スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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 皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
 今回出てくる一部の敵は、十臓も死合う一環としてなら巨大ロボを仕入れるのもやぶさかでなさそうな気がしてつい……
 合体時のセリフは多分……
 シンケンオー・ムクロ、天下布武!!


第12話 ブライド・エマージェンシー Dパート

 「…………お前達にはこいつらを相手にしてもらう」

 

 現れたのは……シンケンジャー達の持つ折神とは色違いの五体の折神。

 全て、骨のような乳白色と折神の色でよく見る銀色と黒のカラーリングで構成されていた。

 ナナシ連中とそれを呼んでから、骸骨の剣士は去る。

 

 「……………」

 

 太夫も何も言わずに去る。

 太夫を逃してしまった事より、今目の前に現れたものに対して注目が集まる。

 

 「何!?」

 

 「あのヤロー、折神のパチモンなんか出しやがって!!」

 

 しかも、それはナナシ連中と行動を共にしている……ならやることは一つ。

 

 「こっちもいくぞ!!」

 

 「折神大変化!!」

 

 丈瑠達も自分達の折神を呼び出す。

 

 「俺達もいくか」

 

 「オ〜ケ〜」

 

 「はい」

 

 黒鋼達は、自分達のロボを呼び出す。

 

 「雑魚共を叩き斬る!!」

 

 テツはデカベースにいるスワンに連絡を取る。

 

 「スワンさん、デカマシンの出動許可を」

 

 〜デカベース〜

 

 「了解、デカマシン……発進!!」

 

 スワンさんは、デカマシンを呼び出す。

 

 Let's go into the action

 

 パトジャイラー、パトレーラー、パトシグナー、デカバイク発進!!

 

 「行きましょう」

 

 「とう!!」

 

 テツ達は一斉に自分達のデカマシンに乗った。

 

 アイのゲッターロボもアン◯ン◯ンの飛び方で飛んできた。

 

 「今日の曲はみんなタダだよ、持ってけドロボー」

 

 アイはそう言うと、ロボを伝って歌い始めた。

 

 「仕事終わりのストレス発散だ、今日のアイは荒れるぜ……止めてみな!!」

 

 そして青いペンライトを持ち、アクアはスペースを取ってから踊り始める。

 

 「あの……アクア君?いつも思うんだけど……こういう時のキャラ違いすぎ」

 

 アクアの態度の変貌ぶりに監督はいつも呆れながらに驚きを隠せない。

 

 「まあ、気にするな……それより監督も踊らないか?」

 

 「………………やめとく」

 

 時同じくしてハルキの乗るセブンガーも出撃。

 

 『ゴー(↑)ゴー(↓)ゴー(↑)ゴー(↓)』

 

 『あ……なんか新しいのいる、アイのロボに……嘘!!シンケンジャーの奴のそっくりさんだ、へ────敵?』

 

 「ユカさん、まさかあれの破片取ってこいって言うんじゃ」

 

 『そこまでは言わないよ、ただ……未確認だからちょっと戦闘データ取ってくれないかな~なんて……よろしく〜』

 

 「よーし、行ってきます。押忍!!」

 

 セブンガーは戦域に近づいた。

 

 「殿様…………この見覚えのない白い奴らは……」

 

 「五体全部敵だと思ってくれ」

 

 「了解です、殿様!!」

 

 ハルキはセブンガーの拳で白い猿折神に攻撃する。

 白い猿折神は、信号機を掴み颯爽と避けた。

 

 「こいつ、素早い!?」

 

 「色違いでも、やっぱ猿折神やな」

 

 「素早さで言えば俺の熊折神が狙い目だぜ、あ……緑の奴は俺が乗ってるから白い方な」

 

 「木の人、ありがとうございます!!押忍!!」

 

 「木の人……確かにそれっぽいけどよ」

 

 あんまりな呼び名に、千明は閉口した。

 

 「…………あ、木のグリーンさんの方がよろしかったでしょうか?」

 

 悪気があって言っている訳ではないのだろうし、呼び方一つに時間はかけていられない。

 

 「もうそれでいいや、ちゃっちゃと行こうぜ」

 

 「押忍!!」

 

 ハルキは一声を入れたのち、パンダっぽい折神に突撃していった。

 

 「チェストー!!」

 

 パンチを一発、二発、パンダの折神に与える。

 

 「グォーウ!!」

 

