スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

52 / 105
皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
いよいよ羽根の手がかりが見つかって今日の小狼のテンションは妖怪首おいてけ級であります……でもアニメや漫画版の供給による自分の認識だと小狼は妖怪羽根おいてけ(正体露呈以降略奪も辞さない傾向あり)みたいな所あるしいつもの事かも?



第14話 小狼とラストニンジャ Aパート

 こんな感じでございやしょうか?

 

 『羽根おいてけ ええ

  羽根持ってますね?

  羽根持ってますよねぇ!?

  モコナがめきょっって言ってますよ ねえ!!』

 

 〜本編開始〜

 

 サクラの羽根の反応がした。

 重要な手がかりが見つかったのだ。

 だが……いざその時になってみると、喜びより困惑が勝る。

 目の前の……洋装を身に着けた飄々とした老人こそが、サクラの羽根の手がかり……それどころか、今持っている。

 念の為周辺を見たが、老人以外に人はいないし、羽根の落とし物もない。

 やはり、老人が持っているに違いない。

 

 「……あなたは?」

 

 「伊賀崎好天(よしたか)

 

 伊賀崎と名乗った……それより、羽根の事が知りたかった。

 

 「ぶしつけで申し訳ありませんが、羽根について話を聞きたいんです……」

 

 「……………………………」

 

 「………………ゴクッ」

 

 老人は、おどけた口調で答えた。

 

 「秘密じゃ」

 

 彼の言葉と共に、突風が吹いた。

 

 「待ってください!!」

 

 だが、かける言葉も虚しく、老人は姿をくらます。

 

 「行ってしまった……」

 

 「近くを探そう!!」

 

 「オーケー」

 

 だが……丈瑠はそれを留めた。

 

 「もう帰るぞ、夕飯も冷える」

 

 「でも!!」

 

 「爺にはわりいが、今がその時ってやつだ」

 

 「奴は伊賀崎と言った……つまり、今以外にもチャンスはある」

 

 「…………あ」

 

 彼は伊賀崎家の人間…………

 突然姿を消せる技術……忍者とはきっと無関係ではない。

 ニンニンジャーの人達に聞く方が早い。

 そう思った小狼(シャオラン)は帰って夕ご飯を食べ……次の日、朝ご飯を食べた後早速道場に向かった。

 何故かシンケンジャーのみんなも同伴してくれる事に……丈瑠曰く

 

 「嫌な胸騒ぎがする」

 

 と、何かを警戒している様子……だが、なにはともあれ、彼らの好意でついてきてくれるのだ……小狼(シャオラン)達は喜んだ。

 

 「おはようございます」

 

 道場についてから迎えたのはテンガロンハットを被った若者。

 

 「おー西武の人だー」

 

 モコナがそう言うので、そういう事だろう。

 

 「お〜噂に名高いジャパニーズ・マスコットでございやすか……よくできておりやすね……プニプニでございやす」

 

 「モコナ、プニプニ〜」

 

 モコナの言葉で脱線しそうになる。

 

 「あのー」

 

 「ハッ、そうだ……何者でございやす?道場破りってんならあっしがお相手いたしやすが」

 

 「!!違います、おれ達は……」

 

 小狼(シャオラン)は先日の話を説明した。

 

 「ああ……小狼(シャオラン)の坊ちゃんでございやすね、話は聞いておりやす……あっしはキンジ・タキガワというしがない妖怪ハンター……訳あって道場に出入りさせてもらってるのでございやす……天晴坊ちゃんのいる場まで案内しやす」

 

 外の広場に案内された。

 ニンニンジャー達は忍者の装束に着替えて、修行をしようとしていたようだ。

 手裏剣で的を当てる用の的に、打ち込み台も揃っている。

 天晴は小狼(シャオラン)達に気づき、声をかけた。

 

 「おお、こんな早い時間によく来たな……どうした」

 

 「実は……」

 

 小狼(シャオラン)は天晴に事情を説明した。

 羽根を探している事、そして伊賀崎と名乗る老人から反応があった旨。

 

 「そいつはじいちゃんだな!!じいちゃーん」

 

 「おお、なんじゃ天晴」

 

 天晴の言葉で伊賀崎好天が出てきた。

 またすぐにモコナが反応し、目が開く。

 

 「めきょっ」

 

 やはり、彼が持っているのは間違いない……

 

 「こいつらがじいちゃんに用があるってさ」

 

 「昨日はすまんかったの、長くなりそうだったものでな」

 

 「そうか……なら、今日は答えてくれるって事か?」

 

 「ワシを倒してみい、そうすれば答えよう」

 

