『…ごめん、お父さん…お母さん…お婆ちゃん…未来…』
あぁ、またこの夢だ。いや、夢じゃない…私の失われた記憶だ。私である前の私…記憶喪失になる前の私…
『私』はボロボロになって傷ついた身体を動かしながら崖に向かう。だめ、行っちゃダメ。そう思っても体は鉄のように硬く動けない。
『私、頑張ったよ…でも、疲れちゃった…みんなは私を人殺しって言うし…私が生きてたらみんなが苦しむ…だから…私…』
そう言った『私』は崖から飛び降り…そして、夢が終わる。
目を覚ました私の身体は汗で濡れていた。
「…どうしたの、『ヒビキ』」
「汗でびしょびしょなワケダ」
「…カリオストロさん、プレラーティさん…大丈夫です。いつもの夢を見てただけですから…というか!毎回言ってますけど、勝手に布団に入らないでください!」
「だって、ヒビキが苦しそうだったし」
「寝顔も可愛かったから入ったと言う理由もあるワケダ」
「あうー、恥ずかしい…」
「…お前たち」
「「「…あっ」」」
ヒビキたちはその声に気づき後ろを見ると、白い髪の女性 サンジェルマンがいた。
「…またこれか…全く…カリオストロ、プレラーティ、ヒビキの寝床に入るな。あと、ヒビキ…アレの調整は終わったぞ」
「ありがとうございます、サンジェルマンさん」
「…とりあえず、私は寝るとするよ。2人も早く着替えるんだぞ」
サンジェルマンはそう言うと金色のスタンプと三角形のような柄が付いたベルトを渡し、自身の部屋に戻る。
「…なら、私は朝練で使ってきますね」
ヒビキはそう言うとシャワーを浴びて着替え、部屋から出た。
ー
「来たわね、ヒビキ」
「さっさと変身するんだぜ!」
「私めも楽しみであります」
「ヴァネッサさん、ミラアルクさん、エルザさん。おはようございます!…とりあえず、ちょっと待っててくださいね」
ヒビキはそう言ってメガネをつけると、髪の色が黒に変わり目もオッドアイになる。
そして、サンジェルマンから渡されたベルト ジュウガドライバーを腰に装着すると十種類の生物が描かれたジュウガバイスタンプを装填する。
『ジュウガ!』
『レックス!メガロドン!イーグル!マンモス!プテラ!ライオン! ジャッカル!コング!カマキリ!ブラキオ! 』
ヒビキの周りに10匹の獣が現れ、ヒビキは腕を交差させるとジュウガバイスタンプを動かす。
「…変身」
『スクランブル!』
『十種の遺伝子、強き志!』
『爆ぜろ、吠えろ、超越せよ!』
『仮面ライダージュウガ!』
『Go over…』
すると、ヒビキの姿が変わる。左肩には鋭利な棘があり、左右非対称な装甲を持つ三角形を重ねたような目を持つ黒い戦士 仮面ライダージュウガになる。
「行きますよ、皆さん!」
ヒビキはそう言うと3人に向けて突撃した。
次回予告
サンジェルマンからの任務。それは日本で起きたフィーネという組織の事変を止める任務だった。
次回 サンジェルマンからの依頼…そして過去を知るために