 カウンターで飛鳥文……ローリングアタックをくらい、セブンガーは転倒する。太い熊の尻……もしくはシンケンオーの左足で殴られるその威力は天然の槌に等しい。

 

 「やっぱり熊は危険だよな……これじゃあまずい」

 

 バランスを崩し、立てなくなった。

 推進剤は残り少ない、組み付くのにもエネルギー消費はある…………

 

 「なら、攻撃に全てをかけるしかないか」

 

 ハルキはコックピット内に新しく追加した機能、専用のスコープを展開する……

 狙いを合わせて…………

 

 「硬芯鉄拳弾!!」

 

 セブンガーのスイッチを押した。

 セブンガーの腕が外れ、落下しつつも上昇して高度を確保しながら敵に向かって進んでいく。

 

 「いっけー!!」

 

 飛んでいく拳は、色違いの熊折神に直撃した。

 

 「ああ……なんか複雑……」

 

 千明は、変身したマスクの下でしょぼくれた。パチモンとはいえ、自身が乗ってる、またはかわいがっている折神と同じ姿の折神を攻撃されたから……まあ強いのは証明できたしと千明は切り替える。

 

 「すごい……」

 

 この機能を搭載してくれた人から

 『すごい威力だから気をつけとけ(意訳)』

 と言われるだけはあった。

 

 「ありがとうございます、バコさん!!」

 

 ハルキがコックピット内で叫んだ、しかし……倒れた衝撃で通信系統に異常が起きたようで誰とも通信が効かない。

 爆発の危険性はないので、焦る必要はないが。

 亀折神と少し形の違う折神、カエルっぽい折神の相手は……

 

 「俺達だ」

 

 ホージーはパトジャイラーで迎撃にあたる。

 

 「ジャイロバルカン!!」

 

 攻撃すると、蛙から泡が出てきて、邪魔をしてきた。

 当たるとまずいと判断したホージーは横に回転して避ける。

 泡を吐きながら蛙っぽい折神は、町中を跳ぼうとする……だが、パトシグナーで通せんぼ。

 

 「こっちは通らせないわ」

 

 その間にパトレーラーが狙える位置まで移動。

 

 「センさん!!」

 

 センちゃんはパトレーラーのコンテナを展開、中にある武器、シグナルキャノンを折神に向ける。

 

 「いけ!!」

 

 狙いを定めて……発射。

 無事命中し、蛙折神を撃ち落とす。

 

 「やった〜!!」

 

 デカバイクは変形し、デカバイクロボになる。

 

 「特捜変形・デカバイクロボ」

 

 ダッキングして蛇折神に近づき……

 

 「そこです!!」

 

 両腕のスリーブソードを展開。

 蛇折神に攻撃。

 

 『ジャアッ』

 

 蛇折神はバックして避け、バネのようにその長く展開した首でデカバイクロボにカウンターを入れようとする。

 だが、カウンターを狙ったのはテツも同じ……

 

 「ソードトルネード!!」

 

 デカバイクロボはスリーブソードを広げ……竜巻の如く回転する。

 瞬く間に、蛇折神をスライスするように切り刻む。

 攻撃を終え、デカバイクロボは着地する。

 

 「ふう……」

 

 獅子折神にそっくりな折神は、シンケンジャー達で相手をした……

 

 「はぁっ」

 

 獅子折神の前足で組み付いたりして攻撃。

 押し出したりなどして振りほどかれる。

 

 「たぁっ」

 

 龍折神で、突進。

 左前足で引っ掻かれる。

 

 「はっ」

 

 亀折神で回転しつつ突撃。

 一度ダメージを与えたものの、はたき落とされた。

 

 「おらぁっ」

 

 熊折神で、ビンタ、ビンタ。

 しかしカウンターで腕を噛みつかれる。

 

 「やぁっ」

 

 猿折神で、ジャブ、ストレート。

 カウンターで前足で引っ掻かれ………

 させまいと獅子折神は噛みつく。

 

 「獅子火炎弾」

 

 そして獅子折神の口から、至近距離で火炎放射を浴びせ、焼いた。

 ダメージが蓄積したようで、しぶとかった折神もようやく墜ちる。

 

 「終わったか」

 

 折神達の戦いは、仲間の力を借りつつも獅子が制した。

 

 「いえ、まだです!!」

 

 猿折神のそっくりさんが、今度はアイを狙っている。

 

 「あ……」

 

