スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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皆さんこんにちはもしくはこんばんは。
今回は地球外での話になります。


第23話 デビルスプリンターの脅威!!Aパート

 その日……宇宙のある惑星(ほし)に、災いの芽が降ってきた。

 それはかつて、帝王として名を馳せた男の返り血が染み込んだ鉱物であり、建造物の破片であり、つまるところ男の戦いが産んだ痕跡であった。男が死んだ後も、戦いの跡は宇宙を漂っている。

 単なるスペースデブリとして誰から見られる事もなかったそれは、大気圏というふるいにかけられ、どんどん削れ、壊れていく。終には人の拳程の塊しか残るものはなかった、男の血が凝固していた箇所のみとなる……そして、圧倒的な「暴」の因子は、落下した地の下に眠る戦士を蘇らせる……

 

 『ん?ワイは死んだんやないんか?』

 

 マイクロンという言葉すら産まれなかった太古の昔、大いなる力を求め争った者達がいた。その内の、大いなる力の本質すら知る事なく散った戦士の亡霊は、永き眠りを、妨げられる……

 

 『ほな、アンゴルモアカプセル集めよか』

 

 〜伊賀崎忍術道場〜

 

 「さてと」

 

 イチゴは、天条院邸に行くための荷造りを始めていた。

 だいぶ心境が落ち着いてきたので今年は、デビルークにいる母親達にプリンを作って渡す事にしたのだ。

 作って、ザスティン……親衛隊づてに渡してもらう段取りだ。渡しにいくのもいいが、(ノノ)がうるさいだろう……きっと多分絶対マジで。

 丁度ヒカルとその妹と蘭と一般の女の子も天条院邸で母の日のプレゼントを作る話になって先生役に選ばれた、絶対忙しい。まあプレゼント用の材料を向こうが用意してくれるらしいから、やる価値しかない。

 何人分用意すれば良いのだろうか?まずそもそもデビルークのハーレム事情を考えれば、10個じゃ足らない、もっといる……

 デビルークの王族だけじゃない。地球の一般の女の子に別の星の王女まで侍らせるとなれば「こっちも何卒」と他の星からも女の子をよこされるに決まっているのだ。

 当然、王個人に好感を持ってない人間が嫁ぐのは論外なので……モモチェック、メアチェック、親衛隊その他によるチェックも入れて入るからヤバい事態にはならないと安心できるが、いかんせん数はそれなりに多い。

 実の母親だけで良い?

 他の人達も十分母親みたいなものだから、渡す義務はある。

 というより、渡して喜んでくれるかもと思えば手が動く……という感じか。

 イメージしろ。

 場所は王宮の、木の葉一つ一つに至るまで整備された庭。

 集うは王妃達、庭に美しく飾り立てられた花々の精の如き乙女達……あ、人の親だからもう乙女ではないか(尻尾ブン)

 彼女達が、イチゴの作ったプリンを食べる様を……

 

 『おいし~い!!』

 

 『やっぱうまいな〜』

 

 『イチゴ君のプリンは最高ですね〜』

 

 『うふふ』

 

 『おいしいですね……』

 

 『まあ、ちょっとは認めなくもないわね』

 

 「何の準備だ」

 

 考えていた所八雲に見つかり、問われた。

 

 「母の日だよ、母の日のプレゼントの準備……まあ、別の場所に行ってするんだけど」

 

 「そうか」

 

 「あ」

 

 シンケンジャー、小狼(シャオラン)達は母親のいない人達が多い。だから今回は一人でやろうと思っていた。八雲がどうだったかは聞いていないがもしいなかったら無神経な発言をした事になる。

 

 「俺はマミーに花を贈ったぞ、イギリスでの日にちにな!!」

 

 まさに

 イギリス紳士!!

 セーフ……

 

 「そうなんだ」

 

 「お前は何を贈るんだ?」

 

 「プリン」

 

 「お前の好物だったな」

 

 「うん、オレの好物……おいしいし分かりやすいでしょ」

 

 「そうか、頑張るんだな」

 

 八雲はその場を去っていった。

 

 「…………」

 

 割合で言えば、ニンニンジャーの中で一番無口なのは八雲だろう。少しだけ気が合う……というより楽……かもしれない。

 

 「イチゴ〜何してるの?」

 

 散歩に出かけようとしているモコナ達にも問われる。

 

 「うんぬんかんぬん」

 

 この国では、近々贈り物を添えて母に感謝を告げる日があると説明した。

 

