ようこそ 逆さまの世界へ   作:User3580

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やっとやっと投稿出来ました。
向かうべき先は見えていたのですがそこまでの流れに行き着けず、ずっと悩んでいました。
文才のない私をお許し下さい。これからも遅くなる事があると思いますが見捨てず暖かく時には感想などで励まして下さったら飛び上がるほど嬉しく思います。

では第六話ご覧ください。どうぞよしなに。




第六話 人の向き不向きってありますよね?

 

同棲生活は初手から衝撃から始まった。

昨日は初めての場所で落ち着かず余り寝付けなくて起きたのがちょうどお昼時になりお腹がすく。

 

宝刀とトワとの同棲1日目 昼

 

トワがそれなら私の自慢の手料理を振る舞ってあげるからいい子で待っていてねと台所へ消えた。

 

 

宝刀は手料理という言葉だけで嬉しくワクワクしてしまう。

一度も誰かに自分のためだけの好意で料理を作ってもらうことなどなく黒歌と白音も初めから宝刀の料理の虜になっていたので作ってもらうことなどはなかった。

 

だからとても楽しみ。そうこのときはまだ楽しみにしていたのだ。

そわそわワクワクして待っていたが完成と共に出てきた料理に宝刀は無意識に二度見してしまった。

見た瞬間にわかる。明らかにこれはヤバい。

摂取してはダメだと己の生存本能が警笛をけたたましく頭の中で鳴り響かせる。

 

宝刀は出てきた料理を様々な角度から観察する。そこには沢山の料理を作ってきた宝刀でさえ見たことない色に嗅いだことのないという料理?が鎮座していた。

 

 

宝刀は心からの叫びを吠えた。

何を作ったんですか?トワ〜!!

でも手料理という甘美な言葉とトワのどうかしら?という顔を見て抗えず食べてみる。

 

 

覚悟を決めた宝刀は一口分を箸でとり食べた。食べた瞬間に感じたのは謎の甘味、酸味、苦味。

トリプルコンボで襲ってくる未知に屈しそうななるが出された手料理を食べ進める。

 

「トワってなんとなくイメージが料理上手で出来るのかと勝手に思ってたけど、、その、あの、、独特なお味でありますわね。」

予想外の味すぎて言葉が変になってしまう。

 

「ちょっ!宝刀。慰めが下手くそ過ぎよ!

 私だって昔は出来たのよ!でもここ最近作る機会がなかったから腕が鈍っただけなの。」

 

残念な子を見るような顔で私を見つめないで〜トワは心で泣いた。

ここ最近といったが何百年作っていない事や実年齢のこともありトワなりの乙女心が許さず少し嘘をついたのはご愛嬌である。

 

 

宝刀はなんとか食べきった。流石にこの謎料理をトワも不味いと思っているか食べる気配が感じれないので手をさしのべる。

「トワはお留守番してて。

 僕が作るから何が食べたい?」

 

宝刀はエプロンを颯爽と着込む。その姿は妖艶な容姿が相まって、雰囲気が家事の出来ない旦那が良かれと思って妻の為に料理をしたが見事に失敗してしまいそれを尻拭いをする若妻そのもの。

 

トワは宝刀の醸し出す全てを包み込む新婚若妻な雰囲気の姿にえ?なんかエロ?とアホなことを想像しながら「ハンバーグ」と恥ずかしそうに注文する。

 

 

宝刀はリクエストを聞いてテキパキと食材と道具を取り出してさっそく作り始める。

あの無色の日常で学んだ料理スキルを黒歌や白音には披露したことはあったがトワにも自分の料理を振る舞えることが嬉しくて自然と鼻歌と身体を揺らして上機嫌になる宝刀。

 

トワは少し音痴な鼻歌を聴きながら料理を嬉しそうに作る宝刀を後ろから眺める。宝刀のお尻が可愛らしくフリフリ揺れる度にトワの理性も揺れ襲ってしまいそうになるが我慢すること20分で料理ができたみたいだ。