 一部の好天の孫達、そして彼に弟子入りしようとしている人間は察する。

 『あ……これ教える気がないやつだ』と……

 小狼(シャオラン)が先日活躍したのは知っているが、好天はそれ以上に強く、今まで何度軽く捻られて終わったか……そして、好天は攻撃の手段で手加減する事はあっても、負ける気はただの一度とてなく……

 

 「やります」

 

 そのため、一切のためらいなく承諾する小狼(シャオラン)が哀れに思えてもきて……

 

 「決断が早いな」

 

 「小狼(シャオラン)君は、確か忍者の修行は……」

 

 「………してないです」

 

 「まずくない?」

 

 好天との戦いには練り上げた忍タリティ……精神力やその他忍術の激突が主だった戦いになる……そんな中、忍者としての修行をした事のない小狼(シャオラン)が、その最上位に値する人間と戦って、勝てるのか?という疑問だろう……

 

 「やらなければいけない事は、変わりませんから」

 

 小狼(シャオラン)はそう言って笑った。

 勝てるとは思っていないが……それでも……

 

 「そうか」

 

 モコナが時間を計る事になった……

 勝負は一分間……

 

 「それでは……いきましょう」

 

 小狼(シャオラン)vs好天……

 ファイ!!

 

 「サクラの羽根……掴んでみせる!!」

 

 事前情報から手加減できる余裕のある相手ではない事は分かっている……

 小狼(シャオラン)はすぐに飛び蹴りを行った。

 剣以外でなら最も頼りになる、様々な敵にダメージを与えてきた攻撃手段……

 好天の腕を目がけて……

 しかし、彼の腕を狙ったその蹴りは空を切った。

 

 「え?」

 

 まるで手応えがない。

 もう一度小狼(シャオラン)が走り、好天をキックしようとする、しかし好天には当たらない。回し蹴りで攻撃しても同じだった……当たったように見えても、躱される。その繰り返し……

 もはや、からかわれていると言って差し支えない状態になっている。

 

 「俺達より早いんだけどな〜じいちゃん相手じゃあな」

 

 足の運び、蹴りに転じるスピード……

 どれも申し分ないが、上には上がいる。

 

 「後30秒」

 

 「どれ」

 

 好天は、分身の術を使った。

 小狼(シャオラン)の目の前に、大量の好天が現れる。

 

 「なあ、丈瑠……あいつが負けたらどうなるんだよ?」

 

 時間が迫り、勝てないイメージが見えた千明は、恐る恐る丈瑠に聞いた。

 

 「手がかりはここにしかない……掴むまで何度でも挑むんだろうな……」

 

 「…………マジで?」

 

 「分かるだろ?それをやるのがあいつだってのは」

 

 「…………………………………」

 

 もし、ニンニンジャーのみんなと戦って全員倒してからという条件が追加されたとしても、小狼(シャオラン)ならそれをやり遂げようとするだろう……今までどんなに羽根の手がかりが掴めずとも進んでこられたのだ、その道を思えば、なんの苦もない……好きな人の記憶を取り戻すためとはいえ、一途と言えば良いのか、病的と言えば良いのか……一心不乱に羽根を求め続けられる小狼(シャオラン)なら……

 

 「後20秒」

 

 もっとも……外道衆襲来の関係上、何回も丈瑠達は付き合えないだろうが。

 千明がそう考えていると、小狼(シャオラン)は動きを止めた。

 

 「動きが止まった」

 

 時間ギリギリまで諦めなさそうに見えたが……

 

 「多分、一旦動きを止めて場を見やすくしてるんだろうが……」

 

 小狼(シャオラン)から深呼吸が聞こえた。

 雄叫びとして出力する訳ではなく、吸い込んだものを溜めて体内で爆発させるように取り込んでいく。

 

 「10」

 

 吸い込むだけ吸い込んだ後………小狼(シャオラン)の眼光が変わった。

 

 「空気が、変わった?」

 

 素早い獲物を捕らえようとして躍起になる者の目から、確実に獲物を屠るという意志を秘めた目に……

 勝負を終わらせようと、好天が分身してピコハンを振り下ろそうとしている時だった……

 瞬間、小狼(シャオラン)の動きが視界に捉えられなくなった。

 

 「早い!!」

 

 「……待て、いつものあいつの動きじゃない」

 

 今までの動きが、本気ではなかったように俊敏さが増している。

 黒鋼も、その動きを見た事がないようで……

 

 「!!」

 

