スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
ドンオニタイジン、出陣じゃー


第14話 タイヨウみっつ、モモひとつ Cパート

謎の音楽がその場の雰囲気を、多少神秘的なものから明るく楽しいものへ塗り替えていく。

 

 『やあやあやあ、祭りだ、祭りだぁ!!』

 

 桃太郎は、例のごとく扇子を仰ぎ、笑っていた。

 

 『踊れ、歌え!!袖すり合うも他生の縁、躓く石も縁の端くれ、この世は楽園!!悩みなんざ吹っ飛ばせー!!ワ〜ハッハッハ!!』

 

 「何あれ」

 

 『桃太郎!?』

 

 突然の乱入者故か、特異なキャラクター性を目の当たりにしたためか、すずも天照も驚いている。イチゴは三度目でもう慣れた。

 

 『ここにいるのは太陽神、太陽神、そしてまた太陽神から産まれたもの、面白い!!』

 

 桃太郎は、扇子を畳んでからまたがっているバイクからとうと飛び降りた。

 

 『おら行くぜー!!』

 

 『弟を誑したたらしが!!くらいなさい!!』

 

 天照は桃太郎に向けて光を放つ。

 

 『ハッハッハ、効かん効かん!!』

 

 桃太郎は、その光が直撃してもピンピンしており、むしろその光を己のものとして光り輝いていた。

 

 『さすがね……桃太郎、天の果て、そして地の底に至るまで並ぶ者を許さないその強さ!!』

 

 『俺が強いのは当然だが、弟を誑したなどと……そんな不埒な事をした覚えはないぞ、おでんを一緒に食べたりはするがな!!』

 

 『人間界じゃあ、それはデートって言うのよ!!』

 

 おでん…………

 

 『タロウ、次のおでんはいつにする?』

 

 青い鎧を着た戦士の事を思い出した。

 ツクヨミ、スサノオ……どっちだろう?

 

 『ガタガタぬかすな!!お前の弟が何をしようが、お前の弟の勝手だろう!!』

 

 『な、なんですってー!?』

 

 「桃太郎……」

 

 とイチゴが呟いていると、桃太郎がカイの中に侵入してきた。

 

 『縁があったな……土産だ!!』

 

 桃太郎が渡してきたのは馬刺し、紙皿に盛られた、箸付きのもの。手品のようにいきなり出てくるそれを、怪しむ余裕はなかった。

 

 「ありがとうございます」

 

 早速口にしてみた。

 腹に溜まった感じはしないが、不思議とタレの甘味や柔らかく香ばしい味わいはあり、満足感が湧いた。

 

 「うまい」

 

 『そうか!?うまいか!!俺もだ!!』

 

 桃太郎はすず達の所に移動し、同じものを振る舞う。

 

 『せっかくだ、お前達にもやろう』

 

 桃太郎はすずにも馬刺しを渡す。

 

 「………ありがとう」

 

 すずは馬刺しを口にする。

 

 「なんだろう……おいしいけど私がこれを食べちゃいけない気がする」

 

 『お前も食え!!』

 

 『こんなものを送って、どういうつもり?』

 

 『どういうつもりとは、どういう意味だ?俺は献上されたものを俺だけで食うのは悪いから縁のあった奴らにお裾分けしているだけだぞ!!』

 

 お供にも既に配り終えているらしい。

 

 『食わないか!!』

 

 『断るわ!!そのような不浄極まりないものを私が食べるとでも思って!?別のにしなさい、求むきびだんご』

 

 『俺に捧げられたものを悪く言うか!?』

 

 『つき合ってられないわ……もう、帰る!!』

 

 天照は、岩と岩の隙間に入って、そのまま出てこなくなった。

 

 『そんなに嫌いだったのか…………』

 

 桃太郎は訝しんだ。

 よく考えたら、馬の刺身……つまり生の馬、天岩戸の話の最後の引き金足り得る出来事を想起させるものなんて、天照にとってトラウマ級の物に違いない。

 

 「あ……周りが元に」

 

 そして、景色も元に戻る。

 イチゴが起こした奇蹟も、暗闇も、全て元通り。

 二ノ曲が立ちっぱなしで待ってくれていた。

 

 「どういう事だ」

 

 「私にもさっぱり……」

 

 『祓忍か、そして妖巫女……お前とも縁ができたな!!』

 

