~黄金聖闘士が入社してから一週間~
765プロ
サガ「おかしい、いくら営業に行っても、何処もまともに取り合ってくれない」
ロス「やはりお前もか、サガ」
亜美「ねぇねぇ、兄ちゃん、ちゃんとお仕事してくれてるの→?」
真美「そうだよ、真美たちががんばってレッスン受けてるのに兄ちゃん達がそれじゃあさ→」
カノン「そういわれてもだな…俺たちも必死に売り込んでいるんだがな……」
あずさ「ダメよ。亜美ちゃん、真美ちゃん。アイオロスさん達もがんばっているんですから」
真美「でもでも→…春香「ただいま戻りましたー…」ハァ
ムウ「戻りました」
サガ「その様子だと、ムウもダメだったか」
ムウ「はい、プロフィールを渡し少し見て微妙な笑顔をされて返されるのですから…なかなか大変ですね」
シャカ「戻ったぞ」
貴音「ただいま戻りました…」
ロス「どうだった?営業は」
シャカ「ダメだった、あの連中は、プロフィールを見るなり微妙な顔をして書類を返してきた、まったく何処に目をつけているんだ」
カノン「目を常に閉じているお前が言えた義理はないぞ…」
シャカ「それと腹が立ったから、六道に少し放り込んでやった、青ざめた顔をしていたよ」
サガ「シャカ!お前…リア「戻りました」
響「はいさーい!戻ったぞ」
ロス「お帰り、響、アイオリア」
あずさ「あら、響ちゃんずいぶんとご機嫌ねぇ」
響「うん!今日マネージャーにレッスン見てもらったんだけど、教え方がすっごくうまかったんだぞ」
シャカ「ほぅ、意外だな君のような脳筋がレッスンを教えるのが上手だとは」
リア「怒るぞシャカ…俺も向こうではわりと候補生に教えていたからな」
真美「えっ!兄ちゃん先生してたの!?」
リア「いや…まぁ…似たようなことはしていたな…」
バラン「ただいま戻りました」
伊織「……ただいま」
ムウ「おや、お帰りなさい、アルデバラン、伊織」
バラン「ムウ、突然で悪いんだが、例えば春香のプロフィールを見たことはあるか?」
ムウ「何ですか?藪から棒に」
バラン「いいから、見てくれ」
ムウ「分かりました……これは!?」
サガ「いつも優雅な微笑を絶やさなかったムウがっ!」
カノン「微妙な顔をしている!」
バラン「みんなも一度、担当アイドルのプロフィールを見てくれ」
アルデバランに促されて黄金聖闘士が見たプロフィールは、なんともいえない765プロのアイドルが紹介された写真であった。
シャカ「ムゥゥ…確かにこれではダメなはずだ…」
カノン「いったいこれは何時撮った写真なのだ?」
あずさ「はい、確かこれは私たちが事務所に入ったときに撮った写真ですけど…まさか私たちのプロフィールがこれだったんですね」
亜美「うんうん、社ちょ→が『みんなの写真は個性的に行こう』って言ってね→」
真美「そうそう、真美たちもこれでいいかなって思って撮ってたんだけど…」
ムウ「どうやら、社長は人の才能を見抜く力は持っていても、人の才能を生かす力は不足していたようですね…」
貴音「確か…この後、まじめな写真も取ったはずなのですが…何時の間にか換えられていたのですね」
サガ「まったく…社長にも困ったものだ……」
春香「あれっ?サガさんの髪の色って灰色でしたっけ?」
ロス「まぁまぁ、落ち着けサガ…ところでアルデバラン、よくこの写真に気づいたものだな」
バラン「いやぁ、それはだな…伊織「私が教えてあげたのよ」
リア「伊織が…?」
伊織「えぇ、そうよ。ディレクターに微妙な顔をされて、これはおかしいって思ってみてみたら、中身がこんな写真なのよ!あんた達もちゃんと気づきなさいよね!!」
ロス「まぁ、確かに俺たちも、元からしっかりとしてあるものだと思っていたからな…」
