スーパーロボット大戦Z Another Chronicle 作:レゴシティの猫
本当は時系列的に17話辺りなんですけど、手が止まりませんでした。
星野ルビーには望みがある。
でも、それを叶えるには少しまとまった時間が必要だ。
事務所の仕事も、学校も休みのような……
何か行動を起こすならこの日しかないという一日。
その日に向けて、念入りに準備を進める事にした。
旅費用の財布の中身とは別にケースを用意してお金を詰めた。どこからどう見ても、取引用のケースとして良い感じにキマっている。
メガネで顔も隠して……大好きなあの人の記憶を叩き起こすようにあの頃被ってたニット帽を被って……自分のパーソナルカラーと関係ない色合いの服も着て変装もバッチリ。
そしてとうとう、その日ができた。
遠足前の小学生みたいに、高揚している。
高鳴る気持ちのまま、何日も迎える事になってガス欠を起こすんじゃないかと覚悟もしたが無事に迎えられそうだ。
〜出発前〜
突然着慣れない服を着て……兄のアクアも、驚いていた。
「ぎょ……ルビー、どこに行くんだ?……てか、その格好」
アクアは眼の周りを拭う。
その様を見てルビーはおら似合ってるだろう?とスカートの裾を少しだけ上げつつターンする。
「お兄ちゃんには関係ない所」
「まさか……変な奴」
「違う違う!!そんなんじゃないから心配しないで!!」
「…………夜ご飯までには帰ってくるんだぞ」
「当然、ママのご飯までには帰って来るし!!そっちも黒川さんとのデート、そのくらいまでに帰ってきてよね」
黒川あかね……ある番組で共演して以来アクアと付き合っているらしい……そのせいか同じB小町に所属してるアイドル、有馬かなの目がたまに死んでいる。
「俺を誰だと思ってる?既にプランは数十通り組んでいるぞ」
「そなんだ……じゃ、いってきまーす」
「てらー」
外に出て……改めて、想いが天に届くように呟く。
「待ってて……せんせ」
〜伊賀崎家の道場〜
志葉家当主の秘密……というか重要性が分かり、自分達もできる事はないかと聞いたが……断られた。
『お前達の望みは俺達の戦いの先にある訳じゃない、だから……お前達はお前達の戦いをしろ』
思う所はありつつも……とりあえずニンニンジャーの人達と共に戦うための修行に出かける。
残ったファイ達はお留守番……ついでに掃除をしている。
掃除が終わり……モコナはテレビを点けた。
「あ、ルビーだ」
テレビには、ルビー達の姿が映っている。
B小町のニュージェネと銘打って……
再び大空へと羽ばたいた元天才子役……かな。
そんな二人を纏めるお姉さん役……MEMちょ。
「すごい人気だね〜」
「だね〜」
その時、インターホンが鳴る。
「どれどれ……」
『すみませ〜ん』
金髪をたなびかせた美少女が映っている。
しかも、何か気合いを入れてめかしこんでいる。
テレビに映ったルビー本人だった。
見知った顔なので、すぐに迎え入れた。
「おや、噂をすればルビーちゃんだ」
扉を開けて、これまた見知った顔に会ったルビーは驚く。
「ファイさん?」
「久しぶり〜」
「ここニンニンジャーの道場だよね?」
「そうだよ……オレ達、ここにも出入りできるようになったんだ」
「へー、正義の味方の味方って感じなんだねーカックいー」
「褒められた〜」
モコナをなでなでしながらルビーは、改まって本題に入る。
「ここに……私がアイドルとして稼いできたお金の数ヶ月分があります」
ケースを指差す。
何かを依頼したい……というのは分かる。
「そういう相談は、彼らが戻ってからにしようか……その前に、何をしたいかとか……教えて欲しいな」
ファイの質問に前置きをすっ飛ばしてルビーは答えた。
「探して欲しい人がいるの〜!!お願いします!!」
「なるほど、それでニンニンジャーの力を借りたいと」
「忍者なんでしょ?人探しもお手の物じゃないの?」
よく分からないのでサクラは困惑する。
知り合いの忍者は、
「そうかな……そうかも?」
「モコナ探偵団でもいいよ!!」
「ちなみにどんな人を探して欲しいんだい?」
「雨宮ゴローって言って……こんな人」
大雑把だが、ルビーは似顔絵を持参してきていた。
メガネをかけた、柔和そうな男。
黒い短髪だから、この国にはどこにでもいそうだ。
白衣を着ているので、医者だと推測できる。
「好きな人?」
「モコちゃん、分かっちゃう〜?」
ルビーは悪めの笑顔でモコナに肘でトントンする。
「うん!!」
「ちょっと見覚えあるかも〜」
「え?ほんとほんと?」
ファイの言葉にルビーは身を乗り出した。
「別世界で」
そしてズッコケた。
「
モコナの額から出る映像に、その彼の姿が映る。
ルビーは、ゴローと似た見た目……かつ彼が自分に対してくれた、目の前の誰かに惜しみなく注ぐ優しさと同じものを四月一日に感じた。
「あらやだ……せんせ度が意外に高い」