 「アイの歌を邪魔する気か!?なんて罪深い奴なんだ!!」

 

 アクアは憤慨する。手持ちのペンライトを投げて阻止したい衝動に駆られるものの、届かないのは確定しているし、ただペンライトを壊すだけになる結果しか見えない。

 

 「おい落ち着け。あのロボ確か斧持ってただろ、それ使ってどうにか……」

 

 「アイが乗ってるんだぞ、するかしないかと言えばしない筈だ!!」

 

 アイが戦うなら、歌かダンスか両方だと相場は決まっている。だがそのままでは、彼女が歌うのに支障が出る。

 どうすれば……

 アクアが悩んでいると紫の一弾が飛び、白い猿折神を貫く。

 

 「え?」

 

 撃った元を目で追うと……ビルの屋上に1体のロボットがいた、紫色のロボットでバイクのタイヤの意匠があり、腕に長い砲台がついている。

 一仕事を終えたと言わんばかりに、そのロボットはビルの屋上から飛び降りて消えた。

 アイのゲッターロボも、ピースして礼代わりの合図をする。

 

 「(GJ、知らんロボ)」

 

 そしてダメージを与えた後折神達は爆発せず…………合体した。

 

 「と、殿……これは」

 

 「嘘…………」

 

 「合体しおった……」

 

 その形、既に見たことのある。嫌、よく見ている……目が赤く、顔が骸骨の形となっているが、その見た目はまるで……白いシンケンオー。

 

 「あいつ……シンケンオーになりやがった!!」

 

 五体の折神はシンケンジャー達の折神と形がそっくりだった、ならばそうなれるのも当たり前といえば当たり前か……

 

 「それならこっちもこうだ」

 

 丈瑠はショドウフォンを構えた。

 

 「侍合体」

 

 シンケンオー・天下統一!!

 

 「こっちが本物だって事を見せてやる!!」

 

 「新フェーズだね、こっちも歌を切り替えるよ!!」

 

 アイは歌う曲を変更した、気力を上げるものから、聞いている人達の能力を上げるものに……

 

 「終わったぞ」

 

 黒鋼達が、ナナシ連中を倒し終えて戻ってきた。

 

 『ハルキ、今がウルトラ気合いの入れ時ですぞ!!用意はいいか?』

 

 「押忍!!」

 

 セブンガーの中にいたハルキは、ウルトラマンゼットの導きに応えた。

 

 Haruki Access Granted

 

 「宇宙拳法、秘伝の神技」

 

 ハルキはウルトラメダルを取り出す。

 

 「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠」

 

 Zero

 Seven

 Leo

 

 3つのメダルをゼットライザーにセットする。

 

 「押忍!!」

 

 『ご唱和ください、我の名を!!ウルトラマンゼェット!!』

 

 「ウルトラマンゼェット!!」

 

 最後のトリガー。

 

 『デヤッ』

 

 『デュワッ』

 

 『ィヤァッ』

 

 ウルトラマンゼット アルファエッジ降臨。

 

 「なんだありゃ」

 

 ※小狼(シャオラン)達は、ウルトラマンゼットが初出場した場には居合わせていません。

 

 「ウルトラマン……ですね、前回の行動から見て、味方である可能性は高いかもしれませんが、引き続き、注視していきましょう」

 

 「なるほど……あれが」

 

 「光の巨人か……カッコいいね」

 

 「絵本で見た事があるような……ないような……」

 

 「こんだけいりゃ、まあ負ける事もねえだろ」

 

 黒鋼の乗るセレスは、さっきと同じように白いシンケンオーに斬りかかる。

 反撃として、刀で一撃くらい、後退する。

 

 「大丈夫か?」

 

 「安心しろ、腕はさっきの奴に遠く及ばねえ」

 

 折神のみで動いているのかもしれない。

 

 「もう一度これを使う……」

 

 センちゃんは狙いを定める。

 

 「いけっ」

 

 シグナルキャノンを発射、白いシンケンオーに命中……しかし、まだ決定打にはなり得ない。

 

 『おお……メビウス兄さんの言ってた剣豪って奴でありますか~油断は禁物ですお!!ハルキィ!!』

 

 「押忍!!」

 

 ウルトラマンの手からブーメラン(アイスラッガー)が多数出て攻撃。

 その隙にデカバイクロボはすれ違いざまにキックをくらわす。

 その後白いシンケンオーに、反撃として一気に剣で薙ぎ払われた。

 