 やはりというべきか、桃太郎はそう言った。

 桃太郎の叫びにより、周囲から妖が湧いてくる。

 

 「縁ができたのか〜よろしくね」

 

 「吉備の妖の王か……」

 

 「知ってるんですか?」

 

 「私にも教えて」

 

 「桃太郎は知ってるな?あれと縁結びの神の集合体だ。一度己を認識した人間と強制的に縁を結び、悩みを解決するというスタンスの妖で、祓忍組合の中で確認されている中の、最上位の妖だ……『祓おうとするだけ無駄だ、流れに身を任せろ』と言われている」

 

 祓忍組合……その昔江戸幕府が作り上げた組織で、日本各地に支部を持ち、怪異の情報を共有し、治安の維持なんかを行っているらしい……

 イチゴ個人としては、幕末の時はどうしてたのか?という疑問が浮かぶ。幕府が潰れて、組合だけ残ったいきさつ……他色々とあるが、今は桃太郎が目の前にいる以上桃太郎と向き合わねばボコボコにされる。

 

 『縁にも色々あるが、俺との縁は超良縁だ、困った事があれば言ってくれ』

 

 「特にない、今はな」

 

 「私も」

 

 『そうか……妖巫女』

 

 「え?」

 

 『きびだんごを頼む!!』

 

 「よーし、分かった……待ってて、仕込み家にあるから」

 

 すずはその場から去る。

 イチゴはカイから降ろされ、座り込んだ。

 

 『水が足りなさそうだな……飲め』

 

 桃太郎は、そんなイチゴに水の入った竹の水筒を渡す。こっちは実体がある、飲めそうだ。

 イチゴはおそるおそるゆっくり口にした。

 

 『遠慮するな、がっついて良い』

 

 促されるまま、一気に摂取した。

 

 「プハー」

 

 『しばらくみない内に、思念が元通りに……嫌、さらに悪くなっているな』

 

 「まあ、色々ありましてね……」

 

 思い出すだけでもため息が出る。

 一番きつかったのは、ズボシメシにトラウマを突きつけられてから意識が途切れ、目覚めた直後にそのトラウマと同じ轍を踏まされるように妹の裸を見せつけられた事か?

 

 『そうか……俺と勝負しろ』

 

 「なんだって!?」

 

 『俺は王だ、何度だろうがお前の負念を退治してみせようとも』

 

 断れる気はしない、言っても無理矢理戦わされるだけだろう。

 

 「……………二ノ曲さんはどうします?桃太郎と相手しますか?それとも……オレを祓いますか?オレは確か要注意人物でしたね」

 

 二ノ曲はクナイをイチゴに渡した。

 

 「王と戦うのだ、丸腰でどうする?」

 

 「心遣い……感謝します」

 

 向かい合って……

 

 結城イチゴVS桃太郎

 

 はっけよーい、のこっ……じゃなくて、勝負開始!!

 

 『ワーハッハッハ!!』

 

 桃太郎はサングラスの形をした剣を振り回す。

 有無を言わさずに周りを巻き込む、桃太郎の性格を表すような大振りの攻撃。

 

 「くっ!?」

 

 競り勝てる攻撃ではない。

 パワープレイを諦めたイチゴは、かわす事に専念する。

 そしてクナイを持っていないもう片方の腕でフックをくらわせようとするも、桃太郎に止められた。

 

 「………」

 

 びくともしない。

 

 『フン』

 

 あしらわれるように押しのけられた。

 やはり、強い。

 

 『すごい……』

 

 『圧巻でやす……』

 

 『カッコいい……』

 

 いつの間にか桃太郎を応援している妖怪達を見ていると、まるでイチゴがヒーローにやられる前提の悪役のように思えた。だからといっていじけて手は抜けない、相手は桃太郎だ。

 

 『主様は参加しないッポ?』

 

 「結城イチゴはまだ明確な一線は越えてはいない、桃太郎はむしろ我々に貢献している側であると言える。であれば、俺が出るまではない」

 

 『でも、あれ時間の問題ッポ……(ガクガクブルブル)』

 

 「(結城イチゴ………祓忍組合の要注意対象、人妖を身に宿す者……どれほどのものか見せてもらうぞ)」

 

 イチゴは、桃太郎めがけてクナイを投げる。

 

 『?効かんぞ』

 

 避けるまでもないかのように、頭のハチマキではじき飛ばす。

 

