スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
スーパーリンク勢は合体攻撃が多いイメージ


第17話 乱戦大騒動(みだれいくさだいそうどう) Cパート

 時は遡る……

 ロードバスターに乗り込み、千明達はその場から脱出しようとしていた。

 流ノ介、ことはは傷ついて動けない状態である。

 

 「あんた、ホットショットの仲間?」

 

 『……!!………いえ、いずれはそうなりたいのではありますが……逆にそういうあなたはどんな感じの関係なのか教えていただけないものでしょうか』

 

 ホットショットの名前を出した途端、態度が一変した。本当に向こうだと偉いんだなというのが分かった。

 

 「力貸してもらったり、悩み相談してもらったり……」

 

 『なるほど、羨ま……光栄な事であります』

 

 「そういえば大丈夫かしら、丈瑠」

 

 「まあ、大丈夫じゃね?……あいつら全員敵同士みたいだったし、丈瑠ならそこを突いてうまくやるだろ」

 

 「まあ、そうだけど……心配よね」

 

 その心配が何かは問わないまま、ロードバスターは進んだ。

 

 『道はこっちで合ってるのでしょうか?』

 

 「まあ……ね、このまま左側を通行してちょうだい」

 

 『よーし』

 

 〜数分後〜

 

 進んだ先にナナシ連中が5体程待ち構えていた。

 

 「あいつ達……!?ウシロブシの時にいないと思ったら!!」

 

 「仕方ない、ロードバスターだったっけ?一旦降ろして」

 

 流ノ介達を除いて、茉子達は自分達で戦おうとした。

 だが、ロードバスターは了承しない。

 

 『ダメだ!!お前達だって傷ついてるだろ……ここは自分に任せてくれ』

 

 ロードバスターは頭に設置されている長い主砲をナナシ連中に向ける。

 ビームが発射され、ナナシ連中を撃ち抜く。

 それを繰り返し、そして全てのナナシ連中を倒した。

 

 「やるじゃん」

 

 「すごいわね」

 

 『……ま、まあな……すげえぜ自分!!』

 

 ロードバスターが照れていると、ナナシ連中が巨大化していた。

 

 『何!?巨大化するのか?』

 

 「あー、あいつら2つ命持ってて一回倒すとああなるんだよね」

 

 『…………………………』

 

 ロードバスターは、迷った末、その場を離れる事にした。

 

 「おい、放っとくのかよあれ」

 

 『馬鹿野郎!!四人抱えてあんなのと戦えるか!!安全な場所まで行かないと……』

 

 ロードバスターは場を離れようとした……

 その時ナナシ連中は、四人を乗せたロードバスターに近づき、蹴り飛ばそうとしてきた。

 

 「!!」

 

 『野郎!!』

 

 だがそこに、ビームが数発飛んできてナナシ連中の行動を妨害する。

 

 「ガヤッ?」

 

 現れたのは、コンテナのないトレーラー……

 

 「あなたは……?」

 

 「前に見たよな?」

 

 『グランドコンボイ、トランスフォーム!!』

 

 グランドコンボイだった。

 

 『そ……総司令官!?』

 

 『俺もいるぜ、士官候補生』

 

 スペースシャトルに変身したトランスフォーマー、スカイファイヤーも来ていた。

 

 『何も言うな、今は走れ』

 

 『わ、分かりました……聞いたな、行くぞ』

 

 ロードバスターは言われたまま、まっすぐ走った。

 

 『地球に巣食う物の怪達よ、ここからは我々が相手だ!!』

 

 『かわいい部下(候補)を蹴っ飛ばそうとした事、後悔させてやるぜ!!』

 

 グランドコンボイ達は、手持ちのライフルでナナシ連中に攻撃する。

 

 『ダメージがないだと!?』

 

 『パワーが足りないのか?』

 

 『丁度良い……スカイファイヤー、あるものをプライマスから託されたのだが……試してみるか?』

 

 スカイファイヤーはグランドコンボイから、赤い光を受け取った。

 プライマス……それはトランスフォーマー達にとって神のような存在……つまり今、神の加護を得たようなものと思えば良い。

 

 『オーケー、行くぜ』

 

 〜例のBGM〜

 

 『グランドコンボイ』

 

 グランドコンボイは上半身へと変形し

 

 『スカイファイヤー』

 

 スカイファイヤーは下半身へと変形し

 

 『リンクアップ・スカイコンボイ!!』

 