 「母の日だね、モコナのいた所にもあったよ」

 

 「なるほどな」

 

 「大事ですね」

 

 「記念日があるって良いよね〜」

 

 「ええ」

 

 大丈夫だったので安心した。

 

 「モコナ達もお邪魔していい?」

 

 「まあ、いいけど……ヒカルに言っとくか」

 

 「やった〜」

 

 「何作るかは決めといてね」

 

 「オッケ〜」

 

 そうして、モコナ達と別行動を取った所でスマホから着信音がなる。最近になってレイアの番組の主題歌に変えたのでアップテンポになったと思う。急いで手に取るとヒカルの太い叫び声を浴びせられた。

 

 『アーハッハッハッハ、イチゴ様!!』

 

 直接ではないが、大きな叫び声を聞かされたせいで鼓膜がキーンと鳴りだしている。

 一旦スマホから距離を置いて耳の通りを確認した後、改めて聞き直した。

 

 「どうしたの?」

 

 『それが……』

 

 聞こえたのは、悲報。

 天条院名義で注文してもらった卵と牛乳が届かないという知らせだった。

 

 「嘘、どうして……?」

 

 注文先の惑星に、謎の恐竜達が出現し侵略活動が行われているので、運搬が滞っているらしい。

 

 「警備はどうしてるの?」

 

 『それがことの他強く、解決には程遠いとの事……交渉による解決を図るも『アンゴルモアカプセルをよこせ』の一点張りのみでどうにもならず』

 

 「アンゴルモアカプセル?」

 

 『それが何かはさっぱり分かりませんね……』

 

 アンゴルモア……昔流行った言葉にそんなのがあると聞いたような……

 

 『こうなっては少し時間はかかりますが地球産のもので代用するしか……でも今からだと割高なんですよね』

 

 大量注文に応えてくれる所がダメになるのは辛いし、牧場の危機は卵と牛乳と食肉の危機、つまりは生活の危機である。

 

 「オレがそっち行こうか?」

 

 『ちょっと待っててください』

 

 ヒカルはそちら側に連絡を入れてるようで、取り次ぎの音に切り替わった。

 

 『来てくれるならありがたいそうです』

 

 そう聞いてイチゴは外に出て、すぐにカイに呼びかけた。

 

 「カイ!!」

 

 イチゴはカイに乗せてもらった。

 

 『用件は』

 

 「うんぬんかんぬん……という訳で」

 

 カイは快く承諾してくれた。

 

 『では行きましょう!!』

 

 〜スーパーヒーロー作戦式移動法〜

 

 ララがデビルークから地球まで行くのに使用した星間移動モードに切り替えてもらった、エネルギーはスフィアがあるので問題なし。

 小狼(シャオラン)達には向こうからのお使いとだけ言った……彼らに事情を説明するにはまず太陽系など宇宙の構造の話から語らなければならず……第一彼らはレイアースがあるとはいえ宇宙まで行けるのか?または活動できるのか?という疑問が絡まる、半日で帰ってくれば妹達にも何も言われない筈だ。

 

 シンケンジャーは……普段外道衆との戦いに備えているのに、わざわざ他の星までイチゴの事情に巻き込むのはそれこそ迷惑だろう。それに折神が宇宙を行ける保障はない………

 

 ニンニンジャーに頼むのは……宇宙には行けるだろう。オトモ忍達の起源はどこかのUFO、という訳で調べてもらった所……オトモ忍達を制作した際の技術系統が宇宙統一規格を流用して作られていた事が判明したから。その規格で設計されたものは例えば車両でも大気圏突入できるそうだ。

 だが宇宙に行ったタイミングで牙鬼軍団が攻めてくれば危機を意味する。

 

 〜別の銀河 惑星グラス〜

 

 惑星グラス……

 その大地に根付くほとんどが、木と草と川で構成されている、牧場にはうってつけの惑星である。

 見渡す限り土地のほとんどが牧場にあてがわれているので、ビルや住居はない。

 要するに、経営者と従業員、運搬する人達、警備員という名前のしかいなく、一般人が住む所ではない。

 せいぜい、旅行してソフトクリームを買うぐらいか。

 

 『イチゴ様、場所は確認なさいましたか?』

 

 「うん、だいたい」

 

 検索とホームページのありがたみを思い知った。道に迷いやすいヒカルの案内では、母の日に間に合わない。

 

 「オーダーがあれば今聞くけど」

 