 「ジュワッ」

 

 『あの2体…………ウルトラ因縁めいたものを感じる……トドメは侍の人達に任せるか』

 

 「押忍……分かりましたゼットさん」

 

 トドメは任せると言わんばかりに、ウルトラマンはシンケンオーに何かを促す。

 

 「分かった……行くぞ!!」

 

 白いシンケンオーに、丈瑠達のシンケンオーは突っ込んだ。

 

 「…………………」

 

 「丈瑠、考えるのは後にしましょう」

 

 「ああ……お前が何者かは知らんが、倒させてもらう!!」

 

 シンケンオーの腰にセットしたダイシンケンで、攻撃。

 

 「はぁっ!!」

 

 白いシンケンオーも対抗して剣で攻撃。

 お互い、ダメージを受けて後方へ身じろぎする。

 白いシンケンオーは、一瞬早く体勢を立て直し、剣で突いてきた。

 それを丈瑠達のシンケンオーは左腕の盾で、剣を防ぐ。

 

 「今だ!!」

 

 白いシンケンオーがたじろいだ隙に必殺技を放つ。

 

 「ダイシンケン・侍斬り」

 

 円月を描き、斜めに振り下ろす。

 

 「いっけー!!」

 

 一閃、白いシンケンオーに直撃。

 そのまま後一撃を入れれば倒せそうだった、倒せそうだったが………

 シンケンオーの偽物は爆発せずにそのままどこかへと消える。

 その様子にその場にいる全員が驚き、辺りを探すも……何もない、狐につままれたようだった。

 ナナシ連中も全て倒した、戦闘終了するしかない。

 

 「これにて…………一件落着…………」

 

 その言葉を合図に、ウルトラマンは雷のマークを逆算するように飛んで帰っていく。

 

 「ウルトラマンも帰りましたか……」

 

 少なくとも、今回の戦いはもう終わり?

 

 「皆さん、今回は今までと違うので、警戒は厳にしといて欲しいっす」

 

 いつの間にか外に脱出していたハルキが警戒を崩さないように言う、それでも……時間が経っていく程もう戦いが終わったように思えてきた。

 敵は全ていなくなったものの……アヤカシを倒せたという訳でないから、手応えは薄い。でも……

 

 「ただいま、センさん」

 

 「おかえり、ウメコ」

 

 今は、花嫁を……誰かにとっての大切な人を助け出す事ができた事を喜びたい。

 

 〜戦闘終了後〜

 

 「はい、お疲れ様」

 

 アキラはアイからサイン付の下敷き数枚をもらった。

 アクアはシャツにしようかとアキラに提案したが、サイン付のシャツは子供達用のサイズがないうえ、迂闊に洗濯できないのでチビッコハウスの妙子という人を困らせるからと却下された。

 

 「アイのサイン!!」

 

 アイがその話に共感を示した以上、アクアの言える事は何もなく……

 

 「アイから直々に描いてもらったたサイン!!

 ペンでちょろちょろっと、薄い下敷きに数枚書いてもらっただけなのに、それをもらう自分がなんだかすげえ奴らの仲間入りを果たしたって気がする……!!これが、有名人って奴の力か!?」

 

 アキラはもらう際、少し手が震えた。

 

 「しゃぁ!!チビッコハウスのみんなに土産ができたぜ!!サンキュー!!」

 

 「アイ手ずからのサイン入りだ…………使えなくなっても保存して宝物にしとけよ?」

 

 「OK」

 

 アキラは走って帰っていった。

 

 「信号には気をつけろ」

 

 「もう行っちゃった……」

 

 小狼(シャオラン)はアクアに挨拶する。

 

 「では、アクアさん……また」

 

 「ああ……またな」

 

 「またね〜」

 

 アイの言葉に小狼(シャオラン)は頭を下げてから、踵を返してその場を去る。

 

 「…………………」

 

 監督は見送るアクアを見つめる。

 

 「なんだよ監督」

 

 「お前が素の状態で年の近い男と仲良くしようとしてるのが意外でよ……てっきり女子としかつるめないものだと」

 

 「あいつには恩がある、それだけだ」

 

 「…………大事にしとくんだぞ」

 

 犯人達を倒す事はできなかったが、花嫁は全員無事に戻ってきたのだから御の字……とデカレンジャーの人達は言った。離れ離れになった花婿と再会してもらうとして……

 シンケンオーの色違いが出てきた事、そして骸骨の剣士……今回、問題が一気に噴出してきた……何か知っているのか彦馬に聞いてみた方が良い。そのためにも、屋敷に帰ろう。

 帰り道、一軒のケーキ屋が見えた。

 