 

完成したハンバーグはレストランに出てきてもおかしくないくらい完璧な出来栄えで、先ほどの自分の謎料理を思い出して顔が真っ赤になるが宝刀が食べてと即してくるので一口食べる。

 

トワはただただ感動した。

このハンバーグの焼き加減、ソースの濃さ、味付け、溢れ出る肉汁により箸が止まらない。

どんどん無くなっていくハンバーグだが宝刀は多めに作っていたので追加で皿に置きひたすらがっつくトワを笑顔で眺めた。

 

 

「私が食いしん坊って思われても恥ずかしくないくらいとてもとても美味しかったわ!

 こんな料理食べたら他の人が作った物が食べれなくなってしまうわ。

 本当に女の子を堕とすことは一級品ね。」

 

 

皮肉まじりな讃辞を受けて宝刀は苦笑いで返しながらトワの口についたソースを拭いてあげたり他に食べたい物などトワの好みを聞く。

ほとんど無意識にトワを甘えさせて宝刀なしでは居られないように堕落させる行動だとどちらも気づく事なくお昼を終えた。

 

ちょっとした残念事件を引き起こしながらも

お互いお昼ご飯に満足して宝刀はお茶をトワはコーヒーを飲みながら今後について話し合った。

 

 

「僕はこれからどうすべきだと思う?」

 

「そうねぇ、、。ずっとお休みするわけにもいかないから一年の期限を決めて行動を考えましょう。

 取り敢えずの選択肢は何個かあるわ。」

トワは宝刀にいくつかの選択肢を提示した。

 

 

 

①安寧の理想郷に戻って同世代の子供と過ごし人との繋がりを深め壊れかけた心をゆっくり休めながら本来享受すべき子供のように過ごす。

 

 

②私とこの家で共に生活をしながら時に気分転換に旅行なんか行ったりして、これまで通り修練を行い私の戦闘技術を教えながら戦闘能力を上げる。

 

 

③私と二人きりで生活しながら宝刀に出会う前に使用していた未来視の魔眼の結果であり、これから必ず災いに遭ってしまう何人かの子供の窮地を救いながら生活するか。

 

 

この三つの選択肢があるわ。どれを選んでも私は宝刀の傍から離れることはないわ。とトワは宝刀に提案をして選ばせる。

 

 

 

「僕は三つ目の案にするよ。」

特に考える素振りもせず最後の選択肢を選ぶ。

 

 

「あら?即決で決めるのね。

 ゆっくり休むんじゃなかったのかしら?」

 

 

「僕は物語の主人公に憧れる子供だからね。

 もし救えるのなら救いたいな。

 黒歌と白音に次に会う時に笑顔でいるにはこういう偽善でもいいから大切かなって思ったんだ。」

 

 

「そっか。でもね覚えておいて。

 貴方は何処かのタイミングで自分の意思とは関係なく必ず人を殺める経験をすることになるわよ?

 他人の窮地を救うことは甘くない。

 躊躇うことは救うべきはずだった子供も宝刀自身すらも命を晒すことなる。」

それでもいいのかと問われる。

 

 

「僕は思うだ。世界は理不尽に満ちてるって。

 ただ生まれた場所が悪かったから、年代が悪かったから、容姿が悪かったから、不気味な力を宿したから、環境が悪かったから。

 全ては救えないけどせめてでも僕が手を差し伸べれるなら救いたい。」

朗らかに宝刀は笑った。

 

 

「たまたま黒歌と白音が僕を見つけて救ってくれたけど、もし二人に出会う事なかったら僕はまだ人形で無色の世界に何の感情も抱かずに生活してる。

 だから未来で僕のようになることが決まっている子供を僕のちっぽけな力で一人でも救える事が出来るのなら躊躇わない。

 それにね、もしダメになりそうでも今の僕にはトワが居てくるから大丈夫。」

宝刀はトワの顔を見てもう一度笑う。

 

