私がヒビキと出会ったのは大体1年半前だ。
私は何故か海辺にいた。そこに行けば何かと会えると言う確証のない直感が私を海辺に連れてきていた。
そして、海辺に打ち上げられていたヒビキを見つけた。骨は何本か折れ、身体もボロボロで息も絶え絶えだったヒビキを私は助けた。
だが、ヒビキは記憶喪失だった。自分の名前もどこにいたのかも全て忘れてしまっていた。ただ、唯一ヒビキが持っていた名前付きのちょっとしたペンダントからその名前を付けた。
ヒビキは何故か髪色や瞳の色を変えたいらしく、仕方なく付ければ髪色や瞳の色が変わるメガネを渡したりした。
そして、ジュウガドライバーとジュウガバイスタンプだが…あれはとある遺跡でキメラドライバーとして見つかった。その遺跡にあったバイスタンプを解析し、ジュウガバイスタンプを作り出してジュウガドライバーを作り出した。
ヒビキ以外が変身すると長く持たないためヒビキ専用になっている。
…さて、ヒビキを呼ぶか。この任務はヒビキが適任だからな…というか、ヒビキ以外手が空いてないからな
ー
「…フィーネという組織の計画の阻止…ですか?」
「あぁ、フィーネ自体とは繋がりはあったが…ここ最近妙な動きをしていたから探りを入れたのだが…近々開催されるツヴァイウィングとのライブで何かを起こそうとしていることがわかった。残念ながらそれ以外はわからないが」
「…分かりました。敵は…」
「これだ」
サンジェルマンはヒビキにフィーネの構成員の中でも危険性の高い人たちを書いた紙を渡した。
「…カデンツァヴナ…って、もしかしてセレナさんの!」
「あぁ、セレナの姉だ…」
「…なら、セレナさんの方が…」
「セレナはまだ専用のファウストローブが出来ていないからな。流石に任せれない」
「…なら、私がこれを引き受けます…それに、日本には記憶を失う前の私のことがわかるものがあるかも…」
「あぁ…ヒビキ、無茶はするなよ。一応、カリオストロ達も手伝うようには言っておく」
「ありがとうございます…じゃあ、今から行ってきますね」
「あぁ」
ヒビキはそう言って部屋から出るとメガネを掛ける。
「…行きますか」
ー
「…サンジェルマンさん」
「…セレナか」
ヒビキが去った後、お淑やかな女性が現れる。
「…すまない。ヒビキにはせめて、記憶を取り戻すきっかけが欲しかったんだ」
「わかっていますよ、それに私のファウストローブが完成していないのは本当ですから」
「あぁ…それにしてもフィーネか…セレナはどう思う」
「…率直に言うと…姉さんにフィーネなんて演技はあまりにも重荷です」
「…だろうな…」
サンジェルマンはそう言うと、セレナと言われた女性は拳を握り締めた。
次回予告
フィーネが起こした事件。装者が動けない中、ジュウガが現れる!
次回 始まりの事変…迎え撃つ十の牙!