシメシの、白刃にも似た切っ先を持つ口舌を前に、その精神を閉ざしてしまいましたとさ……………」
「アサキム、久しぶり。スフィア探しは順調?」
「
「あんまり人を悲しませちゃダメだよ」
「約束はできない……」
「もう行くの?」
「ああ、この世界のスフィアはその価値も分からないままにただのオブジェとして扱われているようだしね、しかも結界まで施されているから、流石の僕でも暴くのに骨が折れる。だから先に別の方面を探るのも手かなって、じゃあ、そういう訳だ」
「バイバイ」
〜志葉家 屋敷〜
彦馬は、丈瑠と相談の末、ザスティンに状況を報告した。
するとリトが志葉家の屋敷にやってきた。
「じいさん、許可したのかよ」
「まあ、せっかく来ていただいたものを門前払いというのはな」
リトは、千明を見て、手を振ってやってきた。
「千明君…………久しぶり」
しばらく会えないと言った手前、再会が早すぎると思いつつ千明は応対に臨んだ。
「おっす久しぶり、おっさん、奥さん達はどうしたんだ?」
千明とリトは、友達の父親、娘の友達という間柄で、他人よりは気安い関係だった。
「イヤ……本当は一緒に行きたかったんだけどほら、あんまり大人数で移動するとあれっていうか…………はいこれ、息子と、後娘がお世話になってますっていう訳で……後でみんなで分けてね」
リトは、土産物と思しき物が詰まった紙袋を渡してきた。ノノの事もあって、デジャブを感じる。
「おっあんがとさん……黒子ちゃん、よろしく」
千明はリトをイチゴの部屋に案内した。もっとも、千明はイチゴの部屋に入った事はないので黒子にお任せになるが……
〜イチゴの部屋〜
今のイチゴは昏睡状態と言って差し支えない。そんなイチゴを見てリトは、すぐさま手を握った。
「イチゴ……」
「イチゴがこうなってしまったのは私の責任です。誠に申し訳無く」
丈瑠が頭を下げようとするのをリトは止めた。
「それより、どうしてこうなったんです?」
「前回戦った奴の能力、人が言われたくない悪口を言って攻撃する奴でさ、イチゴが一番ひどいダメージを受けたんだ」
しかも、一番初めに遭遇して……着いた時、全てが手遅れだった。
「どんな事を言われてそうなったかは?」
「全然」
嘘だ、確証がないだけで、目星はつく。
「そっか」
しばらく考え込んでリトは言う。
「こいつを引き取る事はできないでしょうか……」
丈瑠達は、一斉にリトを見た。
「良いとは思うのですが……そう思い至ったのは」
「色々あって、距離を取るべきとは思ったけど、こいつの顔見てたら、もう一度向き合った方が良いって思ったんだ……ひょっとしたら……今なら……」
「良いのかよ、イチゴ連れて帰って」
「差し出がましいかもしれませんが、私もそう思います」
「え!?」
千明は、丈瑠が反対した事に驚いた。
「千明、なんかダメなん?」
「色々あるけど……おっさんが一番良く分かってんじゃねえの」
「それでもだ、それでも……」
「で、やるとしてどうするんだよ」
「まあ、考えはあるよ……」
そんなこんなで、イチゴがリトに連れていかれた。
無理に引き留める理由はない、イチゴが何か言えない内は……
「丈瑠も知ってたのかよ、そういやこの前手のひらクルってしてたもんなぁ」
「あいつの周りには家族以外の敵が多いって事は知った」
「………ああ…………」
「だから、多少どうにかできるようには稽古を付けたつもりだ……これからどうするかは……あいつ次第になるか」
「そういう事ね……」
「茉子ちゃん、殿様に千明が何話してるかさっぱりなんやけど」
「丈瑠は一人っ子っぽさそうだからあんまり問題になってないだけで、殿様や王様は特に家族関係とか周りとか、大変なのよ」
侍の話を引き合いにだすのは……「姉の補欠」と言われていたことは相手なので無し。
「戦いはますます激しいものになるかもしれん、守ろうとしていただけるのならば、父親の元に帰る方が安全かも……」
「……でも、他にも何かありそうね……」
一部始終を聞いていた白饅頭御一行様……
「やっぱ親子ってなぁ似るもんだな」
うんうんと黒鋼は頷いていた。
黒鋼の父親は、彼に似て、しかも笑顔などの表情が豊かだった。
イチゴと彼も似たようなものだった。プリンがあれば彼は笑顔になる……が、逆にその時以外に彼が笑顔になっているところを見た覚えはない。そしてイチゴの父親はイチゴと比べて表情が豊かそうだった。
「モコナ知ってる、あれが『ラッキースケベ』の代名詞って呼ばれる人だよ」
「はーん…………」
ポン……ポン……ポン……チ~ン!!