 

「意地悪なこと言ってごめんね。

 実は三つの選択肢は実はあまり意味ないの。」

 

トワは少しバツが悪そうに話した。

実は定期的に安寧の理想郷に宝刀と共に遊びに行くことやトワの戦闘技術を教え込むことは元から決まっていたから実質どれを選んでも変わらなかったらしい。

 

 

宝刀は覚悟が台無しになり微妙な気持ちながらもトワと共に居れるならそれでいいと伝えた。

 

トワも空気を壊したことに気づいた。

 

「そうと決めたら即行動が吉とみたわ!

 昨日来たばかりだけど人間界へ戻るわよ。

 40秒で支度しなさい。目指すわ日本!!」

 

あからさまにテンションを上げて指を天井へ向け高らかに掲げ宣言した。

トワは呆けている宝刀を見ないふりをしながら置き去り、ハリーハリーとどんどん急かしていく。

 

 

宝刀はハリーハリーと言われて慌てながらも自分の部屋からボロボロになってしまった着物、黒色と白色のスティックピアスだけを抱えて準備出来たと伝えた。

元々持ち物などない宝刀は準備予定時間を大幅に短縮する10秒という早業を決め込んだ。

 

 

いちよう生活用品などが気になり日本での住居について詳しく聞く。すると日本にはトワ所有の物件がいくつかあるらしく生活品などは一通り揃っているとの事なので引っ越し準備する物すらないので手持ち無沙汰となってしまった。

 

 

トワは準備完了と言った宝刀の荷物があまりにも少ないことに何とも言えぬ感情になってしまう。

まぁ私がこれからたくさんプレゼントしてあげるから絶対に宝物が増えるわ!楽しみにしておく事ねと心で呟いた。

 

 

「私も特に持ち物はないし宝刀も準備は出来てるからさっそく人間界へ出発〜!!」

 

 

トワは自分の血を床に落として魔法陣を作り出すと手のひらを掲げ何かしらの呪文を唱えて魔法陣を発動させた。

部屋一面に光が巡り眩しさで目を瞑った宝刀だが目を開けるとそこはさっきまでの部屋とは異なる場所になっている。

 

 

「え?もう着いたの?」

部屋の周りをキョロキョロ見て驚いてしまう。

 

 

「そうよ。その驚いた顔可愛いわね。

 ようこそ日本の我が家へ!

 あっ、でもこれから一緒に過ごしここが私たちの我が家なのだからおかえりかしら。」

 

 

「うん!ただいま!トワ」

 

 

おかえりと言ってくれる人、ただいまと言う僕。こんなちょっとした日常の一コマのような事が家族みたいで嬉しかった。

 

 

新たな住居は長年使われる事が無かったのか埃など所々汚れがあったので二人で掃除をして夕ご飯を作るためにスーパーに出かけた。

知らない街なので観光も含めてトワと手を繋ぎながらいろんな場所へ寄り道しながら買い物をする。

手を繋ぎながら色んな所を巡っていた僕は一つの場所が気になっていた。多分あそこは神社なのだろうかとても長い石段があり何故か僕の心が惹きつけられてやまなかった。

 

 

買い物を済ませてトワのリクエストであった魚のムニエルを作って一緒に食べる。トワは僕の料理にハマったみたいで幸せそうに食べてくれたのが印象的で嬉しい。

ご飯を食べてゆっくりしようとしたけどお互いバタバタして思ったよりも疲れが溜まっていたのか今日はすぐに寝ることにした。

お風呂へ向かうと想像よりも広い浴槽でトワと入っても全然余裕があるくらいなのでトワに身体を洗ってもらい一緒にお風呂に浸かりひさびさにほっこりする。

お風呂で身体を温めたことで眠気も強くなり自然とトワの手を繋いで寝室へ行きお互いを抱きしめ合いながら眠った。

 

 

