スーパーロボット大戦Z Another Chronicle   作:レゴシティの猫

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多分すごくふわっとしたものを感じるかもしれませんが、京都で遊ぶパートです。


第25話 そうだ、京都で決着付けよう! Bパート

 「着いた〜」

 

 一行は京都に着いた。

 

 「修学旅行以来かな〜」

 

 「どこにいるかまでは書いてなかったね」

 

 「じゃあ探して回るか」

 

 「固まって移動しよう、迷子になったら困るからね」

 

 「オッケー」

 

 そして、京都を散策した。

 

 〜博物館〜

 

 京都の成り立ちやあれこれについて載っており、回る事で色々と勉強になった。

 

 「昔の大陸との交流で得た知見を、いっぱい活かして作ったんだって」

 

 その前に別の都があったが、十年で遷都となって京都ができたそう……

 

 「いずれみんなの役に立つ時が来る……これ、モコナの第六感ね」

 

 「おお、何の役に立つんだ?」

 

 特にゲ・キ・ア・ツ・ダイオー(黒の英知)

 

 「Easyだな、天兄が必殺技を考える時の引き出しになる……特にこれだな」

 

 京都を守る四獣の図面が載っている。

 

 「四方にある地形、建造物を四聖獣に見立てていたそうだ……」

 

 「カッコいいでございやすね〜」

 

 「四獣は話のネタによく出るからね、オレのじいちゃんも……嫌……なんでもない」

 

 青龍『はい、お薬できましたよ』

 

 白虎『一意専心!!』

 

 朱雀『その胸、その顔、その心意気。いいね君、すごくいいよ』

 

 玄武『善哉、善哉』

 

 イチゴの記憶には、気のいい兄ちゃん姉ちゃんばかりが思い浮かぶ。

 でもやっぱりすごい存在なんだな〜と思った。

 

 「方位を司る存在は他にも八神存在しており……計12体の十二神将……あるいは十二天将とも位置づけられているそうです」

 

 「…………そんなに」

 

 「へ〜」

 

 「あんな奴があれ以上いたら困るわ〜」

 

 命依は悪態をついた、あんな奴の対象が朱雀である事と、何を以てそんな態度を取らせるかは察するに余りある。

 

 〜茶の湯教室的なもの〜

 

 先輩として、黒鋼が腕を披露する事になった。

 宮仕えの一環で覚えたようで、動作一つ一つの手際がいい。

 

 「『ヒュー』黒様お上手〜」

 

 「ベテランだ〜」

 

 ファイとモコナが茶化していた。

 

 「うるせえな、気が散るだろうが」

 

 「そこ、言葉遣い!!」

 

 先生に注意され、黒鋼は黙った。

 

 「〜♪」

 

 次に上手いのは命依だった、転生先が大名の娘だったのもあるのか?

 

 「勉強になります」

 

 「霞ちゃんに言われると怖いな〜器用だし、すぐ追い抜かれそう」

 

 「イチゴさんはやった事ありますか?」

 

 小狼(シャオラン)に質問された。

 

 「こういうガチの教養的なのはやった事ないな。ヒカルとかはやってそうだけど」

 

 「あの人ですか……」

 

 〜お城のある場所〜

 

 イチゴは、城内をくまなく探索した。

 武装の気配もなく、のどかな雰囲気ばかりが目立つ。

 

 「いないか……」

 

 「どした?イチゴ」

 

 「あいつらが陣地にしてるかも……って」

 

 「ならもうとっくに騒ぎになってる筈だろ」

 

 「だったらお前、もう何回も死んでるぞ」

 

 天晴と黒鋼の言葉でハッと気がつく。

 調べると言っても舗装された道……普段客が通る道しか通っておらず、自分が敵方なら、城の周辺をウロウロしてる時点でもうとっくに仕掛けている。

 

 「それもそっか」

 

 イチゴは、天晴達の所に戻る……

 

 〜昔の景観が残っている所〜

 

 砂が舞う歩道。

 見渡す限りに在る瓦葺きの家屋。

 古き良き衣装を纏い、練り歩く人々。

 歌川はそれらを見て、笑みを浮かべた。

 

 「フッ……まるでここはあの頃のままだな……時が戻ったみたいだ」

 

