尚、続ける予定だけど予定は未定です
ではどうぞ
私たちの提督さんはとてもやさしい人だった。私たちのために娯楽室を増やしてくれた。大本営にお願いして食堂に間宮さんを連れてきてくれた。私たちの鎮守府では中破したら即撤退がルールだった。みんな笑顔で、仲良く楽しい生活が永遠に続いていくのだと思っていた。でも、それも長くは続かなかった。ある日、提督さんが警務隊に連行され、新しい提督がやってきた。その日から、すべては崩壊した。もうあの頃の楽しい暮らしに戻ることはできない。
~2022年〇月×日の??の日記より抜粋~
「Company commander *1、まもなく佐伯基地に到着します。」
「Company commanderはよせ。もう俺はCompany commanderではない。」
「すみません。Company com…いえ、Admiral。」
後ろの席に座る体格のがっしりとした大男は呼び方を間違えた助手席に座る女性に呼び方を指摘する。
「呼び方間違えてるし。てか、いい加減日本語で呼ぶことに慣れたら?中尉」
運転手の男は助手席の女性に対し、軽口をたたく。
「まあまあ、大尉、そういってやるな。彼女はまだ日本語に慣れていないんだからさ。」
大男の隣に座る白髪の初老の男が運転手を優しく諭す。
「しかし、軍曹。これからお世話する子たち。えっと....艦娘?でしたっけ?彼女たちは日本語を使うんでしょう?日本語を使えるようにならないと。」
「日本語ってのは、難しいんだから少しづつ覚えていけばいいさ。」
初老の男もとい、軍曹は相変わらず優しい口調で語りかける。
「しかしまぁ、自衛隊もよく我々に提督業を依頼しましたよね。」
大尉はもっともなことを口にする。
「戦争初期の撤退作戦でどこも人手不足だ。通常兵器も通用せず制海権も取られて祖国に帰れない。暇な我々にはちょうどいい仕事だ。」
「少佐、艦娘の教育は我々に一任されているんですよね?」
「そうだ。海幕*2曰く、前任者は優しく優秀な男だったが、艦娘を甘やかしすぎ任務そのものに支障をきたしたため異動に。その穴を埋めるのに提督適正がありながら暇を持て余した俺たちマリーンにお声がかかったという訳だ。訓練に関してはなまった体を叩き起すためにもブートキャンプ方式で行く。ちょうど軍曹はブートキャンプで教 官の経験もある。それに我々は泣く子も泡を吹いて倒れる米海兵隊の武装偵察部隊だ。我々の責務を果たせば問題ない。」
「もうワシも年だがやれることをやるさ。ハッハッハ」
軍曹は大袈裟に笑ってみせる。
「少佐、正門が見えました。」
中尉が到着を知らせる。
「さあ、仕事を始めよう」
なんか不穏ですね〜
まぁこれからどうにかなると思う