 グランドコンボイ達は合体した。

 そして空を縦横無尽に飛び回り、二丁のビーム砲でナナシ連中に撃ちまくった。

 

 「ガッ」

 

 「ガヤーッ!!」

 

 ビームの雨あられを受けナナシ連中、全滅。

 グランドコンボイは合体を解除した。

 

 『ジェットコンボイの時とやる事は変わってないですね』

 

 『そうだな……心を合わせ(リンク)、一つとなって産む強大な力(スーパー)……あれを皆でできるようにとプライマスは言っていた……』

 

 『つまり『スーパーリンク』と言う訳ですね』

 

 『スーパーリンク……良い響きだ、今度からそう呼ぶようインフェルノ達に伝えておこう』

 

 『司令官の時はリンクアップのままにしとこうぜ、特別感があって良い』

 

 『そうだな……ところで、スカイファイヤー』

 

 『なんです司令官』

 

 『私達が合体した時、あの頃のように『スカイコンボイ』と呼ぶべきだろうか?……それともプライマスの加護で得たコンビネーションスパークで合体して得たこの形態であればグランドコンボイのままになるのか……』

 

 『司令官……そんな些細な事、気にしてはいけませんよ』

 

 『私は気にする性質だ、分かるだろう?』

 

 十年前を思い出す………

 

 『コンボイ・スーパーモード、トランスフォーム!!』

 

 『リンクアップ・ジェットコンボイ!!トランスフォーム!!』

 

 『コンボイ・スーパーモード、トランスフォーム!!リンクアップ・ウルトラマグナス!!』

 

 『リンクアップ・マグナジェットコンボイ!!』

 

 名称に結構うるさかった記憶が蘇った。

 

 『それもそうでしたね、まあそれは後で良いでしょう……追いますよ』

 

 茉子達の案内もあり、ロードバスターは黒子達の待つ場所に着いた。

 傷ついた彼らを見て彦馬達は大慌て、茉子が事情を話すとロードバスターは感謝された。

 照れ臭くなりつつも、迎えに来たグランドコンボイ達にカチコチに固まる。

 茉子は丈瑠に連絡を入れたのを確認して、ロードバスター達はその場を去った。

 

 『………………』

 

 ロードバスターは、司令官が迎えに来てくれた事は嬉しいものの、何を言われるか分からないこの状況に怯えを感じていた。

 

 『ロードバスター』

 

 『はい………』

 

 『よくやったな』

 

 『え?』

 

 『右も左も分からない状況の中、よく人々を助ける行動を取る事ができた』

 

 『お褒めいただき、大変ありがたいと思います!!』

 

 『ただし!!』

 

 『!?』

 

 『この騒動も元を辿れば、勝手にスペースブリッジを弄った結果である事に変わりはない……減点は免れないな』

 

 『なーに、減点って言っても後でお灸を据えられるぐらいさ。気楽に行こうぜ』

 

 『そんなー』

 

 『続きは帰還後だ。他の士官候補生達も待っているからな』

 

 『みんなが……はい!!』

 

 ロードバスターは、グランドコンボイ達に連れられてセイバートロン星に帰還したとさ。

 

 〜その夜〜

 

 小狼(シャオラン)が帰ってきた時に見たのは、傷ついた四人、特に目を覚まさない流ノ介とことは。

 しかも丈瑠は、手当ても施さないまま、どこかへと消えてしまった。

 黒子が帰ってきているのを見たらしいが、流ノ介とことはの見舞いに訪れて以降、姿を見せなくなった。

 夜遅めだった事もあり、続きは翌日という話になる。

 

 「探しはしません、お早い御戻りを」

 

 そう、呟く彦馬の言葉も返る事はない……

 

 〜翌日〜

 

 朝ごはんは食べ終わった。

 しかし……まだ、丈瑠は帰ってきてない。

 

 「殿様、帰ってこないね」

 

 そんな中、足音がする……丈瑠かと思ってその場の全員注視した。

 彦馬は花を摘んで戻ってきた。

 

 「おお、早いな……」

 

 「早いな、じゃねえよ……丈瑠いないんだぞ」

 

 彦馬はいつも通りの気さくな様子で答えた。

 

 「何、気分転換にでも行ってるのだろう」

 

 一番、パニックになっていてもおかしくないのに……

 

 「じいちゃん……」

 

 彦馬が離れた後に、黒鋼が会話を振った。

 

 「殿様の奴、相当参ってるな……」

 

 「分かんのか?」

 

 話だけで分かると黒鋼は言ってから付け加える。

 