眠った後は白黒世界へ向かう。

今日も特訓と意気込むと既に逆撫が待っていて僕を見た瞬間に飛びかかってきた。

僕を捕らえるとすぐさま持ち上げて抱き抱えるのが最近のルーティンで、逆撫の温もりと暖かい気持ちが直に伝わるから僕はこのルーティンがとても好きになってきてる。

 

 

「ほんま逆撫は、、。

 はぁ、甘やかしすぎやろ!」

逆撫にいいようにされていると平子さんがため息をつきながら私服姿でやってきた。

 

「何言うてはんの。

 これは当たり前の行動です。

 逆に平子はんは宝刀が可愛いない言いはんの?」

 

逆撫は抱きしめながら平子さんに詰め寄った。

 

 

「はいはい。逆撫の気持ちはよぉわかっとる。

 でもな全員が甘やかしてええわけやないやろ。

 せやから今日もキツくやるで宝刀。

 今日こそ俺に一撃当てられるとええな〜

 まぁ宝刀なりに精一杯頑張り。」

 

 

平子さんは私服から黒袴となり刀を構える。

僕は逆撫に降ろしてもらい逆撫を刀に戻し少し離れた所まで移動してこちらも構えて受けてたった。

 

 

お互い警戒する中で平子が瞬歩を用いて先ほどまで開いた宝刀との距離を一気に縮め刀を持つ宝刀の腕に向けて斬りかかる。

宝刀は平子の使用する瞬歩にこの数ヶ月で慣れていたが先の瞬歩の速さは今までの比ではない速度の為に対応出来るかといえば出来るわけなく山勘で一太刀を刃先でどうにか防ぐことしか出来なかった。

 

刃先から平子の細い腕ではありえない程の力が防いだはずの刀に流れ込み宝刀は耐える事が出来ずに後方へ吹っ飛ぶ。

白亜の地面に何度も体を打ち付けて転がりながら次の行動を思案する。だが死闘は甘くなく「まだまだやな」と聞こえた時には既に平子は転がっている宝刀の側に移動しており追撃の一撃を与えようと刀を振るった。

 

 

「まだかどうかはわかんないですよ!」

宝刀は飛ばされながら平子の追撃を予測して闘気を足に纏っており刀を振る手首に向けて蹴りを浴びせる。ドゴっと音を立てどうにか軌道だけはさらせる事ができ身体に皮一枚切るだけで済む。

宝刀は蹴りの勢いのままに身体を起き上がり足に纏っていた闘気をさらに粘度を上げて瞬間まがいを使用して距離を置く。

 

 

「ほぉ。今のはやられたわ。

 次は何見せてくれるん?」

平子は嘲るように問いかけた。

 

 

「倒れろ 逆撫」

宝刀は逆撫を逆さまにして解号を行う。

解号と同時に隊長羽織を身に纏った宝刀が現れ、刀には柄尻に大きなリングと刀身に等間隔の穴が開き変化を及ぼした。

 

 

変化した逆撫を握り瞬歩まがいを再度使用して宝刀は平子の背後へ周り斬りかかる。平子は当然のように対応して刀と刀がぶつかり合う音が響く。この死闘で宝刀が行ったのは距離をとりまた瞬歩まがいを使い何度も同じようにしていくヒットアンドアウェイ戦法。

 

 

ヒットアンドアウェイ戦法を受けている平子は防戦一方になり始めていた。宝刀の瞬歩まがいの速度と頻度も厄介であったが何よりも行動阻害のように飛び込んでくる場所にある。

懐に入ってはなんともいやらしい場所に詰めてきては斬りかかりカウンターを行おうとするとすぐに引く。そして離れたと思ったらまた瞬歩まがいを使用して行動の邪魔をしてくるからまさに厄介。

 

平子は逆撫の能力を警戒しながら何度も諦めず斬りつけてくる宝刀に対応していたが突然スピードを上げた下段上げのような斬撃が来たことで刀で防ごうとしたが肩が斬られた。

 