〜一方その頃〜
「ゔぁっくしゅん!!」
当の本人は、噂のためかクシャミをする。
「大丈夫?風邪?」
クラスメイトの女の子から、声をかけられた。
「大丈夫、元気元気!!(やった〜ひまわりちゃんに心配された〜)」
そして、今度は男のクラスメイトに呟かれる。
「うるさすぎるぐらいだから心配ねえだろ」
「一言余計だっつーの!!」
話は戻る……
「いつから行方不明なんだい?」
「私が産まれるぐらいからなんだって」
「え」
意外な程、長い。
「なんで……君が産まれる前に行方不明になった人に、そこまで焦がれるのかな?」
ルビーは、答えを詰まらせたが、恐る恐るといった風に問う。
「実は私に前世の記憶があるって言ったら……どう思う?」
「?」
「別世界の人達相手だから正直に言うけど……あるんだ、私」
それから彼女は語る、天童寺さりなという名前で彼女は生きていたが、病でこの世を去ってしまったという話を……その時の両親がどうだったのかとかの話には決して触れない、触れる程の話がないのか……それとも……
「そっか……」
モコナは、そんな悲しい話を聞いて、しょんぼりする。
「あ……気にしないでよモコちゃん、そりゃあ生きてる間は苦しかったし死ぬ時はキツかったけどさ、今はそんな事全然なくて快適だよ。体は思いっきり動かせるし、ほら……アチョー!!」
ルビーは空手の正拳突きを真似た挙動を取る。元気満々である事を示すためか、声量も大げさになっている。
「それで、一番苦しかった時に支えてくれたのが、その人って訳だ」
「うん……あの人がいなかったら、私は今も頑張ろうって気分にはなれなかったかも」
「そっか……」
「サクラちゃんにとっての
ルビーの呟いた一言により……サクラの顔は赤くなった。
「え……その」
サクラの恥ずかしそうな顔に、ルビーはまだそこまでの関係でない事を察する。
「あー、ごめん」
「そのせんせに良くしてもらったのは何年前かな?その時カレンダーが何年だった〜でもいいけどさ」
「20年前?」
意外と長い……前世だから短い方か?
「諦めろ諦めろ、20年も開きがありゃ女、下手すりゃガキができても良い頃だ」
黒鋼と
「あ、黒わんお帰り〜」
「わんってなんだよ!!」
「ただいま戻りました」
「あのさあ、さっき聞き捨てならない言葉が聞こえたんですけど〜(怒)」
「白饅頭」
※しばらくの間、『』の中身はモコナが喋っているものとします。
『さりなちゃん、僕……さりなちゃんが推せなかった分も、アイを推すよ』
『キャー、アイだ〜〜!!』
『あらまあいい女』
『あらまあいい男』
『気が合うね僕達』
『ラブ!!』
「有り得そうでムカツクんですけど……でも、それでも良いもん、アイドルとして頑張ってる所……見てくれてたら」
『よく頑張ったな、ずっと応援してたぞ』
『せんせ……』
『さりなちゃん……』
『♡』
「それだよ!!モコちゃん」
「ルビーさんの大事な人が見つかるよう……おれは応援してます」
「ありがとう
「誰が父さんだ(怒)」
帰ってきた天晴も、話に乗り出す。
「話はよーく聞かせてもらった。任せとけって、ちょっくら俺達が探してやる」
「ありがとう!!それで報酬の件なんだけど……」
しかし、天晴は断る。
「そういうの良いって」
天晴は報酬は断ろうとした。
「天ちゃん、タダ働きは良くないよ」
「そうだ、報酬を受け取る事で俺達は最高の結果を出す義務が生じる……俺達をプロとして頼ったなら、尚更だ」
「そういうもんか?」
「そういうもんだ」
とりあえずうまくいったら報酬を渡す事になった。
丈瑠達には、頼まれ事ができたとだけ報告した。返事は
「晩御飯までには帰れよ」
だった。
という訳で……
〜宮崎〜
「ここが、県外……」
各々のオトモ忍、そして
ここが、ルビーが言っていた思い出の土地らしい。情報の起点となる場所……多分。
空中から見下ろしていると、しばらく活動の拠点としていた東京が国の首都である事を、嫌でも認識させられた。
緑や整備されてない道が多い、それだけ人通りが少ない事になる……
見つかるだろうか?ルビーにとっての恩人……雨宮ゴローの手がかり。
いかがでしたか?面白いと思っていただければ嬉しいです。
アイのポジションは……
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ゲッター!!
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俺の歌を聞けぇ!!
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ザフトの歌姫(パフォーマンスが派手な方)
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星野アイは欲張りなんだ(全部)