スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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許されよ 許されよ
一年近く経ってからあのネタに乗っかる事を
許されよ


ラストニンジャルート
第11話 輝くイチバンボシ Aパート


 11話を出すにあたり、スパロボZが誇る嘘つき共に茶番を繰り広げてもらった。ちょっと長い中断メッセージ的な感覚で、どうぞ

 

 僕達は嘘つきその1

 

 ???「どうも皆さん、スパロボ界の完璧で究極のアイドル(大嘘)ことアイム・ライアードです」

 

 アサキム「まず生を受けてからのたまうがいい、君が覚醒し、動くのは千年も先だ(メタ発言)」

 

 「嘘と言えば私、アイドルと言えば嘘、であれば私こそがアイドルであるという事は証明されたも同然なのです、アイという名を刻んでいるのもその証(キラッ☆)、瞳の星も開眼済みです」

 

 なんと彼の瞳には、右の碧眼に黒星、左の紫色の眼に白星が宿り、輝いていた。

 

 「……(無言の知りたがる山羊起動)」

 

 アイムの瞳の星を地へと落とした。

 

 「プロデューサー、僕は……僕はできるんです!僕は最強で無敵のアイドルなんです!あああああ!!い、嫌だっ僕は本当はっ」

 

 「君の嘘は不幸しか産み出さない……もっとも、僕もその罪過を被らねば先に進む事もできないが」

 

 本編開始……

 

 〜御門邸〜

 

 『やめとく、私が行ったらイチゴ……また……』

 

 また……その言葉で、フラッシュバックが起きる……

 

 『なんでオレ……産まれてきたの?』

 

 子供の言っていい言葉ではない……だが、一度絶望した心に何を言っても響く事はなかった。今も……デビルークから、彩南町から、彼を見知った者達から遠ざける事でしか、解決を見いだせずにいる……

 

 「じゃあ、仕方ないか……」

 

 『私、もう休憩終わるから……ガーランドによろしく言っといて』

 

 美柑は電話を切った。

 

 「…………イチゴ……俺の事は良いからそろそろ母さんを許してやってくんないかな」

 

 〜????〜

 

 「羽根の収集は順調ではないか」

 

 飛王は、月日は多少経つのに未だ羽根を入手していない小狼(シャオラン)達の動向を見た。

 

 「はい……」

 

 「そうか……良い、力は与えたが早く済むとは思っていない」

 

 やはり……もう少し、羽根を集めるための人員を増やす必要があると飛王は判断した。

 

 「そうだ……そろそろ、あの者も成長しているな」

 

 飛王は、別室にあるものを見つめる。

 メガネをかけた、黒髪の男の遺体……死の直前の姿を拾い、そのままに保存しているためか、白衣が今でも血で赤く染まっている。

 魂の行方は掴めず終いだったが、それでも餌として十分以上の働きを期待できる。

 

 「アイドルを揃えられなかったのは痛いが……最低限の用意はできた。これを目にして首を横に振れる筈はあるまい、証明させるのだ……願いが、禁忌すら越えるという事を」

 

 メガネをかけた黒髪の男を見ると、クロウ・リードの面影を感じ、実際に似ているかどうかはさておき対抗心が沸々と湧き上がってくる…………

 

 〜東京 某所〜

 

 「ハッ」

 

 体中をまさぐられるような悪寒に、眠りについていたのも覚めてしまった。

 辺りを見回すも、怪しい奴はいない。

 

 「変な声出さないでよお兄ちゃん、今夜中なんですけど……」

 

 今の挙動で妹を起こしてしまったらしい、すぐに謝った。

 

 「ああ……すまんルビー」

 

 「大丈夫?アクア、子守歌歌おっか」

 

 「もうそういう年じゃない」

 

 「じゃあ、私にお願い!!」

 

 もうすぐ高二になるというのに、臆面もなく母親に甘えられる妹が羨ましいような、そうでもないような……

 

 「はーい、じゃあ一曲行っちゃいまーす」

 