「まさか……ラブコメの主人公だと!?(汗)」
黒鋼は千明から借りたマンガを片手に驚いていた。
「もう、イチゴさんとはお別れなんでしょうか」
イチゴが動けないので、代わりの黒子が就くそうだ……イチゴのように頭巾がゆるくないので、中身を見ようと思っても見る事はできないのでモコナ達は寂しい気もしている。
「まあ倒れた人間をいつまでもかくまうためにこの屋敷がある訳じゃねえからな、さらに言うなら、元々家系的に仕えてた訳じゃねえそうだし……」
「あれで良いかはさておき、部外者が立ち入れそうな隙は無さそうだね」
「まだ料理教えてもらいたかった……かも」
〜一方その頃〜
志葉家の屋敷の近くをうろついている男あり、ヘビクラだ。手には果物の入った袋をぶら下げている。
「…………この調子じゃ俺が特別何かする必要もねえか」
イチゴがズボシメシに
「兄弟同士の間に産まれた○」
と言われ、発狂にも近い叫び声を上げていた事を思いだし、気がつけばお見舞い用の果物セットを買ってここにきてしまったヘビクラであった。
「あの親子は一筋縄じゃいかねえだろうが……さて……どうするか、これは」
だが、もうおそらくその必要は無くなった。しかし果物を持ったまま帰るのは忍びないというか、せっかく買ったのにもったいないからどうしようかとまた新たな問題が発生してきた。
今日の昼ご飯にするか、ストレイジのみんなに分けようかとヘビクラは悩んだ。
〜御門邸〜
ここは、御門涼子という女性が住んでいる邸宅である。
デビルークの王室と縁を結んだ事をきっかけに、その息子や娘も診るようになったのである。
リトは玄関の扉をノックした。
「御門先生、ガーランド、いる?」
顔全体を覆う程、包帯を巻いた青年がドアを開けて出迎えてきた。家が元々お化け屋敷のような雰囲気を漂わせていた分、ミイラ男が迫って来る気分になる。
「お、パパいらっしゃいになるのか?まあとにかく、会いたかったよー」
ガーランド・ルナティーク……ヤミとリトの息子である。
棒読みの言葉にとってつけたような抑揚、明らかにふざけて発言している事がよく分かる。
「だったらそんな心にも無さそうなトーンで言うなよ、それより急患だ急患」
「そいつは……イチゴか!?」
すぐさまイチゴを、ベッドに移した。
「カプセルは無しでいこうぜ、弟とはいえ男の服をひん剥くのは抵抗あるんだ……えっちぃ度の欠片もない」
「着替えさせるのは俺がやるからいいよ」
色々な可能性を考慮して、管にしておいた。これなら何かあった時のダメージも低い。
「さて、これで命だけはどうにかなるか……状況の把握っと……カイちゃーん、起きてー無視か……」
イチゴの首飾りになっているカイにガーランドが声をかけるも、カイは起きない。
「一旦電源が切れると、次目覚めるのはイチゴの身に危険が起きるぐらいにララが設定してあるから」
「そういえばそうだった……ような……」
「ガーランド……だよな?顔が隠れてるから判断できないけど」
「そう、疾風に頸草を知る、ガーランド・ルナティーク……ただのケガ人だよ」
「あ、本物だ……調子はどうだ?この前襲われたって聞いたけど」
「まだ、包帯は取れなさそう。まだ外すと腫れてる感じ。なんなんだよ、アゼンダのおばさん……折れたメンタル直す天才か?という訳で今度会ったらけちょんけちょんにしてやってくれよ、今や俺やティアーユおばさんにまで狙い付けるようになったんだからさ」
今包帯を取ると某やられた時の清麿の如くボコボコに腫れた顔を周囲に晒し、尚且つ風に当たって痛いので取れない。
「あー、モモやヤミに言っとくよ」
「ママはちゃんと王宮には帰ってる?」
「ああ……」
「なら良いけど」
ガーランドがやる事を終えてベッドに寝転がると、リトは玄関から外に出ようとしていた。
「ん?早いな……」
「俺は一旦帰って、公務の続きするから」
「途中か?たく、焦りすぎだ……まあ、俺は優しいお姉ちゃん達が、俺の事も心配してくれるだろうからいいけど」
「そ、そうなんだ……」
リトは苦笑いを浮かべ、玄関のドアを開けようとした。
「で……イチゴをどうする?」
「しばらく預かってくれないか?」
「このケガが治ったらオーシャンシティに帰るよ、向こうに残したバイクのメンテしないと」
「じゃあそれまでで良いから」
「……起きてなんにも起こらない事を願うよ」
概ね了承してくれたと感じ、リトは宇宙船に戻った。
出る前と違って異変を感じる。
物置きから……ガサゴソと、音がする。
「えーい」
ノノが出てきた。
「ええっ!?」
密航だろうか?気配はまるで無かった……さっきまで辛抱できていたという事だろうか?