 

平子は一度瞬歩で距離を置いて考えた。

そして宝刀の作戦に気が付き刀を鞘に収め宝刀に向かって近づいていき両手を上げる。

 

 

「今回は俺の負けや、負け。

 はぁ、そうきたか。ええ使い方しとんな。

 まさか既に吸い込んだとは思わんかった。

 逆撫の能力のオンオフをたった一回でここまで使いこなすんはあかんやろ。

 まだまだなんは俺やわ。」

 

 

宝刀の考えていた作戦はこうだ。

宝刀はリングから出る甘い匂いをその場で振り回して嗅がすことはせずに効果は薄いが瞬歩を利用して何度も何度もその刹那の移動の間に甘い匂いを振り撒いていた。

そしてヒットアンドアウェイで刀をわざと大振りに振りかぶり平子に対応させる事でより濃度を高めて匂いを嗅がせた。

平子が吸い込んでも行動を変えるとバレる為に敢えて行動を変えず少しずつ緩急をつけていき最後の決め込んだ下から斬りつける斬撃をフルスピードで振るい刀が届くか届かないかの刹那の瞬間に逆撫の逆さま能力の一部である斬りつける方向を逆にする力で平子の肩を斬りつけたことが先ほどのやりとりである。

 

 

「僕やっと刀が届いたんですね。

 僕と逆撫の力で届いたんですね!!」

 

 

宝刀はやった!やった!と無邪気な子供のように叫び身体いっぱいに感情を爆発させて、いつの間にか逆撫も人間モードになって一緒に喜びを分かち合いたいのか宝刀を抱きしめて「流石は宝刀。めんこくてええ子です。」と頭を撫でていた。

 

 

「まだまだ甘い部分や教え込むことは沢山あるが及第点として、なぁ逆撫。あれそろそろ試してもええんちゃうか?

 まぁ今日はお試しでもええしな。」

 

 

突然、平子さんが逆撫に話しかけた。

 

 

「そうですね。確かに私を大切に想い信頼して使いこなしてくれていますしね。

 一つ貴方に問いかけさせてください。

 宝刀は私の力をより引き出したいですか?」

 

 

逆撫は抱きしめていた僕を降ろし身長差を合わせるように膝立ちをして目線を合わせて問いかけた。

僕は何がなんだか分からないけどこの試すという言葉の質問がとても重要で僕の分岐点になると理解した。

 

 

「僕は逆撫のことを知りたい。

 もっと逆撫と心が繋がれるのなら試したい!」

 

 

「宝刀はほんま人たらしやな〜

 ほぼ愛の告白やでそれ。

 見てみぃ逆撫の顔真っ赤や!!」

 

 

平子さんが逆撫の顔を見てゲラゲラ笑い始めて逆撫は笑われた事に怒ったようで平子さんの顔面に飛び蹴りを食らわしていた。

 

 

「宝刀のお気持ちは分かりました。

 まずは心から言葉を伝えさせてください。

 私を愛してくれてありがとう。

 私は貴方に出会えた事が誇らしく貴方の力となれる事がなによりも嬉しく思います。」

 

逆撫は涙を流し声を震わせながら伝えてくれた。

 

「私の力を引き出す方法はたった一つだけ。

 私を見つけて刀で私を貫くことです。

 でも焦らないでね。今回はどんなものかだけを見極めてくれたらそれでいいから。」

 

 

その言葉が宝刀に届くと同時にガラガラと白黒世界が崩れ去り全く新たに創り変わった。その世界は一面が灰色の世界となり辺りを見渡すと複数の老若な女性がおり、地面一面に数多の刀が突き刺さっていた。

 

 

『何が嘘で何が真実なのでしょう

 

 私は大人で私は子供 

 私は醜くて私は妖艶

 私は幸せで私は不幸

 

 チャンスは一度。私を見つけて貫いて』

 

 

無機質な声が脳内に響いた。

 

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