 「そこだ!!」

 

 その間に距離を詰め、クナイをキャッチして斬りつける。

 

 『まだまだだ』

 

 クナイを剣で捌かれ、蹴りを一発入れられる。

 転げながら跳ね起き、態勢を立て直す。

 

 『ふぅぁ!!』

 

 桃太郎は横凪ぎに得物を振るう。

 

 「………」

 

 クナイで、受け止めた。ただ、一瞬で手放す。

 

 『!?』

 

 桃太郎も面食らったようで、攻撃の勢いが遅くなる。

 その間で、体操のブリッジの要領で態勢を崩し、倒れるように攻撃を避ける、風圧だけで削られそうだった、手のひらをバネにして足で桃太郎にカウンターを入れる。

 

 『!!』

 

 表情は見えないが分かる……ニヤついている。

 

 『それで良い……遠慮はいらん、かかってこい!!』

 

 かかってこい……その言葉で、何かが高まった。攻撃していいんだ、倒す気でかかっていいんだ……と、自分が肯定されているような感覚。

 

 「じゃあ」

 

 クナイを回収して桃太郎の肩を突き刺すよう試みる。

 

 「せい!!」

 

 クナイは桃太郎に当たる……がしかし、当てた先に力を込めると歪な音と共に粉々に砕けた。

 

 『その程度か!!』

 

 「そんな!!」

 

 イチゴは二ノ曲に目配せする……

 

 「……………クナイは消耗品だ、気にするな」

 

 イチゴは目で会釈をした後、桃太郎の方を向いた。

 距離を取らざるを得ない、と思い距離を取ると……

 

 『必殺奥義だ』

 

 以前くらった必殺技かもしれない。

 

 「来るか……」

 

 快桃乱麻!!

 

 「これを避ければ、チャンスはある……」

 

 『させません!!』

 

 イチゴはカイに吸い込まれた、コックピットに連れ戻されたのだ。

 

 『何やってるんですか』

 

 「降ろして、今桃太郎と戦ってたんだ!!」

 

 『そうはいきませんよ、イチゴ様をお守りするのが私がララ様からいただいた使命ですし』

 

 桃太郎は怒るかと思いきや、そうでもなかった。

 

 『面白い……百鬼夜行だ』

 

 丁度その時、すずも来た。

 

 「お待ちどう様、すずの作ったきびだんご名付けてすずだんごだよ……て、えー!!」

 

 近くにいる者全て、桃太郎の空間に連れてかれた。

 

 「いつぞやのあれか」

 

 ナナシ連中と組手という名前のバトルをした事を思い出す。

 

 「◯域展開?」

 

 「嫌……固有結界だろう?」

 

 すずと二ノ曲が驚いているとその場に猿、鬼、犬、キジが出てきた。

 

 鬼『タロウが一人でやれない相手なの?』

 

 犬『どうせお祭り感覚で招集してるだけだろ』

 

 キジ『まあ、そうですよねー』

 

 猿『む……いつぞやの彼と戦ってるのか……侘び寂びの心を忘れたというのか?嘆かわしい』

 

 『お供達、首領(ドン)(オニ)(タイ)(ジン)でいくぞ!!』

 

 『やっぱりそうくるか』

 

 全員、同じ型の銃に、奇妙な歯車をセット、そして歯車を回した。

 

 『妖チェンジ!!』

 

 ドン・ドン・ドンブラコ!!

 

 『ロボ太郎』

 

 アーマーがこびりつき、桃太郎はロボっぽい外見となった、お供達4人もロボへと変化する……

 特にキジと犬のサイズ差はあれど、フォルムは人間に近かったお供達が、より元のモチーフに近い姿となった。キジは翼と尻尾が特徴的な飛行機型のロボに、犬は四足歩行のロボに、サルは腕の長い状態に、鬼は……あんまり変わらない、武者の鎧を着込んだぐらいか……

 

 『続けて行くぜ!!』

 

 また別の歯車を桃太郎はセット、そして回す。

 

 いよぉ!!

 

 『お供達、準備はいいか?』

 

 全員『おー!!』

 

 ドン・ドン・ドン・ドンブラコ!!大合体!!大合体!!

 

 『お供達、足となれ!!』

 

 大合体!!

 

 犬『久しぶりだな、この合体も』

 

 大合体!!