 朝になれば、会場に行かなければならない。なのに夜中に歌ってもらうのは、悪い気がするが、断れる訳もなく………

 医者として生きて幾年月……なんやかんやあって死んだ男は、それまでの記憶を有したまま、生前推していたアイドルの子供として生まれ変わった。

 推しのアイドルが輝く様を近くで見ていられる喜びを噛み締めている一方、漠然とした不安はある。

 一般的に言って、数奇な運命を辿っているとは自覚してはいる。何故そうなったか……はこの際どうでも良い……そうなった自分は何をするべきか……やるべき事……それが見えない。大抵そういう奴には何かしらの使命、役割があるような気がするが、アクアにはそれが見えない。

 ある意味、楽で贅沢な悩みかもしれない……それはそれで、一つの目的に縛られずに自分のやりたい事を選べるから。母となったアイドルを推すか、その道を追いかける妹を支えるか、はたまた……

 

 翌日……

 〜東京 武道館〜

 

 「ここが武道館ですか……」

 

 小狼(シャオラン)達は、羽根を探しにライブ会場に辿り着いた。

 

 「そうだな」

 

 黒鋼は月刊誌をめくりながら呟く。

 今尚話題沸騰中のアイドル『アイ』と見出しには乗っている、SNSのフォロワー数などは小狼(シャオラン)達にはちんぷんかんぷんだったが、それだけたくさんみんなに愛されているという事はよく分かった。

 

 「ドキドキ」

 

 「ワクワク」

 

 「だね〜」

 

 サクラの羽根の今現在の持ち主がライブ会場にいれば棚ぼたという試算でやってきた。

 モコナが勢いでポチり、運良く団体分のチケットをゲット。

 千明の話によると、ライブのチケットを入手するのは、遊園地の予約をする行為の遥か上、雲の上をいく難易度、チケット一枚でもファン同士で骨肉の争いとなるのは必至だそうだ。

 

 「サクラちゃんのおかげだね〜〜〜」

 

 サクラは別の世界で、「神の愛娘(まなむすめ)」と表される程、運に恵まれていた。

 

 「みんなと行きたかったね」

 

 「仕方ねえだろ、あいつ等はあいつ等の使命があんだ」

 

 チケットを頼む前に、シンケンジャーのみんなに確認を取ったが断られた。

 丈瑠はバッサリ、千明と茉子はそんなに興味がなさそうで、ことはは惜しみつつもやんわりといった感じで……

 流ノ介の言っていた事が特に印象に残る。

 

 「外道衆の知らせ次第で、いつ抜け出すか分からない私達のために用意してもらう必要はない……楽しみにしている方々にその分届くよう私は願いたい」

 

 元々歌舞伎役者の流ノ介、その辺りのこだわりが強いのか、普段よりキリッととした表情、声色になっていた。

 

 「人がいっぱい……早くいこー」

 

 「うん……あ」

 

 進もうとした先で小狼(シャオラン)は、銀髪の男とぶつかってしまった。

 

 「す、すみません!!大丈夫ですか?」

 

 「大丈夫です、ええ」

 

 男は笑みを浮かべ礼儀正しく応じる、だがその笑顔にどことなく胡散臭さ、嘘臭さを感じるのは何故だろう……

 

 「あ……どうお呼びすれば……」

 

 「私の名前は、アイ……」

 

 アイ……あのアイだろうか?

 

 「あなたがアイさんですか?おれ、あなたのステージを楽しみにやってきました……その……」

 

 男は、小狼(シャオラン)の言葉に多少の動揺を見せつつも、それを肯定する。

 

 「ええ……その通り、私がアイです(嘘)」

 

 だが黒鋼は、小狼(シャオラン)の肩をガッシリ掴んできた。

 

 「落ち着け小僧、アイは女だ、女なんだよ、こんな銀髪のすかしたおっさんじゃねえ」

 

 そう言って、雑誌の巻頭を見せる。

 アイは紫の長髪で服、そして腰の曲線部分から女の人と判別できる、今眼の前にいるアイとは似ても似つかない。

 

 「え?」

 

 「その通りですとも、ええ……彼女は私などと違い、嘘や欺瞞とは無縁のアイドル(大嘘)」

 

 「じゃあ、本当の所はどうなんだよ」

 

 黒鋼の言葉に、男はにっこりと笑顔で答える。

 

 「私はしがない嘘つきの妖精です、アイム・ライアードとでもお呼びください」

 