 蹴撃音が、空中、至る箇所から響いてくる……

 音と共に分身が消えていき、誰も両者が見えなくなる……

 やっと音が落ち着き、動きが見えるようになった頃、小狼(シャオラン)の腕が好天の首を掴み、一直線に引きずり回していた。

 そして、壁まで移動してその場に好天を押し付けている。

 

 「!!」

 

 その場にいる誰もが、驚きに包まれる。

 特にニンニンジャーの関係者は特にその色が強い。

 今、小狼(シャオラン)は好天の首を掴み、絶対的な優位に立っていたからだ。

 誰もできる事のなかった、たどり着く事のなかった、できなかった者達にとってみれば偉業に等しい光景が、そこにある。

 だが、感嘆してばかりもいられない。

 

 「 そ こ か 」

 

 小狼(シャオラン)は今にも好天の心臓を手刀で突こうとしている。

 今もあまりよろしくないが、命を奪う気だ。

 流石に腕一本で人体を貫ける訳はないとはいえ、やりかねない勢いと凄みがあった。

 

 「もうやめて、小狼(シャオラン)

 

 「小狼(シャオラン)君!!」

 

 モコナは時間を計るのも忘れ、サクラと共に叫んだ。

 モコナとサクラの言葉にも耳を貸さず、小狼(シャオラン)はトドメを刺そうとした。

 

 「ダメー!!」

 

 その時……戦える全員が、小狼(シャオラン)を止めに入った。あるものは武器を絡めて、あるものは羽交い締めにして、動きを止める事に注力した。一人を止めるのに十人以上は少々多すぎだったが、全員の体が動いたので仕方なし。

 

 「小僧!!」

 

 「それ以上の行動は許さん」

 

 「ダメだ、小狼(シャオラン)君」

 

 「これは勝負だろ、殺し合いじゃねえだろうが」

 

 「小狼(シャオラン)、それ以上はダメや!!」

 

 「落ち着こう、小狼(シャオラン)君」

 

 「やめろっておい!!」

 

 「Stopだ!!」

 

 「すっごい握力……」

 

 「おじいちゃん、逃げて!!」

 

 「熱くなりすぎです!!」

 

 「好天様を倒すのはあっしでございやす……というのはさておきアグレッシブ過ぎやすぜ小狼(シャオラン)の坊ちゃん」

 

 抑えて数分、やっと手が止まった……

 好天の胸部には届いていない。

 誰かの一息つく声が漏れ出た……

 そして小狼(シャオラン)は振り返る、どんな鬼気迫った表情が見えるかと、全員息を呑んだ。

 だが、見えたのは今さっき繰り広げた攻撃からは想像もできない穏やかなものだった。

 

 「あれ、皆……さん……」

 

 そう言ってゾーン状態が途切れたように、糸の切れた人形のように、ぼんやりしながらゆっくり床にもたれた。

 

 「小狼(シャオラン)君!!」

 

 サクラが急いで駆け寄る。

 

 「大丈夫?」

 

 凪は小狼(シャオラン)の額を触る。

 

 「気を失っただけみたい……」

 

 「なんだったんだ……」

 

 「俺にも分からん……」

 

 暴風。

 その時の小狼(シャオラン)はそうとしか言いようがなかった。

 何が何だか分からない中、好天は立ち上がり、天晴は声をかけた。

 

 「あ、じいちゃん!!大丈夫か?」

 

 「やれやれ……少し揉んでやるだけのつもりじゃったが、これほどやばかったのは牙鬼幻月と戦った時以来じゃったのう……分身の術ごとボコボコにされてしまったわい」

 

 息はあがっていなかったが、好天の額に少々汗が流れていた。

 

 「そ、そんなに……」

 

 風花はドン引きした。

 

 「おじい様、手当ては……」

 

 「良い」

 

 好天はその場を去った。

 そして椅子を見つけて腰掛ける。

 

 「あの眼は……」

 

 好天は自身にトドメを刺そうとした時の、彼の瞳を思い出す。

 忍タリティの鍛錬の一環として、忍務遂行のためと叫び心を無にして事に当たる事はあれど、小狼(シャオラン)はその次元ではない……トドメを刺そうとする瞬間の小狼(シャオラン)の瞳は……そう、人の形をした物……人形と形容するに相応しいものだった。




 いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。もし丈ちゃん達が来てなかったら小狼(シャオラン)は羽根ごと好天じいちゃんの忍タリティを頂戴していたところだった(ガクブル)

アイのポジションは……

  • ゲッター!!
  • 俺の歌を聞けぇ!!
  • ザフトの歌姫(パフォーマンスが派手な方)
  • 星野アイは欲張りなんだ(全部)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。