 「今までにねえぐらいの苦戦、意識を失うレベルでの家臣達の怪我……それも自分を庇ってが付く……まあ俺に言わせりゃ誰も死んでねえだけ御の字だが」

 

 「せ……戦国時代出身(元いた世界がそれっぽい)は言う事がちげぇ」

 

 「聞く所によるとさ……家臣揃えるまでずっと一人でやってきたそうじゃない、こうなるのを一番恐れてたんじゃないかな」

 

 ファイの言う事もきっとそうだろう。

 そんな時、悩みを打ち明けるかのように茉子が口を開く。

 

 「サクラちゃん達はさ、元の世界で殿様に近い立ち位置みたいらしいけど……どう?」

 

 「どうって、何がですか?」

 

 「殿様……人の上に立つ視点っていうか、私さ……自分が殿様だったらって考えてたんだけど」

 

 「茉子さん、サクラは王女ではありますけど、まだ殿様がやってたみたいなのには触れてなかったと思います」

 

 「私も……そう思います」

 

 サクラは記憶を失っている。小狼(シャオラン)達の奮闘によって失った記憶は順調に戻ってきてはいるものの、まだピースの紛失したパズルのような状態である。断片的な事は言えるかもしれないが、詳細までは言えない。とはいえ、王として部下や民を率いてるのはサクラの兄、桃矢なので多分分かってはいない……のかもしれない。

 

 「そっか……ごめんね」

 

 「じゃあ俺だな」

 

 黒鋼が口を開く。

 

 「家臣達はかわいがってくれたし、領民はいつも優しい声をかけてくれた」

 

 「あんた、その仏頂面でいいとこの坊っちゃんだったのかよ!?」

 

 悪いかよ!?とツッコみ、黒鋼は話を続けた。

 

 「その分……期待があるってのも後で気がついた。「いつか成長して、自分達を守ってくれる」「自分達を統率して、住んでいる土地をより良くしてくれる」ってな」

 

 「外道衆を倒す」に置き換えれば、そのまま丈瑠に当てはまる。

 

 「だから堂々としてなきゃいけねえ。仕える人間が安心できるように」

 

 「そういやイチゴの親父も言ってたな」

 

 〜十数年前〜

 

 リトは家族サービスで唯達とスーパーに買い物に来ていた……そこにお遣いに来ていた千明と遭遇していたのだった。そしてなしくずし的に、その道中に千明も加わる。

 その時に千明は質問した。

 

 『なあ、おっさん』

 

 『……千明君、どうしたの?』

 

 『おっさんが王様だってクラスで有名だけど』

 

 『………………え!?』

 

 図星を突かれたのか、慌てふためいていた。

 

 『王様やってどんな感じなんだよ〜カワイイネーチャンいっぱい侍らしてるんだろーいいな~』

 

 『千明、パパが困ってるよ……』

 

 『ちょっと、子供がそんな事言っちゃダメよ、ハレンチな!?』

 

 唯が顔を真っ赤にして怒ったが、反してリトはシリアスな回答だった。

 

 『………………………実を言うと、すっごく大変』

 

 そしてリトは言った。

 

 『責任がいっぱい増えるんだよな、王様って、色んな人を引っ張らなくちゃいけないだろう?俺の言動で、唯達だけじゃない、会った事もない誰かの明日……下手すりゃ一生まで決められちゃうんだ……早い話、俺が荷物まとめて他の星行って来いって言えば、言われた奴は行かなきゃいけなくなる』

 

 『……………………』

 

 何故かは分からないが……その言葉の重さに、千明の肩は震えた。

 

 『それを怖いって思ってくれる優しい子で良かった』

 

 と言って、リトは千明の頭を撫でた。

 

 『だったらおっさんは、王様続けられるのか?』

 

 『一度決めた事だからね、それを曲げるのは男じゃない……それに』

 

 リトから、ある言葉を言われた。

 

 『あなた……』

 

 『あ~子供にする話じゃなかったかな……ごめん』

 

 〜現在に戻る〜

 

 「そっか……」

 

 「まあ、でも……丈瑠はやめろっつってたし」

 

 「殿様の意向だけじゃ難しいよ、昨日の流たんとことはちゃんの件もそう、殿様が死んじゃいけないって分かっちゃったし……もう、止められないね」

 

 ファイの言う通りだ……

 

 「丈瑠が外道衆倒す、切り札だもんな」

 