 『地表に被害が出ないように……との事です』

 

 「よーし」

 

 目の前の地形と地図のすり合わせをしつつ、被害を受けているという地点に向かった。

 

 「着いたよ」

 

 ヒカルや牧場の主人にも会話の内容が聞こえるよう、通話用の回線は開きっぱなしにした。

 とりあえず、カイ越しに声をかけてみる事に……

 

 「たのもー」

 

 早速、話に出てきた恐竜が草むらから現れた。

 頭のトサカとなだらかな尻尾から察するにパラサ?な奴だと推測できる。

 しかも、眼が赤く発光している。

 

 「ほ、本当に恐竜だ」

 

 地球では絶滅に至り幾星霜……もはや図鑑でしか見た事がなく、ララの妹の友達の中でも見た事がない。

 

 『あ~なんやおまん?ここの住民やなさそうやなぁ』

 

 しかも当然のように喋っている、これも驚きだった。

 

 「うん、そうだよ」

 

 『ここはもうワイらの陣地や、エネルゴンはないけども、広々とした場所で気分が良いでっせ』

 

 もう侵略しきった気分でいる、自然とイチゴの語気が強まった。

 

 「そんな横暴が許されると思ってるの!?」

 

 『……そんなにここから出て欲しかったら、アンゴルモアカプセルをよこしいや』

 

 「アンゴルモアカプセル?」

 

 『は〜なんや知らないんか……もうええ、用はない。さっさとあっちいけや』

 

 「だったら教えてよ、こっちは裏メニューみたいな隠語なんてないんだから協力すらできないじゃん」

 

 『ほーん、そうやなあ……アンゴルモアエネルギー……宇宙を支配できるぐらいのごっついエネルギーを閉じ込めた、さつまいもみたいな色と形のカプセルでな?兄さんなら楽々持てるぐらいの大きさでっせ』

 

 さつまいもと限定されたおかげで、紫色の物体であると想像がついた。

 

 『あ……一応私は人格設定的に女の子として設定されておりますので』

 

 「…………(絶句)」

 

 突然のカイのカミングアウト、イチゴは思考できなくなった。

 

 『はあ、ナビちゃん積んだロボちゅう訳か、ええご身分やのー』

 

 言いたい事は色々とできたが、後回し……

 

 「で……アンゴルモアカプセルを集めてどうする気?」

 

 『決まっとる、ワイらのリーダーに献上するんや。そんで宇宙を支配してもらうんや』

 

 「ならボツ!!」

 

 『まあ、おまんのようないかにも善人ぶったガキンチョならそういうしかないでんなぁ』

 

 「……………」

 

 挑発に乗せられたのか、姿勢が自然と戦闘態勢へと切り替わる。

 

 『ほな、始めよか……ビートホーン、変身!!』

 

 恐竜は二足歩行のロボットに変形した。

 身長5〜10mのメカノイド型……

 

 「こいつ、まさかトランスフォーマー!?」

 

 『なんだって!!』

 

 トランスフォーマーという言葉にヒカルは驚いた。

 

 『ほ、本当だ!!』

 

 ビートホーンと名乗るトランスフォーマーは、分離した尻尾を振り回して攻撃してきた。

 

 『逆に誰がおるんかいな?』

 

 カイが後退りして、攻撃を避ける。

 

 『データベースでは確認できません。すぐにセイバートロン星に報告を!!』

 

 『イチゴ様、カイ様はお忙しいので私が……パシリキングでもなんでもやりますよ!!』

 

 「お願い!!」

 

 モニターを弄くる音が聞こえだす。

 ヒカルが早速始めてくれたようだ。

 

 「いくよ!!オレ達はオレ達のする事をしよう」

 

 『ラジャー!!』

 

 カイの拳で数発攻撃。

 ただ、その攻撃は顔面で止められる。

 

 『お、ええパンチやなあ』

 

 一発二発殴った程度ではびくともしない。

 警備程度じゃどうしようもないのも頷ける。

 

 『そりゃぁ!!』

 

 ビートホーンは顔面を力強く振りかぶり、カイを押し出す。

 カイは後退し、態勢を立て直す。

 

 「動物に変形するトランスフォーマー、ナナさんに応援呼んでもらえば良かった!!」

 

 ナナとは先ほど述べたララの妹である。チャーム星人の血を受け継いだ関係上、ナナは動物と意思疎通だけでなく仲良くなれる能力を持つ。

 という事は、動物に変形するトランスフォーマーとも、仲良くなれる……筈。

 