 

 鬼『誰が相手でも、かかってこんかーい!!』

 

 『お供達、腕となれ!!』

 

 大合体!!

 

 猿『ここで〜一句

 (あま)照らす

 春の陽光(ひかり)

 夢心地(ゆめごこち)

 

 大合体!!

 

 キジ『え?もしかして天照さんいるんですか?名刺の用意しないと、あ……なかった』

 

 完成、ドンオニタイジン!!

 

 『ワーハッハッハ!!』

 

 いよぉ〜!!銀河一!!

 

 ロボ化した桃太郎は合体し、両腕は猿、そして肩当てにキジのパーツをくっつけ、そして右腕にキジ、左腕に猿、右足に鬼、左足に犬の顔が付いている鎧武者然とした姿となった。最後にゴーグルを上にずらし、猛々しいロボットフェイスを見せびらかす。

 

 「妖同士が……己の特色を残したまま融合しただと」

 

 「も、もーれつカッコいい……」

 

 『キター!!』

 

 『ドンオニタイジン、噂には聞くけど本物は違うね!!』

 

 妖達は、楽しそうに騒いでいる。

 まあ目の前に巨大ロボットが出てくればそういう事もあるかもしれない。特に下で騒いでいるのはゆるキャラ的な格好の奴らばかり、嗜好は小さな子供のそれ、見た目の派手なものが出てくれば騒ぐだろう。

 

 『なんですかあれは』

 

 カイはドン引きしていた。

 

 「さっきは気にしてなかったけど……見えてる?」

 

 妖怪変化、見えざる稀人、種々雑多。

 

 『ええ……胸に何かが付いて以降、初めて見るものばかりです』

 

 「じゃあ……手伝って」

 

 『全く……イチゴ様は、目を離すとすぐ難題を持ってこられて……やってやりますとも!!』

 

 カイは手を前に出して構える。

 

 多分第二ラウンド、開始。

 

 「まずはこちらから行く!!」

 

 イチゴはカイでドンオニタイジンの足を攻撃しようとする。

 

 『速さなら俺の方が早いぜ!!逃げ足ナンバーワンだからな』

 

 ドンオニタイジンは逃げ始める。そして距離をすぐに開けられる、犬の部分の足の方が早い。

 

 「なら鬼だ」

 

 だがよく見ると、左足と右足で一歩一歩の足の動き、そして歩幅に差がある。個性を活かす形態故だろう、そこを叩く。

 

 「捉えた!!」

 

 カイの手を伸ばし、鬼の部分にタッチする。

 

 『何すんじゃい!!』

 

 強烈なキックを浴びせられ、カイごと吹っ飛ばされる。

 

 『イチゴ様!!』

 

 「問題はない」

 

 『ほう……これならどうだ』

 

 『天空サル連撃!!』

 

 ドンオニタイジンは、空高く飛び上がり拳のラッシュを放つ。

 

 「カイ!!」

 

 『ラジャー!!』

 

 カイも負けないような速さでラッシュを放つ。

 

 『ワビサビワビサビワビサビワビサビワビサビワビサビワビサビ』

 

 『でええええええええええええええええええええええい!!』

 

 『もう少し静かにやれ!!』

 

 『駄目だ、聞いてねえ』

 

 今の状態はある程度オートで戦っているようなものだ、マニュアルで殴り合いを受け流せる程イチゴの腕は良くない。

 

 『ほーい』

 

 ラッシュの連続でがら空きとなった部分に、一発入れられる。

 

 「くっ」

 

 勢いでカイは飛ばされるも、手のひらで受け身を取り、着地する。

 

 「そろそろか」

 

 力は溜まった、撃てる。

 胸から供給されるエネルギーを目の部分から放出させる。

 

 「いけ!!」

 

 イチゴは、スイッチを押す。

 

 「!?」

 

 赤黒い閃光が、カイの目から解き放たれる。

 

 『!!』

 

 「なんだあれは……」

 

 『ひょえ~!!』

 

 『異妖よりヤバい』

 

 「大丈夫大丈夫……あのロボットはあなた達の方は向いてないから」

 

 まだ二回程しか撃っていないが撃つ度に妖怪関連が戦々恐々としている気がする。

 眼から放つ妖怪達の恐れる光……名付けるとしたら鬼光眼(きこうがん)?(妖だと語呂が良くない気がした)

 