 「だから、丈瑠は家臣(わたし)達の命を捨ててでも生き残らなくちゃいけない。できる?私だったら、殿様続けられそうにない。でも、やめられない……ちょっとくらい、逃げ出したくもなるよ」

 

 「………………………」

 

 「信じましょう。殿様は、きっと帰ってきます。やらなきゃいけない事を、投げ出す殿様ではないですから」

 

 小狼(シャオラン)言葉で、その話題は締めくくられた。

 

 〜東京〜

 

 勢いのまま飛び出したは良いものの、夜通し歩き続けて道に迷ってしまった丈瑠。

 

 「……………………」

 

 倒れた流ノ介とことはを見た時、いても立ってもいられなかった。

 何故だろう?以前は見捨てるという選択を選べた筈なのに……

 

 『殿様は、家臣達とどう?』

 

 モコナが以前聞いてきた事がある。

 だがモコナは侑子と丈瑠が接触を図る際の中継役だ。事情を聞けば、ほぼ彼女の顧客のようなものだった小狼(シャオラン)達と違って、何もかも知ってる可能性が高い。

 

 『別に、何もないが』

 

 『殿様つれな〜い、一緒に戦う仲間じゃない』

 

 『仲間……あいつらは一応家臣だが』

 

 『家臣でもさ、一緒に食事して、修行して、戦って……仲間って言わない?』

 

 『そう言われたら、そうかもしれない』

 

 『でしょー、モコナね〜小狼(シャオラン)達と一緒にいると心がポカポカするんだ。そういう時、仲間といるって良いなって思えるんだ〜』

 

 『……よかったな』

 

 『それで流ノ介達と〜』

 

 『何もないって言ってるだろ』

 

 『ちぇーっ』

 

 そんな事もあったと自嘲気味に振り返る。

 流ノ介達の事を考えると、確かに何か気持ちが湧き上がるものはある。

 これが「仲間」という事か……モコナの言う通りだった。

 悪い感覚でない事は認めるしかない……が、だからこそ恐ろしい。

 彼らが傷ついた時、失う事を考えてしまった。

 そうなる事が、一番丈瑠は怖かった。

 もはや巻き込むという言葉だけでは済まされない。

 自分のせいで、彼らが死ぬ……

 そうなってしまうかもしれない場面を、目の当たりにしてしまった。

 それに少し考えれば、ことはも流ノ介も、性格を鑑みれば真っ先にああいう行動を取る事なんて予想がついていた筈だった。流ノ介に至っては先日豪語すらしていたのに……気が立っていて、何も考えられなかった。

 そして、気付いた時には、傷ついた彼らの惨状が映った。

 いつも、人々が傷つけば心は痛んだ。

 もし手遅れになった人がいるなら、それが怒りとなって丈瑠を突き動かした。

 だがあの時ばかりは、それを通り越してねじ切れそうになってしまった。 

 こんな気持ちになるのであれば、一人で戦っているのだったと思わなくもない。

 悶々としながら歩いていくと……

 幼稚園の子供が泣いている所を見かけた。

 

 「…………………」

 

 少し様子を見る事にしたが泣き止む事はなく、迎えてくれる人もいない。

 

 「大丈夫か?」

 

 なので幼稚園児に近づいてショドウフォンで紙を用意した。

 

 「ほら」

 

 その紙で紙飛行機を折る。

 

 「あんまり泣くな」

 

 父が折っていたのを思い出しながら折り、渡した。

 

 「ありがとう」

 

 早速幼稚園児は紙飛行機を飛ばした。

 折り方は完璧だった、後は園児の飛ばし方だけ……うまく飛んだ……

 だが、立ち止まっていた一人の少年に衝突し、墜落する。

 

 「あ」

 

 少年は紙飛行機を拾い上げ、園児に渡す。

 

 「ごめんね、お兄ちゃんが邪魔しちゃった」

 

 懐かしい声が聞こえた。

 まさかと思い、近寄ってみる。

 見覚えのある顔だった。

 彦馬が拾い、黒子として雇った少年。

 料理は上手く、他の黒子達も褒めていた。

 道着の着付けは要努力だったが……

 その正体はデビルークと呼ばれる星の王の血を分けた子供……本物(・・・・)の王子。

 ズボシメシに言葉で傷つけられ、精神を奥底に沈めた筈の……

 

 「イチゴ」

 

 「殿様」

 

 呼び方含めて、本人だった。

 どうなるシンケンジャー?とイチゴ。

 第18話に続きます。




いかがでしたか?面白かったと思ってもらえると嬉しいです。
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