「お父様!!暇で暇で仕方なかったです!!」
今日は、へその部分だけ露出させているペケのカラーに近い白のドレス、黒いニーソを履いて聖闘○星○の女戦士の被るようなマスクを付けている。
「さあ、イチゴお兄様の元にレッツゴーです!!」
「うわっちょっと、ちょっと待って!!」
有無を言わさない勢いで、ノノは父親の手を引っ張った。
そしてリトは再び屋敷の中に入った。
「ノノ!?」
「こんにちは!!ガーランドお兄様」
「なんでここに……」
リトもノノはデビルークの宮殿で今頃教育係の元で勉強しているものかとばかり思っていた。
「だって、お父様、イチゴお兄様の名前を言う時の声大きかったですし……私もいても立ってもいられなくって……」
リトは驚き、ガーランドはリトの顔を凝視する。
「……………これだから直情型は」
「あーごめん」
ノノは、イチゴの所に向かった……
「イチゴお兄様……」
そして、イチゴの顔をまじまじと見つめた。何も反応はない、喜んだり、嫌がったりもしてこない。
「ノノ……」
「お兄様をこんな目に遭わせた方は?」
「もう、倒したって」
「だったら、次はお兄様ですね……」
ノノが悲しそうに呟くと、より一層この場がその色に染まっていくのを感じた。
「じゃあ、改めてイチゴを頼む……ガーランド」
「ああ……優しいお姉ちゃんが見舞いに来る事、楽しみにするよ」
「へいへい……後、ノノは一緒に帰ろうか」
ノノはここに居着く気満々の挙動を取っていたのでリトは釘を刺すつもりで言った。
「えー、嫌ですー!!イチゴお兄様のハート掴むまで帰りませんー!!」
するとジタバタと、駄々っ子のようにノノは暴れた。リトは今までララ、ナナ、モモなど王女達の家出の現場に居合わせた、最終的に認めてくれていた分、自分も認めなければならない気がした……とはいえ……される番になると、きついものがある。
「仕方ないな……」
リトはガックリと落ち込み
「ドント・マインド……」
ガーランドはリトの肩に手を置いた。
「ララさん辺りが来れば流石に落ち着くかもな」
〜外〜
リトは外に出ると、電話をかけた。
『もしもし、リト?仕事は今休憩時間だから、話せる事は話せるけど……』
「美柑、イチゴが!!」
『イチゴ!?がどうしたの!?』
リトは美柑に状況を説明した。
『そんな……』
「もう少ししたら王宮に帰ってララ達も呼ぼうと思うけど……美柑は……どうする?」
『…………』
「どっちを選んでも良い……俺は美柑の判断を尊重する」
『私は…………』
・スフィアルート
イチゴ/カイ
(首領)桃太郎/(首領)桃太郎
・ラストニンジャルート
シンケンジャー/シンケンオー
デカブレイク/デカバイクロボ
小狼/レイアース
黒鋼/セレス
ファイ/ウィンダム(風)
ハルキ/セブンガー
美柑はイチゴのお見舞いに……
-
行く(スフィアルート)
-
行かない(ラストニンジャルート)