 昼は住民達の賑わいが、

 夜は刀で人が争う音が、

 幾度となく繰り返されたあの頃(幕末)の京都。

 人の熱と言えばいいのか、人の業と言えばいいのか、それらが寄り集まって跋扈していた魔都。

 

 『花か、良いね〜俺、安らぐ気持ちになれる絵、大好き』

 

 その中でも、光は確かにあった。

 

 『おんしゃ、絵筆の精ちゅうんか。そんなちんまい姿で、大変じゃったのう。儂はおんしを歓迎するぜよ』

 

 『坂本様、この物の怪、絵を現世に呼び寄せるそうでござる。宮本武蔵と関係があるのでは?』

 

 比良坂命依の言った言葉、「現世の全てが宝物」……その宝物を守ろうとした者、未来に繋げようとした者、そういう人間達に触れ合う事ができた。

 彼女が生きてる内に会ってもらいたかった。彼らなら、彼女を受け入れてもらえたのではないか?と思えたから……

 だが、生きている彼女も、彼らももういない。

 彼女を死なせた奴らも、その頃にいた妖も……全部。

 記憶を頼りに絵を書いても、ああでもないこうでもないと、齟齬ばかりが目立つ。

 目を移せば……もう、こうして懐かしむ事しかできないのだと痛感させられるばかり……

 

 「だーれだ?」

 

 柔らかな手が、歌川の目を覆う。

 

 「命依かな?」

 

 「せいかーい、見て見て」

 

 命依は歌川の後ろから前に躍り出る。

 

 「おや?」

 

 普段とは違う、町娘の着物を着ていた。

 

 「頼んでレンタルしてきちゃった」

 

 「似合っているよ、命依」

 

 「あの時もこういうの、袖に通せたらな……」

 

 歌川は、命依をじっと見た。

 

 「よし、そこの団子屋で休憩しよう。絵を描きたくなってきた」

 

 「えー、せっかくだしこの辺歩いてこうよ!!」

 

 「それもいいね、行こう」

 

 「わ~い」

 

 だからこそ、今を大事にしなければならない……彼女の顔を見てそう思った……書きたいものも、見せたいものも、全て叶えられる今が、ここにあるから……

 

 〜一方その頃〜

 

 二人の世界から摘み出されたイチゴ達は、その様を見る事しかできなかった。

 

 「よし、置いて行こうよ」

 

 イチゴは自分用に頼んだスイーツを食べながら呟いた。

 

 「後はあの二人に任せよっか〜〜〜」

 

 暴れん坊将軍の被り物を被ったモコナ「ヒューヒュー」

 

 「え……良いんですか?」

 

 「むしろ俺達は邪魔者だろ、これからの事も思えばな」

 

 「怒るんじゃないかな……」

 

 〜どこかの寺〜

 

 大きな門、豊かな自然、居るだけで落ち着いた気分になれる場所だった。

 

 「良い所ですね」

 

 「風が気持ち良いね〜」

 

 「ね〜」

 

 小狼(シャオラン)達は、まったりしていた。

 

 「いやーこんな魔法も何も縁のなさそうな所、やっくんよく行く気になったよね〜」

 

 この寺に来たきっかけは、八雲の発案だった。

 

 「魔法学校の恩師が授業の合間に話してたんだ、1年に1回、先生のマミーがここにお参りに行くと。だから少し気になった」

 

 「へ〜」

 

 「せっかくですし、私達もお参りして行きましょうか」

 

 「何を願う?正直ここに来る事しか頭になかったから、思いつかないんだが」

 

 「今日、天晴君が勝てるよう頼んでみるのもどうかと」

 

 「そういうのは、神仏に頼らず、自分の力でやるべきじゃないのか?」

 

 「オレ達はオレ達なりに手は尽くしてきた。だから祈るのは恥じゃないよ。やっくん(イケボ)」

 

 最後の一押しぐらいになれば……いられれば……

 

 「……………仕方ない」

 

 どうか、生き残れますように……

 

 〜某道中の長いお寺〜

 

 土産物屋で、彦馬やモコナ達のバックにいる人に頼まれたものを買ってモコナのお口に詰めていた(食べ物関係がほとんど)。

 その道中、嫌にガヤガヤと周りの声のうるさい所があった。

 その周りだけ、くり抜かれたように人通りが途切れていた。

 