カノン「ならば、これは一度律子に相談してみるか…」
律子「ふ~~、ただいま戻りました」
カノン「律子…少し相談があるんだが…」
律子「はい、何でしょうかサガさん」
カノン「いや…俺はカノンだが…」
律子「あっ!ごめんなさい…まだちょっと見分けがつかなくて」
カノン「まあいい、ところでアイドル達のプロフィールの写真をしっかり見たことがあるか?」
律子「どうしたんですか?…カノン「いいから」
律子「いえ」
カノン「そうか…今日気づいたことなんだが、全員に聞いてみたところ、みんなプロフィールの写真が…はっきり言おう残念なものだったらしい」
律子「あぁ…やっぱりそうだったんですね…」
カノン「知っていたのか?」
律子「はい、社長が『みんなの個性的な所を見てもらうチャンスだからね』と言っていましたし…そんなにホイホイと撮り直せるものでもないですし…」
カノン「むぅぅ…それならばコンポジットを早いうちに撮り直す事は出来ないか?」
律子「でも…ここ最近みんなお揃いのステージ衣装を作ってもらってますから、ここでお金を使うわけには…」
カノン「少し考えてみてくれ律子、ここで使う金を無駄なものと考えるか、未来への先行投資と考えるか、それを考えるのがプロデューサーというものじゃないのか?」
律子「………分かりました、それじゃあ明日にでも写真を撮りに行きましょう!」
カノン「そんなに早くても大丈夫なのか?」
律子「はい、さすがに写真がそれじゃあ仕事も出来そうにないですし…だったら早めに撮っといた方がいいじゃないですか」
カノン「そんなものなのか…分かったそれでは頼む」
アフロ「お疲れ、カノン、律子」
アフロディーテは律子の補佐をするはずなのだが、特にやることがないので事務員としても働いている。
律子「あ、すみません、アフロディーテさん、ローズティーお願いできますか?」
アフロ「あぁ、分かった。今容れてくる」
律子「最近、雪歩のお茶のほかにアフロディーテさんのローズティーがあるから、落ち着けるんですよね」
雪歩「うぅ、そんなに私のお茶は迷惑だったですか?」
律子「っあ!雪歩帰ってきてたの?」
雪歩「こんなダメダメな私なんか穴を掘って埋まってますぅ~」
童虎「待て、落ち着くんじゃ雪歩!」
律子「こんなとき意外と役に立ってくれているサガさんは何処なんですか!?」
カノン「サガなら今イスに縛り付けられている」
サガ「やめろっ!許せ…許してくれ!!」
ロス「アテナを助けたのに、俺を逆賊扱いするとはなサガ」
リア「俺もお前に逆賊の弟呼ばわりされてな…」
デス「あーぁ、俺もあんたにやりたくもない、殺しをさせられてな~」
アフロ「デスマスク、君は違うだろ」
デス「いいじゃねえか、そんくらい」
律子「あ、カノンさんもどうですか?」
カノン「いや俺はやめておく(デモンローズが入っているから飲む気にはなれない)」
律子「そうだ、みんなに衣装のこと話してくれましたか?」
カノン「いやまだだったな」
律子「そうですか、たぶんもうそろそろ届くはずなんですけどね」
ボーカルレッスン
シュラ「あぁ…なるほど、分かった。では」
美希「ねえねえ、どうしたの?シュラ」
真「ダメだよ美希ちゃんと年上の人にはさんを付けないと」
美希「うん、ごめんなさいなのシュラ…さん」
シュラ「あぁ、お前達のステージ衣装がさっき事務所に届いたらしい」
真「っえ!?本当ですかやったー!」
美希「ミキももっとキラキラできるのー!」
シュラ「だから、早くレッスンを終わらせて事務所に帰るぞ」
765プロ
亜美「んっふっふ~、今回はどんな写真にしようかな~」
真美「やっぱり写真はバシバシッと決めないとね」
やよい「私服も選ばないとだよね、どんなのがいいかな~」