 「アイ……なるほど、アイ違いか」

 

 どうも早とちりらしい、小狼(シャオラン)は謝った。

 

 「アイを知らないとは……ここにやってきた人間の語る言葉とは思えないですね」

 

 「実は……」

 

 小狼(シャオラン)は探し物がある事をアイムに話した。

 

 「はあ……なるほど、あなたの望みは、アイのライブそのものではなく、ライブのためにここに立ち入る事にあるのですね。いけませんいけません、あなた達がいただいたチケットの分、手に入れられず嘆く方がいるというのに」

 

 投げかけられた言葉は正論の塊で、小狼(シャオラン)達に返す言葉は無かった。

 

 「す……すみません」

 

 「シッそろそろ始まります、急いだ方がよろしいかと」

 

 確かに時間が少し迫っていた。

 

 「アイを知らぬというなら一度見ておくとよいでしょう、数多を魅了する大いなる星をあなたは垣間見る筈です。虜になってはいかが?」

 

 そう言い残してアイムはどこかへ消え去った、まるで使えと言わんばかりにペンライト2本を残して。

 

 「急ぐぞ」

 

 黒鋼の言葉で、やるべき事を思い出した小狼(シャオラン)は会場内に向かった。

 

 〜三途の川〜

 

 今日も、太夫の三味線の音色が、三途の川に響き渡ってドウコクの気を沈める。

 そんな中……一人のアヤカシが現れる。

 

 「おう、伯父貴」

 

 その名はカガミツキ……

 あらゆるものを自分の体の鏡面で映す、そんなアヤカシ。

 

 「見てくれ、伯父貴……アイドルって奴だ」

 

 「ああ?」

 

 アイが歌って踊る一連の映像がカガミツキの体に散りばめられた鏡面に映る。一つ一つの鏡面が途切れているため、アイの細部などが……見にくい。

 

 「嘆きとしちゃ悪かねえが、足りねえな……そんなんで太夫の三味線をかき消そうとすんじゃねえ────!!」

 

 ドウコクの怒号がこだました。

 実際に雷も交えた、強力なものを。

 カガミツキは追い出された。

 

 「ヒーン!!」

 

 おふざけ6割で、泣きじゃくる。

 

 「お前さん、阿呆な事をしたね……あんなもん見せて何になるってんだい」

 

 「シタリか……まあいいや、もう一度見せるぞ〜いいか」

 

 性懲りもなく、シタリにアイの映像を見せる。

 

 「これがアイドルだぜ」

 

 「あたしゃね、外国の言葉にゃ詳しくないのさ……しっかし……見ない間に人間のやる事も変わったもんだね〜」

 

 シタリは太夫の顔をチラリと見る。

 人間の文化というものは、元人間の方がよく知っている。

 

 「ああ、あんなに大勢の前で声を張り上げて……よくやるもんさね」

 

 「だろ〜?」

 

 「まさか……これを見せるためだけに来たんじゃないだろうね?」

 

 「もし何の因果関係もなくアイがやられたら、そいつを崇めてた奴らはどう思う?」

 

 何の因果関係もなく……というのが大事、人間に襲われればあらぬ憶測で襲われて当然だとでもいう風にアイドルを攻撃しようという輩が出るだろう。しかし、化け物と位置づけられる者に襲われれば……人間達は疑いようのない不条理と、星であろうと地に這いつくばる人であろうと一律に降り注ぐ悲劇の存在により、悲しみと嘆きに包まれるだろう。

 

 「大量の嘆きをくれる筈ですぜ」

 

 「お、それならそうと早く言いなよ……で、やれるのかい?」

 

 「おうとも」

 

 「じゃあ行ってきな」

 

 〜ライブ会場〜

 

 人だかりでもみくちゃになりながらも、なんとかステージにたどり着く。

 

 「全員、はぐれてねえな?」

 

 サクラは小狼(シャオラン)にくっつき、モコナはファイの肩に乗っていた。

 

 「はい!!」

 

 「うん」

 

 「点呼は大事だね〜黒鋼パパ」

 

 「ね〜」

 

 「うるせえ……持ち物は無事だな?」

 

 「うん」

 

 「席は合ってるな?」

 

 「大丈夫〜〜〜」

 

