スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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魔法忍者の加藤・クラウド・八雲が勝負を仕掛けてきた!
短いですけど、楽しんでいただければ嬉しいです。


第14話 小狼とラストニンジャ おまけ 八雲とファイ

 「待て」

 

 八雲はファイを引き留めた。

 

 「なんだい?」

 

 八雲がファイを見る眼は、憧れと期待をふんだんに詰め込んだ光にあふれていた。加えて頬は紅潮し、興奮を隠しきれていない。

 普段のクールキャラを心がけている彼を観ていれば、欲求を前面に押し出しているこの態度を見て驚きを隠せないだろう。

 

 「ファイさん……俺はあんたと勝負がしたい」

 

 断っても、何度でも頼み込むように思えたので、ファイは承諾した。

 

 「いいよ」

 

 生身のファイに武器がないので、ファイはウィンダム、八雲は自分のオトモ忍に搭乗した。

 

 「一目見た時から分かってた……あんたは強大な力を持つ魔法使いだ、胸を借りさせていただく」

 

 八雲は、ファイを見た時、そして異世界の魔法使いであると聞いた時、喜びで打ち震えていた。

 魔法学校で聞いた……昔の時代の魔法使い、それは今より優れた魔法技術と、豊かな叡智を有していたと。今、その話の該当者の如き相手を目にしている。

 

 「買いかぶりかもよ〜」

 

 「そこだ!!」

 

 ドラゴマルから、炎弾が繰り出される。

 

 「おお、当たったら痛そうだねえ」

 

 ファイは基本的に攻撃を避けつつ、避けきれなさそうなものはウィンダムの細剣で払いのける。

 

 「まだだ」

 

 「えーい」

 

 「どうした、何故魔法を使わない」

 

 「………………」

 

 さっきから、八雲が魔法を繰り出しても、ファイはのらりくらりと避けているだけである。

 

 「この旅に出てる間はさ……魔法を使わないようにしてるんだ、ウィンダムの風で良かったらどうぞ」

 

 ファイは、突風を吹かせ、八雲に向けた。

 

 「そんな借り物の魔法なんかで!!ローデ・ンサクタ」

 

 火の玉が飛び、風の方向を狂わせ、

 八雲側から風が吹いて、ウィンダムの風を出にくくさせる。

 水流が落ち、ウィンダムを地面に叩きつけ、残った水分を全て凍らせる。

 樹木が伸び、ウィンダムの足に絡まり動きを封じる。

 そして電気の玉が放たれ、ウィンダムを狙う。

 

 「なら、使わざるを得ないようにするまでだ」

 

 八雲は、今までの攻撃魔法とは別のテキストを唱えた。

 

 「レーナニ・ミルグイヌ」

 

 対象をぬいぐるみに変える魔法を放つ。

 

 「仕方ないなー」

 

 ファイの駆るウィンダムは、樹木と氷を剣で裂き、自由を取り戻す。

 

 「いっくよー!!」

 

 そしてそのまま、ぬいぐるみにする呪文の方へ突っ込んで行く。

 

 「レーナ二・ミルグイヌの方に突っ込んできた!!…………あ」

 

 呪文をそのまま復唱してしまったせいで、もう一発放たれた。

 

 「えーい」

 

 構わずファイは突っ込み魔法にぶつかった。

 ウィンダムは二度直撃したが効果はない……そのまま、剣をドラゴマルに向ける。

 ドラゴマルの首に向けられ……チェックメイトの体になる。

 

 「覚えた魔法ってさ、人と優劣を競うためのものじゃないでしょ?」

 

 二人共、乗機から降りた。

 

 「………………」

 

 「引き分け……で、良いのかな?」

 

 「いや……俺の負けだ、六色の魔法を一気に放ったせいでしばらく動けない………」

 

 「そっか」

 

 「悪かった、急に呼び止めて」

 

 「イヤ、オレも久しぶりに魔法に触れて楽しかったよ」

 

 ファイは、仲間の元に帰る……

 

 「お前、最悪ぬいぐるみになる気だったろ」

 

 開口一番、黒鋼の叱責が飛ぶ。

 

 「優劣を付けるなら、それが一番手っ取り早いかな〜っと思ったからね〜」

 

 魔法……特に、直接ダメージを与えるものではなく、相手に干渉してあれこれする系統は、相手との技量、魔力量の差がモロに現れる。

 今、それも含めて、全て破られた。しかも、あっさりと……

 つまり、それはそのまま彼との実力差に直結する。

 

 「やっぱりあの人は、すごい魔法使いだ」

 

 異世界の魔法使い……ネーミング負けしない腕だった。

 

 「俺は……いつか、あの人に魔法を使わせるようになりたい」

 

 そう呟いた所に天晴が近づいてきた、止まる際……座り込んだ八雲の目線に合わせるように、足を屈めて。

 

 「なんだよ(たか)兄」

 

 『お前、魔法で上の奴いんじゃねえか。忍術で俺達を追い越せなくて、魔法でも追い越せない奴がいて、中途半端だなぁ』

 

 素直に認めるしかない程、爽やかに負けたが負けは負け……負けたショックか嫌なイメージが付き纏う。

 

 「八雲にも、俺にとっての爺ちゃんみたいなのができたんだな」

 

 冷静に考えれば……天晴ならそう言うかと思う納得感と、いくらショックだったとしても言う筈がないであろう言葉を勝手に考えて……当てはめてしまった自分に八雲は嫌悪感を感じた。

 

 「別にそんなんじゃない」

 

 天晴は八雲の肩を抱いた。

 

 「良いじゃねえか、夢や目標は多い方が熱いだろ?」

 

 「……否定はしない、だが……俺は天兄が壁になるなら速攻で飛び越えていくからな」

 

 「言ったな~俺も負けてられねえぜ!!」




いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。

アイのポジションは……

  • ゲッター!!
  • 俺の歌を聞けぇ!!
  • ザフトの歌姫(パフォーマンスが派手な方)
  • 星野アイは欲張りなんだ(全部)
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