 「そや、ウェディングケーキ食べてへんかったな」

 

 「みんな無事に帰ったお祝いって事で、ケーキ買おうぜ!!」

 

 「いいぞ、千明持ちだな……今から買うなら」

 

 「ハア!?嘘だろぉ?」

 

 「今回お前が一番出番がなかったしな」

 

 「あーあ、仕方ねえ……甘いもんのために体張ってやるか!!」

 

 その話を聞き、黒鋼は訝しんだ。

 

 「ところで、ケーキって甘いのか?」

 

 「とってもあまーい、とってもうまーい……おいしいよ!!」

 

 「黒様のほっぺも落ちちゃうかも〜、あ……乳製品だった」

 

 「……………マジか、小僧達が食っていいぞ」

 

 「あ……ありがとうございます、楽しみだね」

 

 「うん」

 

 「でも〜黒様は怒りっぽいから〜少しは乳でできた甘いもの摂った方がいいと思うな~」

 

 「うるせえ、和菓子で充分だ!!」

 

 「わ〜黒たんが怒った〜」

 

 「逃げろ〜」

 

 と、帰り道まではみんな、相手が去っただけとはいえ戦勝気分でウキウキに帰れていた……だがしかし、その気分でいられなくなる出来事が起きる事を、知る由もない。

 

 「ん?」

 

 屋敷の前に見慣れないバイクが置いてあった。紫と黄がメインのカラーリングで、雑誌では見かけないような珍しいモデル?に見える。

 

 「でっけえバイクだな」

 

 「知らん人のやったら悪いわ、あんま気にせんとこ」

 

 ことはの言う通り、バイクをスルーして屋敷に帰ると、中で見慣れない一人の男性がお茶を飲んでいた。

 金髪に紅眼、それを余計に際立たせている白い肌。ノースリーブで銀の金具付きの黒い服という、和を基調としたここではあまりに奇抜な衣装。似たような顔と格好の女性を思い浮かべながら小狼(シャオラン)は男に質問した。

 

 「あなたは?」

 

 男はお茶を飲む手を止め、挨拶を交わし自己紹介する。

 

 「疾風に勁草を知る、ガーランド・ルナティーク………仕事場に帰る前に言伝(ことづて)を頼まれた……………急な用事だからたい焼きは持ってこれなかった、すまん」

 

 熱さが見えつつも心のどこかで、胡散臭さを感じてしまう立ち居振る舞いだった。だがその感想も、ガーランドが次に言った言葉で吹き飛ぶ。

 

 「何!?」

 

 彼の弟、イチゴが目覚めてから数時間の間に行方不明になったという知らせ。

 一番手の空いていたガーランドが、ここに来たという訳らしい。

 寝耳に水の出来事、自分達も探すと添えつつも、知らない……分からないと答える事しかできなかった。

 

 「これで志葉家に逃げた可能性は潰えたな」

 

 「疑われてるの?……」

 

 「元いた場所を目指す選択を取るのは必然だとは思わないか?目覚める前、イチゴは黒子としてここにたんだ……」

 

 「確かに、調べる筋としては妥当……兄君として、心配でしょう」

 

 「そうだな……あいつはただでさえ面倒だから、余計にな……」

 

 「面倒?」

 

 茉子の言葉に、ガーランドはまずい事を言ったように咳払いをしてごまかす。

 

 「なんでもないさ、じゃあ……あいつがここに来てたらよろしくな……お茶、ご馳走様でした」

 

 ガーランドは先程のバイクに乗って帰っていった。

 

 「あいつのバイクなのかよ……」

 

 「イチゴさん……」

 

 昏睡状態……仮に治ったとしても病み上がりの筈のイチゴは、一体どこに行ったのやら。

 第12話 まずは……これまで。




いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。
この話のルート的に姫川マザーはどうなるか考え続けた……永い間(一ヶ月)考え続けた……カミキヒカル似のアクア狙いそうだしそうなる前にアイが姫川ファザーに告げ口してそう。

アイのポジションは……

  • ゲッター!!
  • 俺の歌を聞けぇ!!
  • ザフトの歌姫(パフォーマンスが派手な方)
  • 星野アイは欲張りなんだ(全部)
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