 天の声『あ~スマンスマン、ああいうのは偶然捕まえたバカ3匹(ジョイントロン)以降は受け付けてないんだ』

 

 「くっ」

 

 『ア〜ムチャスムチャス』

 

 『誰か呼んだでア〜ム?』

 

 『宇宙の平和を守るんだミーン』

 

 突如脳内に、善性に溢れた、しかし扱いに困りそうな甲殻類達が浮かんだ。

 思い浮かんだだけで分かる、一緒にいると絶対疲れる。ナナが敬遠したくなる気持ちも分かる。

 

 『それだけかいな?ほな、こっちからいくで』

 

 一回り小さい恐竜が、4匹現れた。

 

 「こういうの、ラプトルって言うんだっけね」

 

 『そうですね』

 

 『いけー、ラプトル四人衆!!』

 

 次の瞬間……ラプトルが噛みついてきて、カイを一つの場所に固定させようとしてくる。

 

 「何!?」

 

 『いけー、ハードビート!!』

 

 ビートホーンの恐竜だった時の頭から地面に衝撃波を放ってきた。

 ラプトル達は一瞬の間で引いて、カイだけが取り残され攻撃を受ける。

 

 『ムッ』

 

 「このコンビネーション、こいつら……慣れてる!!」

 

 多分必勝パターンなんだろうな……というぐらい、手口が慣れていた。

 

 『丈夫なのはそっちも同じかいな、ほんま堪忍してもろて』

 

 「強い……」

 

 『銀河警察は、何をしてるのでしょうか?』

 

 『ああ、それですか……ロボットモードを晒したのは今回が初めてだかららしいですね』

 

 トランスフォーマーと判明しなかったから、対応が遅れたようだ……最初からカイというでっかいロボットで行ったから変形したと……

 ビームが数発、カイに噛み付く奴らを攻撃し吹き飛ばした。

 

 『誰や!!』

 

 見覚えのある1台のバイクと、知らないトレーラーがやってきた。

 

 『話は聞かせてもらった!!』

 

 「アンゴルモアカプセルと聞いてな」

 

 バイクの乗り手がヘルメットを外すと、ガーランドだと確信がついた。

 前回のようにノースリーブの金具付きの黒いシャツでなく、長袖の上着を羽織っていたため気付かなかった。

 

 「に、兄さん」

 

 『デストロンの皆さんは、知らぬ存ぜぬで動かないようなので、総司令官が応えてくれました……後、ガーランド様たっての希望で随行しています』

 

 アイアンハイド『じ、自分は……持ち場を離れる訳にはいかんのであります』

 

 サンドストーム『デストロンっつったってよぉ、顔も見た事ない奴が暴れてるだけじゃねえか。俺様達にどうしろって言われても困るぜぇ、一緒に暴れて良いってんなら話は別だけどよ』

 

 ここでいう一緒とは、恐竜側につくと同義のようだ。

 

 ショックウェーブ『ショック……メガトロンサマカンケイナイナラ、シラナイ』

 

 イカトンボ『アンゴルモアカプセルというものに興味はありますが、見ない顔ですねぇ。一応私、全ての方の情報を仕入れているという自負はあるので。デストロンの仕業であると言うのは戯言なのでは?こちらは無関係であると示す事にしましょう』

 

 ヒカルの説明で、何故彼らなのかは分かった。

 

 「やっぱりイチゴか、こんな所に何しにきた?」

 

 「こいつ倒さないと卵と牛乳がね」

 

 「それは……大問題だなぁ」

 

 『君のおかげで私が出るべきだと判断できた、ありがとう』

 

 「あ……ど、どうも」

 

 『ここから先は私に任せて欲しい』

 

 グランドコンボイが話に乗り出した。

 

 『問おう、君は……どこの所属のトランスフォーマーだ』

 

 『なんやおまん、司令官臭い顔しおって』

 

 『私はサイバトロン軍総司令官、グランドコンボイだ。司令官そのものだと言える』

 

 『なるほどな、デストロンの陸戦機動兵ビートホーンっちゅうもんや』

 

 『君のようなトランスフォーマーを、他のデストロンの者達は知らないそうだ』

 

 『当たり前やろ、ワイらデストロンはおまんらとちごうて大部隊やあらへんからな……少数がそれぞれの星で頑張らへんといかんのや』

 