 『ほう…………それがお前に宿った太陽神の力か』

 

 『当たったらヤバそうですね………全速力で、飛びます!!飛びます!!ケンケンケンケーン!!』

 

 キジの翼を羽ばたかせ、ドンオニタイジンはカイの攻撃を避ける。

 

 「何だって!?」

 

 イチゴの一か八かの攻撃は、謎の遊園地の如き空間の一部を損壊させるだけに留まる。

 

 『嘘だろ……おい』

 

 『攻撃が当たって倒壊するものではないはずだが』

 

 猿と犬が会議をしている。

 

 『ほう……当たってられんな、これは』

 

 ドンオニタイジンは、カイに突っ込んでくる……キジの翼でヒラヒラと舞い、キジの尾からなる二刀で桃太郎特有の鋭い斬撃を加えていく。

 

 「!!」

 

 素早い動きで撹乱されていて、もう鬼光眼で狙えなくなった。

 

 『このままでは……』

 

 敗色濃厚になってきた。

 

 「もう十分でしょう?やめよう!!」

 

 すずが割って入ろうとする所、すずのもう一つの人格が、顕現してすずの手を引く。

 

 「!?幼心ちゃん……」

 

 「ああいう相手には、面白がって向こうのペースに乗せられるのがオチだよ」

 

 「そんな……」

 

 『一騎桃千・ドンブラパラダイス』

 

 多数の桃が流れ……その桃を突き刺し、カイごとぶった切る。

 

 「がああああああ!!」

 

 漏れ出る叫び声とは裏腹に、何かが浄化されていく気がした。数日ぐらいは、ノノと会っても頑張れる気がする。

 

 『『『『『大勝利〜!!えい、えい、お〜!!』』』』』

 

 めでたしめでたし!!

 

 『これが桃太郎……強いぞ~カッコいいぞ〜』

 

 『良いものを見た……』

 

 『すず様の次に最高だ〜』

 

 大歓声が、その場に響き渡る。

 

 〜例のエンディング〜

 

 場所は元に戻る……

 カイはイチゴを脱出させ、崩れ落ちた。

 倒れようとするイチゴをこれまた元の姿に戻った桃太郎が支え、ゆっくりと下ろす。

 

 「どうして……こんな……」

 

 『嘆くのは早いぜ、巫女様』

 

 「……息はあるようだ」

 

 「スー」

 

 『桃太郎さんに斬られると、穢れとかが浄化されるんですよ……お恥ずかしい話、僕も何度かお世話になってまして』

 

 『この少年がキジの二の舞いにならなければ良いがな』

 

 『いただきます』

 

 桃太郎は、すずの作ったきびだんごを頬張る。

 

 『うまい!!良い気で満ちている……だが、杵と臼でついたきびだんごではないのか……97点だ』

 

 「そんな事まで分かるんだ……」

 

 『ちょっとタロウ、こんなにおいしいのに欲張りすぎだって』

 

 『手順は大事だ、特に俺達にとってはな……作り方も一つ一つ、崩さない方が好ましい』

 

 『もらえるだけでありがたいという、謙虚さも大事だぞ桃太郎』

 

 猿の注意により桃太郎は下を向く。だがそれも一瞬で終わる。

 

 『………それを抜きにすれば満点だ、ワーハッハッハ、またな!!』

 

 桃太郎、そしてそのお供達は去っていく。

 

 『また来てね〜』

 

 その場にいる全員、桃太郎を快く見送る。

 

 「精神の方に作用する攻撃だそうだが、どちらにせよ休ませておいた方がいいか」

 

 「うん」

 

 そんな中、小美呼市まで来ている宇宙船あり。

 ルン達だった。

 

 「カイの信号をキャッチして、結構田舎のところまで来たんだけど」

 

 「あ、あれ!!」

 

 ララがカイを指差す。

 

 「カイです、ボロボロです!!」

 

 「すぐに降りよう」

 

 「イチゴ……無事でいて」

 

 じかーいじかい

 

 なんか色々な人達が捜索しに来たのはさておき、どうやらかわいい女の子がオレの目覚めを待ってくれていた、だからオレはその女の子とビデオ鑑賞をする事にした。悲劇系統は好きじゃないんだけどね……え?画家のお兄さんも見たいの?いいよ、ただし九衛門、テメーはダメだ……どうなる?第15話という、お話……




いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。
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