亜美「っあ、亜美はこういうのビシって感じで」
真美「じゃあ真美はこれでバシッて感じでね」
やよい「うぅ、じゃあ…わたしは…わたしは~」
伊織「あぁもう、ダメよダメ!いまさらこんな手垢のついたアイドル達を真似てどうするのよ!」
やよい「あの~、わたし貧乏だけど手垢はついてないよ」
伊織「そういう意味じゃなくて…もうここにある感じじゃダメってこと!いい?アイドルの頂点に立つ為には…」
真亜や「「「立つためには?」」」
伊織「個性よ…個性が大事なのよ!」
翌日
撮影所
春香「アルデバランさん、律子さん、撮影ですよ!撮影!!」
バラン「いや…それは分かってはいるんだが、なぜ同伴が俺と律子だけなんだ?」
真「仕方ないじゃないですか。みんな、『全員で行くくらいなら律子だけでもいいがついでにアルデバランも連れてい行ったらいい』って言ってたんですし」
バラン「俺はついでなのか…」
やよい「うっうー!今日はお願いします、マネージャさん」
バラン「それと聞きたいんだが、衣装はこんなにあったら邪魔じゃないのか?」
伊織「いいのよ、最高の写真を撮るためだもの、これでも少ないくらいよ」
律子「ほらほら写真を撮るから、早くみんな準備しなさい」
少しした後
律子「あずささーん、準備は出来ましたか?」
あずさ「はい、大丈夫ですよ」
律子「あ~、やっぱり水色よりも、紫のほうが良かったんじゃないですか?」
あずさ「そうでしょうか?」
律子「アルデバランさんはどっちがいいと思いますか?」
バラン「そうだな…紫もいいと思うが、今は水色でもいいんじゃないか?」
写真を撮っているあずさを亜美、真美、やよい、伊織の四人が見ていた。
亜美「やっぱりあずさお姉ちゃんスタイルいいよね→」
真美「うんうん、出るところが出ていて、引っ込むところが引っ込んでるからね→」
伊織「そうよっ!これよ!!」
やよい「どうしたの、伊織ちゃん?」
伊織「昨日言ったでしょ、必要なのは個性だって。だからその個性としてあずさみたいなナイスボディにすればいいのよ!」
真美「でもでもいおりん、そんなナイスボデ→今すぐに手に入るわけないっしょ→」
伊織「だからそこは頭を使うのよ」
>ココヲコウシタラ・・・
フムフムナルホドナルホド<
>ウッウー!ワカリマシタ!!
伊織「じゃあいくわよ!」
「「「「765プロファイトー!!!」」」」
伊織(そうよ・・・あの女には負けられないんだから・・・)
バラン「ふむ、やっとあずさが終わったか」
律子「はい、カメラマンさんが結構こだわってましたからね」
バラン「では、次は誰にするか・・・」
「「「「わたしたちよ!!」」」」
アルデバランと律子が後ろを振り返ると思わず目を背けたくなるような姿をした伊織達が立っていた。
バラン「」
律子「」
伊織「あら、刺激が強すぎたかしら」
この時アルデバランは、サガがデスマスクやカノンに対して頭を痛めている気持ちが分かったような気がした。アルデバランが律子を見るとまさしく開いた口が塞がらないといった様子であった。
伊織達は無理にハイヒールを履き、そのうえ胸に何かを入れていたせいで何とか保っていたバランスがとうとう崩れてしまった。さらにバランスが崩れたためか、あらぬ方向に倒れて行き、倒れた方向にはなんとカメラの機材があった、このときのアルデバランの心境は『社会で働くのは大変だな』という少し方向違いな事を考えていた。
バラン「お前達はどうしてあんなことをしたんだ?」
アルデバラン達は撮影所にあったひな壇に座り、その間に伊織達はメイクを落とし、律子はひたすら関係者達に謝り倒していた。
伊織「……」
バラン「だんまりか」
亜美「亜美たちはいー写真を撮ろうと思ってやったんだよ」