 「行ってみようぜ」

 

 「うん」

 

 野次馬根性とでもいうか、行かねばならないという義務感につられその先に向かう。距離を取るように人集りは薄く、すぐに奥に入り込めた。

 

 「あ」

 

 和傘を差して道を練り歩いている有明の方達と遭遇した。

 

 「あ、オカメの方だ」

 

 イチゴの呟きを聞き、有明の方が反応する。

 

 「そうそう、ほっぺたをぷくーっとしてな…………て、誰がオカメじゃ誰が!!これは小面(こおもて)じゃぞ小面(こおもて)、知っとるか小面(こおもて)ぇ!!」

 

 能楽で使われる、うら若き女の面の事である。ちなみに流ノ介に能の話をすると、能と歌舞伎の違いについてみっちり教え込まれるとモコナが言っていた。

 

 「大事な部分欠けてるから、どうとでも言えるじゃない」

 

 蛾眉雷蔵含む牙鬼軍団の偉い人達は、妖怪の体に所々スリットを付けた能の面を被せた造形となっている。

 

 「ぐぬぬ……」

 

 「奥方様、いけませぬ。挑発に乗られては」

 

 「一体何しに来た?」

 

 「なんで京都なの!!」

 

 「それはのう……遊山じゃ」

 

 「遊山……」

 

 「遊びに来た……てコト?」

 

 「そうじゃ。京都はのう、妾達の時代では憧れの的だったんじゃぞ〜」

 

 「今では東の地に遅れを取っておるがな」

 

 戦国時代の人間だから、知らない内に東京が今の首都になっていて驚きなのかもしれない。

 

 「へ〜恐れ集めるだけじゃなかったんだな〜」

 

 「楽しむのと恐れを集めるのは〜両立するんじゃぞ?」

 

 イチゴは数人と裏でヒソヒソ話し始める。

 

 「ねえ、この人達人々を怖がらせて楽しむのもあり得るんでしょ?ひどくない?」

 

 「ひどいひどい」

 

 「やっぱ天誅されたのって当然の流れ……」

 

 「あんまりそういうの関係ないんじゃないかな?やられたもん負けな時代だった訳だし」

 

 「そこ、全部聞こえとるわ!!」

 

 イチゴの額に扇が投げ込まれる。

 

 「うわぁ!!」

 

 イチゴは勢いよく倒れた。

 

 「妾の気分を害しおって、蛾眉!!望みの相手達じゃ……行くがよい」

 

 「ハッ!!来い、赤いの……決着をつけようじゃねえか」

 

 「……おう!!」

 

 天晴がそう言った時、人々の叫び声が聞こえた。

 

 「あー狐だな」

 

 「そういえば、露払いを頼んでおりましたか

な」

 

 「そうじゃったそうじゃった」

 

 「仕方ねえ、待っててやるからさっさと片付けてこい。いいか?次……俺様との勝負を忘れたら、ここの住民共全員の血が流れるものと思え」

 

 「次……前に同じ事があった風でございやすね」

 

 「あの時の事、根に持ってたんだ……」

 

 「え?あの時?」

 

 霞が説明してくれた。

 前に九衛門が妖怪を巨大化させた時、蛾眉雷蔵との勝負を後回しにしてそちらと戦い、そのまま忘れて帰った一件があったそうだ。

 

 「悪い、あん時は。今回は忘れねえようにすっから」

 

 「頼むぜ、赤いの……」

 

 天晴達は踵を返す。

 

 「誰ぞ、人質でも取っておくべきでは?」

 

 「そうすりゃ、向こうが一対一にしてくれねえだろ」

 

 〜一方その頃〜

 

 1000年の栄華を誇る都に今、妖魔が牙を剥く。

 

 「そーうれ!!」

 

 空から符が降る。

 風に凪ぐ木の葉のように、符が空から降り注ぐ。

 符からは鬼火が湧き、都を移動し始める。

 そして鬼火は、形を得て小鬼と化す。

 小鬼はそれまでの鬼火と同じく街中を移動する。

 残った符は、スピーカーの役割を遂げた。

 

 「皆々様、これより先……家屋の内側へと疾く下がられよ!!でなければ……命の保証は致しかねますぞ♡」

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