 「羽根の反応は?」

 

 「ない」

 

 「マジか……」

 

 黒鋼は小狼(シャオラン)に目配せする。

 

 「アイムさんの言う通り、今はアイさんのステージを楽しみましょう」

 

 一番探したがってるであろう小狼(シャオラン)がそう言うのだ、一同鑑賞に徹する事にした。

 

 「始まるね」

 

 一つのステージを囲むように、大歓声が沸き起こる。

 どこを見ても、誰を取っても、同じものを崇め、"推し"ている。

 そしてその歓声はピタリと止む……代わりに、何かを待つ方向に切り替えたらしい……今か今かと周りの人々は息を呑んでいる。始まる、何も知らない小狼ですら、そう思わせた。

 何を?

 聞いても誰も答えないであろう。

 それをみんな待っているという共通認識の元、動いているのだから。

 今、灯りは点灯する。

 

 「オープン・ゲェット!!」

 

 一人の女性が、ステージに上がってマイクを片手に歌いだす。

 彼女の後ろで巨大な青いロボットがいて、守り神のようにその様を見下ろしていた。

 

 「「「「うぉー!!」」」」

 

 英語で何を描いているのか分からないが字幕が表示される。

 周りの人が、ペンライトを一生懸命に振る。

 

 「ふれ〜ふれ〜ア〜イ、ふれ〜ふれ〜ア〜イ」

 

 モコナもファンに混じってペンライトを振る。

 

 「黒ちゅん」

 

 「白饅頭にやらせときゃ良いじゃねえか、俺はしねえぞ」

 

 「す……すごい」

 

 「うん」

 

 圧倒された……人々の熱気もそうだが、アイと……他の人達の熱唱を聞いていると不思議と胸が熱くなる。

 

 「アイドル……プリメーラさんを思い出しますね」

 

 プリメーラは、異世界へと旅立って初めて訪れた国にいたアイドルだ……歌って踊れて美脚だとファンは言っていた。

 彼女のファンは、彼女が何かを言う度に歓声を挙げていたのを小狼(シャオラン)は思い出す。

 彼女は今も公表している好きな人、笙悟と愉快な仲間達……と一緒にいるのだろうか?

 

 「そうだね、いやーあの音大変だったな」

 

 色々あって彼女と戦った。

 もっとも、相手をしたのはファイだけだが。

 彼女は特殊な力を持っていた、詳しくは割愛するがその国ではみんな何かしらの特殊な力が宿っている。

 彼女の場合メガホンを構え、声を響かせる。

 その声は形になって物理的な攻撃になる、俗にいうコエカタマリンと同じ効果を持つ。

 

 「覚えてない」

 

 「そりゃあ、あの時のサクラちゃんは記憶がほぼない状態だったからね〜」

 

 旅の始まりだったそこではサクラも記憶を失くしたて、失くしすぎてあわや命の危機にまで及んでいた。

 無意識な行動もあったりなかったりで、小狼(シャオラン)達も焦った事もあった……

 

 「丸いメガネのおじさんぐらい」

 

 「ああ、あの人か」

 

 彼は蟹の力を使っていた……サクラを保護してくれていたような……

 

 「また行けたら良いですね」

 

 「そうだね〜〜〜」

 

 「おいしいもの食べたり、楽しい所に行ったりしよう。今度はサクラも一緒に!!」

 

 「うん」

 

 「おい、羽根探しはどうした!?」

 

 「可能性はなくはないんじゃない?ほら、秘妖(キイシム)の国みたいにさ……巧断の国があるかも」

 

 「そんなあるか分かんねえもん当てにすんじゃねえぞ」

 

 「黒りんつまんないの〜!!」

 

 「つまんないの〜!!」

 

 「つまんなくて結構だ」

 

 みんなのいるこの時間……不謹慎だが、小狼(シャオラン)にとってこの時間が楽しいものに思えた。




いかがでしたか、面白いと思っていただければ嬉しいです。
アイムの事は、気にしないでください……

アイのポジションは……

  • ゲッター!!
  • 俺の歌を聞けぇ!!
  • ザフトの歌姫(パフォーマンスが派手な方)
  • 星野アイは欲張りなんだ(全部)
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