真美「うんうん、個性的な感じでね」
バラン「…一つ聞くぞ、お前達は今日どうしてこの写真を撮りに来たと思う?」
やよい「えっと…プロフィールに張るためですか?」
バラン「そうだ、だがそのプロフィールは誰に見せる?」
真美「えっとぉ、おーでしょんを受ける時かな」
バラン「そうだ、オーディションを受けるときにはまず、プロフィールが見られる、だがそのプロフィールが…その…なんだ、個性的過ぎたら逆に相手からは『なんだこれは』となる。だからプロフィール写真というのはある意味、純粋に相手を見るためのものでもあるんだ」
アルデバランの説教?に三人は真剣に耳を傾けていた。
バラン「まぁ、そういうわけだから純粋な自分を見てもらえるようにがんばれ」
「「「はいっ!!」」」
アルデバランは、三人が真剣にやっているのを見届けた後、伊織のほうに向き直った。
バラン「伊織、お前はどうしてずっと黙っているんだ?」
アルデバランがそう聞いて少しした後ようやく口を開いた。
伊織「…そんなのどうでもいいじゃない」
バラン「どうでもいいわけがないだろ、それに俺達が入社してからもほとんど喋ったことがないぞ」
伊織「あんた達グラード財団から派遣されたのよね」
バラン「あぁ、まぁそうなるな」
伊織「だったら、あの女の手先じゃない!」
バラン「何のことだ?それにあの女とは誰のことだ?」
伊織「決まってるじゃない、城戸沙織のことよ!!」
バラン「アテ…沙織お嬢さんがどうかしたのか」
伊織「あの女は…あの女はねぇ…」
アルデバランは伊織とアテナとの間にどんな確執があるのだろうと思い、心して聞くようにした。
伊織「あの女は、子供に対して馬になりなさいって言ったのよ!!」
バラン「……は?」
伊織の話を聞くとこうだ。約六年前に城戸光政と伊織の祖父が親友同士で、ある日伊織が城戸家に招待され、行ったら沙織が何人もの子供に対して横暴な態度、さらには一人の子供に対して、馬になりなさいといったことが幼い伊織の心にはひどく堪えそれ以来城戸家には行けないという事だった。
伊織「だから、城戸かかわる人間は私にとっては敵なのよ!」
バラン「まさかとは思うが、さっきの格好は…」
伊織「ええそうよ、私がセクシーボディになればあの女よりもきれいになるわ」
バラン「…伊織、俺は思うんだが人の魅力は何も姿形だけではないと思う」
伊織「なによそれ、そんな言葉聞き飽きてるわ」
バラン「確かに、もう何万、何億と使い古された言葉だとは思う。だがな、もし中身が酷く、ダメなものならお前がアイドルをやっていても仕方ないだろう、しかしお前はまだ若く幼い、だからこれからいくらでも成長のチャンスがある、だからお前が成長してゆけば立派なレディになれるのかもな」
伊織「えぇ、分かったわ、だからあんたも私が成長できるようにちゃんと仕事とってきなさいよね」
バラン「あぁ、わかった、次の写真は伊織の番だから行って来い」
数日後
765プロ
小鳥「みなさーん、プロフィールの写真が届きましたよ」
春香「っあ、小鳥さんありがとうございます」
小鳥「いえ、いいのよこのぐらい」
ムウ「わたしにも見せてください、ほぉ、いいではありませんか」
春香「えへへ、ありがとうございます」
美希「ねぇねぇ、シュラ…さん、ミキの写真はどう?」
シュラ「あぁ、いいんじゃないか?」
律子「さあ、これで完全に準備が整ったしこれからがしがし仕事とりまくるわよ」
亜美「りっちゃんそれじゃあ、打ち切り漫画の最後みたいだよ」
律子「ちょっと、演技の悪いこと言わないでよ」
やっと書き終えました
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