 「…………大変なんだね」

 

 イチゴが呟いていると、ガーランドが通信に割り込んできた。

 

 「そういう問題じゃない、デストロンは今……隊長クラスが太陽系各星の採掘に携わりそれ以下の奴らは全員セイバートロン星や他の星で働いている……サイバトロンとデストロンが争いを止めた状態でだ(小声)」

 

 ビートホーンが言っている事にも、一定の説得力がある……というか、当事者の悲鳴みたいなものを感じ、嘘を言ってる訳では無いとは直感的に伝わる。

 

 「あいつが言ってる状況はいつの話だって事(小声)?」

 

 「そういう事だ……そしてアンゴルモアカプセルを躍起になって探してるって事は……(小声)」

 

 「?」

 

 「嫌、忘れろ……コンボイが話しかけてる」

 

 『投降して欲しい、悪いようにはしない』

 

 『寝言は寝て言うもんやで!?』

 

 ビートホーンは、変形して攻撃してきた。

 

 『くっ』

 

 車でいうバックをしてグランドコンボイは避ける。

 

 『数はこっちが有利でっせ!!ワイらがおまんの言葉飲む理由あるかいな』

 

 ラプトル達もその啖呵に合わせて威嚇する。

 

 『実力行使か、仕方ない……グランドコンボイ、トランスフォーム!!』

 

 グランドコンボイは変形し、ロボットモードになった。

 

 「5対1じゃあな……サイドウェイズ、トランスフォーム!!」

 

 ガーランドも自分のバイクをロボットに変形させた。

 

 「バトるならオレを忘れないでよ」

 

 『ちょっとグラッときただけです、まだまだいけますよ』

 

 イチゴが乗るカイも、前に出る。

 

 『司令官だろうが、よーくバラバラにしてやるわ』

 

 ビートホーンが銃を構えた。

 

 「そうだ……こいつ、振動出して地面から地面に攻撃できるんだ」

 

 「サンキュー」

 

 『その前に無力化するぞ!!』

 

 グランドコンボイは、手持ちの火器で攻撃を始める。

 

 『ラプトル四人衆、変形や!!』

 

 ラプトル達もロボットに変形し、銃で撃ってきた。

 

 「始めるか」

 

 ガーランドもデバイスを弄り攻撃を始める。

 

 『イチゴ様、どうしましょう』

 

 「うーん、今鬼光眼使えないからな」

 

 「しばらく盾、頼んでいいか?」

 

 「あ、うん」

 

 カイを障害物としながら、ビームの撃ち合いは数分経っても続いた。

 

 「チッ」

 

 チマチマ攻防が続く戦場、自分の行動で変えられようのないこの状況に……少々歯がゆい思いをするイチゴであった。

 

 「お、なんだ……人並みに苛つけるようにでもなったか」

 

 「茶化さないでよ、兄さん」

 

 「戦場なんて膠着状態が常だ、数分で決着だなんて奇跡に等しい」

 

 「ならオレは、奇跡を起こしたいよ」

 

 「だからこそ慌てんなって言ってんだ、お前もあいつらも、この戦いを終わらせたい、勝ちたいってのはだいたい同じだ。必要なのは、いつか来るその時が来た時に、いかに向こうより早く判断し手を打てるか……それには冷静さがいる」

 

 「兄さん……」

 

 『フ……彼も、人の兄という事か』

 

 「そら、その時が来たぜ」

 

 ラプトル達は変形し、カイに噛み付こうとしてくる。また衝撃波をくらわせる気だ……と、察した。

 

 「そこだ」

 

 ビームの勢いと量はガーランドのが上回る。

 そのうち、ラプトル達にも当たるようになった。

 

 『プシャー!!』

 

 「残念だったな!!サイドウェイズのビームはガトリング方式なんだ」

 

 『そこ!!』

 

 『グギャッ』

 

 グランドコンボイ達の攻撃が命中し、ロボットに変形したラプトル達は倒れる。

 

 『な……ラッピーちゃん、ラモンヌ君、ラーメン丸、ラッカセイ!!しっかりせい』

 

 「今だ、グランドコンボイ」

 

 『はあ!!』

 

 ビートホーンは、グランドコンボイにタックルを受け、倒れる。

 

 『や……やっぱ司令官ちゅうんは強いわ』

 

 そして、ビートホーンは仲間ごと捕まった。




ナナ様ならガオゴッドだろうと友達になれるのでは?(期待の眼差し)
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